【読】軍事オタクではないけれど
こういう本を読んでいると言うと、軍事オタクと思われるかもしれないが、そんなことはない。
あの戦争(先の日中戦争、アジア太平洋戦争のことだが)のことを、正しく知ること。
世界と日本の軍事情勢や軍備・兵器のことを、正確に知ること。
そのうえで、戦争回避を考えること。
たいせつなことだと、気づかされた。
数冊の本から、いろいろ学んだ今日この頃である。
林 信吾 『反戦軍事学』
朝日新書 021 2006/12/30発行 242ページ 720円(税別)
― e-honサイトより ―
[要旨]
“右傾化”が止まらぬ日本に、リベラル派から超巨大爆弾!ちまたにあふれる“エセ軍事常識”を一刀両断。全国民必読の軍事基礎教養講座。
[目次]
第1部 入門編―基礎知識なくしては、議論のはじめようもない
軍隊って何?
こんな兵器で平気かな?
自衛のため、海を越えて行く
第2部 中級編―軍事問題は、それほど難しくない
誤解されやすい軍事用語
海軍の基礎知識
イージス艦VS.テポドン
軍事用語はなぜややこしいか
第3部 上級編―愚かしき軍事談義を論破する
元防衛庁長官の恐るべき論理
欲しがりません、核なんて
なにも知らないおばはんのための靖国問題
東京裁判をめぐる笑えない漫画
第4部 応用編―市民の安全なくして「国防」なし
憲法改正論議、ここがポイントだ
世界基準で語る憲法改正
平和戦略の再構築を
視野を広げれば、道は開ける
おすすめコメント
さまざまな軍事”常識〝をもとに、戦後体制を批判し、強行外交を唱える作家や知識人が後を絶たない。だが実は、その”常識”の多くは怪しげな俗説や思いこみであり、知識があれば、簡単に論破できるのだ…… だまされないためには、今や戦争を憎む者こそが、軍事に対する基礎教養を身につけなければならない!「駆逐艦/巡洋艦」の違いから、トレンチ・コートの由来まで、全国民が読んで楽しめる、軍事基礎教養講座!
もう一冊。
でかけた先、相模原市の大型新古書店「ブ・いとう」でみつけた。
300円だった。
買ったその日と次の日の二日で、いっきに読み終えた。
林 信吾/清谷信一 『すぐわかる国防学』
角川書店 2006/3/31発行 213ページ 1,400円(税別)
― e-honサイトより ―
[要旨]
国防とは何か?テロや戦争の脅威から安全な生活を守るために。
[目次]
第1章 二〇分で戦争が分かる
第2章 アーマライトvsカラシニコフ
第3章 戦争も民営化される時代
第4章 知られざる兵器輸出大国ニッポン
第5章 自衛隊が「玉砕」する日
第6章 近代戦から現代戦へ
第7章 今こそ必要な国防学
著者紹介
林 信吾 (ハヤシ シンゴ) 1958年、東京生まれ。作家
清谷 信一 (キヨタニ シンイチ) 1961年、東京生まれ。軍事ジャーナリスト。英国の軍事専門誌『ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー』日本特派員。
少し前に書いたが、先の戦争の実態を知るには、この本が役立った。
林 信吾 『「戦争」に強くなる本
――入門・アジア太平洋戦争』
ちくま文庫 2007/12/10発行 276ページ 800円(税別)
― e-honサイトより ―
[要旨]
テロとの戦いや、北朝鮮の核武装への動きとミサイル実験、中国の軍拡などによって、軍事知識は必要不可欠なものになりつつあるが、軍事に関する議論は玉石混交の状態にある。では、まず何から読めばよいのだろうか。これまでアジア太平洋戦争について公刊された書物を、「開戦原因」「敗戦原因」「戦争の展開」「兵器について」「戦争責任とは何か」など多面的に整理・紹介し、戦争の真実に迫る。
[目次]
第1章 なにはともあれ基礎知識
第2章 なぜ戦わねばならなかったのか
第3章 軍国主義とはなんだろう
第4章 なぜ「軍部独裁」になったのか
第5章 戦争は避けられただろうか
第6章 これでは勝てるわけがない―戦略・国力編
第7章 これでは勝てるわけがない―兵器・技術編
第8章 「国のため」なら許されるのか
第9章 「戦争責任」はどう裁かれたか
第10章 買ってはいけない
「戦争反対」「戦争はいやだ」と叫び続けるだけでは、何も変わらないと思うようになった。
「戦争に反対する者こそ、まず軍事を知らなくてはならない」
― 『反戦軍事学』より ―
| 固定リンク
「【読】読書日誌」カテゴリの記事
- 【読】図書館にリクエストしたのはいいけれど(いつか読みたい本)(2023.09.17)
- 【読】縄文時代は、はたして(2023.09.11)
- 【読】「土偶を読むを読む」を読んだ(再掲)(2023.09.10)
- 【読】「土偶を読むを読む」を読んだ(2023.09.05)
- 【読】素晴らしきラジオ体操(2023.08.03)
「こんな本を手に入れた」カテゴリの記事
- 【読】図書館にリクエストしたのはいいけれど(いつか読みたい本)(2023.09.17)
- 【読】イラク水滸伝(高野秀行)(2023.08.10)
- 【読】池澤夏樹=個人編集 世界文学全集(2023.05.12)
- 【読】池澤夏樹さんの新刊『また会う日まで』(2023.04.25)
- 【読】北方謙三版「水滸伝」に嵌る(2023.01.02)
「こんな本を読んだ」カテゴリの記事
- 【読】縄文時代は、はたして(2023.09.11)
- 【読】「土偶を読むを読む」を読んだ(再掲)(2023.09.10)
- 【読】「土偶を読むを読む」を読んだ(2023.09.05)
- 【読】素晴らしきラジオ体操(2023.08.03)
- 【読】角幡唯介さんと北極圏探検(2023.08.02)
「あの戦争」カテゴリの記事
- 【読】図書館にリクエストしたのはいいけれど(いつか読みたい本)(2023.09.17)
- 【読】2021年12月に読んだ本(読書メーター)(2022.01.01)
- 【読】2021年 ぼちぼちいこうか総集編(今年読んだ本)その2(2021.12.27)
- 【読】今年も総集編(2019年・読書編 -2-)(2019.12.28)
- 【読】今年も総集編(2019年・読書編 -1-)(2019.12.28)
コメント