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2015年6月の18件の記事

2015年6月30日 (火)

【雑】旗色を鮮明にすること――東京オリンピックについて

2020年に予定されている東京オリンピック。

私は開催が決まるまでは反対意見だったが、決まってしまってからは「しかたがない……」と、なんとなく諦めていた。

だがしかし。
よーく静かに考えてみると、今のこの国にとってオリンピック開催など馬鹿気たことだ、と思うようになった。
ムリはしないことだ。

クマさんこと篠原勝之さんが、Facebookにこう書いている。
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=803363989777071&set=a.148702321909911.31846.100003104316451&type=1&fref=nf&pnref=story

<被爆した東日本を何ひとつ解決出来ないままお手上げ状態。それでもオリンピックだ集団的自衛権だと虚勢張っている。もう「ゴメンなさい。こんな状態ですので」とちょっとカッコウ悪りぃけど、世界に謝って撤退してはどうか。巨額のオリンピック資金を原発事故の復興に当ててコツコツとやり直すしかないだろう。>

ダメなものは、ダメ、ムリなものは、ムリ、なのだ。
私の力でどうこうなるものではないことを承知のうえで、2020年の東京オリンピック開催にはノーと言おう。

クマさんが言うように、カッコウ悪くても、今ならまだ返上できるはずだ。

旗色を鮮明にすること。
これからは、この姿勢がたいせつになりそうだ。

そんなことを思う、梅雨の日。

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2015年6月29日 (月)

【雑】さすが、五木さん

百田某という流行作家が、政権党の勉強会だかでトンデモ発言をしてお騒がせのようだ。
この人が「つぶれてほしい」(注)と名指ししている東京新聞が、私の購読紙。

きのうの東京新聞一面に、五木寛之さんの談話が載っていて、さすが五木さんと思った。
百田発言とは、直接関係ないが。

東京新聞 2015/6/28(日) 朝刊一面
 私が選んだ一句

東京新聞が朝刊一面で連載中の「平和の俳句」(今年の元日から開始)の中から、各界の著名人に一句選んでもらい、俳句を通じて考えたそれぞれの「平和」を語ってもらうという趣旨。

<振り返ってみれば、戦前、国民の戦意の盛り上がりがなければ、戦争はあり得なかった。大衆の支持があると思うからこそ軍は内閣に背いて独走したのです。>

<俳句や川柳という、広い層を持っているものも時代を反映するというか、俳壇すら戦争に全面協力という感じでしたからね。昭和十二(1937)年に南京が陥落した際の大衆の熱狂はすさまじいものでした。多くの新聞が美談を書き、軍人を英雄にして部数を獲得した。戦時中は、隣組というのがあって組長がファシストみたいに威張りまくって町内を統制していた。>

<戦前がどういうものであったのか、検証すべきですね。人間っていうのは本質的に愚かしい存在です。自戒の気持ちで生きていかなければ、英知とかがあると思っていると転ぶ。>

<自分の中に悪はないと思って、平和平和と言ってもしょうがないです。ファシズムは私たちの中にあるというふうに思わないと。>

20150628_tokyoshinbun

(注) 正確には、下記のTwitterでの発言(これも「冗談発言」?)。
https://twitter.com/hyakutanaoki より
百田尚樹 ‏@hyakutanaoki  · 6月26日 
炎上ついでに言っておくか。
私が本当につぶれてほしいと思っているのは、朝日新聞と毎日新聞と東京新聞です(^_^;)

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2015年6月27日 (土)

【読】「裕仁天皇五つの決断」を読む

隣接市の東村山市立図書館から借りてきた本を読んでいる。

秦郁彦 『裕仁天皇五つの決断』
 講談社 1984/4/20発行 286ページ 1,200円(税別)
 のちに文春文庫 『昭和天皇五つの決断』 1994年5月

 

いずれも、現在入手できないのは残念(Amazonは別)。

― e-honサイトより ―
[要旨]
歴代の中で昭和天皇ほど重大な決断を何度も迫られた天皇はいなかった。2・26事件、降伏、連合軍による占領、いずれのときも天皇の決断に日本と皇室の運命は全面的に委ねられたのである。専横をきわめる陸軍、また新しい支配者として君臨するマッカーサー元帥を相手に、昭和天皇がどのように闘ったかを克明に追求した力作。
[目次]
第1章 裕仁天皇と二・二六事件―朕みずから近衛師団をひきいて…
第2章 裕仁天皇と終戦の聖断―万世のために太平を
第3章 極秘指令「皇統を護持せよ!」―我々は死よりも重大な任務に今からつく
第4章 天皇を救った千通の手紙―天皇の裁判はお許し下さいますよう
第5章 裕仁天皇退位せず―このあとに何が起こるか予見できない
第6章 占領史上の裕仁天皇―マッカーサーとの対決

