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2015年10月の10件の記事

2015年10月26日 (月)

【雑】週末は北海道へ

今週の金曜日から来週の火曜日まで、北海道へ。

友人夫妻(MOTEL:須藤もん&対馬照)の北海道ライブ・ツアーを追いかける。
10/30(金) 札幌、10/31(土) 芦別、11/1(日) 岩見沢、11/2(月) 小樽、と四か所のライブ。

Motel20151011_hokkaido

去年も同じように四か所のライブに同行した。

この時期、北海道は冬の季節の入り口。
雪の便りが届いている。
そういえば、昨年も小樽で雪が舞っていたっけ。

この先、一週間の札幌の天気予報は、こんな感じ。

201510281104weather_sapporo

東京の予報と比べると、気温が10度も低い。
(週末は東京も寒そうだが)
防寒具を持っていかなくては。

201510281104weather_tokyo

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2015年10月25日 (日)

【読】「アイヌ学入門」という本

だいぶん前に買っておいた新書を読みはじめている。

著者の瀬川拓郎さんは、旭川市博物館にお勤めのはず。
私が注目している研究者だ。

旭川市博物館
http://www.city.asahikawa.hokkaido.jp/files/museum/

この本、私のアイヌ観を根底からゆさぶるような内容で、じつに面白い。

瀬川拓郎 『アイヌ学入門』
 講談社現代新書 2304 2015/2/20発行 311ページ 840円(税別)

書名の「アイヌ学入門」が誤解を招きそうだが、著者の瀬川さんはこう書いている。

<本書のタイトルは『アイヌ学入門』ですが、ここでの「アイヌ学」は、アイヌへの多様な関心や好奇心に接続するための学問的なサポートといったものをイメージしています。「アイヌ学」という方法論をもつ学問分野が存在しているわけではありません。
 読者のなかには、アイヌ学という言葉のなかに「学問する側/される側」といった植民地主義の残香を嗅ぎとる方がいらっしゃるかもしれません。しかし本書の意図は、複雑なアイヌの歴史や文化の一端を提示し、そのカオスのなかから単純な二項対立の論理をのりこえていこうとする点にあります。>
 (本書 P.12)

― Amazonより ―
アイヌと聞くと、北海道の大自然の中で自然と共生し、太古以来の平和でエコロジカルな生活を送っていた民族というのが一般的なイメージでしょう。
 しかし、これは歴史的事実を無視した全くの誤解に過ぎません。
例えば中国が元の王朝だった時代、元朝は現在の沿海州地方に出兵し、その地でアイヌと戦争をしました。鷲羽やラッコの毛皮など、当時珍重されていた品々を調達するために北海道、樺太から沿海州にまで進出してきたアイヌの人々を排除するためでした。この事例からも窺えるように、中世のアイヌは大交易民族でした。奥州藤原氏が建立した中尊寺金色堂の金もアイヌがもたらしたものだった可能性があるのです。
 著者によれば、アイヌは縄文の伝統を色濃く残す民族です。本州では弥生文化が定着したあとにも従来の縄文の伝統を守り、弥生に同化しなかった人々、それがアイヌだったのです。有名な熊祭りも、縄文の伝統を今に引き継いだものではないかと考えられています。
 また、日本との交流も従来考えられていたよりもずっと緊密でした。アイヌ語で神を意味する「カムイ」が日本語からの借用語であることは有名ですが、それだけに止まらず、様々な面において日本由来の文物を自身の文化に取り入れていったのです。
 本書では、従来のステレオタイプのアイヌ像を覆し、ダイナミックに外の世界と繋がった「海のノマド」としてのアイヌの姿を様々なトピックから提示します。>

まさに、このAmazonの要約のとおりで、固定化されたアイヌ観(一般的なイメージ)を揺さぶる内容だ。
まだ読みはじめたばかりだが、すでに "発見"、"気づき"がいっぱい。

<形質や文化がどれほど混淆していようと、それぞれの独自な歴史やアイデンティティが尊重されなければならないのはいうまでもありません。「民族」とは、このような歴史や文化の共有の意識にもとづくものなのです。 (本書 P.43)

これまで「アイヌ民族」と呼ぶことに「とまどい」があったが、このようにズバリと本質を突かれると、そうなんだと納得できる。

大和民族、日本民族という言葉には、その点で「まやかし」があると思う。
これまで私がなんとなく感じてきたことだ。
アイヌや琉球の人々と比べて、「独自な歴史やアイデンティティ」が、いわゆる「日本人」にあるだろうかと考えると、心もとない。
無理にそういったものを求めようとすると、怪しい民族主義のタコツボに閉じこもってしまいそうで危険を感じる。

