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2013年9月30日 (月)

【読】林蔵から武四郎へ

間宮林蔵に関する本を何冊か読んだ。
林蔵から数十年後の江戸末期、当時の蝦夷地に渡って探査し、アイヌの人々の窮状を書き残した人物が、松浦武四郎だ。

Wikipediaには、簡単にこう書かれている。

<松浦 武四郎(まつうら たけしろう、文化15年2月6日(1818年3月12日) -明治21年(1888年)2月10日は、江戸時代末期(幕末)から明治にかけての探検家、浮世絵師。雅号は北海道人(ほっかいどうじん)。蝦夷地を探査し、北海道という名前を考案した。
 文化15年(1818年)、伊勢国一志郡須川村(現在の三重県松阪市小野江町)にて郷士・松浦桂介の四男として生まれる。松浦家は、肥前国平戸の松浦氏の一族で中世に伊勢国へ来たといわれている。
 山本亡羊に本草学を学び、早くから諸国をめぐった。天保9年(1838年)に平戸で僧となり文桂と名乗るが、弘化元年(1844年)に還俗して蝦夷地探検に出発し、その探査は択捉島や樺太にまで及んだ。安政2年(1855年)に蝦夷御用御雇に抜擢され再び蝦夷地を踏査、「東西蝦夷山川地理取調図」を出版した。明治2年(1869年)には開拓判官となり、蝦夷地に「北海道」の名を与えたほかアイヌ語の地名をもとに国名・郡名を選定した。翌明治3年(1870年)に開拓使を批判して職を辞してからは余生を著述に過ごしたが、死の前年まで全国歴遊はやめなかったという。
 また、明治3年(1870年)には北海道人と号して、「千島一覧」という錦絵を描き、晩年の68歳より富岡鉄斎からの影響で奈良県大台ケ原に登り始め、自費で登山道の整備、小屋の建設などを行った。
明治21年(1888年)、東京神田五軒町の自宅で死去。遺骨は、武四郎が最も好きだったという西大台・ナゴヤ谷に1889年に建てられた「松浦武四郎碑」に分骨されてもいる。
 なお、生地の三重県松阪市小野江町には「松浦武四郎記念館」が建っている。>

<作品
「蝦夷大概之図」 嘉永3年 松浦武四郎記念館所蔵
「蝦夷変革図」 嘉永4年
「千島一覧」 大判 錦絵3枚続 明治3年 和泉屋市兵衛版 松浦武四郎記念館所蔵
 著作
北海道出版企画センター 『松浦武四郎選集』を刊行中 同社では、多数の著作と関連書籍が出版されている。
吉田武三校註 『三航蝦夷日誌』 上下巻 吉川弘文館、2007年(オンデマンド版)
更科源蔵・吉田豊訳『アイヌ人物誌』 平凡社ライブラリー
 伝記文献
横山健堂『松浦武四郎』北海出版社、1944年
吉田武三 『白い大地 北海道の名づけ親・松浦武四郎』 さ・え・ら書房、1972年
新谷行『松浦武四郎とアイヌ』麦秋社、1978年
花崎皋平 『静かな大地 松浦武四郎とアイヌ民族』 岩波書店、1988年/岩波現代文庫、2008年
佐江衆一 『北海道人 松浦武四郎』 新人物往来社、1999年
中村博男 『松浦武四郎と江戸の百名山』 平凡社新書、2006年
早川禎治 『アイヌモシリ紀行 松浦武四郎の『東西蝦夷日誌』をいく』 中西出版、2007年
高木崇世芝・安村敏信・坪内祐三 『幕末の探検家松浦武四郎と一畳敷』 INAX出版〈Inax booklet〉、2010年>

武四郎が書き残した書物の現代語訳は、なかなか手に入らず、公立図書館にもあまり置いていない。
(国会図書館に行けば別。また、Amazonでも入手可能だが高価だ)
しかし、彼の業績を知ることができる何冊かの本が、さいわい私の手もとにもある。

二冊の文庫本を読み直してみようかと思う。
いずれも、池澤夏樹さんが解説を書いている。
ずいぶん前から手もとにあったのだが、まだ、きちんと読んでいなかったか。
花崎さんの本は5年前に読み通したはずだが、細部を憶えていないのが悲しい。
良い本は繰り返して読め、か。

『アイヌ人物誌』 (蝦夷近世人物誌) 松浦武四郎
 更科源蔵・吉田豊 訳
 解説 池澤夏樹
 平凡社ライブラリー 423 2002/1/9発行
 367ページ 1,300円(税別)

その雅号、北海道人から北海道と名付けたといわれる松浦武四郎。
数十巻にのぼる旅日記とともにまとめられた 原書『近世蝦夷人物誌』には ヒューマニストとしての松浦の本質が 刻み込まれている。
日本人による収奪と不徳に厳しい批判を向け、アイヌ人への敬愛の眼差しをもって綴られた名著。

(本書カバーより)

『静かな大地』 花崎皋平
 解説 池澤夏樹
 岩波現代文庫 2008/2/15発行
 390ページ 1,200円(税別)

幕末の蝦夷地を十数年間も探検・調査し、アイヌ民族の風俗・文化を記録する中で和人による虐待を告発した松浦武四郎。大地に根を張り、固有の習俗を育んできたアイヌ民衆の輝きとは何か。なぜ彼らは抑圧の下で呻吟することを強いられているのか。記録者としてアイヌ民族の受難に向き合うなかで、自己変革を遂げていく松浦を描き出す入魂の評伝。
(本書カバーより)

 

そういえば、北海道企画センターから出版されている目録を2冊、持っている。
役立てなくては。

 

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