第4章までしか読んでいないが、第3章に私の知らなかった事実が書かれていて興味深い。

敗戦直後、海軍の源田実のグループと陸軍中野学校のグループが、天皇家の行く末を案じて「皇統護持工作」を真剣に実行していたという話。
当時まだ幼かった北白川宮道久王を、占領軍の眼の届かない場所で秘かに擁護しようとしたのだ。
この秘密工作はGHQの知るところとなったが、誰一人処罰されなかった。
裏には複雑な事情があり、その詳細も筆者自ら調べて書いている。

ちなみに、「五つの決断」とは――二・二六事件、終戦、新憲法、退位中止、講和を指す。
昭和天皇裕仁が敗戦直後に退位を真剣に考えていたことは、今や周知の事実。
仮に退位していたら、その後の歴史は大きく変わっていたことだろう。


東村山市立図書館からは、あと二冊借りているが、読めるかどうか。
たんに備忘録として書いておこう。

先日読んだ孫崎亨 『戦後史の正体 1945-2012』(創元社)で知った本だったと思う。

マイケル・シャラー/市川洋一(訳) 『「日米関係」とは何だったのか』
 草思社 2004/7/2発行  533ページ
マイケル・シャラー/豊島哲(訳) 『マッカーサーの時代』
 恒文社  1996/1/18発行 380ページ

 

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2015年6月25日 (木)

【遊】明治大学博物館・阿久悠記念館

気温が28度近くまであがり、陽ざしの強い一日だった。

午前中、お茶の水の明治大学博物館と阿久悠記念館を見学。
小平図書館友の会の「文学散歩」と名づけられた「遠足」のようなもの。

明治大学前を通ることはあっても、キャンパスに足を踏み入れることはなかった。
大学の「アカデミーコモン」地下階にあった。

明治大学博物館 | 明治大学
https://www.meiji.ac.jp/museum/

阿久悠記念館 | 明治大学
http://www.meiji.ac.jp/akuyou/

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博物館は、大学史展示室と、商品部門、刑事部門、考古部門の三部門に分かれていて、なかなか充実したコレクションだった。

館内撮影はフラッシュを使わない限りOKだったが、各種媒体への掲載は許可制なので(どこの博物館でも原則は許可制)、写真掲載は控える。

阿久悠記念館もよかったが、ここは撮影禁止だった。
館内に阿久悠の書斎が再現されていた。

写真は、阿久悠記念館入口の左右にあった大型パネル。
シングル・レコードのジャケットがずらり並んでいて、圧巻だった。

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昼までに見学を終え、全員で別棟の学食へ行って昼食をとった。
この学食は学生以外の利用者が多い。

私は、その足で両国へ向かい、「えどはくカルチャー」(失われた江戸東京の建築③大正・昭和編/講師:米山勇氏)を聴講。

米山先生の「名建築シリーズ」講演も、ひとまずこれでおしまい。
次は秋にあるらしい。

写真は、両国駅日ホームから江戸東京博物館。
左上に、ちょこんとスカイツリーのてっぺんが見える。

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2015年6月24日 (水)

【雑】【読】沖縄戦デジタルアーカイブ

インターネットでこんなサイトをみつけた。

こんなふうにデジタル技術を駆使したアーカイブは、いい。

沖縄戦デジタルアーカイブ~戦世からぬ伝言
http://okinawa.mapping.jp/

「戦世からぬ伝言」は、沖縄のことばで「いくさゆーからぬ・ちてーぐとぅ」と読む。

沖縄タイムスのサイト
http://www.okinawatimes.co.jp/
に、このアーカイブの作成に携わった、GIS沖縄研究室の渡邊康志さんの記事がある。

[沖縄戦デジタルアーカイブ]点の一つ一つに物語が見える 渡邊康志さん(GIS沖縄研究室主宰) | 沖縄タイムス+プラス
http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=120952

【記事より】

「沖縄戦デジタルアーカイブ~戦世からぬ伝言」を共同制作したGIS沖縄研究室主宰の渡邊康志さんに、完成までの経緯や沖縄戦への思いを聞いた。

 -GIS(地理情報システム)で沖縄戦を表現したきっかけは

 2001年に具志頭村(当時)の村史編集担当から、沖縄戦の資料を展示したいが何かできないかと相談を受け、GISを使って目に見える形にできないかやってみた。分析しているうちに、いろんなことが見えてきた。
 亡くなった場所として地図上につける赤い点には、住所や性別など属性の情報があり、どこで亡くなったかなど特徴があった。漠然としたイメージとは異なるものが見えてきた。これまでの資料は固まりでしかなかった。点の一つ一つに物語性が見えて驚いた。

