【読】興味ぶかい本
気温が27度まであがって、蒸し暑い。
今にもザーッとひと雨ありそうな空。
自転車で買い物にでようと思ったが、空模様が怪しいため、車でスーパーへ。
帰りがけ、図書館に寄って、リクエストしておいた本を受け取る。
「未所蔵リクエスト」というサービスがネットで利用できるので、リクエストしてみたところ、購入してくれた。
このサービスを使って、なんどか未所蔵書籍を入れてもらっている。
公立図書館の、ありがたいサービスだ。
この本は、たしか、内田樹さんの本で紹介されていたのを読んで知ったもの。
『明治裏面史』 (上・下) 伊藤痴遊 著
国書刊行会 2013/4/25発行
(上巻) 201ページ 1,800円(税別)
(下巻) 243ページ 1,800円(税別)
驚いたことに、これは昭和14年(1939年)、戦時中(日中戦争中)に出版された本の復刊。
最初の出版は、もっと前かもしれない。
原著 『隠れたる事実 明治裏面史』 昭和14年6月、大同出版社より刊行。
伊藤痴遊は、下記のような人。
― 本書巻末 著者紹介 ―
伊藤痴遊 (いとう・ちゆう) 1867~1938
1867(慶応3)年4月24日神奈川県生まれ。明治、大正、昭和初期に活躍した日本の講釈師、政治家、ジャーナリスト。政治講談を語った。号は双木舎痴遊。
家の近所に渋沢栄一の従兄弟が住んでおり、剣道の指南をしていたことからその門弟となる。渋沢の従兄弟はその後板垣退助の自由党の創立に参加し、この際に門弟を党員として加えたことから伊藤も自由党員となった。そして、政府が(の?)演説禁止に対抗し、講談で主義を広めようと板垣が提案したことから、伊藤は講釈師として活動を始めることとなる。その後は講釈師のかたわらで政治活動を続け、衆議院議員に二回当選したほか、東京市会議員なども務めた。
1938(昭和13)年死去。
― Amazonより ―
二十世紀の前半に大活躍した講釈師・伊藤痴遊が、黎明期日本政治の裏側を人物中心にもの語る。大久保利通、伊藤博文、西郷隆盛、乃木希典等等がまだ歴史上の人物でなく、記憶に新しい時代の描写ならではの迫力が胸を撃つ。
日本の歴史を知らぬ青年が多いようだ。……その人の思想はどんなふうになるか懸念に堪えない。
そこで私は維新前後から明治にかけての歴史を、人物本位で書くように努力して、順序を追って纏めた。殊に、たいがいの人は口にださないようなことまで相当に曝け出してある。(著者序文より)
ちょっと難しそうな内容だが、面白そうだ。
読んでみようと思う。
【参考サイト】
明治裏面史 上|国書刊行会
http://www.kokusho.co.jp/np/isbn/9784336056429/
明治裏面史 下|国書刊行会
http://www.kokusho.co.jp/np/isbn/9784336056436/
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