【読】再読 「定年後のリアル」
今日も34度(午後4時現在)。
昼すぎ、立川の知人の家まで車ででかけた。
外は蒸し風呂状態、車の中も45度あった。
エアコンなしでは乗っていられない。
家の中も、窓を閉め切ってエアコンを入れている。
時間のかかった翻訳ものを読みおえて、すこし軽めの本を読みはじめた。
すぐに読み終えられそう。
勢古浩爾 『定年後のリアル』
草思社文庫 2013/8/8発行 248ページ 700円(税込)
三年前に単行本が出版されていて、すぐに読んだもの。
読んだ後、手放してしまったのだが、文庫化を機に購入、再読してみようと思ったしだい。
2010年8月19日(木) 【読】勢古浩爾さんの新刊二冊
http://yamaoji.cocolog-nifty.com/blog/2010/08/post-926d.html
この本に書かれている「定年後のリアル」、私はすでに二年間経験している。
だいたい、勢古さん流に「のほほんと」暮らしているわけだが。
現役でバリバリ働いている人には無縁な世界かもしれないけれど……こんな内容の本です。
― Amazonより ―
◆お金、仕事、健康、生きがい……退職したら、どんな毎日が待っている?
不況のいま、いかにして生きていくかという問題がクローズアップされている。とくに定年退職が迫った人に対してメディアは、定年後は「6,000万円の貯えが必要」「孤独死にご用心」など多くの不安を語る。
しかし本書の著者は、さまざまな定年本、定年者たちの生き方を引き合いに出しながら、メディアが煽る「不安」など、実際にはそれほど思いわずらう必要もないことがほとんどだという。いまの日本人は、過剰な情報に振り回され、不必要なほど不安になってしまっているというのだ。
たとえば貯蓄や健康状態の「平均」がどの程度かといった話が盛んに語られ、自らを引き比べて不全感を増している人も多いが、現実には「平均」は自分の生き方とはあまり関係のない情報であり、気にしすぎる意味はない。
またアンチエイジングや若さを保つ方法が日々声高に喧伝されているが、本来、人は年を取ったら取ったなりの自分を認めていくのが自然であり、若さを過度に持ち上げる価値観自体がいびつだともいえる。
◆死ぬまでの「生活資金」なんて、なくたって大丈夫
著者はそうした風潮を批判していきながら、実体のない「20年先」までの不安などに振り回される必要はないと説く。
人は死ぬのが当たり前、年を取ったら衰えるのが当たり前であり、そうした事実を正面から受け入れて、初めて本当の人生に出会える。そのうえで一日一日から得られる人生の喜びを享受して生きていくのが、定年後の理想的な生き方だという。
さまざまな不安の正体を解き明かし、心をほっとラクにしてくれる本書、人生の後半戦をしっかりと地に足をつけて生きていくために必読の1冊。
やがて来る「定年後」。誰もが抱く不安は「お金は、生きがいは、健康は」の三大テーマ。メディアは経済や健康の不安を煽るばかりだが、焦ったところでどうする術もない。誰だって「老人」になるのは初体験。終わりゆく人生、老いゆく体とどう向き合い、一日一日の喜びを感じながら軽やかに生きられるか。その答えはたぶん自分の中にある。もう人生のレールは敷かれていない。人生のレールが消えることで、義務や目標から解放されるときでもある。等身大の自分のリアルを受け入れて、のほほんと生きていくための一冊。
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