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2014年8月18日 (月)

【読】再読中「日本劣化論」

朝から晴れて暑い。

白井聡さんの 『永続敗戦論』 を、昨夜、再読終了。
付箋だらけになった。

今日から、『日本劣化論』 (笠井潔、白井聡) を再読している。
所属している小平図書館友の会読書サークルの、次回の課題本(テキスト)。
7月に一度読んだのだが、再読してみると、彼らの主張というか現状認識がよく理解できる。

「劣化」というのが、ちと刺激的だ。
挑発的ともいえる。
白井氏によると、「幼児化」のレベルまで、今の総理と彼をとりまく人たち(支持者を含む保守勢力)は「劣化」しているという。
そうだよな、と思いながら読みすすんでいる。

<白井: 我々は、安倍さんをどういう方向から批判すればいいのか、あまりに突っ込みどころが多すぎて考えあぐねているわけですが、実は安倍さんが尊敬している祖父である岸信介の立場からでさえ十分に批判できる。岸は、安保改定によって対米従属を永続化した張本人ですが、そんな彼だってこれはあくまで暫定的な措置であるということを十分に認識していたわけです。岸の認識内では日米同盟というものは相対化されていた、普遍でも何でもなかった。
 ところが現政権の「世界市民の一員として行動する」という方針は、日米同盟の強化とイコールになってしまっている。つまり世界=アメリカになってしまっていて、それ以上の普遍というものがない。日米同盟とは、彼らにとって絶対的前提でありかつ、無限に強化し続けなければならない目標です。(後略)>

<笠井: 祖父よりも明らかに劣化している。>

<白井: もう、これは劣化というか、ある種の幼児化がずっと進んできた結果ではないでしょうか。「世界=アメリカ」で、「世界」の一部に抱かれる日本という世界像が前提されています。
 マッカーサー元帥は「日本人の精神年齢は十二歳」と言い放ったわけですが、では今の日本人の政治的精神年齢は何歳になったのか。(後略)
 今は日本全体が『いやいやえん』みたいになってしまっている。もうアジアなんか嫌だ、あいつらはちっとも仲良くしてくれなくて、生意気なことばかり言いやがる。アメリカこそはずっと優しくしてくれると思っていたのに、最近はやけに厳しいじゃないか。ロシアは北方領土の問題があるから気に食わない。みんな嫌だ、と。このような幼児化こそ、劣化の顕著な表れでしょう。>

第一章(P.40‐42)の一部を転載したが、これ以上書くと、あらぬ方向から指弾されそうなので、やめておこう。

まあ、「戦後レジームからの脱却」だの、「積極的平和主義」だの、現首相の(勇ましいが内容のない)言葉がかもしだすムード(いわゆる「空気」)に、なんとな~く同調している人が多いのだろう。
積極的に喝采を送る勢力もあいかわらず健在のようで、気味が悪い。

困っちゃうな~。

笠井潔・白井聡 『日本劣化論』
 ちくま新書 2014/7/10発行 270ページ 840円(税別)

笠井潔氏の本も、ネット注文してみた。
読んでみよう。

笠井潔 『8・15と3・11 ――戦後史の死角』
 NHK出版新書 2012/9/7発行 248ページ 780円(税別)

もう一冊、興味ぶかい本。
白井氏が、『永続敗戦論』のなかでとりあげている。
とりあえず、図書館から借りてみる。

豊下楢彦 『昭和天皇・マッカーサー会見』
 岩波現代文庫 2008年発行

戦後史の謎であり続けた全11回の極秘会談。二人が何を話したのか、その核心部分が、著者が解説した膨大な未解明の新資料によって初めて明らかにされた。両者の会談のみならず全米に対する昭和天皇の外交を精緻に描き出した本書は、戦後レジーム形成に天皇が極めて能動的に関与した衝撃の事実を描き出し、従来の昭和天皇像、戦後史観を根底から覆す。 ― Amazonより ―

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