【遊】多摩地域公立図書館大会の講演会
午前中、立川へ。
「平成25年度 多摩地域公立図書館大会」の分科会(講演会)に参加した。
参加・聴講したのは、第2分科会の講演会。
平成25年度 東京都多摩地域公立図書館大会
テーマ 『図書館サービスのこれから ―図書館職員の専門性とそ役割』
第1分科会 館長協議会
平成26年2月5日 10:15~12:00
『図書館に通う―公立図書館のさらなる普及・充実のために―』
講師 : 宮田 昇 氏 (元編集者・翻訳権エージェント、
『図書館に通う―当世「公立無料貸本屋」事情』 の著者)
第2分科会 三多摩地域資料研究会
平成26年2月6日 10:00~12:00
『地域資料からみた博物館と図書館』
講師 : 深澤 靖幸 氏 (府中市立郷土の森博物館 学芸係長)
第3分科会 障がい者サービス研究会
平成26年2月6日 14:00~16:30
『国立国会図書館の障害者サービス:視覚障害者等用デジタルデータ収集・送信サービスを中心に』
講師 : 兼松 芳之 氏 (国立国会図書館関西館 図書館協力課)
※「障害者」は原文通り、「障がい者」「障碍者」が適切と思われる。
会場は、立川市曙町二丁目36-2 立川市女性総合センター・アイムの1階ホール。
立川市中央図書館がはいっているビルの1階だ。
私が聴講した講演には、50~60人ほど集まっていただろうか。
「博物館における地域資料の考え方」がテーマで、興味ぶかい話が聴かれた。
・「地域資料」とは、今日の歴史学による捉え方を示す用語で、郷土史→地方史→地域史という変遷があった。
・「地域」は、行政単位としての地方自治体とは一致しない。
地理的地域(多摩川、多摩丘陵、武蔵野台地)や、歴史的地域(旧村、旧領、多摩、武蔵、東国)など重層的・多元的な意味での「地域」である。
・図書館では、図書館法によって「郷土資料」の収集が重視されている。その対象も厳密に定義されている。
・博物館は、収集対象・収集方針がきっちり定義されておらず、「あらゆるものを、できる限り網羅的に収集」するという非常にアバウトな方針で運営されている。
・博物館資料は、いちど収集されたものを図書館のように「除籍」することがなく、言ってみれば溜まる一方。
・博物館では、展示だけでなく、希望者への閲覧や学校への貸出もしている。
講師の深澤氏が勤務する「府中郷土の森博物館」には、何度か行ったことがある。
財団法人による指定管理だということを、今日はじめて知った。
面白い企画展示が見られる博物館で、なによりも敷地が広く公園のようになっているところが良い。
私は、博物館も図書館も好き。
それぞれに収蔵対象がちがうのだが、古文書のように両方にまたがる資料もあって、協力的な運営が望まれるところだ。
行ってみてよかったな、と思わせる講演会だった。
ちなみに、参加費は無料。
図書館関係者が多かったが、一般の入場も可能だった(先着順)。
来年もまた、内容によっては参加してみたい。
今回は、小平図書館友の会の役員から教えてもらった。
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