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2013年12月27日 (金)

【雑】disappointed

このブログでは政治的なことに触れないようにしてきたのだが、どうしても言っておきたい。

きのうから、とても気分が悪い。
やってくれるな、という苦々しい思いが続いている。

靖国参拝、在日米国大使館の声明全文(日本語・英語):朝日新聞デジタル より
http://www.asahi.com/articles/ASF0TKY201312260575.html

日本は大切な同盟国であり、友好国である。しかしながら、日本の指導者が近隣諸国との緊張を悪化させるような行動を取ったことに、米国政府は失望している

Japan is a valued ally and friend. Nevertheless, the United States is disappointed that Japan's leadership has taken an action that will exacerbate tensions with Japan's neighbors.

今日のラジオで、米国在住のある日本人が言っていたのだが、disappointed というのは、たとえば教師が出来の悪い生徒をたしなめる時に使う常套句だという。
親友や恋人から言われたら、真っ青になるような強い表現なんだそうだ。

メディアでは「失望」と訳されているが、「あんたには、がっかりした」「幻滅したね」「見損なったね」という方が、日本語の語感に近いのかもしれない。

そうまでして世界中を敵にまわし、英雄きどり。
まるで戦前の日本政府要人・軍人のように、クレイジー。
そんなに行きたきゃ、一人でこっそり目立たないように初詣にでも行けばいいのに。

妙な「信念」をお持ちというか、一国の首相にあるまじき言動。
政治や外交の素人でもあるまいに、こうすればこうなる、という配慮がない。
「ボクちゃん、まちがったことしていないもんねー」

それより怖いのは、こういう首相を支持する人が、あんがい多いのではないかということ。

靖国――これがいかに奇妙な「神社」かということを、考えてみたいものだ。

高橋哲哉 『靖国問題』 ちくま新書 2005年

二十一世紀の今も、なお「問題」であり続ける「靖国」。「A級戦犯合祀」「政教分離」「首相参拝」などの諸点については、いまも多くの意見が対立し、その議論は、多くの激しい「思い」を引き起こす。だが、その「思い」に共感するだけでは、あるいは「政治的決着」を図るだけでは、なんの解決にもならないだろう。本書では、靖国を具体的な歴史の場に置き直しながら、それが「国家」の装置としてどのような機能と役割を担ってきたのかを明らかにし、犀利な哲学的論理で解決の地平を示す。決定的論考。

【2013/2/29追記】 参考サイト
「英霊」は餓死、自殺攻撃をさせられた--装置「靖国」賛美の違和感 : アゴラ - ライブドアブログ
http://agora-web.jp/archives/1575133.html

<安倍首相が戦没者の慰霊を目的に、靖国神社を訪問した。太平洋戦争をはじめ、戦争で亡くなった方を慰霊することに反対する人はいないであろう。私もそうだ。
 しかし慰霊の形が「靖国神社を参拝すること」であるべきとは思わない。靖国神社は、合理性、人間性を欠いた組織である帝国陸海軍の施設であり、問題の多いイデオロギーである国家神道の「装置」である。「慰霊の場」だけの意味を持つ存在ではないのだ。それを賛美するのは不思議だ。>

私もこの論者の意見に賛成だ。
「英霊」という言葉で戦死者を美化するのはおかしいと思う。
兵士たちに惨めな戦死(戦うこともできず餓死した兵士も多い)を強いたことを思いおこせば、「英霊」という言葉で大切なことをごまかし、見えなくし、蓋をする精神に、異議を唱えたい。

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