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2015年9月 5日 (土)

【読】昭和天皇実録をめぐって

8月下旬、急に涼しくなったと思っていたら、ここ数日また蒸し暑い日が続く。

9月にはいってすぐ、悲しいできごとがあって、この二、三日バタバタしていた。
詳しいことはここに書かないけれど。

一週間ほどかかって、たいへん興味ぶかい本を読みおえた。
図書館から借りて読みはじめたのだが、いい本だったのでネット注文して購入。
途中から自分で買った本に切り替えた。

豊下楢彦 『昭和天皇の戦後日本 ――<憲法・安保体制>にいたる道』
 岩波書店 2015/7/28発行 302ページ 2,400円(税別)

敗戦後、昭和天皇が外交や政治に果たした役割を検証したもの。
著者の豊下さんがこれまで研究してきかた成果を、『昭和天皇実録』(宮内庁編纂、2014年9月公表)に記述された内容であらためて検証している。

畏るべし、昭和天皇。
戦後憲法によって象徴天皇とされてからも、GHQやアメリカ本国とコンタクトをとりながら進めていた「天皇外交」の凄まじさを知った。

現在の日米安保体制がどのようにして出来あがって来たのか、よくわかり、勉強になった。
いい本だ。

― e-honサイトより ―
[要旨]
憲法改正、東京裁判、そして安保条約―昭和天皇は数多の危機をいかに乗り越え、戦後日本を形作っていったのか?『昭和天皇実録』を読み込み、戦後史像を塗りかえる!
[目次]
第1部 昭和天皇の“第一の危機”―天皇制の廃止と戦犯訴追
 「憲法改正」問題
 「東京裁判」問題
 「全責任発言」の位置づけ
第2部 昭和天皇の“第二の危機”―共産主義の脅威
 転換点としての一九四七年
 昭和天皇の「二つのメッセージ」
 「安保国体」の成立
 立憲主義と昭和天皇
第3部 “憲法・安保体制”のゆくえ―戦後日本の岐路に立って
 昭和天皇と“憲法・安保体制”
 岐路に立つ戦後日本
 明仁天皇の立ち位置
[出版社商品紹介]
昭和天皇は、戦後体制の形成にいかなる役割を果たしたのか。『昭和天皇実録』を駆使して抉り出す。

― 本書カバー そで より ―
日本の敗戦により、天皇制の存続が危ぶまれるという未曽有の危機に直面した昭和天皇は、それを打開しようと、いかなる行動に出たのか。
冷戦が進行していくなかで、天皇はどのような選択をし、自らの外交を展開していったのか。
憲法改正、東京裁判、そして安保条約という日本の戦後体制の形成プロセスに、天皇が能動的に関与していった事実を、『昭和天皇実録』を駆使して刳り出す。
従来の戦後史像を塗り替える待望の書。

おなじ著者の下の本も興味をそそる。
てもとにあるので読んでみたい。

   

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