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2013年9月12日 (木)

【読】さて、小説でも

今日は気温が30度まであがって、暑さが戻ってきたようだ。
夜中や明け方は涼しくて、秋の気配が感じられたのだが。

岡崎さんの本を図書館に返して、さて、何を読もうか。
図書館の書棚をながめてきたが、これといって魅かれるものがなかった。
自分の本棚に、もう何年も入れたままの小説があった。

明後日から五日間ほど北海道へ行くので、持って行ける本がいい。
買ったときのレシートが挟んだままだった、この二冊。
2009年9月18日、錦糸町の書店のレシート。
錦糸町まで電車で通勤していた頃に買ったものだ。

いろいろ、思いだした。
当時、吉村昭の 『間宮林蔵』 を読み(これは、まだ私の本棚にある)、このブログにも読後感を書いていたのだった。
その折、コメントを寄せてくださった方が、この北方謙三の小説が面白いと薦めてくださった。
ほぼ四年間、買ったままで読まずにとってあったのだな。

北方謙三 『林蔵の貌』 (りんぞうのかお)
 集英社文庫 1996/11/25発行
 上巻 404ページ 562円(税別)
 下巻 382ページ 562円(税別)

 

そういえば、北方謙三の小説を読むのは、これが初めてかもしれない。
さすがに手練れの作家。
読ませる。

<激動の予兆をはらむ江戸・文化年間、越前の船頭・伝兵衛は謎の武士・野比秀磨を乗せ蝦夷地へと櫓を漕ぐ。そこに待っていたのは測量家の間宮林蔵。彼らの行ったロシア艦との秘密交渉は、徳川幕府とそれに対抗する朝廷・水戸・島津の連合勢力との抗争の口火となった―壮大な北の海にひろがる男たちの野望。> ― Amazon ―

【過去記事】
2009年7月28日(火) 【読】間宮林蔵
http://yamaoji.cocolog-nifty.com/blog/2009/07/post-25ac.html
2009年7月31日(金) 【読】間宮林蔵(続)
http://yamaoji.cocolog-nifty.com/blog/2009/07/post-2918.html

【追記】
読みはじめてすぐ、引っかかるところがあったので書いておく。
それは、登場人物が自分たちを 「日本人」 と呼んでいることだ。
蝦夷地においては、「和人」という呼称が使われていたのではないか? という気がする。
アイヌの人たちの描きかたにも疑問があるが、まあ、小説なのでそのあたりは作者の考え方、時代の捉え方によるのだろう。
船戸与一さんの 『蝦夷地別件』 は、その点、時代考証がしっかりしていたように思う。

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