【読】船戸与一「満州国演義」を読み直そうか
もうすぐ最終巻(九巻目)がでる、船戸与一の歴史長編 『満州国演義』。
同時発売された一巻目、二巻目をはじめて読んだのは、今から八年近く前のこと。
その後、半年に一度ぐらいのペースで五巻目まで刊行されたものの、船戸さんが病気になり(肺癌と聞いている)、六巻目から八巻目までは年に一度出るか出ないかだった。
既刊8巻
『満州国演義 1 風の払暁』 2007/04/20発行 383ページ
昭和3年~ 事変まで
『満州国演義 2 事変の夜』 2007/04/20発行 415ページ
昭和5年~満州事変、上海事変
『満州国演義 3 群狼の舞』 2007/12/20発行 420ページ
昭和7年~ 満州国建国
『満州国演義 4 炎の回廊』 2008/06/20発行 462ページ
昭和9年~ 二・二六事件
『満州国演義 5 灰塵の暦』 2009/01/30発行 470ページ
昭和11年~ 南京大虐殺
『満州国演義 6 大地の牙』 2011/04/28発行 428ページ
昭和13年~ 大戦前夜
『満州国演義 7 雷の波濤』 2012/06/22発行 478ページ
昭和15年~ 太平洋戦争開戦
『満州国演義 8 南冥の雫』 2013/12/20発行 430ページ
昭和17年~
つい最近、産経新聞記事で、あらためて物議をかもした「南京事件」(日本軍による南京虐殺)を、船戸さんがどのように描いていたのかも、忘れてしまった。
【参考】 産経ニュース より
【歴史戦第9部 南京攻略戦 兵士たちの証言(1)】「城内空っぽ。誰もいなかった」「虐殺あるはずない…」(1/7ページ) - 産経ニュース
http://www.sankei.com/premium/news/150215/prm1502150031-n1.html
そこで、この際、最初から読み直してみようという無謀な試みに挑戦。
一巻目は、これまで二度か三度読み直しているので、描かれている情景の記憶がうっすらとあるのだが……。
どうせなら最初から完結卷まで通して読んでみようと思う。
まもなく入手できるだろう最終刊が、これ。
船戸与一 『残夢の骸 満州国演義9』
新潮社 2015/2/20発行予定 476ページ 2,200円(税別)
満州帝国が消えて70年――日本人が描いた“理想の国家”がよみがえる! 今こそ必読の満州全史。
権力、金銭、そして理想。かつて満州には、男たちの欲望のすべてがあった――。事変の夜から十四年が経ち、ついに大日本帝国はポツダム宣言を受諾する。己の無力さに打ちのめされながらも、それぞれの道を貫こうとあがく敷島兄弟の行く末は……敗戦後の満州を描くシリーズ最終巻。中毒読者続出の人気大河ロマン、堂々完結。
【出版社のサイト】 新潮社 より
船戸与一『風の払暁―満州国演義1―』|新潮社
http://www.shinchosha.co.jp/book/462302/
船戸与一『事変の夜―満州国演義2―』|新潮社
http://www.shinchosha.co.jp/book/462303/
船戸与一『群狼の舞―満州国演義3―』|新潮社
http://www.shinchosha.co.jp/book/462304/
船戸与一『炎の回廊―満州国演義4―』|新潮社
http://www.shinchosha.co.jp/book/462305/
船戸与一『灰塵の暦―満州国演義5―』|新潮社
http://www.shinchosha.co.jp/book/462306/
船戸与一『大地の牙―満州国演義6―』|新潮社
http://www.shinchosha.co.jp/book/462307/
船戸与一『雷の波濤―満州国演義7―』|新潮社
http://www.shinchosha.co.jp/book/462308/
船戸与一『南冥の雫―満州国演義8―』|新潮社
http://www.shinchosha.co.jp/book/462309/
船戸与一『残夢の骸―満州国演義9―』|新潮社
http://www.shinchosha.co.jp/book/462310/
ひさしぶりに、敷島三兄弟に会えるな。
さて、最終巻にたどりつくのは、いつの日か。
そういえば、八巻目は買ってからまだ読んでいなかった……。
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