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2015年5月の22件の記事

2015年5月31日 (日)

【震】大地動乱の時代

口永良部島(くちのえらぶじま)で大きな噴火があったと思うと、昨夜は大きな地震。

小笠原諸島西方沖の、地下の深い場所(約590キロ!)が震源だった。
マグニチュード8.5という大規模なもの。
(その後、8.1に下方修正された)
おおむね地下300キロより深いところで発生する地震を「深発地震」ということを知った。
昨夜8時24分ごろ発生した地震は、「深発地震」としては最大級のものだったという。

東京新聞:小笠原沖でM8.5 深い震源、最大クラス:社会(TOKYO Web)
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2015053190070625.html

気象庁|地震情報
http://www.jma.go.jp/jp/quake/20150530203436395-302024.html

20150530_earthquake

いきなりグラリと大きな横揺れに見舞われた。
おさまったかと思うと、もういちど揺れたように思う。
長く大きな揺れだった。

ただ、四年前の大地震とは揺れ方がちがうな、と直感的に思った。
揺れているあいだ、テレビ(こういう時はNHK)をつけ、ネット情報をみながら、意外と落ち着いていた。

首都圏直下型地震や、東海地震、東南海地震が起きたら、あんなものではないだろう。
そう考えると、ぞっとする。

家の中は家具の転倒防止を施しているので心配ないが、停電・断水がいちばん怖い。
ガスがとまったり、流通が大混乱して食料も手にはいらなくなるだろう。
これらは四年前の三月に経験済みだが……。

できるだけの備えはしておこう。

いよいよ「大地動乱の時代」を生きるのだろうか。
富士山の噴火も、遠くない将来に起こりそうな気がする。

石橋克彦 『大地動乱の時代――地震学者は警告する』
 岩波新書 1994年

― Amazonより ―
幕末にはじまった首都圏の大地震活動期は、関東大震災(1923)をもって終わり、その後、東京圏は世界有数の超過密都市に変貌した。しかし、まもなく再び「大地動乱の時代」を迎えることは確実である。小田原地震が七十年ごとに発生することを明らかにした地震学者がその根拠を明快に説き、東京一極集中の大規模開発に警鐘を鳴らす。

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2015年5月29日 (金)

【雑】ヒメツルソバ

どんよりとした空。
昼頃から小雨もぱらつきだした。

午前中、市内の所属団体の定例作業。
作業場所の外に、ヒメツルソバの可憐な花が群生していることに気づいた。

姫蔓蕎麦(ヒメツルソバ)という名前を知ったのは、ずいぶん前のこと。

立川の病院の敷地に群生していた。
この近辺だと、西武線八坂駅の近く、野火止用水の疎水の岸辺に群生していた。

ヒマラヤ原産の渡来植物のようだ。
秋には紅葉する。

201505290002

― 山と渓谷社 『山渓ポケット図鑑3 秋の花』 より ―
ヒメツルソバ Polygonum capitatum タデ科タデ属
<姫蔓蕎麦> ヒマラヤ原産の多年草。明治中期に園芸植物として日本に入った。観賞用に植えられているが、野生状態になっているものもある。根もとからよく枝分かれして、マット状に広がることが多い。茎には赤褐色の毛がある。葉は互生し、長さ1~3センチの卵形で、表面にV字形の黒っぽい模様がある。秋には紅く紅葉する。花はほぼ1年中見られる。枝先に淡紅色の小さな花が卵形~球状に多数集まってつく。

【参考サイト】

姫蔓蕎麦(ヒメツルソバ) ― 季節の花300 より―
http://www.hana300.com/himetu.html

植物写真鑑
http://www.zoezoe.biz/2010_syokubutu/index.html
 → ヒメツルソバ の項を参照
   (写真が美しい)

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2015年5月26日 (火)

【歩】初夏の花

今日も暑く、最高気温が27度まであがるらしい。
湿度がそれほど高くなく、きもちがいい。

近くのコンビニまで行ったついでに、写真を撮ってきた。

車道の両側、街路樹のヤマボウシが、可憐な花をつけはじめている。

アジサイが咲きはじめていた。
キンシバイも、たくさんみかけた。
遊歩道のわきや、空き地に群落をつくっているのは、キク科のハンゴンソウの仲間(外来種)だろうか。
繁殖力が強い。

撮影 2015/5/26(火) 東京都東大和市

ヤマボウシ
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キンシバイ
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ヒルザキツキミソウ
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2015年5月25日 (月)

【震】グラッとな

午後2時半頃。

パソコンを操作して資料を作っていたら、ドンドンという振動。
すぐ近くを大型ダンプカーが走っているような感じだった。
もっとも、ここは6階なので、そんな振動は伝わってこないはずなのだが。

すぐに、グラグラ、ガタガタと揺れはじめた。
急いでテレビ(NHK)をつける。
聴いていたラジオ番組(TBS)は、通常の放送を中断しなかった。
揺れはほんの数秒のことだった。

揺れはじめた瞬間、四年前の三月のことを思いだした。
液晶テレビが少しずれた(固定していない)ぐらいで、物が落ちたりはしなかったが、ひさしぶりに大きく揺れた。

このあたりの震度は4ぐらいか。

緊急地震速報が、携帯電話に流れてきた。
ちゃんと機能しているんだな。

気象庁|地震情報
http://www.jma.go.jp/jp/quake/20150525144359395-251428.html

20150525_earhquake

平成27年05月25日14時43分 気象庁発表
25日14時28分頃地震がありました。
震源地は埼玉県北部(北緯36.1度、東経139.6度)で、
震源の深さは約50km、地震の規模(マグニチュード)は5.6と推定されます。

震源が深かったため、地盤や建物によって揺れ方がちがっていたらしい。

相模原市の親戚は、トイレにはいっていて、揺れに気がつかなかったという。

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2015年5月24日 (日)

【雑】モンゴル

今場所の大相撲は面白かった。
千秋楽まで優勝の行方がわからず、どうなることかと、取り組みから目がはなせない毎日だった。

白鵬の調子がいまひとつだったようで、関脇の照ノ富士が優勝を決めた。
心からうれしそうな表情が印象的だった。
次の場所に大関になることがほぼ確定し、今後が楽しみな力士だ。

大相撲ではモンゴル出身力士の活躍がめざましい。
白鵬にしても照ノ富士にしても、稽古熱心で、まじめで好感がもてる。
日馬富士も好きな力士のひとりだ。
いまひとつ伸びないが、逸ノ城という逸材もいる。

彼らの強さは、モンゴル人の国民性にあるような気がする。
照ノ富士の優勝インタビューでも感じたことだが、モンゴルの人は母親をことに大切にするらしい。
そんな話が、今日読み終えた本にも書かれていた。


田中克彦 『ノモンハン戦争――モンゴルと満洲国』
 岩波新書 1191 2009/6/19発行 241ページ 800円(税別)