この本を読み続けていく途中で、感じたこと、考えたことを、また何か書くかもしれない。

― Wikipediaより ―
瀬川 拓郎(せがわ たくろう、1958年1月1日 - )は、日本の考古学者、アイヌ研究者。
札幌市生まれ。1980年、岡山大学法文学部史学科卒業。2006年、「擦文文化からアイヌ文化における交易適応の研究」で総合研究大学院大学より博士(文学)を取得。旭川市博物科学館主幹。
著書[編集]
『アイヌ・エコシステムの考古学 異文化交流と自然利用からみたアイヌ社会成立史』北海道出版企画センター 2005
『アイヌの歴史 海と宝のノマド』講談社選書メチエ 2007
『アイヌの世界』講談社選書メチエ 2011
『コロポックルとはだれか 中世の千島列島とアイヌ伝説』新典社新書 2012 
『アイヌの沈黙交易 奇習をめぐる北東アジアと日本』新典社新書 2013
『アイヌ学入門』講談社現代新書、2015

     

そういえば、『アイヌの歴史 海と宝のノマド』を最後まで読んだはずだが、もう忘れてしまっていて、面白かったという印象だけが残っている。
『アイヌの世界』(2011年発行)は持っていなかったので、ネット注文した。
去年、北海道に行ったとき、新典社という出版社から出ている新書を二冊、手に入れた。
(上にリンクを載せた二冊)
これもまだ読んでいない。

すこし腰を落ちつけて、この人の本を読んでみようかな、と思う。

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【読】また本を買ってしまった

あっというまに10月も終わってしまう。

いちだんと涼しくなった。
今日は強い風が吹いている。
北海道では雪が降りはじめたという。

来年の手帳とカレンダーを買うために、小平の書店へ。
郊外型のチェーン店で、小平に住んでいた頃にはよく通った本屋だ。

使い慣れた手帳が、どうやら今年は発売をやめたらしく、ネットで調べても見当たらなかった。
しょうがないので、できるだけ似ている手帳を買った。

新書コーナーを覗いてみたのが運のつき。
興味深い新書を二冊、買ってしまった。

加藤典洋 『戦後入門』
 ちくま新書 1146 2015/10/10発行 635ページ 1,400円(税別)

この手の本に弱い。
ついつい買ってしまう。
それにしても、分厚い本だ(厚さ25mm!)。

― e-honサイトより ―
[要旨]
日本ばかりが、いまだ「戦後」を終わらせられないのはなぜか。この国をなお呪縛する「対米従属」や「ねじれ」の問題は、どこに起源があり、どうすれば解消できるのか―。世界大戦の意味を喝破し、原子爆弾と無条件降伏の関係を明らかにすることで、敗戦国日本がかかえた矛盾の本質が浮き彫りになる。憲法九条の平和原則をさらに強化することにより、戦後問題を一挙に突破する行程を示す決定的論考。どこまでも広く深く考え抜き、平明に語った本書は、これまでの思想の枠組みを破壊する、ことばの爆弾だ!
[目次]
はじめに―戦後が剥げかかってきた
第1部 対米従属とねじれ
第2部 世界戦争とは何か
第3部 原子爆弾と戦後の起源
第4部 戦後日本の構造
第5部 ではどうすればよいのか―私の九条強化案
おわりに―新しい戦後へ

 

おすすめコメント
日本はなぜ「戦後」を終わらせられないのか。その核心にある「対米従属」「ねじれ」の問題の起源を世界戦争に探り、平和憲法の大胆な書き替えによる打開案を示す。
著者紹介
加藤 典洋 (カトウ ノリヒロ)
1948年山形県生まれ。文芸評論家。早稲田大学名誉教授。東京大学文学部仏文科卒業。著書に『敗戦後論』(ちくま学芸文庫、伊藤整文学賞受賞)、『言語表現法講義』(岩波書店、新潮学芸賞受賞)、『小説の未来』『テクストから遠く離れて』(朝日新聞社/講談社、両著で桑原武夫学芸賞受賞)など多数。

もう一冊。
この分野の本が本棚に増えてばかりだ。

辻田真佐憲 『日本の軍歌 国民的音楽の歴史』
 幻冬舎新書 352 2014/7/30発行 274ページ 840円(税別)

