【歩】【読】肌寒い日、燈台下暗し
今日はまた、いちだんと肌寒い。
どんより曇っている。
灯油の残りがとぼしくなっているため、ストーブはできるだけつけないでいる。
近くの図書館へ、借りていた本の返却に行く。
あまりにも寒いので、片道500メートルほどのところを車で往復する。
大島桜、菜の花、花海棠、花桃、などを写真に撮る。
撮影 2015/4/10(金) 東京都東大和市
大島桜
花海棠 ハナカイドウ
菜の花
灯台躑躅 ドウダンツツジ
大紫 オオムラサキ ?
花桃 ハナモモ (八重咲き)
白木蓮の花がすっかり散って、若葉がでてきた。
■
ネットで本を探していたところ、なんと近くの図書館で収蔵していることがわかった。
書庫にあったので出してもらい、借りてきた。
燈台下暗し、とは、このこと。
五木寛之さんと赤坂憲雄さんの対談が収録されている、『日本人のこころ 6』が目あてだったが、1巻目から6巻すべて借りてきた。
いま気づいたのだが、この6巻目だけは私の本棚にあった。
いよいよもって、燈台下暗し。
五木寛之 『日本人のこころ 1~6』
講談社 2001年~2002年発行
五木寛之 『日本人のこころ 6』
講談社 2002/7/22発行 307ページ 1,500円(税別)
1 見えざる大阪人の宗教観 大谷晃一/対談
2 古都のしたたかさと大胆不敵さ 杉本秀太郎/対談
3 伝統と革新のせめぎあい 若林広幸/対談
4 「隠れ念仏」の知られざる歴史 佐々木芳麿/対談
5 「逃散の思想」を考える 米村竜治/対談
6 宗教の本質は「秘める」ということ 門屋光昭/対談
7 柳田国男の『遠野物語』を読み直す 赤坂憲雄/対談
8 「加賀百万石」以前の金沢の原像 屋敷道明/対談
9 一向一揆の時代背景 神田千里/対談
10 大和の光と影を見つめて 太田信隆/対談
11 『万葉集』の本質はカオス 中西進/対談
12 海の漂泊民と山の漂泊民 沖浦和光/対談
13 「弾左衛門」という賤民の支配者 塩見鮮一郎/対談
14 「馬」の文化と「船」の文化 福永光司/対談
15 漂泊者が見たイスラム世界 甲斐大策/対談
16 琉球史に新しい光を当てる 高良倉吉/対談
17 風と樹木と共生して生きる 名嘉睦稔/対談
興味ぶかい対談が満載。
とくに、赤坂さん、沖浦さん、塩見さんとの対談が、私には読みどころだった。
いちどは読んでいるのだが、読みなおしてみようと思う。
下の単行本シリーズ、装画は五木さんの細君の五木玲子さんのもの。
■
さらに、燈台下暗しの三乗ともいうべき話。
このシリーズの1~5巻目は、講談社から「こころの新書」シリーズとして再編集、発行されている。
そして、私はそれらすべてを持っている……。
図書館からあらためて借りてくることもなかった、というオチがつく。
ちくま文庫から、タイトルと装幀だけ変えて発売中でもある。
単行本から新書化、文庫化と、息の長いシリーズだ。
本屋で中身を見たところ、文庫版には解説もついていないので新書版と内容は変わらないようだ。
したがって、買うことは見あわせている。
カバーの装幀がきれいだから、欲しくなってしまうんだが……。
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