いい本だと思う。

あとがきに、いい話が載っている。
著者は、ほんとうにモンゴルが好きなのだな、と感じた。

司馬遼太郎が生前、著者の田中さんに、モンゴル(ノモンハン)に関して取材したいと申し出たことがあったそうだ。
田中さんは、1969年にウランバートルを訪れた際、そこで戦勝三十周年が祝われているのを見て、初めてこの戦争(ノモンハン戦争)について考えるようになり、そのことを『世界』に書いたのを、司馬さんが注目したらしい。

ところが、司馬さん自身ではなく、「使い」の人がテープレコーダーを持って取材にきた。

<……夏の暑い日に、大阪から中年の男の人がやってきて、じつは司馬遼太郎先生の使いの者だが、先生が、あなたからぜひノモンハンについてうかがってこいとおっしゃって、こうして来ておりますと言って、私の前にテープレコーダーのマイクを置いたのである。>

<しかし私は即座に取材をお断りした。私に聞きたいことがあれば司馬さんが自分でやってくればいいじゃないですか。私はマイクに向かってなんかしゃべりたくない。私たち研究者だったら、調べたいことがあれば、いつでも自分で出かけていくのがふつうですとお答えした。> (P.236)

田中さんにすれば失礼な話で、そののきもちもよくわかるが、ちょっと依怙地な気もする。
その後、司馬さんに会う機会もあったそうだが、ついに打ちとけることができなかったそうだ。

いい話というのは、この後のこと。
あとがきの最後に書かれている。
この本を書いたことで、ほっとしたのだろう。

<……今年はあれからすでに70年、あの戦争から生きて還ってきた兵士のすべてがもう90歳を超えているし、何よりも、私自身が、とても若いとは言えない年齢に達してしまった。
 そこで思い切って書いてみたのがこの本である。そして今思う。今だったら、この本を持って晴れ晴れと司馬さんの前に現れて、これまでの無礼を詫びたうえで、ノモンハンはこんなだったんですよと、ちょっと自慢して話ができたであろうのにと。そしてさらに思う。あのmongolophile(モンゴロフィール:モンゴル好き)の司馬さんならではこその、目のさめるような『ノモンハン』を書いてくださったにちがいないと。>
 (P.239)

いい話だ。
あとがきには、著者が20年ほど前にノモンハン戦争の戦場を訪ねる旅行団の一行に加わったときのエピソードも書かれている。
その内容は省略するが、著者の人がらが感じられる文章だ。


最終章(第10章 「誰がこの戦争を望んだか」)では、悪名高い当時の関東軍参謀・辻政信少佐への憤懣をぶちまけている。

敗戦後も逃げて生き残り、戦犯になることもなく、とうとう国会議員にまでなった辻政信とは、そうとうひどい人物だったようだ。
広くそのような評価を受けているのは当然と、私も思う。

すこし長くなるが、著者の言を引用してみる。

<辻政信――この人は並でない功名心と自己陶酔的な冒険心を満足させるために、せいいっぱい軍隊を利用した。そうして戦争が終わって軍隊がなくなると、日本を利用し、日本を食いものにして生きてきたのである。
 私たちが、占領軍としてではなく、日本人として裁かなければならないのは、このような人物である。このような人物は、過去の歴史の中で消えてしまったわけでは決してない。今もなお日本文化の本質的要素として、政界、経済界のみならず、学会の中にまで巣くっているのである。>
 (P.231)

極東軍事裁判は戦勝国による一方的な裁判だった……云々と、あれこれ言うのなら、何故、日本人の手で、あの戦争の指導者の責任を追及して裁かないのか――と、私も言いたい。

そういう厳しさを私たち日本人は持ちあわせていないのだろう、きっと。

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2015年5月23日 (土)

【読】ノモンハン

数日前から読んでいる、この本が面白い。

ノモンハン戦争(一般には、ノモンハン事件と呼ばれる――1939年・昭和14年の戦闘)について書かれているのだが、モンゴル側からの視点がめずらしい。

田中克彦 『ノモンハン戦争――モンゴルと満洲国』
 岩波新書 1191 2009/6/19発行 241ページ 800円(税別)

ノモンハンという地名は関東軍が言いだしたもので、正しくは、ノモンハーニー・ブルド・オボー。
ノモンハンは「法王」、オボーは「塚」、ブルドは「水が湧きだして小さな湿地や沼ができるような場所」の意。
著者は「法王清泉塚」とでも訳したいという。(本書P.4)

ちなみに、著者は1934年生まれの言語学者・モンゴル学者。

ノモンハン戦争(これも、著者がこう呼んでいる)について国内で書かれた本は多いが、どれも、関東軍指導者・参謀(なかでも辻政信)の無謀さ、戦闘の悲惨さにばかり焦点をあてている。

この本のように、モンゴル・ソ連側の視点からとらえたものは、ほとんどない。

この戦闘にさきだち、モンゴル国内でソ連による粛清があり、多数のモンゴル人が処刑されたことなど、はじめて知った。

<……ノモンハン戦争勃発の1939年5月までに、反ソ、反革命、日本の手先との罪状で、2万5824人が有罪とされ、うち2万474人が銃殺、5103人が10年の刑、240人が10年未満の刑、7人が釈放されたという……。当時のモンゴルの人口を約70万人と見積もれば、これはおそるべき数字である。> (本書P.118)

当時の満洲国とモンゴル人民共和国とが接する国境地帯(ハルハ河付近)で、おなじモンゴル民族の人びとが混在し、それが問題を複雑にしていたようだ。

外モンゴル(モンゴル人民共和国)には、「ソ連のかいらいになることによって、からくも中国からの分離を果たし」たハルハ族がいた。
いっぽう、満洲(著者はマンジュと呼ぶ)のバルガ族は、満洲国というかたちで、同じく中国からの分離を実現していたという。
ハルハ族、バルガ族は、おなじモンゴル族の支族である。

<しかしかれらの理想はさらにその先にあった。何らかのチャンスをつかんで、ソ連を利用しいながら、最終的にソ連のくびきからも離脱することであった。> (本書P.108)

こういう背景が一般の「ノモンハン」関連本では触れられておらず、もっぱら戦闘場面ばかりが描かれている。
その意味で、この本は貴重だ。

― 岩波新書 カバー そで より ―
<1939年のノモンハン戦争は、かいらい国家満洲国とモンゴル人民共和国の国境をめぐる悲惨な戦闘の後、双方それぞれに二万人の犠牲をはらって終結した。誰のため、何のために? 第二次大戦後、満洲国は消滅して中国東北部となり、モンゴルはソ連の崩壊とともに独立をまっとうした。現在につながる民族と国家の問題に迫った最新の研究。>


きのう、相模原の「ブ」で、こんな本を発見して入手。
760円だった。

星 亮一 『遥かなるノモンハン』
 光人社 2004/12/18入手 294ページ 1,900円(税別)

