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2014年9月27日 (土)

【遊】川本三郎さん講演会

小平図書館友の会主催の講演会。
川本三郎さんが漫画について、たっぷり語ってくださった。

― 小平図書館友の会ブログより ―
http://yamaoji.cocolog-nifty.com/kltomonokai/2014/08/927-d3b8.html

小平図書館友の会主催 講演会
  川本三郎さん 漫画を語る
 

 講師 川本三郎さん (評論家)
 日時 2014年9月27日(土) 13:30~15:30
 会場 小平市中央図書館 3階 視聴覚室
        小平市小川町2-1325
        西武多摩湖線 「青梅街道」 駅下車 徒歩5分
 定員 80人  先着順(申込不要)
 費用 無料
 主催 小平図書館友の会
 後援 小平市教育委員会

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思っていたほどお客さんが集まらなかったが、それでも50人近い聴衆。

川本さんは講演慣れしていて、たいへん興味ぶかいお話が聴けた。

1964年、東京オリンピックの年。
この年、新幹線が開通。
雑誌「平凡パンチ」の創刊、サリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」の野崎孝訳出版、そして漫画雑誌「ガロ」が創刊された。

今日の講演では、「ガロ」で活躍した漫画家たち(白土三平、つげ義春、さいとうたかを)、なかでも、つげ義春を中心に「貸本漫画時代」の全盛期を話された。

川本さんは、つげ義春が大好きだという。
つげ義春については、ひときわ熱く語っていらした。

今日の講演テーマから少しそれたが、宮地嘉六という小説家の話も面白かった。

<宮地 嘉六(みやち かろく、1884年6月11日 - 1958年4月10日)は佐賀県出身の小説家。戦前は無産派文学の旗手として知られた。> ― Wikipedia ―

「清貧の文学」とも呼びたい作風だったという。
「ガロ」の漫画家たちの漫画は、この作家の世界に似ているという。
つげ義春も、好きな作家のひとりとして宮地嘉六の名をあげているそうだ。

また、川本さん自身が旅好きになったのも、つげ義春が描く漫画の世界の影響があったというので、納得。

「ガロ」に対抗するかたちで、1967年に創刊された雑誌「COM」。
手塚治の「火の鳥」、永島慎二の「フーテン」などが人気だった。

私には、「ガロ」も「COM」も懐かしい雑誌だ。
今日の講演内容は、漫画をあまり読まなくなった私にも近しいもので、うれしかった。


とろこで、帰宅する車のなかで、木曽の御嶽山が噴火したというニュースを聞いた。
前兆があったようでが、突然のことで驚いた。

日本の大地が変動期にはいったように感じる。

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