 -作業はどのようなものか

 戦没者のリストから、戦死した場所に着目する。ただし聞き取り情報なので、同じ場所でも旧名や方言など「揺れ」が生じる。今のどこにあたるかを照合させていく。避難先など居住地より遠い場所になると、地点の証言もアバウトになるが、この場合はアバウトなりに落とし込んでいる。

 -今までと違うアプローチになるが

 証言は大事だが、どうしても一方的な話になる。亡くなった人の声なき声を聞き、思いをくむ。これがやる気の根源。

 -見て感じてほしいことは

 親や祖父母の世代が経験したことを、時空を超えて実感してほしい。このようなバーチャルのツールを活用して、伝えていく必要がある。(聞き手 デジタル部・渡口政史)


書物からの知識・情報もいいが、今やデジタルの時代。
信頼できる情報をネットで拾っていくこともたいせつだと思う。

書物といえば、こんな本もあった。
先頃、入手したもの。

『本土の人間は知らないが、沖縄の人はみんな知ってること――沖縄・米軍基地観光ガイド』
 書籍情報社 2011/6/15発行
 須田慎太郎(写真)/矢部宏治(文)/前泊博盛(監修)
 351ページ 1,300円(税別)

いい本なので紹介しておく。

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2015年6月23日 (火)

【読】赤坂憲雄さんの「遠野/物語考」読了

赤坂憲雄さんの 『遠野/物語考』 を文庫版でようやく読みおえた。

赤坂憲雄 『遠野/物語考』
 ちくま学芸文庫 1998/1/9発行 358ページ 1,200円(税別)

赤坂さんの書いたものは、私には難解で読み通すのがたいへんだったが、とても刺激的な内容だった。

六章から成り、第六章は文庫版で増補されたもの。
第四章「色彩考」がユニークな考察。

第一章 物語考
第二章 白神考
第三章 境界考
第四章 色彩考
第五章 黄昏考
第六章 地名考その他

章題はそれぞれ硬いものだが、赤坂さんならではの「遠野物語」をめぐる深い考察から学ぶことが多い。

柳田国男の『遠野物語』は、さまざまな文庫版で読めるが、『遠野物語拾遺』とあわせて読みたいもの。
角川ソフィア文庫版には『拾遺』も収録されていて、手もとにあるので、通して読んでみようと思う。

『遠野物語 付・遠野物語拾遺』
 角川ソフィア文庫 268ページ 476円(税別)

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2015年6月21日 (日)

【読】遠野の物語世界

ひと月ほど前から、『遠野物語』(柳田国男)をめぐる読書を続けている。

・石井正己 『NHK100分de名著 柳田国男』
 NHK出版 (2014/6/1) 107ページ
・三浦佑之・赤坂憲雄 『遠野物語へようこそ』
 ちくまプリマー新書 127 (2010/1/10) 175ページ
・後藤総一郎(監修)・遠野常民大学(編著) 『注釈 遠野物語』
 筑摩書房 (1997/8/20) 406ページ
・菊池照雄 『山深き遠野の里の物語せよ』
 梟社 (1989/6/20) 253ページ
・菊池照雄 『遠野物語をゆく』
 梟社 (1991/7/20) 260ページ
・赤坂憲雄 『遠野/物語考』
 ちくま学芸文庫 (1998/1/9) 358ページ

赤坂憲雄さんの 『遠野/物語考』 は難しい本なので、途中までしか読んでいないが、最後まで読み通したい。

菊池照雄さんという人は、1929年遠野市生まれ。
遠野で生まれ育った人にしか書けないであろう、遠野の物語世界に引きこまれる好著。
今日、ようやく読み終えた。

菊池照雄 『遠野物語をゆく』
 梟社 1991/7/20発行 260ページ 2,000円(税別)

自身の経験を振り返り、遠野についてこのように書いている。

<火の玉も見たし、狐にも化かされた。しかし、遠野をはなれたらこの種の経験とはばったり縁が切れた。遠野とは何かそのような虚の世界、裏側の世界との境界線の戸ががたびししていてよく締まっていないために、この世に、あの世からいろんな信号がまぎれこむ土地なのではないかと思ったりする。> (P.241 終章)

柳田国男の『遠野物語』は、すぐれて文学的な“作品”だと思うが、遠野という土地とそこに住む人々のことを知るにつけ、その奥に広がる広大な “物語世界” に強く魅かれる。

図書館から借りている、もう一冊。
カラーのガイドブックで、遠野の案内書といえる。
手もとに置いておきたい本だが、残念なことに絶版なのでAmazonで購入することにした。