また、近くの図書館からも一冊借りてみた。

伊藤桂一 『静かなノモンハン』
 講談社文庫 1986/3/15発行 252ページ

巻末に、著者・伊藤桂一と司馬遼太郎の対談がある。
山ほどの資料を集めながらも、ついにノモンハンについて書かなかった(本人は書けなかったと言っている)司馬遼太郎。

最近の作家では、村上春樹がノモンハンについて書いている。
『ねじまき鳥クロニクル』 が有名だが、私はまだ読んでいない。

このふたりにとって、ノモンハンはどういう意味をもっていたのだろうか。
なんてことも、気になる。

ハルキさんの下の本も、あわせて「ブ」で購入。
こちらは310円、ほとんど新品の美本。

村上春樹 『辺境・近境』
 新潮文庫 2000/6/1発行 301ページ 520円(税別)

前にいちど読んだ気もするが、手放してしまっていたもの。

「ノモンハンの鉄の墓場」という章に、ノモンハン紀行が書かれている。
ソ連軍が残置した戦車のうえでポーズをとる、ハルキさんの写真が有名。


もう一冊、気になる本がある。
図書館には置いていなくて、入手しようか(買おうか)どうか迷っている。

この戦争に動員された、旭川の旧七師団が描かれていると思われる。

立野 茂 『ノモンハン 旭川第七師団の兵士の戦い』
 文芸社 2011/10/1発行

― Amazonより ―
ノモンハン事件は昭和14年にソ満国境で展開された国境線をめぐる日ソ間の激戦であり、太平洋戦争後まで国民に知らされることのなかった日本軍大敗北の「戦争」である。著者はこの戦争に従軍した元陸軍上等兵から聞き書きをとり、当時20歳そこそこだった彼が、いかに悲惨、苛酷な体験をしたかを記録として残し、同時にこの事件に対する考察も加えたドキュメント。

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【遊】谷津矢車さん講演会終了

昨日は、小平図書館友の会の役員会。

そして今日の午後は、友の会主催の講演会。
今回は、青梅市出身の若手歴史作家・谷津矢車(やつ・やぐるま)さん。

小平図書館友の会の楽しい講演会
   こんなに面白い 「徒然草」  ~徒然草って なんなんだ?~
 5月23日(土) 午後1時30分~3時30分 (開場 午後1時)
 小平市中央図書館 3階 視聴覚室   (定員 80名)

私たちからみれば、ほんとうにお若く(まだ二十代!)、新鮮な講演だった。

テーマは、「徒然草」。
この古典を、若手歴史作家の眼から、さまざまな切り口で解説してくださった。
なるほど、と思うことがたくさんあり、有意義な講演会になったと思う。

講演タイトルからか、圧倒的に年配の聴衆が多かったが、ほぼ満席。
大盛況だった。

【リンク】
5月23日 講演会のお知らせ 「こんなに面白い徒然草」 (谷津矢車さん): 小平図書館友の会ブログ
http://yamaoji.cocolog-nifty.com/kltomonokai/2015/05/523-a87c.html

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谷津矢車さんのサイト
 「谷津矢車の落書き勧進帳」
http://yatsuyaguruma.web.fc2.com/

谷津矢車さんのブログ
 谷津矢車観察日記 - Yahoo!ブログ
http://blogs.yahoo.co.jp/yatsuyaguruma_sousaku

Twitter https://twitter.com/yatsuyaguruma

谷津矢車さんの著作

   

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2015年5月20日 (水)

【読】田中克彦「従軍慰安婦と靖國神社」

今日も本のはなし。

昨夜、塩見鮮一郎さんの 『ハルハ河幻想』 を読了。
構成に工夫がこらされている小説で、最後まで引き込まれるように読んだ。

ノモンハン事件(戦闘、戦争と呼ぶべきだろうが、教科書などではこう呼ばれている)に、がぜん興味がわいた。

ノモンハンといえば、高校時代の山岳部顧問の先生のことを思いだす。
片腕の肘から下がなく、義手をつけていた先生だが、ノモンハンの戦闘で失ったという噂を耳にしていた。
先生に確かめることのできないまま、だいぶん前に亡くなってしまった。

もっとも、ノモンハンの戦闘について、私はほとんど何も知らなかった。
いまだに謎の多い戦闘。

ある人のウェブサイトで知り、ネット注文してあった本を、今日、書店で受けとってきた。

田中克彦 『ノモンハン戦争――モンゴルと満洲国』
 岩波新書 1191 2009/6/19発行 241ページ 800円(税別)

― Amazonより ―
内容
一九三九年のノモンハン戦争は、かいらい国家満洲国とモンゴル人民共和国の国境をめぐる悲惨な戦闘の後、双方それぞれに二万人の犠牲をはらって終結した。誰のため、何のために?第二次大戦後、満洲国は消滅して中国東北部となり、モンゴルはソ連の崩壊とともに独立をまっとうした。現在につながる民族と国家の問題に迫った最新の研究。
著者略歴
田中/克彦
1934年兵庫県に生まれる。1963年一橋大学大学院社会学研究科修了。現在、一橋大学名誉教授。専攻は言語学、モンゴル学。

この著者のことを、私はまったく知らなかった。
有名な言語学者らしい。

市内の図書館の蔵書を調べてみると、たくさん著作があったので、一冊借りてきて読みはじめた。

田中克彦 『従軍慰安婦と靖國神社 一言語学者の随想』
 KADOKAWA 2014/8/24発行 175ページ 1,300円(税別)

― Amazonより ―
内容紹介
 日本の文化を政治問題にすべきじゃないんだ! 戦後69年経っても、解決の糸口すら見えない「従軍慰安婦」問題と「靖国神社」問題。日本人にとっては避けて通れないこの二つの問題に、闘う言語学者・田中克彦80歳が正面から向き合いました。
 この二つの問題を並べるなんて! と批判する人も多いでしょう。
 しかし田中は、この二つの問題の根底には「日本文化の問題」があるのだから、決して政治問題化すべきでないと説き、田中克彦ならではのエスプリの効いた論を展開しています。
 田中自身、戦中の疎開や戦後の教科書の墨塗りを経験した世代であるため、終戦を境に日本社会がどのように変わっていったかを肌で知っています。だからこそ、二つの問題を“歴史認識問題"と捉える現在の社会風潮が我慢ならないといいます。
 そこで、あくまでも“ココロの問題"としてこの二つの問題を捉え直し、「言いたいことが言えない世の中はおかしい!」と、ココロの趣くままに彼の気持を書きつづっています。
 まえがきには、「ぼくはおそらく、求められるところの<歴史認識>をはなはだしく欠く不勉強な大衆の一人であり、その上、歴史学とはいくつかの点で対立するか、あるいはかなり異なるものの見方をする言語学の影響を受けているために、本書はいくぶん異常な内容になるかもしれない。とはいえ、やはり黙って世間に同意しているかのように見られるのも居心地が悪い」と書いているよう、ほかに類書がない内容です。
 副題に「一言語学者の随想」とあるように、田中克彦初めてのエッセイ本です。

