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2014年7月 1日 (火)

【読】日本辺境論

今日も暑い一日だった。
雨は降らず、陽ざしが強かった。
最高気温29度。

午前中と午後3時まで仕事。

三日ほど前に読んだこの本が面白かった。
忘れないうちに書いておく。

内田樹 『日本辺境論』
 新潮選書 2009/11/20発行 255ページ
 740円(税別)

<私たちはどういう固有の文化をもち、どのような思考や行動上の「民族誌的奇習」をもち、それが私たちの眼に映じる世界像にどのようなバイアスをかけているか。それを確認する仕事に「もう、これで十分」ということはありません。朝起きたら顔を洗って歯を磨くようなものです。一昨日洗ったからもういいよというわけにはゆきません。>
 (本書帯、「はじめに」より)

― e-honサイトより ―
[文学賞情報]
 2010年 第3回 新書大賞受賞
[要旨]
 日本人とは辺境人である―「日本人とは何ものか」という大きな問いに、著者は正面から答える。常にどこかに「世界の中心」を必要とする辺境の民、それが日本人なのだ、と。日露戦争から太平洋戦争までは、辺境人が自らの特性を忘れた特異な時期だった。丸山眞男、澤庵、武士道から水戸黄門、養老孟司、マンガまで、多様なテーマを自在に扱いつつ日本を論じる。読み出したら止らない、日本論の金字塔、ここに誕生。
[目次]
1 日本人は辺境人である
 「大きな物語」が消えてしまった 日本人はきょろきょろする ほか
2 辺境人の「学び」は効率がいい
 「アメリカの司馬遼太郎」 君が代と日の丸の根拠 ほか
3 「機」の思想
 どこか遠くにあるはずの叡智 極楽でも地獄でもよい ほか
4 辺境人は日本語と共に
 「ぼく」がなぜこの本を書けなかったのか 「もしもし」が伝わること ほか

本書の基調になっている「日本人は辺境人である」という捉え方が面白く、興味ぶかい。

<私たちの国の政治家や評論家たちは政策論争において、対立者に対して「情理を尽くして、自分の政策や政治理念を理解してもらう」ということにあまり(ほとんど)努力を向けません。それよりはまず相手を小馬鹿にしたような態度を取ろうとする。> (P.216)

先般の東京都議会の野次騒ぎを思い、ハタと膝を打った。
声の大きいモンが勝ち(相手より優位に立つことが先)というような、この国の風土が日本語の特殊性に由来する、という説や、便所掃除が修業となるこの国の師弟関係など……随所に興味ぶかいはなし(説)が満載。

もう一度読んでみてもいいかな、と思う。

【参考】 内田樹さんのブログ
 内田樹の研究室
 http://blog.tatsuru.com/

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