『「遠野物語」を歩く 民話の舞台と背景』
 菊池照雄(文)/富田文雄(写真)
 講談社カルチャーブックス 1992/2/14発行
 143ページ 1,500円(税別)

遠野には、いつかきっと行ってみたい。

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2015年6月18日 (木)

【遊】小平界隈

きのうの続き。

多摩湖自転車道の小平駅近くにある、「カフェ ラグラス」(cafe Laguras)。
そこでランチを食べたのだが、支払いのときにレジ脇の壁に貼ってあるのを見たのが、この新聞記事。

東京新聞に連載されている「東京どんぶらこ」の673回目の記事だった。
私も切り抜きをとってあった。

東京新聞 2015/4/11(土) 東京どんぶらこ 673回
 小平霊園 (小平、東村山、東久留米市)

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多摩湖自転車道をサイクリングしたり、小平駅前の歯科医院に車で通ったりして、私にはなじみのある一帯だ。

新小金井街道の東にある小平ふるさと村が面白い。

小平駅の北口には、都立小平霊園がある。
この霊園の樹木葬(樹林型合葬埋蔵施設)は、いいと思う。
生前に申し込みできるのだが、人気があるらしく、抽選倍率が高い。

「終活」という言葉は好きではないが、遺された人たちが困らないように最低限の準備はしておこう、と常々考えているのだが……。

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2015年6月17日 (水)

【遊】小平あじさい公園

運動不足なので、自転車で多摩湖自転車道を東へ。
西武線小平駅から300メートルほどのところにある「あじさい公園」に行ってみた。

あじさい公園/ルネこだいら(小平市民文化会館)|東京都小平市
http://www.city.kodaira.tokyo.jp/kurashi/000/000115.html

梅雨空から、いつ雨が降ってきてもおかしくない天気だったが、ときおり薄日もさして、なんとか帰宅まで雨は降らなかった。
念のために傘を持って行った。

撮影 2015/6/17(水) 東京都小平市 あじさい公園

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やはり、ガクアジサイが美しい。
ホタルブクロも咲いていた。

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あじさい公園の隣りにあるカフェにはいってみた。
以前から気になっていた店だ。
昼どきだったので、女性客でにぎわっていた。

日替わりランチとコーヒーをいただいた。

カフェ ラグラス
http://www.cafelaguras.jp/

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2015年6月15日 (月)

【読】「戦後史の正体」を読む

先日読んだ下の本。
著者の矢部さんが編集しているシリーズが気になった。

矢部宏治
 『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』

 集英社インターナショナル 2014/10/29発行
 285ページ 1,200円(税別)

「戦後再発見」双書というシリーズが三冊、創元社から出版されている。
編集者が上にあげた矢部宏治さん。
その一冊が近くの図書館にあったので、借りてきて読んでみた。

孫崎 享 『戦後史の正体 1945-2012』 「戦後再発見」双書①
 創元社 2012/8/10発行 386ページ 1,500円

[目次]
序章 なぜ「高校生でも読める」戦後史の本を書くのか
第1章 「終戦」から占領へ
第2章 冷戦の始まり
第3章 講和条約と日米安保条約
第4章 保守合同と安保改定
第5章 自民党と経済成長の時代
第6章 冷戦終結と米国の変容
第7章 9・11とイラク戦争後の世界

― Amazonより ―
<日本の戦後史は、アメリカからの圧力を前提に考察しなければ、その本質が見えてこない。元外務省・国際情報局長という日本のインテリジェンス(諜報)部門のトップで、「日本の外務省が生んだ唯一の国家戦略家」と呼ばれる著者が、これまでのタブーを破り、日米関係と戦後70年の真実について語る。>

これがなかなか面白く、おおいに勉強になった。
戦後67年間(1945~2012年)の、日米外交史。

敗戦後からずっと、アメリカ軍・政府の圧力が日本を押さえつけてきたことがわかる。
昭和天皇が沖縄を“見捨てた”(米軍の占領継続を望んだ)ことは、薄々聞いていたが、やはりほんとうだった。

日米外交史のさまざまな “秘話” が書かれていて、発見が多かった。
巻末の年表と索引が充実しているので資料価値があると思い、購入することにした。
シリーズの他の二冊も、あわせて注文。

 

まだ手元に届かないので、中断していた「遠野物語」関連の読書を再開。
これも、予想以上に面白い。

このところ、順調な読書生活。なんちゃって。

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2015年6月13日 (土)