― e-honサイトより ―
[要旨]
軍歌は、日本史上、最も国民の心を掴んだ音楽だ。初めての軍歌「来れや来れ」が登場した一八八五年から終戦の一九四五年までに作られた曲は一万超。軍歌は、政府にとって国民を戦争に動員するための道具であり、国民には最も身近な娯楽、レコード会社・新聞社・出版社には、確実に儲かる商品だった。誕生から末路まで、史上最大の大衆音楽の引力に迫る。
[目次]
第1章 軍歌の誕生 エリートたちの創作
第2章 軍歌の普及 国民的エンターテインメント
第3章 越境する軍歌、引きこもる軍歌
第4章 軍歌の復活 「軍歌大国」への道
第5章 軍歌の全盛 「音楽は軍需品なり」
第6章 戦後の軍歌、未来の軍歌

出版社・メーカーからのコメント
軍歌は、日本史上、最も国民の心を掴んだ音楽だ。初めての軍歌「来れや来れ」が登場した一八八五年から終戦の一九四五年までに作られた曲は一万超。軍歌は、政府にとって国民を戦争に動員するための道具であり、国民には最も身近な娯楽、レコード会社・新聞社・出版社には、確実に儲かる商品だった。一九三七年の「露営の歌」は約半年でレコード売上六〇万枚超の大ヒット。一九三八年のミリオンセラー「愛国行進曲」は、第二の国歌といわれる定番曲となった。そこには、今では怖いイメージがつきまとう軍歌のまったく違う姿がある。誕生から末路まで、史上最大の大衆音楽の引力に迫る。
著者紹介
辻田 真佐憲 (ツジタ マサノリ)
1984年大阪府生まれ。慶應義塾大学文学部卒業後、同大学大学院文学研究科修士課程中退。中学生の時から世界中の軍歌を収集し、大学生の時にその成果をまとめたウェブサイト「西洋軍歌蒐集館」を開設。以後、独立研究者として「軍歌を中心とした、世界のプロパガンダ」を研究テーマとする。国際学会からテレビ・ラジオまで様々な場面で軍歌の情報を発信。近年は自ら軍歌CDの復刻にも取り組んでいる。

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2015年10月13日 (火)

【雑】こんなん出ました、そしてHDD交換

今日の昼間、5時間かけてDVD7枚からリカバリーできたと思ったら……内蔵HDDが瀕死の状態になっていることがわかった。

20151013_hdderror20151013_hdderror2

先月から、おかしいとは思っていたが、いよいよ重症だったらしい。

近くのPC専門店(修理もやっている)に電話して聞いてみたところ、5万円ぐらいかかるという。
とりあえず診断して見積もりをということだったので、車で出かける。

5万円というのは、HDDを新品に交換後、リカバリー作業一式を含む料金と分かった。
HDDじたいは一万円弱で手に入り(今と同じ容量)、残りは工賃らしい。
リカバリーはさんざんやっているのでお手の物。
それならば、私の手に負えないHDD交換作業だけお願いすることに。
30分ほどで交換が終わり、工賃はこれまた一万円弱。
あわせて二万円ほどの出費。

SSDにするという手もあったが、今回はやめにして、これまでと同じ容量(たぶん機種も同じ)HDDにした。

これで、わけのわからないエラーからおさらばできそうだ。
あと数年は使えるだろうし、そう考えると私にはリーズナブルな出費だったと思う。
Windows7機をしばらくは使いたいので、新品を買う選択肢は、初めからなかった。

ただいま、今日二度目のリカバリー作業中。


そうそう。
気づけば、このブログのアクセスカウンターが、ついに50万アクセスを突破した。
10年前、2005年9月に始めてから、こんな日が来るとは思ってもみなかった。
ご覧くださっている皆様に、お礼申しあげます。

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【読】いい天気なのに

秋晴れのいい天気。

なのに、昨夜からPCの調子が悪く、とうとう起動しなくなったので、朝からリカバリー作業。
メインで使っているWindows7機だ。
先月から不調が続き、これが三度目のリカバリー作業。
今回は、ハードディスクからのリカバリーもできなかったので、DVDから。
修復ディスクを作っておいてよかった。
リカバリーディスクをはじめて使う。

それにしても、始めてからかれこれ四時間になるのに、なかなか終わらない。
終わってからも、ネットやらメールやらの設定、ウィルス対策ソフトの入れ直し、プリンターの設定など、作業は山ほどある。