副題からわかるように、エッセイなのだが、従軍慰安婦と靖国神社について、本質を衝いて語っていると思う。
本の前半、従軍慰安婦について書かれた部分を読み終えたところ。

あとがきに書かれていることが面白い。

出版社がこの本の表紙に使う写真を、靖国神社を背景に撮ろうということで、神社に撮影申請したそうだ。
神社から断られた理由が、「神聖なほこらの名と、慰安婦とを同居させたような書名の本に写真を使われるのは困るといったような趣旨だったらしい」。 (P.174)

<ぼくはまたしても慰安婦たちが気の毒になった。皇軍のために、最もやりにくい仕事で協力しながら、こんな扱いをうけるとは。じつはこの本を書きあげたあと、せっかくの原稿だが、本にするのはやっぱりやめた方がいいかなという気持が少しはたらいたけれども、この話をきいて、ぼくの決意は固いものとなった。やっぱり、慰安婦になってくれた朝鮮のおねえさんたちに、日本人として、わび、感謝しなければならないと。>
(P.175 重ねてのあとがき)

デリケートな問題ではあるが、この本で著者が言っていることは、まっとうだと思う。

「慰安婦」はなかった(いなかった)と言い張ることのウソを、ずばり指摘する。
(どう考えても、日本軍の「慰安」施設・組織がなかったはずがない、と常識でわかる)

「慰安婦像」についても、あれは韓国人の日本憎悪の気持の深さを示している、という。
そこを考えないといけない。

「日本海」と「東海(トンヘ)」の呼称の、言語学的な比較も面白かった。

後半、靖国神社について、どう語っているのだろうか。
楽しみだ。

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2015年5月18日 (月)

【読】「ハルハ河幻想」が面白い

終日曇天、蒸し暑い日。

午前中、近くの眼科医で検診。
緑内障がゆっくり進んでいるらしい。
眼圧を下げる目薬を変えてくれた。
二種類になった。
これまで片目だけだったが、両目に、一日二回と一回。

まあ、一種の老化現象なので、つきあっていくしかないか。


塩見鮮一郎さんの 『ハルハ河幻想』 (せきた書房、1983年)を読んでいる。
導入部、登場人物たちの関係がわかりにくかったが、読みすすめるうちに引き込まれてきた。
ミステリー的な要素もあり、謎解きの面白さがある。

この小説について、ある人がウェブ・サイトに詳しく書いている。

「歴史の中の賤民と貧民 ―作家、塩見鮮一郎研究―」 というサイト。
http://www001.upp.so-net.ne.jp/study-shiomi/

最近発見したサイトだ。
作者の自己紹介ページを見たところ、「わかけん」というハンドル・ネームで、そういえば塩見さんの掲示板の常連さんだった(ご本名は知らないが)。
そうだったのか。

上のサイトの ”第六章 作家塩見鮮一郎の「ふるさと」” に、この小説について詳しく書かれている。
http://www001.upp.so-net.ne.jp/study-shiomi/connected/ep6.htm

私にはとても書けそうにない、気合のはいった「研究論文」だ。
(これは皮肉ではなく、塩見さんについて、じつに深く「研究」されている)
教えられることが多い。

そのサイトを読んで知ったのだ――そうだったのか、塩見さんはノモンハンと深いつながりがあったのか、と。
一般に「ノモンハン事件」と呼ばれているが、あれは戦闘、戦争だった(宣戦布告がなかっただけで)。
そんなことも書かれていて、我が意を得た。

船戸与一さんの 『満州国演義』(全九巻)にも、この戦闘のことが詳しく描かれていた。
その影響で、この塩見さんの小説を読みはじめたのだった。

全体の四割にさしかかったところ。
ひさしぶりに、小説を読むことの醍醐味にひたっている。

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2015年5月17日 (日)

【遊】講演会とビブリオバトル

今日は最高気温26度を超えて蒸し暑い一日だった。

きのうの午前中、市の中央公民館で、藻谷浩介さんの講演会を聴講した。

講演慣れしているとみえて、流れるような話しぶり。
聴衆とのやりとりも手慣れたもので、わかりやすく面白い講演だった。

藻谷浩介氏講演会 「夢おこし! まちおこし! in 東大和」
  ~どんなまちにも宝はある~

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誰でも知ることができる統計数値をグラフ化し、説得力のある講演。
ムードに流されず、データを見て現実をしっかり捉えることの大切さを教えられた。

ずいぶん前に 『里山資本主義』 を読んで触発されることが多かった。
『デフレの正体』 を買って読みはじめている。
今回の講演内容は、この本で語られていることなんだな、と思う。

藻谷 浩介/NHK広島取材班
 『里山資本主義――日本経済は「安心の原理」で動く』

 角川oneテーマ21 2013/7/10発行 308ページ 843円(税込)

藻谷 浩介 『デフレの正体――経済は「人口の波」で動く』
 角川oneテーマ21 2010/6/10発行 270ページ 782円(税込)

 


今日も今日とて、小平の 「なかまちテラス」 (公民館と図書館の統合施設、この春開館)へ行き、ビブリオバトルというものを手伝ってきた。

私が所属する友の会と図書館が主催。
面白かった。

なかまちテラス de ビブリオバトル

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「ビブリオバトル」とは、発表者がおすすめ本を5分の持ち時間で紹介した後、発表者と観客が一番読みたくなった本「チャンプ本」を決定する書評合戦。

私は、初めての観覧体験だった。

前半・後半、二組の発表者も揃い、観客もそこそこ集まって、よかった。

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2015年5月16日 (土)

【楽】古本屋ライブ

昨日、5月15日(金)。
文京区千駄木の古書店 「古書ほうろう」 で、西川郷子さんのユニット 「星ノ飛ブ夜」 のライブがあった。

郷子さんのヴォーカル、小沢あきさんのギター、関根真理さんのパーカッション。
古書店の店内で、マイクを使わないアンプラグド・ライブだった。

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三人の演奏者と聴衆が間近に対面。
私はギターの小沢さんの目の前の席だった。
おかげで、小沢さんのギター・テクニックをじっくり拝見。

濃密なライブで、しあわせなひと時を過ごした。

このユニットは、これからもあちこちでライブを続ける。
そうそう頻繁には行けないが、できるだけ追いかけたいと思う。

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開演前後と休憩時間に、古本の棚を見てまわり、気がつけば三冊購入。
私の席のすぐ横に建築関係の書棚があり、演奏中も気になった本があったのだ。

   

中川武さんの 『日本建築みどころ事典』 は、掘り出し物。
『あったかもしれない日本――幻の日本都市建築史』 も、面白そう。
磯崎新さんの 『日本建築遺産12選――語りなおし日本建築史』(とんぼの本)は、カラー写真が美しい。

