【読】原発ゴミはどこへ行く?
肌寒い日が続いている。
季節はもう冬、あたりまえと言えばあたりまえだ。
衆議院選挙投票日が近づいている。
今回の選挙、なんだかいやーな結果になりそうな気がしてならない。
安倍政権がぶちあげている「景気回復」の掛け声だけが、むなしくコダマしている。
私はこの言葉を信用していない。
「景気」なんて「気」の問題だから、私たちの実生活がそうそう「良くなる」とは思えない。
もっともっと、地に足の着いた政策はたてられないのだろうか?
というか、そろそろ「カネ」を追い求める暮らし方を見直さないと、行き詰まってしまうのではなかろうか、などと考える今日この頃。
『原発ゴミはどこへ行く?』 という本を読んでいる。
今年11月に発行されたもので、著者は日本テレビに勤務していたジャーナリスト。
倉澤治雄 『原発ゴミはどこへ行く?』
リベルタ出版 2014/11/7発行 254ページ 2,200円(税別)
― e-honサイトより ―
商品の内容[要旨]
今後、続々廃炉を迎える日本の原発。再稼働の如何にかかわらず、放射性廃棄物の処分問題は、私たちの上に重くのしかかる。スリーマイル島、チェルノブイリ、フクシマの三大原発事故サイト、それにオンカロ最終処分場、六ケ所村、幌延からの生々しい現地報告を軸に、廃棄物処分の行く末を考える。
[目次]
序章 原発ゴミと小泉さん
第1章 オンカロの挑戦
第2章 チェルノブイリは終わらない
第3章 スリーマイルの憂うつ
第4章 福島第一原発の絶望
第5章 原発ゴミの正体
著者紹介 倉澤 治雄 (クラサワ ハルオ)
ジャーナリスト。1952年生まれ。1977年東京大学教養学部基礎科学科卒。1979年フランス国立ボルドー大学大学院第三博士課程修了(物理化学専攻)。1980年日本テレビ入社、社会部、政治部、経済部、外報部、北京支局長を経て、経済部長、政治部長、メディア戦略局次長、解説主幹を歴任。2012年9月退社。
チェルノブイリやスリーマイル島の原発事故と、その後の困難な処理実態、それに、福島第一原発の事故後の現状、今後の始末のたいへんさが詳しく書かれている。
第5章はこれから読むところ。
福島第一原発の後始末には、数十年どころか百年単位の時間がかかりそうだ。
この本を読むと、暗澹たる思いだ。
とんでもないもの(原発)を抱え込んでしまったものだが、なんとかしなければ。
地震や火山噴火も心配だ。
福島第一ばかりでなく、現存する原発は危険がいっぱい。
溜まりに溜まった、放射性廃棄物(原発のゴミ)だって、いったいどうする?
こんな「爆弾」を抱えたような国をどうするのか?
「景気回復」なんてムード的なことではなく、具体的に、諦めずに、モンダイを解決していこうと考えている政治家が、いるのだろうか?
総選挙騒ぎにうんざりしながらも、シニカルにならず、生きていくしかない。
そんなことを思っている。
とりあえず、と言ってはいけないのだろうが、日曜日の投票には行こう。
安倍政権に「否」の一票を投じるために。
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