毎日聴いているTBSラジオも、あまり面白くないので、読みかけの新書を開いてみる。
すこし前に新刊書店で手に入れたもの。
これが、とても面白い。

このところハマっている、原武史さんの新刊。

原武史 『「昭和天皇実録」を読む』
 岩波新書 1561 2015/9/18発行 259ページ 800円(税別)

「昭和天皇実録」そのものを読むのはたいへんなので、こういう本はありがたい。

宮中(天皇家)の祭祀が興味深い。

例えば、今読んでいるあたりでは、二・二六事件の後の1936年(昭和11年)7月22日に、昭和天皇がおこなった「賢所・皇霊殿・神殿への親告の儀」での「御告文」が載っている。
(「昭和天皇実録」に、事細かに記載されているらしい)

桂巻くも(かけまくも)恐き(かしこき)此大前に恐み恐みも白さく(かしこみかしこみももうさく)朕天津日継知食(あめつひつぎしろしめ)ししより夜に日に懼れ畏みて御代御代の鴻業を継ぎ弘めむと思ひしに去し二月二十六日由久利奈くも(ゆくりなくも)由々しき事ぞ起りける故畏まりつつ此由を告奉らぐと大前を斎き祭る事を平らげく安らげく聞食して(きこしめして)食国(おすくに)天下を治め調へて国運を弥張りに張り弥進めしめ給へと白す(もうす)事を聞食せと恐み恐みも白す (1936年7月22日条。原文は宣命書き)
― 本書 P.118-119 ―

たいへんわかりにくい文なのだが、このような「御告文(おつげぶみ)」を、アマテラス、歴代天皇、皇族の霊、天神地祇に奉告したということだ。
いやはや、書き写すだけでもたいへん。

こういう儀式が、現在でも宮中では行われているそうだ。

「天皇制」を政治的・制度的にあれこれ論ずるよりも、このようにその具体的な貌(かお)を知りたいと思うのだ。
ふだんの私たちの生活とはかけ離れた世界だが、東京の中心部、空虚な空間でこのような儀式が続けられていることを思うと、不思議なきもちになる。

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2015年10月10日 (土)

【読】五木寛之特集のムックを買う

曇り空。
肌寒い日。

何年ぶりかで会う年下の友人と、近くの喫茶店で二時間ほど話をした。
わりと近所に住んでいるのに、会う機会がなかなかなかった。
互いの近況やら、知り合った頃の山小屋、共通の友人の話に花が咲く。
たまには人と話すことも大事だな、と思う。

自転車ででかけたので、帰りがけ本屋に寄って注文しておいた本を受け取る。
新書二冊と、ムック一冊。

すこし前にコンビニでみかけて気になっていたムック。
そうか、五木さんも作家生活50年になるのか。
それほど目新しい内容とも思えないが、記念として置いておこう。

MAGAZINE HOUSE MOOK
 「平凡パンチ 五木寛之 時代を駆け抜ける作家」
マガジンハウス 2015/10/5発行 175ページ 1,111円(税別)

― e-honサイトより ―
内容紹介
作家生活50年になる五木寛之の若々しい感性が光る初期作品の数々。
『平凡パンチ』で掲載された『青年は荒野をめざす』は小説として、楽曲として、一世を風靡し'60年代を代表する作品となった。
マガジンハウスの雑誌に掲載されこれまで単行本化されなかった小説、エッセイ、寺山修司との対談ほか、トーキングライブともいえるエッセイ「真夜中のコーヒー・ブレイク」全44回など初期作品を中心に収録した永久保存版。
著者について
1932年福岡県生まれ。'52年早稲田大学第一文学部露文科に入学するが、学費未納で除籍。業界紙『交通ジャーナル』編集長、ラジオ番組制作、作詞、放送作家などを経て、'67年に『蒼ざめた馬を見よ』で直木賞受賞。以降、『青春の門』『四季奈津子』『親鸞』など多数の小説、『風に吹かれて』『大河の一滴』などエッセイも数多く執筆している。

五木さん、小説からすっかり手を引いてしまったのか、私が最後に読んだのは東京新聞に連載されていた『親鸞』だった。

「親鸞 (上)」   「親鸞 (下)」
「親鸞 激動篇(上)」「親鸞 激動篇(下) 」
「親鸞 完結篇(上)」「親鸞 完結篇(下)」
の全6冊セット。
『親鸞』 京都を舞台に比叡山で修行に励みつつ煩悩に苦しむ、8歳から35歳の若き日の親鸞が青春群像劇として生き生きと描かれます。
『親鸞 激動篇』 越後へ追放され、そして関東を流浪する親鸞。土地の人々と交わるなかで、師の教えに追いつき追い越そうと苦悩する、36歳から61歳の姿が活写されます。
『親鸞 完結篇』 親鸞は京都へ帰還します。最も多くの業績を残したといわれる61歳から90歳までの、師を超えていく聖人の軌跡が、活気あふれる群像劇として綴られます。