いずれも、定価の半額以下で買えた。
古本屋はいいな。


最寄り駅の日暮里までJRで行き、帰りは地下鉄千代田線の千駄木駅からお茶の水経由で帰宅。
終バスにかろうじて間に合い、帰宅は午後11時半になった。

行きがけに、日暮里から谷中銀座を歩いてみた。
ここにも古本屋が一軒あり、のぞいてみた。
「古書信天翁(あほうどり)」という。
あまり広くないが、興味ぶかい品揃えの店だった。

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2015年5月15日 (金)

【読】塩見鮮一郎 「ハルハ河幻想」

自転車にのって、一キロほど離れたところにある東村山市立富士見図書館へ。
取り置きしてもらっていた本を受けとる。

船戸与一 『満州国演義』 を読んでいたときに、この地名(ハルハ河)をみて思いだした本。
書名は憶えていたが、まだ読んでいなかった。

塩見鮮一郎という作家をご存じの方は少ないかもしれない。
私は、密かにこの人のファンを自認している。

塩見鮮一郎 『ハルハ河幻想』
 せきた書房 1983年6月1日発行 359ページ 1,800円(税別)

もちろん今では手にはいらない本で、置いている図書館も少ない。

ハルハ河は、1939年(昭和14年)の「ノモンハン事件」(ハルハ河戦争とも呼ばれる)の舞台になった場所。
この小説(帯にはノンフィクション・ノベルと書かれている)も、ノモンハンの戦闘が描かれているのだろう。
興味津々。

こういう本が文庫化されないのが不思議だ。
いつかどこかの古本屋で出会うかもしれない……。

せきた書房は、関田稔さんという方が経営していた出版社らしい。
この本の装幀は平野甲賀、いい装幀だ。

塩見鮮一郎さんのサイト
http://www014.upp.so-net.ne.jp/siosen/
塩見鮮一郎さんのブログ こぼし:So-netブログ
http://siosen.blog.so-net.ne.jp/

【参考サイト】

歴史の中の賤民と貧民:So-netブログ
http://shiomi-senichiro.blog.so-net.ne.jp/ より
せきた書房の関田稔さん:歴史の中の賤民と貧民:So-netブログ
http://shiomi-senichiro.blog.so-net.ne.jp/2014-01-12

せきた書房  1・12:こぼし:So-netブログ
http://siosen.blog.so-net.ne.jp/2014-01-12-2

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2015年5月14日 (木)

【歩】初夏の花

今日も30度近くの気温。
暑い一日だった。

午前中、小平で友の会の印刷作業。
昼ご飯を食べ、用があって近くの自動車販売店へ。

帰りに、道端の花を写真に撮ってきた。
一年前の今頃咲いていた花が、また咲きはじめている。
季節がめぐる。

もう、初夏だ。

撮影 2015/5/14(木) 東京都東大和市

ホソバオグルマ
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ヒルザキツキミソウ
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ムラサキツメクサ
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コバンソウ
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2015年5月13日 (水)

【読】あわただしい毎日、それでも本を読む

きのうは歯科検診。
これは毎月のこと。

今日は、三か月に一度の病院の診察。

今週は、なにかと慌ただしい。
明日も外出。

台風が夜中に猛スピードで通り過ぎ、今日は朝から台風一過の好天。
気温も28度まであがったが、予報では30度の夏日になるところだった。

しばらく暑い日が続きそうだ。


昨夜から読んでいる本が、なかなか面白い。

一ノ瀬俊也 『皇軍兵士の日常生活』
 講談社新書 1982 2009/2/20発行 278ページ 760円(税別)

― e-honサイトより ―
[要旨]
軍隊という格差社会をどう生きたのか?徴兵・手当・食事から死亡通知まで。
[目次]
第1章 「皇軍」兵士はこうして作られる
 皇軍兵士となるまで
 兵士が入隊するとき
第2章 軍隊での生き方
 平時の軍隊生活
 戦時下の兵士
 少年兵たちの軍隊
第3章 兵士と家族―戦争の「不公平」
 「手当」をめぐる不公平
 軍事郵便をめぐる不公平
 戦死者墓石・戒名の不公平
 「食」をめぐる不公平
第4章 「戦死の伝えられ方」をめぐって
 戦死の真相を探る
 引揚援護庁『死亡認定の参考』をめぐって

おすすめコメント
戦争は本当に日本社会を公平化したのか?昇進につきまとう学歴という壁。食糧をめぐる将校と兵の違い。兵士への応召手当をめぐる格差――。戦時下、不公平を強いられた「皇軍」兵士と家族の群像を描く。

出版社・メーカーからのコメント
アジア・太平洋戦争は本当に日本社会を公平化したのか? 昇進につきまとう学歴の壁。応召手当をめぐる格差。将校と兵士の食糧の違い──。 戦争に翻弄された兵士とその家族の群像。

自分が「あの戦争」の時代に生きていたら、どうしていただろう?――そんな気持ちで読むと面白い本だ。

「皇軍」兵士の私的な日記など、よく探しだしたものだと感心する。

すいすい読める好著。

この本のなかでも引用されている、下の本も参考になりそうだ。
手もとにあるので、そのうち読んでみようかと思う。

ただ……そろそろ、この類いの本から離れて気楽に読める小説でも、とも思う今日この頃。

吉田 裕 『日本の軍隊 ――兵士たちの近代史』
 岩波新書 816 2002/12/20発行 228ページ 740円(税別)

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2015年5月11日 (月)

【読】続けて軍事物を読む

しばらくは、この分野の本を読み続けるのかもしれない。
図書館から借りている本のなかの一冊。

一ノ瀬俊也
 『明治・大正・昭和 軍隊マニュアル ――人はなぜ戦場へ行ったのか』

 光文社新書 157 2004/7/20発行 217ページ 700円(税別)

― Amazonより ―
<明治期から太平洋戦争期にかけて、軍隊にまつわる「決まり文句」の数々を収録した軍隊「マニュアル」とも呼ぶべき本が多数出版された。これらは、出征する兵士が住んでいる村の幹部たちが行った激励の演説、それに応えて彼ら入営者が行う挨拶などを収録したもので、当時の書店でふつうに売られていた。この軍隊「マニュアル」を読むと、軍隊という巨大な存在に対する当時の人々の迷いや不安、反抗心といった心のひだが透けて見える。本書は、徴兵・戦争という巨大な経験に、近代の人々がどう向かい合ってきたのかを、建前と本音の両面から、ひとつの通史として描く試みである。>

旧日本軍がどういうものだったか、知りたいと思う。
こういういい本が新本では入手できない。
古本屋で探し続けている。
この国の出版のサイクルは短すぎると、いつも思う。
よくないな。

もう一冊。
図書館から借りて読みはじめたが、あまりに詳細すぎてページ数も多いので、途中まで読んでギブアップしそうだ。
面白い内容ではあるのだが……。

一ノ瀬俊也 『米軍が恐れた「卑怯な日本軍」』
 文藝春秋 2012/7/20発行 329ページ 1,600円(税別)

