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2014年2月 5日 (水)

【読】呉智英 「正しい日本語」シリーズ(続)

2月3日に書いた
 【読】呉智英 「正しい日本語」シリーズ: やまおじさんの流されゆく日々
 http://yamaoji.cocolog-nifty.com/blog/2014/02/post-b5cf.html
の続きを書いておきたい。

図書館から、呉智英(くれ・ともふさ) 「正しい日本語シリーズ」 の近刊――といっても四年近く前の出版――を借りてきた。

<大好評を得た前作『言葉の常備薬』からますますパワーアップしてお届けする、「正しい日本語」シリーズの最終章です。インテリが偉そうな顔をして使っている間違った言葉をバッサバッサと斬りまくる、読んでなっとく、あなたの日本語力をのばす格好のエッセイ。就寝前に一章ずつ、言葉の病気を治します。>
― 出版社のサイトより ―

呉 智英 『言葉の煎じ薬』
 双葉社 2010/6/20発行 215ページ 1,300円(税別)

軽い読み物なので、読むのが遅い私でも一、二日で読むことができる。

まえがきを読んでいたら、例の「すべからく」問題に触れている箇所があったので、原文を紹介しておきたい。

以前、私が読んだのは別の著作だったと思うが、呉さんはこの問題をしつこく何度も書いている。
その理由も、下の文章から推察できる。

<「すべからく」を「すべて」のつもりで得意気に誤用する風潮は1970年代に始まった。この言葉を誤用するのは、しばしば日本語の乱れを指摘される無知無教養なヤンキー青年やコギャルたちではない。彼らは無知無教養であるからこそそんな小難しい言葉は知らないし、従って誤用のしようもないのである。中途半端な知識人、丸山真男なら「亜インテリ」と呼ぶような連中が、一般民衆を威嚇するために、自分でも意味を知らない言葉を得意気に誤用している。>
― 本書 『言葉の煎じ薬』 まえがき P.11 ―

Amazonのレビューを見ていたら、呉智英氏を「粘着質」と評する人がいた。
粘着質――「粘り強い性格」と褒めているのではなく、「しつこい性格」ということだろう。

私も、性格的には「粘着質」かもしれない。
だからなのか、呉さんの書くものが嫌いではない。

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