【読】私も考え込んでしまった

今日も梅雨空、かなり蒸し暑い。

午前中、BSで女子ワールドカップの試合を見る。
アメリカ対スウェーデンと、その後の日本(なでしこ)対カメルーン。
面白かった。


池澤夏樹さんの朝日新聞連載コラム(毎月一回)で知った本を読了。
このコラム記事は、いつも切り抜きをくださる方がいる。
ありがたい。

朝日新聞 2015/4/7(火) 池澤夏樹 「終わりと始まり」

<しばらく前から一冊の本を前に考え込んでいる。憲法について自分は姿勢を変えるべきなのか。/矢部宏治さんが書いた……はラディカルな、つまり過激であると同時に根源的な問題提起の本だ。……>

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矢部宏治
 『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』

 集英社インターナショナル 2014/10/29発行
 285ページ 1,200円(税別)

驚くべき歴史の事実を、たくさん知った。
(もちろん、この本に書かれていること全てを鵜呑みにするわけではない。ひとつひとつ、私なりに調べて裏づけをとってみよう、とは思う)

そして、私も池澤さんと同じように考え込んでしまった。
日本の憲法について、だ。

池澤さんは「左折の改憲」と言っているが、左か右かということではなく、もういちど「あるべき姿の憲法」を考える時なのかもしれない。

現行の憲法に指一本触れさせないという「護憲派」の戦術では、たちゆかない状況になっていると、私も思う。

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2015年6月 9日 (火)

【読】遠野物語の奥に広がる世界

きのう、梅雨入りが発表されて、さっそく今日は梅雨空。

午前中、BS放送で女子サッカーワールドカップの試合を見る。
一次予選リーグ、アメリカとオーストラリアの試合が面白かった。
なでしこジャパンの初戦、対スイス戦もなんとか勝った。


少し前からはまり込んでいる、柳田国男「遠野物語」の世界。
その奥には遠野の地に広がる世界が垣間見えて、面白い。

赤坂憲雄さんの 『遠野/物語考』 (ちくま学芸文庫)を読んでいて、そこに興味ぶかい本が紹介されていた。

<……遠野に生まれ育った一人の民俗研究者、菊池照雄さんの『山深き遠野の里の物語せよ』と『遠野物語をゆく』(ともに梟社)という二冊の本が、わたしたちの眼前に切り拓いて見せたのは、『遠野物語』という閉ざされた文学作品(テキスト)の向こうに横たわる、息を呑むほどに鮮烈な、遠野の生きられた伝承世界の豊穣にして、深々と昏い闇を孕んだ時間=空間の拡がりでした。それは遠野とかぎらず、この列島のあらゆるムラがかつてみずからの胎内に蔵していた、豊かな時間であり、空間でもありました。わたしには、ここからあらたなる遠野/物語の世界への道行きがはじまる、という予感があります。>
(赤坂憲雄 『遠野/物語考』 第一章 P.19-20)

この二冊が隣接市の図書館にあったので、予約しておいたものを受けとってきた。

隣接市・東村山市立図書館には、私の住んでいる市の図書館にない本が多く、ときどき利用させてもらっている。
図書館の相互貸出はありがたいものだ。

菊池照雄 『遠野物語をゆく』
 梟社 1991/7/20発行 260ページ 2,000円(税別)

菊池照雄 『山深き遠野の里の物語せよ』
 梟社 1989/6/20発行 253ページ 1,680円(税別)

 

思いきってAmazonで注文した 『注釈 遠野物語』(筑摩書房)も、今日届いた。
ほとんど新品同様、読まれた形跡のない、きれいな状態の本だった。

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2015年6月 8日 (月)

【遊】武蔵野美術大学「中村とうようコレクション展」

家にこもってばかりだと運動不足なので……。

自転車で20分ほどの近くにある武蔵野美術大学(ムサビ)キャンパスへ。
5月25日から8月16日まで、ムサビの美術館で開催されている展示会を見てきた。

「ポピュラー音楽の世紀」
 中村とうようコレクションでたどる20世紀大衆音楽のダイナミズム

ポピュラー音楽の世紀 | 武蔵野美術大学 美術館
http://mauml.musabi.ac.jp/museum/archives/8958

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ちょうど昼どきだったので、学食で学生にまじって昼ご飯を食べてから展示室にはいった。

中村とうようさんの膨大なコレクションの一部、レコード・CDなどの音源と、世界の民族楽器(今回はギター・ウード系の弦楽器と親指ピアノ)、それに蓄音器が陳列されていた。

面白かったのは蓄音器の演奏デモが聴けたこと。

私ははじめて見たのだが、大きな円盤オルゴールがあり、これが奥深い響きで感動した。
エジソンの時代の蝋管式蓄音器も珍しく、その音も聴かせてくれた。
あとは、小型と大型蓄音器のSP盤演奏。

