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2016年1月12日 (火)

【読】読書会に向けて本を読む

このところ、ずっと暖かい日が続き、昼間は暖房がいらなかったのだが、今日は朝から小雨。
さすがに肌寒く、暖房(エアコン)を使っている。

予想最高気温5度、雪でも降りそうな曇り空。

こんどの日曜日にひらかれる、小平図書館友の会の読書会(読書サークル・小平)に向けて、課題本を読みはじめている。

読書サークル・小平 2016年1月開催案内: 小平図書館友の会ブログ
http://yamaoji.cocolog-nifty.com/kltomonokai/2015/12/20161-dd17.html

201601120006

高橋源一郎×SEALDs 『民主主義ってなんだ?』
 河出書房新社 2015/9/30発行 197ページ 1,200円(税別)

SEALDsのメンバー三人、牛田悦正(うしだ・よしまさ)さん、奥田愛基(おくだ・あき)さん、柴田万奈(しばた・まな)さんと、高橋源一郎さんの対談。

さっそく、興味ぶかい部分があったので、すこし調べてみた。

P.49の牛田さんの発言のなかの、「西谷修さんの『自発的隷従を撃つ』というシンポジウムに行ったとき……」 の部分で、西谷修(にしたに・おさむ)さんの本を、去年読んでいたのを思いだした。

去年8月末のことだった。
触発されることの多い本だった。
どうしてこういう本を知ったのか、忘れてしまったが、図書館から借りて読んだ。

西谷修 『夜の鼓動に触れる ―戦争論講義』
 東京大学出版 1995/4/17発行 208ページ

 

ネット検索で 「自発的隷従論」 を調べてみた。

シンポジウムのことは、下記サイト記事でわかった。
2013年12月21日に東京外国語大学で開催されていた。

西谷修さんのブログ。

西谷修-Global Studies Laboratory
http://www.tufs.ac.jp/blog/ts/p/gsl/

シンポジウム『自発的隷従を撃つ』開催のお知らせ (西谷修-Global Studies Laboratory)
http://www.tufs.ac.jp/blog/ts/p/gsl/2013/12/post_217.html

西谷修さんが監修した 『自発的隷従論』 という翻訳本があることもわかった。
西谷さんのブログで、この本にも触れている。

『自発的隷従論』がついに! (西谷修-Global Studies Laboratory)
http://www.tufs.ac.jp/blog/ts/p/gsl/2013/11/post_214.html

『自発的隷従論』
 ちくま学芸文庫 2013/11/8発行
 エティエンヌ・ド・ラ・ボエシ 著/西谷 修 監修/山上 浩嗣 訳

内容は、上の西谷さんのサイト記事に詳しい。
こんなことが書いてあった。

著者のエティエンヌ・ド・ラ・ボエシは、なんと、16世紀のフランスの若者だった。

― e-honサイトの著者紹介 ―
<1530-63年。フランスの小都サルラ生まれ。早くにオルレアン大学に進学、法学とともに人文学への造詣を深める。54年にボルドー高等法院に評定官として着任、のちに同僚となるモンテーニュと友情を結ぶ。相次ぐ宗教争乱に対して、宮廷の宥和政策を支持して事態収拾に奔走したが、63年病に倒れモンテーニュに看取られながら世を去った>

― 以下、西谷さんのサイト記事からのベタな引用(というか、転載) ―
http://www.tufs.ac.jp/blog/ts/p/gsl/2013/11/post_214.html
(2013/11/3の記事)

<16世紀に年端もゆかないフランスの若者によって書かれた本の何がそんなに有難いのか、と思う向きもあるだろうが、どっこいそれがなかなか他には在り難いものなのだ。近代の病の進歩主義にも、それに付随する左翼右翼の図式にも、もちろんポストモダンとかのオタクな知的お遊びにも無縁で、人間(つまり話す生き物)の世界って、支配/被支配あるいは統治の構造ができてしまうとどうしてこうなんだろう、という不易の悪習の勘所をむんずと掴んで、それをみごとに解剖し、そんなことやめちゃえばいいのに! とは言ってもなかなかね~、でも知っているていうことがまず大事だよ、と教えてくれる類例のない書き物なのだ。>

<その「不易の悪習」が「自発的隷従」だ。「隷従」とは言っても「自発的」だから、「自由」と区別できない。自由に喜んで誰かに媚びへつらう。誰かといっても、誰でもいいわけではない。支配関係の頂点(ないしは上位)にいる誰かだ。……>

<隷従する当人が喜んで諂う(へつらう)だけなら文句はないが、たいていこういう連中は隷従することで「一者」の歓心を買い、その威を借りて他の者たちを圧迫しようとする。あるいは「一者」の圧政を利用して、それを隠れ蓑に自分の勝手な意志を他に押しつけようとする。そういう連中には圧政が都合がよいのだ。そして、そういう追従者たちには、さらに小粒の追従者が付き従い...、というわけで追従者たちの末広がりの連なりができ、それが圧政を支えて持続させる構造をなすことになる。
 だから、支配の構造は、強力な権力によって維持されるのではなく、圧政に寄生してその構造から利益を得る無数の隷従者によって支えられるというのだ。>

このあと、日本の敗戦後の実例をあげているが、その部分は省略。
上記サイト記事を最後まで読むとわかるのだが、なるほど、と頷ける戦後の例があげられている。

まるで、いまのこの国の状況にピッタリ当てはまるではないか、と思う。

なかなか興味ぶかい本なのだ。
近くの図書館が所蔵していたので、借りてみることにした。

そんなこんなで、読書会の課題本はなかなか進まないが、寄り道をしながら日曜日までには読み終えるつもり。

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