― Amazonより ―
<太平洋戦争(大東亜戦争)末期の1945年8月に、新兵向けに配布された米陸軍の対日戦用マニュアル書「卑怯な日本軍」が本書の「テーマ」です。真珠湾の騙し討ち以来の「卑怯」という対日イメージを強調し、日本人の姿格好などに対する差別的なイラストも満載のこの文書に描かれた「日本軍」のイメージは正しかったのか? 死んだフリをして近づいてきた米兵に手投げ弾を投げたり、英語をしゃべって友軍のようなふりをするから警戒せよ…といった「変装策略」など、微細に「卑怯な日本軍」の手法を図解入りで説明もしています。
 というのも、欧州方面ではドイツの降伏により戦争も終わり、ベテラン兵は除隊となり、実戦経験の乏しい新兵を日本との地上戦にも投入する可能性が高かったため、手っとり早く日本軍の「戦術」を教え、敵としてのイメージを増幅させるためのハウツー書が必要だったわけです。ちなみに、同書の挿絵はアメリカの漫画家サム・コービンによるもので、日本人をみんな同じ顔に描くことで「ヒトよりも下等で、嫌悪感をもよおすもの」(ジョン・ダワー「容赦なき戦争」)と「定評」のあった人です。
 埼玉大学准教授で、新進気鋭の戦史研究家でもある一ノ瀬俊也さんが、その内容を精査しつつ、実は日本軍はそうした「卑怯な戦法」を大陸との中国軍との戦闘で学んだ事実も解明していきます。この「卑怯の連鎖」は、なかなか歴史の皮肉を感じさせもします。
 卑怯を強調しつつも、その反面、よかれ悪しかれ、日本軍が怖い、強い存在であると畏怖もされていたわけですが、そうした米軍に畏怖された日本軍の虚実が本書によって初めて明らかにされます。>

アジア太平洋戦争で、米軍が日本軍をどのように見ていたのか、よくわかる好著。
「卑怯な日本軍」 という米陸軍の対日戦用マニュアルは、英語で ”The Punch below the Belt” (ボクシングで相手のベルトの下を狙う反則技=卑怯な攻撃) というもの。
すごいなあ、と思う。

”卑怯な”手段をとったのは米軍も同じだったはずだ。
それが戦争というものだろう。

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2015年5月10日 (日)

【読】軍事オタクではないけれど

こういう本を読んでいると言うと、軍事オタクと思われるかもしれないが、そんなことはない。

あの戦争(先の日中戦争、アジア太平洋戦争のことだが)のことを、正しく知ること。
世界と日本の軍事情勢や軍備・兵器のことを、正確に知ること。
そのうえで、戦争回避を考えること。

たいせつなことだと、気づかされた。
数冊の本から、いろいろ学んだ今日この頃である。

林 信吾 『反戦軍事学』
 朝日新書 021 2006/12/30発行 242ページ 720円(税別)

― e-honサイトより ―
[要旨]
 “右傾化”が止まらぬ日本に、リベラル派から超巨大爆弾!ちまたにあふれる“エセ軍事常識”を一刀両断。全国民必読の軍事基礎教養講座。
[目次]
第1部 入門編―基礎知識なくしては、議論のはじめようもない
 軍隊って何?
 こんな兵器で平気かな?
 自衛のため、海を越えて行く
第2部 中級編―軍事問題は、それほど難しくない
 誤解されやすい軍事用語
 海軍の基礎知識
 イージス艦VS.テポドン
 軍事用語はなぜややこしいか
第3部 上級編―愚かしき軍事談義を論破する
 元防衛庁長官の恐るべき論理
 欲しがりません、核なんて
 なにも知らないおばはんのための靖国問題
 東京裁判をめぐる笑えない漫画
第4部 応用編―市民の安全なくして「国防」なし
 憲法改正論議、ここがポイントだ
 世界基準で語る憲法改正
 平和戦略の再構築を
 視野を広げれば、道は開ける
おすすめコメント
 さまざまな軍事”常識〝をもとに、戦後体制を批判し、強行外交を唱える作家や知識人が後を絶たない。だが実は、その”常識”の多くは怪しげな俗説や思いこみであり、知識があれば、簡単に論破できるのだ…… だまされないためには、今や戦争を憎む者こそが、軍事に対する基礎教養を身につけなければならない!「駆逐艦/巡洋艦」の違いから、トレンチ・コートの由来まで、全国民が読んで楽しめる、軍事基礎教養講座!

もう一冊。
でかけた先、相模原市の大型新古書店「ブ・いとう」でみつけた。
300円だった。
買ったその日と次の日の二日で、いっきに読み終えた。

林 信吾/清谷信一 『すぐわかる国防学』
 角川書店 2006/3/31発行 213ページ 1,400円(税別)

― e-honサイトより ―
[要旨]
 国防とは何か?テロや戦争の脅威から安全な生活を守るために。
[目次]
第1章 二〇分で戦争が分かる
第2章 アーマライトvsカラシニコフ
第3章 戦争も民営化される時代
第4章 知られざる兵器輸出大国ニッポン
第5章 自衛隊が「玉砕」する日
第6章 近代戦から現代戦へ
第7章 今こそ必要な国防学
著者紹介
林 信吾 (ハヤシ シンゴ) 1958年、東京生まれ。作家
清谷 信一 (キヨタニ シンイチ) 1961年、東京生まれ。軍事ジャーナリスト。英国の軍事専門誌『ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー』日本特派員。

少し前に書いたが、先の戦争の実態を知るには、この本が役立った。

林 信吾 『「戦争」に強くなる本 ――入門・アジア太平洋戦争』
 ちくま文庫 2007/12/10発行 276ページ 800円(税別)

― e-honサイトより ―
[要旨]
 テロとの戦いや、北朝鮮の核武装への動きとミサイル実験、中国の軍拡などによって、軍事知識は必要不可欠なものになりつつあるが、軍事に関する議論は玉石混交の状態にある。では、まず何から読めばよいのだろうか。これまでアジア太平洋戦争について公刊された書物を、「開戦原因」「敗戦原因」「戦争の展開」「兵器について」「戦争責任とは何か」など多面的に整理・紹介し、戦争の真実に迫る。
[目次]
第1章 なにはともあれ基礎知識
第2章 なぜ戦わねばならなかったのか
第3章 軍国主義とはなんだろう
第4章 なぜ「軍部独裁」になったのか
第5章 戦争は避けられただろうか
第6章 これでは勝てるわけがない―戦略・国力編
第7章 これでは勝てるわけがない―兵器・技術編
第8章 「国のため」なら許されるのか
第9章 「戦争責任」はどう裁かれたか
第10章 買ってはいけない

「戦争反対」「戦争はいやだ」と叫び続けるだけでは、何も変わらないと思うようになった。

「戦争に反対する者こそ、まず軍事を知らなくてはならない」
 ― 『反戦軍事学』より ―

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2015年5月 7日 (木)