アナログの手回し蓄音器の音は、いいものだ。

【蝋管式蓄音器】 ―Wikipediaより―
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%93%84%E9%9F%B3%E6%A9%9F

Edisonphonograph

いつものように、分厚く内容の充実した図録(一般購入2,000円)も手に入れた。

隣りの図書館では、「ミュージックマガジン」「ニュー・ミュージックマガジン」と「レコード・コレクターズ」のバックナンバーがずらりと展示されていて(表紙しか見られなかったが)、これも見学してきた。

レコードや本・雑誌、楽器などを眺めるのも楽しいが、トーク・イベントや演奏会も行われていて、なかなかいい展示会。

近いので、会期中にまた行ってみようと思う。

The_peoples_music

【過去記事】
2007年9月2日(日)
【楽】【読】大衆音楽の真実: やまおじさんの流されゆく日々
http://yamaoji.cocolog-nifty.com/blog/2007/09/post_795a.html

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2015年6月 7日 (日)

【読】「遠野物語」を読む(続)

梅雨空。
最高気温24度。
とうとう一歩も外に出ないですごした日。

『注釈 遠野物語』を、ざっと読み終えた。

この本には『遠野物語』の初版テキストが掲載されているので、『遠野物語』も通読したことになる。
「遠野常民大学」の人たちの労作である注釈と解説をすべて読むことはできなかったが、地元のアマチュア研究家たちの、たんねんな仕事ぶりに敬服した。

『注釈 遠野物語』
 後藤総一郎 監修/遠野常民大学 編著
 筑摩書房 1997/8/20発行 406ページ 3,900円(税別)

資料価値も高い本だとわかったので、Amazonで手に入れることにした。
近いうちに届くはず。


赤坂憲雄さんや三浦祐之さん、石井克己さんが、遠野常民大学の活動に深くかかわっていたことを知った。

さらに、赤坂憲雄さんは、著書 『遠野/物語考』 でこの活動に言及している。
ずっと本棚にしまいこんであったこの本を読みはじめた。
読んでみると、まことに面白い。

赤坂憲雄 『遠野/物語考』
 ちくま学芸文庫 1998/1/9発行 358ページ 1,200円(税別)

<『遠野物語』刊行から88年の歳月を経て、この夏、一冊の注釈書が世に送りだされた。『注釈遠野物語』(遠野常民大学編著、筑摩書房)、遠野の人々の手になる、初めての本格的な注釈と研究の試みである。注釈という華やかさから遠い仕事が、これほどに重く、深々とした衝撃をもたらすのは、なぜか。(後略)> (P.341-342)

<これまで、遠野は『遠野物語』というすぐれた文学作品の、たんなる背景にすぎなかった。この図と地がいま反転する。遠野という土地を知らずには、もはや『遠野物語』を読むことも、語ることもできない。柳田国男の『遠野物語』から、遠野の『遠野物語』へと、確実に、その解読の地平が変わる。この注釈書を携え、遠野へと旅立つとき、もうひとつの『遠野物語』との出会いの扉が開かれる。(後略)> (P.342-343)


もう一冊、思いだして一部を読み直した本がある。

五木寛之 『隠れ念仏と隠し念仏』 (こころの新書)
 『隠された日本 九州・東北 隠れ念仏と隠し念仏』 (ちくま文庫)

― e-honサイトより ―
[要旨]
五木寛之が日本史の深層に潜むテーマを探訪するシリーズ「隠された日本」の第2弾。九州には、かつて一向宗が禁じられ、300年もの間の強烈な弾圧に耐えて守り続けた信仰、「隠れ念仏」の歴史がある。それに対して東北には、信仰を表に出さず秘密結社のように守り続け、「隠す」ことで結束した信仰「隠し念仏」がある。為政者の歴史ではなく、庶民の「こころの歴史」に焦点を当て、知られざる日本人の熱い信仰をあぶり出す。
[目次]
第1部 「隠れ念仏」と知られざる宗教弾圧
 民衆が守り抜いた「隠れ念仏」
 民衆の捨て身の抵抗運動
 かつての日本にあった「魂の共同体」
第2部 「隠し念仏」が語る魂の鉱脈
 東北の隠された魂「隠し念仏」
 『遠野物語』に秘められたもの
 宮沢賢治の宗教心

 

私が持っているのは2005年刊の新書版だが、文庫で復刊されている。

このなかで、赤坂さんの仕事に言及されていて、『遠野/物語考』 もとりあげられている。
「隠し念仏」の話は、『遠野物語』の七一話にある。
五木さんが書いていることも、なかなか興味ぶかい。

