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2015年5月11日 (月)

【読】続けて軍事物を読む

しばらくは、この分野の本を読み続けるのかもしれない。
図書館から借りている本のなかの一冊。

一ノ瀬俊也
 『明治・大正・昭和 軍隊マニュアル ――人はなぜ戦場へ行ったのか』

 光文社新書 157 2004/7/20発行 217ページ 700円(税別)

― Amazonより ―
<明治期から太平洋戦争期にかけて、軍隊にまつわる「決まり文句」の数々を収録した軍隊「マニュアル」とも呼ぶべき本が多数出版された。これらは、出征する兵士が住んでいる村の幹部たちが行った激励の演説、それに応えて彼ら入営者が行う挨拶などを収録したもので、当時の書店でふつうに売られていた。この軍隊「マニュアル」を読むと、軍隊という巨大な存在に対する当時の人々の迷いや不安、反抗心といった心のひだが透けて見える。本書は、徴兵・戦争という巨大な経験に、近代の人々がどう向かい合ってきたのかを、建前と本音の両面から、ひとつの通史として描く試みである。>

旧日本軍がどういうものだったか、知りたいと思う。
こういういい本が新本では入手できない。
古本屋で探し続けている。
この国の出版のサイクルは短すぎると、いつも思う。
よくないな。

もう一冊。
図書館から借りて読みはじめたが、あまりに詳細すぎてページ数も多いので、途中まで読んでギブアップしそうだ。
面白い内容ではあるのだが……。

一ノ瀬俊也 『米軍が恐れた「卑怯な日本軍」』
 文藝春秋 2012/7/20発行 329ページ 1,600円(税別)

― Amazonより ―
<太平洋戦争(大東亜戦争)末期の1945年8月に、新兵向けに配布された米陸軍の対日戦用マニュアル書「卑怯な日本軍」が本書の「テーマ」です。真珠湾の騙し討ち以来の「卑怯」という対日イメージを強調し、日本人の姿格好などに対する差別的なイラストも満載のこの文書に描かれた「日本軍」のイメージは正しかったのか? 死んだフリをして近づいてきた米兵に手投げ弾を投げたり、英語をしゃべって友軍のようなふりをするから警戒せよ…といった「変装策略」など、微細に「卑怯な日本軍」の手法を図解入りで説明もしています。
 というのも、欧州方面ではドイツの降伏により戦争も終わり、ベテラン兵は除隊となり、実戦経験の乏しい新兵を日本との地上戦にも投入する可能性が高かったため、手っとり早く日本軍の「戦術」を教え、敵としてのイメージを増幅させるためのハウツー書が必要だったわけです。ちなみに、同書の挿絵はアメリカの漫画家サム・コービンによるもので、日本人をみんな同じ顔に描くことで「ヒトよりも下等で、嫌悪感をもよおすもの」(ジョン・ダワー「容赦なき戦争」)と「定評」のあった人です。
 埼玉大学准教授で、新進気鋭の戦史研究家でもある一ノ瀬俊也さんが、その内容を精査しつつ、実は日本軍はそうした「卑怯な戦法」を大陸との中国軍との戦闘で学んだ事実も解明していきます。この「卑怯の連鎖」は、なかなか歴史の皮肉を感じさせもします。
 卑怯を強調しつつも、その反面、よかれ悪しかれ、日本軍が怖い、強い存在であると畏怖もされていたわけですが、そうした米軍に畏怖された日本軍の虚実が本書によって初めて明らかにされます。>

アジア太平洋戦争で、米軍が日本軍をどのように見ていたのか、よくわかる好著。
「卑怯な日本軍」 という米陸軍の対日戦用マニュアルは、英語で ”The Punch below the Belt” (ボクシングで相手のベルトの下を狙う反則技=卑怯な攻撃) というもの。
すごいなあ、と思う。

”卑怯な”手段をとったのは米軍も同じだったはずだ。
それが戦争というものだろう。

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