【遊】病院、温泉、図書館

朝のうち、どんより曇り空で雨もポツポツ降っていたが、昼頃から晴れて、暑い。
最高気温24度ほどか。

今週は、なんとなくゆっくり過ぎているような気がする。
連休中、ほとんど外出しなかったからだろうか。

今日は、家人と別行動。


朝8時頃家をでて、立川の病院へ。
三か月に一度の検査(採血・採尿)。
診察は来週。
連休明けのせいか、病院は混んでいた。


その足で郵便局へ行き、自動車税を納める。
そのまま花小金井の日帰り温泉へ。
ひと月以上も髪を切っていなかったので、温泉のなかの床屋で散髪。
さっぱりした。
温泉も、けっこう混んでいたが、連休中はたいへんな人出だったらしい。

私は長湯しない方なので、さっと汗を流し、温泉施設内の食堂で昼食。

ひさしぶりに、温泉の売店で木の屋石巻水産の「復幸缶詰」を買う。
鯨大和煮、さんま味味噌甘辛煮、さんま醤油味付け、各一缶。
それに、えのき茸瓶詰も。

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木の屋石巻水産
http://kinoya.co.jp/eccube/


帰り道、近くの図書館に寄って、予約取り置きの本を三冊、受けとってきた。

さて、あとは家でゆっくりしよう。

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2015年5月 6日 (水)

【読】えっ!休館日?

文句を言うわけではないが……。

近くの図書館に行ったら、休館日だった。
帰ってきてから、あらためてネットで確認。
なんと、5月4日から6日まで三連休。

市内の三館ともそろって休館とは……。
大型連休に開いていない図書館というのも、いかがなものか。
近隣の東村山や小平、立川の図書館は開館している。

もともと、中央館は火曜日が休館日。
地区館二館は月曜日と火曜日が休館日なのだが、あらためて図書館のサイトをみると、祝日が休館日だった。
これまで知らなかった。
というのも、私は毎日が日曜・祝日のような生活なので。

今日、図書館で受けとってこようと思っていた予約の本は、次の三冊。
明日にでも受けとってこよう。

一ノ瀬俊也 『米軍が恐れた「卑怯な日本軍」 -帝国陸軍戦法マニュアルのすべて』
一ノ瀬俊也 『明治・大正・昭和軍隊マニュアル -人はなぜ戦場へ行ったのか-』
林 信吾 『反戦軍事学』

   


昨夜から読みはじめた、林 信吾さんの本が面白い。
きのうも書いたが、この本だ。

著者の歴史観、戦争観には、ほぼ同意できる。

林 信吾 『「戦争」に強くなる本 ――入門・アジア太平洋戦争』
 ちくま文庫 2007/12/10発行 276ページ 800円(税別)

― e-hon サイトより ―
http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000031995279&Action_id=121&Sza_id=F3

[要旨]
テロとの戦いや、北朝鮮の核武装への動きとミサイル実験、中国の軍拡などによって、軍事知識は必要不可欠なものになりつつあるが、軍事に関する議論は玉石混交の状態にある。では、まず何から読めばよいのだろうか。これまでアジア太平洋戦争について公刊された書物を、「開戦原因」「敗戦原因」「戦争の展開」「兵器について」「戦争責任とは何か」など多面的に整理・紹介し、戦争の真実に迫る。
[目次]
第1章 なにはともあれ基礎知識
第2章 なぜ戦わねばならなかったのか
第3章 軍国主義とはなんだろう
第4章 なぜ「軍部独裁」になったのか
第5章 戦争は避けられただろうか
第6章 これでは勝てるわけがない―戦略・国力編
第7章 これでは勝てるわけがない―兵器・技術編
第8章 「国のため」なら許されるのか
第9章 「戦争責任」はどう裁かれたか
第10章 買ってはいけない

著者紹介
林 信吾 (ハヤシ シンゴ)
1958年東京生まれ。神奈川大学中退。83年から10年間、英国を拠点にジャーナリストとして活動する。93年に帰国し、著述活動を行う。

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2015年5月 5日 (火)

【読】あの戦争のリアル

今日もいい陽気。
こどもの日だった。
といっても、私には、あまり関係ないけれど。

午前中、所属する市内の団体の定例会議に出席。
帰り道、買い物。

あとは、ラジオを聴いたり、本を読んですごす。


何日か前に大型新古書店「ブ」の新書コーナーでみつけた本を、読んでいる。
これが、とても面白い。

一ノ瀬俊也 『日本軍と日本兵 ――米軍報告書は語る』
 講談社現代新書 2243 2014/1/20 263ページ 800円(税別)

著者は1971年生まれというから、私から見ればまだ若い研究者。
こんな内容だ。

― Amazonより ―
<私たちは、日本軍、とくに日本陸軍というと、空疎な精神論ばかりを振り回したり、兵士たちを「玉砕」させた組織というイメージがあります。しかし、実際には、「玉砕」ばかりしていたわけではありません。孤島で追い詰められた場合はともかく、ニューギニア、フィリピンなどの大きな島では、徹底抗戦、持久戦がとられましたし、沖縄でも、最後に出された指令は、組織的抵抗を最後まで継続せよ、というものでした。
 もちろん、だからといって、日本軍が玉砕をしなかった、あるいは合理的な組織だったということではありません。ただ、日本軍=玉砕というイメージにとらわれると、なぜ戦争があれだけ長引いたのかという問いへの答えが見えづらくなってしまうのです。
 日本軍、とくに日本陸軍の実像をどうとらえるべきなのか、本書は、戦争のもう一方の当事者である米軍が軍内部で出していた広報誌『Intelligence Bulletin(『情報広報』)を用いて、彼らが、日本軍、そして日本人をどうとらえていたかを探ります。
 『情報広報』には、例えば、日本人はLとRの区別がつかないので、戦場で日本人か中国人か判別がつかない場合には、それらが入った文章を言わせることといったことが書かれています。また、日本兵個人の特徴として、規律は良好、準備された防御では死ぬまで戦う、とある一方で、予想していなかったことに直面するとパニックに陥る、自分で物を考えないといった分析がされています。
 さらに、日本の兵士らがじつはさまざまな不平不満を抱えていて、投降させることもできた、といったことが書かれているのです。
 本書は、気鋭の研究者が、米軍内部の資料をもとに、従来の日本軍イメージをとらえなおす一冊です。>

「あの戦争」を、「米軍から見た日本軍・日本兵」という切り口で、ていねいに考証している。
こういうアイディアは、これまであまりなかったのではないだろうか。

日本人の視点からでは知り得なかった、思いがけない発見が多く、夢中になって読んでいる。
「あの戦争」のリアルに、目から鱗が落ちる。


もう一冊。
これは、やはり大型新古書店「ブ・いとう」でみつけて買っておいたもの。
「あの戦争」を知るためのブック・ガイド。

書名に魅かれて買ってしまった本だが、役に立ちそうだ。
「役に立つ」というのは、紹介されている本が「これを読めば理解が深まる」というものばかりだから。
たんなるブックガイドではなく、「あの戦争」の通史でもあり、底を流れる史観も公正なものだと思う。