前にも書いたが、五木さんのこのシリーズは、なかなか刺激的だ。

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2015年6月 5日 (金)

【読】「遠野物語」を読む

柳田國男の 『遠野物語』 を通して読もうと、一念発起。

これまで、拾い読みや解説本に引用された部分しか読んだことがない。

これほど面白い物語はないのだが、なにしろ明治の文語体なので読みにくい。
意味のよくわからない言葉もたくさん出てくる。

たとえば、序文にでてくる 「此書の如きは陳勝呉広のみ」 とか、「遠野の城下は則ち煙花の街なり」 などという部分。
ちいさな辞書には出ていない漢語の意味がわからなくて困る。

そこで、こんな本をみつけて図書館から借りてきた。

手もとに置いておきたいぐらいのいい本だが、残念なことに新本は手にはいらない。
わけあって自粛しているAmazonに、つい手が伸びそう。
少々値が張る。

『注釈 遠野物語』
 後藤総一郎 監修/遠野常民大学 編著
 筑摩書房 1997/8/20発行 406ページ 3,900円(税別)

『遠野物語』のテキストとして初版本(聚精堂、1910年)を掲載し、毛筆本(草稿本)の内容を対比させているのが特徴。
詳細な注釈と解説が添えられている。
労作である。

この本は、さきごろ読んだ 『遠野物語へようこそ』(ちくまプリマー新書/三浦佑之・赤坂憲雄)の巻末ブックガイドで紹介されていたので知った。

<地元の人々が掘り起こした資料や、聞き取り調査をもとに、『遠野物語』を読み解く本格的な注釈書。初版本と自筆毛筆草稿本を掲載、写真や地図も充実している。> (同書ブックガイドより)

この「遠野常民大学」というグループは、「野の学・生活者の学としての共同学習運動」(『注釈 遠野物語』より)。
地元のさまざまな人のあつまりで、こういう活動はすばらしい。

もう一冊。
これも 『遠野物語へようこそ』 のブックガイドで紹介されていた。
近くの図書館にあったので借りてみた。
高価な本で、現在は入手困難(Amazonにはでているが)。

『遠野物語辞典』 石井正巳 監修
 岩田書店 2003年6月発行 本文323ページ 7,900円(税別)

ところで、『遠野物語』 のオリジナル・テキストは文庫で簡単に手にはいる。

私が持っていたのは岩波文庫だが、角川ソフィア文庫版は『遠野物語拾遺』も収録されているので、最近、手に入れた。

『遠野物語・山の人生』 岩波文庫 1976年

テキストは、筑摩書房版『定本柳田国男集』を底本とし、初版本、増補版(昭和10年、郷土研究社刊)および成城大学柳田文庫所蔵の著者加筆本と校合。
解説:桑原武夫。

  

『新版 遠野物語 付・遠野物語拾遺』 角川ソフィア文庫

初版序文、再版覚え書き、遠野物語、遠野物語拾遺、解説(初版:折口信夫、改版:大藤時彦、新版:鶴見太郎)、年譜、索引から構成される。

ただ、残念なことに、これら文庫版には注釈がないため、意味がよくわからない部分にぶつかったとき、困る。
いちいちネットで調べるのも面倒だ。

読むのなら、初版の原文が掲載されていて注釈・解説が充実している 『注釈 遠野物語』 がいいと思う。

冒頭にあげたことばの意味は、この本によると次のようだった。

陳勝呉広 中国・楚の時代の故事。陳勝、呉広は人名。秦滅亡のきっかけをつくったことから、「或ることのさきがけをすること」。
煙花 都市などの賑わいや華やかさをいう。

近くの図書館の閉架書庫に、『定本柳田国男集』も収蔵していたので、四巻目を借りてみた。

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2015年6月 4日 (木)

【遊】えどはくカルチャー(見たい!日本の名建築)

きょうも暑かった。
最高気温28度ぐらい。
湿度が低く、北風が強かったせいが、あんがい過ごしやすかった。

午後、ひさしぶりに両国へ。

「えどはくカルチャー 見たい!日本の名建築」
 失われた江戸東京の建築 二回目 明治編
を聴講してきた。

明治初期の「擬洋風」建築、お雇い外国人による建築など、プロジェクターを駆使した米山勇先生の講義。

面白かったなあ。

今日は、聴講者にプレゼントがあった。
1995年に江戸東京博物館が刊行したB5サイズ、71ページの本。
『復元 鹿鳴館・ニコライ堂・第一国立銀行』
という、いまとなっては貴重な解説書だ。

