【雑】明日から怒涛の五日間
晴れているものの、肌寒い一日。
午後は薄曇りになってきた。
夕方になったら、いつもの日帰り温泉に行って千円カットでさっぱりしてこよう。
■
いよいよ明日から、小平図書館友の会のチャリティ古本市。
明日の水曜日から金曜日までは準備期間。
会場設営にはじまって、事前にたまっている大量の古本の搬入、陳列。
同時に、寄付本を会場で受け付けて、これも並べる。
毎日、朝から夕方まで、会場になっている小平市中央公民館に詰める。
重労働だ。
そして、土曜・日曜が販売日。
例年、一万冊ほどの古本が売れる。
今年もたくさん売れるといいのだが。
もちろん、チャリティなので、必要経費を差し引いた収益は、小平市立図書館への物品寄贈と、震災被災地図書館復興支援にあてる。
この復興支援は、2011年から継続して実施している。
私がこのチャリティ古本市にかかわるようになってから、早くも七年目になる。
定年退職後は、五日間フルで参加するようになった。
それが2011年のことだから、今年で五回目の本格的な参加。
そうそう、2011年は震災の影響で三月に開催できず、夏の暑い時期だった。
ちょうどその年の六月末に定年退職していたので、準備期間から参加することができた。
【過去記事】
2011年7月6日(水)
【雑】古本市準備のお手伝い: やまおじさんの流されゆく日々
http://yamaoji.cocolog-nifty.com/blog/2011/07/post-1244.html
■
ところで――
一か月ほど前から、船戸与一の大河小説(全九巻) 『満州国演義』 を読み続けていて、六巻目にさしかかった。
六巻目の半分近くまで読んだところだ。
この小説は七巻目まで、いちど読んでいるはずなのだが、何年も前のことなので、ほとんど憶えていない。
今回、一巻目から通読することで、中国大陸でのあの戦争の流れと細部が、よくわかった。
今読んでいる六巻目は、1938年(昭和13年)の武漢三鎮占領から、翌年のノモンハンの戦いのあたり。
現在から見れば、よその国にダンビラぶら下げて踏み込んでいった(これは内村剛介さんの表現だったように思う)、あの泥沼のような戦争は、奇っ怪なものだ。
もちろん、あの時代に自分が生きていたらどうしていたか、なんてことは想像もできないが、ひどいことが平然と行われていたことに、戦慄をおぼえる。
古本市の期間はゆっくり読書する時間もなくなるので、この小説をいったん中断して、新書でも読んでみようかと本棚から取りだしたのが、これ。
井上寿一 『理想だらけの戦時下日本』
ちくま新書 1002 2013/3/10発行 263ページ 840円(税別)
― Amazonより ―
<日中戦争中、格差の是正・政治への不信・共同体志向などが大衆の間に広がっていた。その様相はまさに現在の日本と重なる。そういったなか、戦争勝利へ向けて国民を一致団結させるために国民精神総動員運動が開始される。「日の丸を敬う」「節約した生活」「前線と心を共にする」など上からの国民運動が巻き起こった。果たしてこの運動は当時の国民の期待に沿うものだったのか。その実態はどのようなものだったのか。いままで見逃されてきた戦時下の日本社会を克明に描く。>
船戸さんの小説に描かれている時代、日本の国内の「空気」がうかがい知れそうな気がして、読んでみようかと思ったのだ。
ずいぶん前に買った本。
こういう本が、本棚にたくさんあるのだが、なかなか読めないでそのままになっている。
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