【雑】沖縄 佐喜眞美術館
沖縄の宜野湾市に「佐喜眞美術館」という私設美術館がある。
館長は佐喜眞道夫氏。
普天間飛行場に隣接している。
― Wikipediaより ―
<佐喜眞美術館(さきま びじゅつかん、SAKIMA ART MUSEUM)とは、沖縄県宜野湾市にある私立美術館。
普天間飛行場の用地を一部返還して建設され、1994年に開館した(このため美術館の周りは殆どが飛行場の柵で囲まれている)。丸木位里・俊夫妻による「沖縄戦の図」の常設展示のほか、企画展や演奏会の開催もある。ケーテ・コルヴィッツや上野誠、草間彌生、ジョルジュ・ルオーなどを所蔵している。
建物外観はコンクリート打ち放し、芝生庭園側の正面は弧を描く形状である。屋上からは普天間飛行場を見渡すことができ、屋上の階段は慰霊の日(6月23日)の太陽の日没線にあわせて設計されている。>
佐喜眞美術館 | Sakima Art Museum - 사키마미술관 - 佐喜真美术馆 - 丸木位里・丸木俊「沖縄戦の図」常設展示&企画展
http://sakima.jp/
ここを知ったのは、以前、ある人から下の本を紹介されたのがきっかけだった。
書名を正確に覚えていなかったので、昨日、教えてもらって判明。
佐喜眞道夫 『アートで平和をつくる 沖縄・佐喜眞美術館の軌跡』
岩波ブックレット 2014年7月発行
図書館に行けばあるのだが、手もとに置いて読んでみたいのでネット注文した。
近日到着の予定。
2月上旬、沖縄本島と石垣島に行く。
那覇で一泊するので、どこに行こうかと考えていた。
ここに行ってみようと思う。
普天間飛行場も、この目で間近に見てこよう。
私が持っていた下の本にも、佐喜眞美術館は載っていた。
うかつだった。
1994年開館。
『訪ねてみよう 戦争を学ぶミュージアム/メモリアル』
[記憶と表現]研究会 岩波ジュニア新書 510
2005/6/21発行 211ページ 780円(税別)
<この美術館は、アメリカ軍の基地のなかに建っている。敷地はくさびを打ち込むように基地に食い込んでいる。居すわり続けるものに対して、そのような形で存在することでメッセージを発している。/沖縄では「あの戦争」はまだ続いている。いや本当は、本土でも「あの戦争」は続いているはずなのだが、それが見えなくなり、見えなくなった分、沖縄にそのしわ寄せがきている。/戦争が続いているとはどういうことか。それはアメリカ軍の基地の存在である。日本の米軍基地の75%が集中し、その基地は沖縄県の全土地の1割を占めている。町のど真ん中を鉄条網で囲まれた飛行場や訓練スペースが占め、戦闘機がひっきりなしに離着陸し、道路を軍用車が通行し、そして歓楽街には慰安を求めて基地から外出してきた若い兵士が集まる。事故も発生する。住宅地へのヘリコプター墜落や女児への暴行事件などの危険と隣りあわせである。……> (本書 P.34)
<この美術館は館長の佐喜眞道夫(1946~)の個人の意思と力で作られた。美術館の立っている土地は、アメリカ軍の占領によって飛行場にされていた土地である。それ以前は農地や一族の墓地があった。……佐喜眞は、地権者として自分の土地が基地に使用されることに異議を唱え、ねばり強く返還交渉を行った。そして1992年、米軍用地の契約期限が切れるのを契機に別の所有地の契約を更新するのと引き替えに、この土地を返還させたのである。> (本書 P.35-36)
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