これも、うれしかった。

次回は6月25日。

【カルチャー】失われた江戸東京の建築 ③大正・昭和編 - 江戸東京博物館
http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/event/culture/4161/%e5%a4%b1%e3%82%8f%e3%82%8c%e3%81%9f%e6%b1%9f%e6%88%b8%e6%9d%b1%e4%ba%ac%e3%81%ae%e5%bb%ba%e7%af%89-%e2%91%a2%e5%a4%a7%e6%ad%a3%e3%83%bb%e6%98%ad%e5%92%8c%e7%b7%a8/1/

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帰りがけに、三階の広場の奥のほうまで行ってみた。
スカイツリーが見え、はじめて見る展示があった。

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この広場(江戸東京ひろば)は、いつも閑散としている。

もうすこし工夫して、憩いの場になるといいのに、と思う。

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2015年6月 3日 (水)

【読】国立にあった谷川書店

関東地方も梅雨入りが近いらしく、蒸し暑い。
湿度は90パーセントを超えているだろう。

この9月に、所属する小平図書館友の会主催で、赤坂憲雄さんの講演会を予定している。
9月13日(日)午後1時半から、小平市立中央図書館視聴覚室で開催予定だ。

講演会の案内ちらしが早々にできあがったが、まだ配布していないので掲載は控えておく。

その赤坂憲雄さんの本を、すこしずつ読んでいる。
講演会のテーマに柳田国男の「遠野物語」がからんでいるので、「遠野物語」もきちんと読んでみようと思う。

「遠野物語」の入門書として、この新書が読みやすくて、ためになった。

三浦佑之・赤坂憲雄  『遠野物語へようこそ』
 ちくまプリマー新書 127 2010/1/10発行 175ページ

9月の講演会とタイアップするかたちで、7月の読書会でこの本をとりあげる。

読書サークル・小平 2015年7月開催案内: 小平図書館友の会ブログ
http://yamaoji.cocolog-nifty.com/kltomonokai/2015/06/20157-d7e1.html

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そうそう、国立にあった「谷川書店」のことを書くつもりだった。

一年前に閉店してしまったそうだが、私はいちどだけ店内をのぞいてみたことがある。

赤坂憲雄さんが、著書のあとがきのなかで、谷川書店で柳田国男全集を買ったエピソードを書いていたはず。
赤坂さんが若い頃の話だ。

このエピソードが書かれていたのがどの本だったか、じぶんのブログ記事を探してようかくわかった。
七年近くまえの記事だった。

2008年10月 9日 (木)
【遊】四市横断サイクリング (8) 最終回: やまおじさんの流されゆく日々

http://yamaoji.cocolog-nifty.com/blog/2008/10/8-6ea7.html

この本だった。

赤坂憲雄 『柳田国男の読み方――もうひとつの民俗学は可能か』
 ちくま新書 007 1994年9月発行 222ページ 680円(税別)

赤坂さんが二十代の終わりに、谷川書店で手に入れて自転車の荷台にくくりつけて運んだのは、筑摩書房刊『定本柳田国男集』全36巻だったそうだ。

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2015年6月 1日 (月)

【遊】今日から六月

六月にはいった。

あいかわらず27、28度の暑さ。
明日の最高気温も29度の予報。
梅雨も近いのか。

誕生日が近づいたので、免許証の更新に行ってきた。

武蔵小金井駅前からバスに乗って、府中の試験場へ。
バスの乗客全員が、試験場前で下車。
平日でも混んでいる。

一年ほど前、軽度の違反をしていたので、今回もゴールドを逃した。
残念だ。

次回更新が終われば、その翌年はいよいよ「高齢運転者」の仲間入りだ。
2021年かぁ。
まだまだ先だが、免許更新が面倒になると思うと、ちょっといやだ。


バスと電車のなかで、読みかけの新書を読了。
隣接市の図書館から借りている本。

玄侑宗久・和合亮一・赤坂憲雄 『被災地から問うこの国のかたち』
 イースト・プレス (イースト新書) 2013/6/6発行 221ページ

東北在住のふたり(玄侑宗久さん、和合亮一さん)と、東北に縁の深い赤坂憲雄さんの講演録。
巻末に二本松の酒造の人の短い講演も掲載されていて、胸に迫る話だった。
いい本だ。

和合亮一さんという詩人(高校教師)を、この本で知った。


引き続き、読みはじめた本。

山折哲雄・赤坂憲雄 『反欲望の時代へ――大震災の災禍を越えて』
 東海教育研究所 2011/9/1発行 302ページ

こちらは、あの大震災から三か月後の、2011年4月の対談(第一部)。
第二部には、対談でとりあげられている先達の文学作品や随筆が掲載されている。

寺田寅彦、岡本太郎、岡潔、和辻哲郎、柳田國男、鴨長明、宮澤賢治、佐々木喜善、など。

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