著者は1958年生まれ。
肩の凝らない文章が読みやすい。
いい本に出会った。

林 信吾 『「戦争」に強くなる本 ――入門・アジア太平洋戦争』
 ちくま文庫 2007/12/10発行 276ページ 800円(税別)

― Amazonより ―
<テロとの戦いや、北朝鮮の核武装への動きとミサイル実験、中国の軍拡などによって、軍事知識は必要不可欠なものになりつつあるが、軍事に関する議論は玉石混交の状態にある。では、まず何から読めばよいのだろうか。これまでアジア太平洋戦争について公刊された書物を、「開戦原因」「敗戦原因」「戦争の展開」「兵器について」「戦争責任とは何か」など多面的に整理・紹介し、戦争の真実に迫る。>

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2015年5月 4日 (月)

【読】全巻通読、「満州国演義」

今年の二月中頃から、三か月近くかけて全九巻を読み終えた。
われながら、よくやったと思う、なんちゃって。

この卷の最期、物語全体のエピローグにあたる数ページは、胸にずしんと響く、せつないエピソードだった。

船戸さんが遺してくれた、貴重な最後の作品。

船戸与一 『満州国演義』 新潮社

『満州国演義 1 風の払暁』 2007/04/20発行 383ページ
  昭和3年~ 事変まで
『満州国演義 2 事変の夜』 2007/04/20発行 415ページ
  昭和5年~満州事変、上海事変
『満州国演義 3 群狼の舞』 2007/12/20発行 420ページ
  昭和7年~ 満州国建国
『満州国演義 4 炎の回廊』 2008/06/20発行 462ページ
  昭和9年~ 二・二六事件
『満州国演義 5 灰塵の暦』 2009/01/30発行 470ページ
  昭和11年~ 南京大虐殺
『満州国演義 6 大地の牙』 2011/04/28発行 428ページ
  昭和13年~ 大戦前夜
『満州国演義 7 雷の波濤』 2012/06/22発行 478ページ
  昭和15年~ 太平洋戦争開戦
『満州国演義 8 南冥の雫』 2013/12/20発行 430ページ
  昭和17年~
『満州国演義 9 残夢の骸』 2015/2/20発行 472ページ (本文457ページ)
  昭和19年~昭和21年

               

こうして並べてみると、壮観だ。

全巻読破し終えたいま、ぼーっとしている。

【出版社のサイトから】
船戸与一『残夢の骸―満州国演義9―』|書評/対談|新潮社

[船戸与一『満州国演義』全九巻完結記念特集]
〈正史〉と〈叛史〉をつむぐ、すさまじい力業
  井家上隆幸(いけがみ・たかゆき) 書評家
http://www.shinchosha.co.jp/shinkan/nami/shoseki/462310.html より

下に一部を転載したが、この井家上さんの書評には「ネタバレ」あり。
上のリンクから全文をご覧になる方は、注意。

<原稿枚数は四百字原稿用紙で七千枚超か。昭和三年六月四日の高級参謀河本大作らによる満州軍閥の支配者・張作霖爆殺(満州某重大事件)に始まり、昭和二十一年五月の広島で閉じる〈大叙事詩〉『満州国演義』全九巻が完結した。>

<膨大な資料を渉猟していくなかで、船戸与一が指弾する、辻政信や瀬島龍三ら陸大出参謀の官僚的優秀さと視線の狭隘さ、失敗してもおよそ責任といった言葉とは無縁の厚顔さは、あの十八年の(全部とはいわない)一年でも体験していれば腑に落ちるというか。
 あるいは船戸与一の〈昭和史観〉を〈自虐史観〉と謗る向きもあるだろう。だがこれは、「認定された客観的事実と小説家の想像力。このふたつはたがいに補足しあいながら緊張感を持って対峙すべき」(あとがき)〈昭和史〉であり、〈自虐史観〉なんぞとは無縁である。>

【参考サイト】 船戸与一インタビュー
船戸与一さん「満州国演義」完結 : 本よみうり堂 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
http://www.yomiuri.co.jp/book/news/20150303-OYT8T50180.html

<週刊誌での連載開始から10年、原稿用紙にして約7500枚。
 「満州国」の成立から敗戦による消滅までの激動の時代を描ききった船戸与一さん(71)の「満州国演義」が、2月刊の第9巻『残夢の骸むくろ』(新潮社)で完結した。日本ミステリー文学大賞にも決まった作家に心境を聞いた。……>

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2015年5月 3日 (日)

【雑】夏じたく

今日も、最高気温26度の夏日。

まだ仕舞っていなかったホットカーペットを干して、片づけた。
灯油ストーブは、先月中頃に仕舞った。

整理箪笥の引き出しに残っていた冬物を、半袖のシャツに入れ替えた。

大型連休だが、定年退職後の私には関係なくなった。
在職中は連休を利用して、春山やキャンプに行ったものだが、それも遠い思い出。

外出もせずに、家で本を読んで過ごす。

船戸与一 『満州国演義』(全九巻)の最終巻を、半分近くまで読みすすんでいる。

昭和20年(1945年)にはいり、徹底抗戦(一億総特攻!)の声もむなしく、敗戦濃厚。
ソ連の侵攻に備えるべき、という意見が黙殺され、ソ連による講和斡旋工作にジタバタする。

戦艦大和が沖縄に向かう途中で撃沈され、硫黄島や沖縄守備隊も全滅。
米軍による苛烈な本土空襲が続き、松代大本営構想も頓挫。
そんな時代がありありと描かれる。

一巻目のプロローグで描かれていた、慶応四年八月の、会津若松での悲惨なエピソードの謎が解き明かされた。

さて、この先、どんな幕切れをむかえるのだろうか。

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2015年5月 2日 (土)

【楽】サマータイム・ブルース

きのうから5月。
今日もまた、暑い一日だった。

昼食をとりにはいったラーメン屋(日●屋)で、BGMが流れていた。

今日は、忌野清志郎の命日だそうだ。
ラーメン屋には似合わないような音楽で意外だったが、命日だったからなのかな?

原子力は要らねえ!電力は余ってる!♪忌野清志郎 サマータイム・ブルース
https://youtu.be/A9vnBJ7pLHE

カバーズ Original recording remastered
RC SUCCESSION

1. 明日なき世界
2. 風に吹かれて
3. バラバラ
4. シークレット・エージェント・マン
5. ラヴ・ミー・テンダー
6. 黒くぬれ!
7. サマータイム・ブルース
8. マネー
9. サン・トワ・マ・ミー
10. 悪い星の下に
11. イマジン

SUMMER TIME BLUES (原子力はもういらねぇ!)
https://youtu.be/GpF3hoKLiFY

Eddie Cochran - Summertime Blues
https://youtu.be/fZZD8ckwLJA

サマータイムブルース エディ・コクラン:Eddie Cochran- Summertime Blues (1958)
http://www.magictrain.biz/wp/?p=17665

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