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2014年10月 1日 (水)

【震】御嶽山噴火

先週土曜日(9/27)の昼頃、木曽の御嶽山(標高3,067メートル)が突然噴火した。

天気もよく、週末の登山日和だったため、多くの登山客でにぎわっていた。
そのため、多数の死者が出て、いまだに収容できない遺体が多い。

「遺体」と書いたが、法的には「心肺停止」状態といって、医師による死亡宣告がされるまでは「死亡」と認定されない。
「心肺停止」――この聞きなれない言葉を聞くたびに、未収容のたくさんの姿が目に浮かび、なんとも言えないきもちになる。


テレビでは連日、この噴火の様子を流し、自衛隊・消防隊員による捜索・収容活動のようすを放映している。
私が見ていて、いやなきもちになるのは、未収容の方々の家族や友人を、これでもかというほど、しつこく取材している様子。
とくに民報で、取材映像が何度も何度も流れることだ。
しかも、遭難者のプライベートな人となりまで、詳しく報道している。

遭難された方々とその周辺の関係者を、そっとしてあげればいいのに、と思う。
こういう大災害時の報道のしかたには、首をかしげる。

もうひとつ、地震予知連が噴火を予知できなかったことを非難したり、民主党政権時に「事業仕分け」によって御嶽山の常時監視がなくなったとして批判している人がいることにも、いやな感じがする。


それにしても、この日本列島で、人間が予知できない自然災害(地震、噴火)が頻発しているように思う。
大災害に耐えられる原発などないのだから、いいかげんに原発をなくしていく方向に舵を切らないと、いつかたいへんなことになるだろう。

私たちは、驚くほど楽天的なのか。
目先の経済の方が、よほど大事なのか。
考えていると暗澹とした気分になる……。

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