このところずっと人生論風の新書ばかり出しているのだが……書き下ろし小説なんぞ準備している、というような話はないのだろうか。
ちょっと淋しく思っている。

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2015年10月 9日 (金)

【読】首都東京の空虚な空間

今日も秋晴れ。

市立図書館で借りてきた原武史さんの文庫本を読んでみようと思う。
これも面白そう。

原武史 『増補 皇居前広場』
 ちくま学芸文庫 2007/12/10発行 280ページ 950円(税別)

 

いまAmazonを見てわかったのだが、文春学藝ライブラリーから「完本」として再刊されている。
私が借りてきているのは、ちくま学芸文庫版。
初版は光文社新書で2003年刊行。

― e-honサイトより ―
[要旨]
東京の中心にある「空虚な空間」皇居前広場。「日本人」なら誰でも知っているこの広大な広場は、しかしもう半世紀以上もほとんど使われていない。かつての、日本で最大の政治空間から、忘却された空間へというその変容は、なぜ起こったのか。ここを定点観測点として見えてくる「明治」「大正」「昭和」、そして戦後占領期や戦後独立期の思想状況とは。当時の新聞・雑誌、日記や回想録、小説、映像、書簡などを駆使して、政治空間としての「皇居前広場」から近現代の思想史を追い、近代天皇制における「視覚的支配」の実態に迫る意欲作。文庫化に当たり天皇制と音楽をめぐる補論を増補。
[目次]
第1章 皇居前広場とは何か
第2章 「無用の長物」―第1期
第3章 天皇制の儀礼空間として―第2期
第4章 占領軍・左翼勢力・天皇―第3期
第5章 空白と復興と―第4期・第5期
第6章 再論・皇居前広場とは何か
補論 田植え歌からYOSHIKIまで―天皇制と音楽をめぐって

この、ちくま学芸文庫版の解説は、藤森照信さん。

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2015年10月 8日 (木)

【読】一億総××

安部さんがブチあげた「一億総活躍」とやら。

「一億総××」という標語は、すぐに戦中を思い起こさせる。
私などは不快の念をもよおす言葉なんだが、みんなはどうなんだろうか。

今読んでいる本。
なかなか面白い。
市立図書館でみつけて借りてきた。

原武史・保阪正康 『対論 昭和天皇』
 文春新書 403 2004/10/20発行 245ページ 720円(税別)

太平洋戦争が始まり、1942年(昭和17年)のミッドウェー海戦で形勢が逆転すると、年末の12月12日に天皇(昭和天皇)は密かに伊勢神宮に戦勝祈願に行った。これは事前に告知されずに伊勢参拝後にはじめて公表されたという。(本書89ページ)

天皇が参拝した12月12日は、翌年以降にはひとつの記念日になり、伊勢神宮内宮に参拝した午後1時22分が「一億総神拝の時間」と言われるようになった。

この日、この時刻になると、全国民が伊勢神宮に向かって遥拝したそうだ。
(昭和18年、19年に実施された)
恐ろしい時代だった。

ちなみに、この一億という数字は、台湾、朝鮮などの当時の植民地を含めたものだ。
満洲の人口は当時で約四千万、日本人は約七千五百万で、あわせると一億を優に超える。(本書130ページ)


さて、平成の時代の「一億総活躍」は、この過去の事例とはまったく関係ないが、なんだかイヤな言葉だ。
なぜなんだろうと考えてみると、どうも「一億総××」とひとまとめにして、お上が国民に号令をかけるところが、なんともイヤな感じなのだ。

「進め一億火の玉だ」とか「一億玉砕」だとか「一億総懺悔」だとか、ろくでもない標語しか浮かんでこない。
時代錯誤というか、なんというか。
一億ひとまとめに何かをしよう、させようという魂胆が透けて見える。

Ichiokuhinotama


ためしに「一億総神拝」でネット検索してみると、こんなサイトがみつかった。

国立公文書館
 アジア歴史資料センター 収蔵データ一覧
http://www.jacar.go.jp/siryo/ichiran/K_S01/m20450.html

