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2015年5月 4日 (月)

【読】全巻通読、「満州国演義」

今年の二月中頃から、三か月近くかけて全九巻を読み終えた。
われながら、よくやったと思う、なんちゃって。

この卷の最期、物語全体のエピローグにあたる数ページは、胸にずしんと響く、せつないエピソードだった。

船戸さんが遺してくれた、貴重な最後の作品。

船戸与一 『満州国演義』 新潮社

『満州国演義 1 風の払暁』 2007/04/20発行 383ページ
  昭和3年~ 事変まで
『満州国演義 2 事変の夜』 2007/04/20発行 415ページ
  昭和5年~満州事変、上海事変
『満州国演義 3 群狼の舞』 2007/12/20発行 420ページ
  昭和7年~ 満州国建国
『満州国演義 4 炎の回廊』 2008/06/20発行 462ページ
  昭和9年~ 二・二六事件
『満州国演義 5 灰塵の暦』 2009/01/30発行 470ページ
  昭和11年~ 南京大虐殺
『満州国演義 6 大地の牙』 2011/04/28発行 428ページ
  昭和13年~ 大戦前夜
『満州国演義 7 雷の波濤』 2012/06/22発行 478ページ
  昭和15年~ 太平洋戦争開戦
『満州国演義 8 南冥の雫』 2013/12/20発行 430ページ
  昭和17年~
『満州国演義 9 残夢の骸』 2015/2/20発行 472ページ (本文457ページ)
  昭和19年~昭和21年

               

こうして並べてみると、壮観だ。

全巻読破し終えたいま、ぼーっとしている。

【出版社のサイトから】
船戸与一『残夢の骸―満州国演義9―』|書評/対談|新潮社

[船戸与一『満州国演義』全九巻完結記念特集]
〈正史〉と〈叛史〉をつむぐ、すさまじい力業
  井家上隆幸(いけがみ・たかゆき) 書評家
http://www.shinchosha.co.jp/shinkan/nami/shoseki/462310.html より

下に一部を転載したが、この井家上さんの書評には「ネタバレ」あり。
上のリンクから全文をご覧になる方は、注意。

<原稿枚数は四百字原稿用紙で七千枚超か。昭和三年六月四日の高級参謀河本大作らによる満州軍閥の支配者・張作霖爆殺(満州某重大事件)に始まり、昭和二十一年五月の広島で閉じる〈大叙事詩〉『満州国演義』全九巻が完結した。>

<膨大な資料を渉猟していくなかで、船戸与一が指弾する、辻政信や瀬島龍三ら陸大出参謀の官僚的優秀さと視線の狭隘さ、失敗してもおよそ責任といった言葉とは無縁の厚顔さは、あの十八年の(全部とはいわない)一年でも体験していれば腑に落ちるというか。
 あるいは船戸与一の〈昭和史観〉を〈自虐史観〉と謗る向きもあるだろう。だがこれは、「認定された客観的事実と小説家の想像力。このふたつはたがいに補足しあいながら緊張感を持って対峙すべき」(あとがき)〈昭和史〉であり、〈自虐史観〉なんぞとは無縁である。>

【参考サイト】 船戸与一インタビュー
船戸与一さん「満州国演義」完結 : 本よみうり堂 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
http://www.yomiuri.co.jp/book/news/20150303-OYT8T50180.html

<週刊誌での連載開始から10年、原稿用紙にして約7500枚。
 「満州国」の成立から敗戦による消滅までの激動の時代を描ききった船戸与一さん(71)の「満州国演義」が、2月刊の第9巻『残夢の骸むくろ』(新潮社)で完結した。日本ミステリー文学大賞にも決まった作家に心境を聞いた。……>

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