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2014年8月12日 (火)

【読】「カムイ伝」と「カムイ伝講義」

田中優子・辻信一の 『降りる思想』 を、昨夜読了。

田中優子さんの 『カムイ伝講義』 を読んでみようと思う。
2008年10月に出版され、発売直後に購入したものの、読まないまま本棚に入っていた。
今年、ちくま文庫で文庫化もされた(それも入手していた)。

田中優子 『カムイ伝講義』
 小学館 2008/10/6発行 339ページ 1,500円(税別)
 ちくま文庫 2014/5/10発行 421ページ 1,000円(税別)

― ちくま文庫カバーより ―
江戸学の第一人者が、白土三平の名作漫画『カムイ伝』を通して、江戸の社会構造を新視点で読み解く。そこから今の時代が照射される。江戸の階級制度から現代の格差・貧困社会が、一揆の伝統から現代のデモが、そして江戸時代の肥料から未来の循環型社会が見えてくる。……

 

この本は、田中教授が法政大学社会学部の「比較文化論」で講義しながら、それと並行して小学館のサイトに連載していた「カムイ伝から見える日本」をもとに書き下ろしたもの。
講義は300名を超す大教室授業だったが、同時に2006年度の三年生のゼミでも『カムイ伝全集』が使われたという。 (本書あとがきによる)

6年前に単行本を手に入れたとき、テキストになっている白土三平「カムイ伝」も読んでみようと思いたった。
そこで、古本屋を中心に探し回って、文庫版「カムイ伝」だけは揃えていたが、これも読まないまま本棚に眠っていた。

白土三平 『カムイ伝』
 小学館文庫 全15巻 (第一部)

決定版カムイ伝全集 カムイ伝 第一部 全15巻セット

「カムイ伝」は全集が出ているが、高価で手が出ない。
手始めにこの文庫本15卷だけでも、田中さんの本と並行して読んでいこうと思うが、絵も字も小さいため目が疲れる。
これまで何度かそうだったように、今回もまた途中で挫折するかも。
やれやれ。

ためしに、Wikipediaで調べてみた。
「ガロ」、なつかしい。

― Wikipediaより ―

『カムイ伝』(カムイでん)は、白土三平による日本の長編劇画。1964年から1971年まで『月刊漫画ガロ』に連載された。連載中、『週刊少年サンデー』(小学館)に「カムイ外伝」を不定期連載している。1982年から1987年まで『ビッグコミック』(小学館)誌上に「カムイ外伝 第二部」を連載、そして同誌上に1988年から2000年まで「カムイ伝 第二部」が発表された。「カムイ伝 第三部」の発表は未定。「カムイ外伝」は別項目を参照。

作品内容
江戸時代の様々な階級の人間の視点から重層的に紡ぎ上げられた物語となっている。名脇役が数多く登場する壮大なスケールのこの物語は、1964年の連載開始から40年以上経過しながら未だ完結しておらず、白土自身も漫画家生活の大半をこの作品に費やしていることから、白土のライフワークとも言われる。
第一部
発表『月刊漫画ガロ』1964年12月号から1971年7月号までの全74回
単行本
1967年:ゴールデンコミックス『カムイ伝』全21巻
1979年:旧小学館文庫『カムイ伝』全15巻
1982年:小学館豪華愛蔵版『カムイ伝』全4巻
1988年:小学館叢書『カムイ伝』全15巻1995年:小学館文庫『カムイ伝』全15巻
2005年:ビッグコミックススペシャル『カムイ伝全集[第一部]』全15巻

【参考サイト】

カムイ伝講義 田中優子さん - 依田彰 - 著者に会いたい | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
[文]依田彰  [掲載]2008年11月30日
http://book.asahi.com/reviews/column/2011071702225.html

小学館:白土三平 画業50年記念出版 決定版カムイ伝全集全38巻
http://comics.shogakukan.co.jp/kamui/

なぜか、リンク切れだが……Google検索でみつけたページ
(上記の小学館サイト内、田中優子によるWeb書下ろしの一部と思われる)
http://comics.shogakukan.co.jp/kamui/article_write04.html

たぶん……田中優子氏のサイト (英語ベースだが日本語ページもある)
http://www.lian.com/TANAKA/index.html

【追記】

この本、もっと早く読んでおけばよかったと感じながら読みすすめている。
第二章 「夙谷の住人たち」 では、「カムイ伝」の重要な舞台・登場人物である 「夙谷(しゅくだに)」 の住人たちについて考察している。
(「夙谷」は、この物語の架空の地名)

「カムイ伝」の中では「非人」と呼んでいるが、「穢多」「非人」と呼ばれる被差別民だ。
ちなみに、私が使っている日本語変換(MS-IME)の辞書には、この二つの言葉が載っていない。

この章では、塩見鮮一郎さんが調べあげた「弾左衛門支配」「乞胸」等も、しっかり取りあげている。
江戸時代の差別構造を掘り下げた、興味ぶかい章だ。

第二章 夙谷の住人たち (目次)
穢多の存在理由/穢多の実像/河原の豊かさ/日本の村の多様性/かわた村の成立/弾左衛門支配/武士のなりわいとしての乞胸(ごうむね)/黄表紙に見える非人/身分制度の形骸化/組織内格差/社会の中での非人・穢多

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