A06050883700  大政翼賛会事務総長ヨリ聖旨奉載一億総神拝実施要
資料作成年月日: 昭和19年11月24日 / 作成者: 枢密院||枢密院書記官長
内 容: 翼団練第二三五号 昭和十九年十一月二十四日 大政翼賛会事務総長 安藤狂四郎 枢密院書記官長殿 聖旨奉戴一億総神拝実施要綱ニ関スル件 標記ノ件ニ関シテハ別紙ノ通リ決定相成候条御了知相成度候 聖旨奉戴一億総神拝実施要綱 趣旨 長クモ征戦下未曾有ノ神宮御親拝ヲ仰キ奉リテ茲ニ二年、大御@威ノ下国運愈々隆昌ニシテ皇威大東亜ノ天地ニ洽カラントス。然レトモ暴戻米英ハ飽迄モ聖業ノ達成ヲ妨ゲントシ、凡ユル犠牲ヲモミズシテ愈々熾烈大規模ナル総反攻ノ挙ニ出デ戦局日ニ危急ヲ加フ。此ノ秋ニ当リ一億蒼生ハ御親拝当日ノ恐懼感激ヲ愈々新ニシツツ粛然総神拝ヲ行ヒ、一億憤激、神国必勝ノ熱祷ヲ捧ゲ、神明照覧ノ下益々戦力増強ニ挺身シ、誓ツテ米英ヲ

保管されている当時の文書の画像が閲覧できる。

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2015年10月 3日 (土)

【雑】PCの治療

先月からずっと不調が続いている、私のWindows7のPC(ノートPC)。

わりとスペックが高いことと、仕事がら(といっても、アルバイト的なものだが)Windows7機を持っている必要があるため、Windows10にアップグレードしたくない。

原因不明のおかしな症状が続いている。
このブログにも書いたのだが、購入時の初期状態に戻すことまでした。
そのあとも、ときどき、ご機嫌が悪くなるのだ。
「応答なし」が頻発する。
ほとんどフリーズ状態。
使っているこちらもストレスがたまる。

今日も、ほとんど反応しない状態になり、Windowsのスキャンディスクをかけてみたのだが、それも途中で止まってしまった。
ハードディスクがそろそろダメになりかけているのかも。

購入時の初期状態に戻したときに懲りたので、ひんぱんにデータのバックアップを外付けハードディスクにとる習慣ができた。
いざとなれば、初期状態に戻して復元できる、と腹をくくって、無理やり電源を切ってスキャンディスクを中止(かなり危険な行為ではあったが)。

その後、普通に電源を入れて起動しなおしたら、なんとか動くようにはなった。


あらためて、ネットで調べてみたら、私の知らなかった「治療法」が載っていた。

121ware.com > サービス&サポート > Q&A > Q&A番号 014388
 Windows 7でパソコンがフリーズする場合の対処方法
http://121ware.com/qasearch/1007/app/servlet/relatedqa?QID=014388

121ware.com > サービス&サポート > Q&A > Q&A番号 008293
 パソコンで放電処置を行う方法
http://121ware.com/qasearch/1007/app/servlet/qadoc?QID=008293

「放電」ということには、気づかなかった。
言われてみれば、そういうこともありそうだ。

Q パソコンで放電処置を行う方法について教えてください。
A パソコン本体に不必要な電気が帯電していると、正常に起動しない場合があります。この場合、放電(帯電している電気を放出)する必要があります。

私のようなノートパソコンの場合、電源コードをはずし、内蔵バッテリーもはずして、しばらく置いておくことで、本体内部の放電ができるという。

さっそく試してみたところ、驚くほど「健康体」になった。
ほんまかいな、というほど、サクサク動くではないか。
これでしばらく様子をみようと思う。

スキャンディスクも、ハードディスクへの負荷が高いので、あまりやらない方がいいらしい。
そういうことも知った。

うーん。
PCの世界は奥が深い、というか、やっかいなものだ。

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2015年10月 1日 (木)

【雑】今日から十月

暑く長かった夏が過ぎ、あっという間に十月になったような気がする。

台風の多い年のようにも感じる。

「爆弾低気圧」が大暴れしそうな予報。
952hPa(ヘクトパスカル)という気圧は、強烈な台風並み。
今夜は強い南風が吹き荒れるのだろうか。

朝から肌寒い。
午前中、すこし日がさしていたのに、曇り空から雨にかわった。

昼前、車で近所のスーパーへ買い物に出ただけで、あとは家の中で本を読んで過ごしている。

日本気象協会 tenki.jp より
http://www.tenki.jp/forecaster/diary/t_yoshida/2015/10/01/32831-summary.html

20151001_weather

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