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2016年4月の11件の記事

2016年4月28日 (木)

【読】ノルウェイの森

村上春樹の「ノルウェイの森」を、一昨日、読了。

著者自身が、「100パーセント・リアリズムへの挑戦」、「100パーセントの恋愛小説」(単行本の帯)、「成長小説」(ビルドゥングスロマン、教養小説)と言っているこの小説。

私は、これまで何度か読もうとしながら、なんとなく敬遠していたのだが……。
読んでみると、なかなかいい小説だった。

村上春樹は、私よりも二年ほど年長だが、ほぼ同世代といってよい。
同じ時代の空気を吸ってきた者として、共感できることが多い小説だった。

ただ、これが最終的には1000万部(!)を超えるベストセラーになった(加藤典洋 『村上春樹は、むずかしい』 岩波新書 P.114)という理由が、理解しかねる。

村上春樹自身も、発売後の異常な反応には驚いたらしい。

加藤典洋氏によれば――

<この小説『ノルウェイの森』は、度をすぎたベストセラー小説となってしまったこともあってか、村上自身によって「もうこういうのは二度と書きたくない」「あくまで例外」の、彼の作品中の系譜中鬼子のような作品と語られるのだが(「村上春樹ロングインタビュー」2010年)、私にいわせれば、それどころではない、村上にとって画期的な作品、彼の前期と後期を隔てながら繋ぐ、扇子の要のようなこのうえなく重要な作品である。もっというならそれは彼のコントロールの手を脱し、彼の胎を内から破って出てきた、彼において唯一無二の作品なのである。>
 (『村上春樹は、むずかしい』 2015年 岩波新書 P.119)

――というほどの重要な作品かもしれない。

村上自身が手がけたという赤と緑の装幀も、ヒットの一因だったのか。
まあ、ベストセラーというのは、そういうものか。

「考える人」 2010年8月号に、「村上春樹ロングインタビュー」が掲載されている。
もう発売されていないので、私は図書館から借りたあと、Amazonで古本を購入した。
まだ、途中までしか読んでいないが。

 

ともあれ、村上春樹の作品を発表順に時系列で追ってみようという、私の無謀な試みが続いている。

『ノルウェイの森』に続けて、短篇集を図書館から借りて読みはじめたところだ。

『村上春樹全作品 1979~1989 (5) 短篇集(2)』
 講談社 1991/1/21発行 426ページ
 32篇収録 カンガルー日和/四月のある晴れた朝に 100パーセントの女の子に出会うことについて/眠い/タクシーに乗った吸血鬼/彼女の町と、彼女の緬羊/あしか祭り/鏡/1963/1982年のイパネマ娘/窓/五月の海岸線/駄目になった王国/32歳のデイトリッパー/とんがり焼の盛衰/チーズ・ケーキのような形をした僕の貧乏/スパゲティーの年に/かいつぶり/サウスベイ・ストラット――ドゥービー・ブラザーズ「サウスベイ・ストラット」のためのBGM/図書館奇譚
あしか/月刊「あしか文芸」/書斎奇譚/おだまき酒の夜//はじめに・回転木馬のデッド・ヒート/レーダー・ホーゼン/タクシーに乗った男/プールサイド/今は亡き王女のための/嘔吐1979/雨やどり/野球場/ハンティング・ナイフ
沈黙

はやく、『ねじまき鳥クロニクル』を読んでみたいのだが、あせらず、じっくり取り組んでみよう。

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2016年4月20日 (水)

【読】村上春樹の長編、読了

一週間かかって、村上春樹の長編(591ページ)を読了。

パラレル・ワードを描いたSF的な小説。
物語の展開が巧みで、ぐいぐい引き込まれた。
文章も読みやすい。
面白かったなあ。

村上春樹 『村上春樹全作品 1979~1989 (4)』
 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド
 講談社 1990/11/20発行 591ページ

読み終えたこの本を図書館に返して、次の一冊を借りてきた。

発表時、たいへんな話題になり、あっというまにベストセラーとなった「ノルウェイの森」だ。

村上春樹 『村上春樹全作品 1979~1989 (6)』
 ノルウェイの森
 講談社 1991/3/20発行 419ページ

気になっていたが、まだ読んだことがなかった。

とりあえず、第一次作品集(1979年~1989年、全8巻)だけでも、ぜんぶ読んでみたい。
できれば、1990年~2000年までの作品集(全7巻)にも挑戦してみたい。

1 「短篇集 1」
 日本未発表の短篇『青が消える』を含んで『TVピープル』『夜のクモザル』『使いみちのない風景』『ふわふわ』を加筆訂正して収録。
2 「国境の南、太陽の西/ スプートニクの恋人」
 海外で人気の高い『国境の南、太陽の西』と大ベストセラー『スプートニクの恋人』の長篇2作。
3 「短篇集 2」
 『レキシントンの幽霊』、阪神大震災から触発された著者初の連作小説集『神の子どもたちはみな踊る』。話題の短篇収録。
4 「ねじまき鳥クロニクル1」
 村上ワールドの名作、読売文学賞受賞作の長篇『ねじまき鳥クロニクル』の第1部「泥棒かささぎ編」と第2部「予言する鳥編」。
5 「ねじまき鳥クロニクル2」
 『ねじまき鳥クロニクル』第3部「鳥刺し男編」、壮大なる物語の完結編。
6 「アンダーグラウンド」
 普通の人々は、この日、どのように行動し、事件とかかわってしまったか。地下鉄サリン事件被害者のインタビュー形式で描く、著者初のノンフィクション問題作。
7 「約束された場所で/村上春樹、河合隼雄に会いに行く」
 オウム信者たちのインタビューを集めた『約束された場所で』、河合隼雄氏と村上氏の対談『村上春樹、河合隼雄に会いに行く』。

さほど関心のある作家ではなかったのだが……だんだん好きになってきた――かな?

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2016年4月19日 (火)

【震】地震への備え

先週木曜日(4/14)の夜から、九州熊本・大分の地震が続いている。
これほど何日も連続するのは、これまでに経験したことがない。

気象庁|地震情報
http://www.jma.go.jp/jp/quake/quake_singen_index.html

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震源も、いわゆる中央構造線に沿って東へ広がっているようで、気味が悪い。

被災地の人々のことを思うと胸が痛むが、他人事ではないと思う。

九州で、これほどの大地震が起きることを予想していた人は、ほとんどいないのではないか。

東京に住む私も、うかうかしていられないと思い、わずかながらの備蓄を心がけようと考えている。

さいわい、私が住む建物は、耐震構造の集合住宅(築十数年)なので、倒壊することは考えにくい。

問題は、電気・ガス・水道といったインフラなので、ペットボトルの水とカセットコンロのガスボンベを、いくつか買ってきた。

食料は、インスタント麺を少し。
缶詰も常備している。
これは、日々、食べていきながら補充している。

手回し式の充電器(電灯、ラジオ、ワンセグTVが付いている)は、ずっと前に買ってある。

キャンプ用品(ランタン、テント、寝袋)もある。

備えあれば憂いなし、というけれど、いざ大地震が来たらどうなることか。
東京は大混乱になるだろうことは、今回の震災を見れば容易に想像できる。

わが事のように思いながら、毎日、被災地九州の様子を気にしている。

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2016年4月16日 (土)

【遊】長坂でのライブと清里(清泉寮)

九州熊本地方を中心に、阿蘇、大分などで、大きな地震が続いている。
これほど広範囲で何日も続くのは、過去に例がないという。

地震のニュースを気にしながら、一泊二日で山梨へ。

4月15日(金)は、長坂(北杜市長坂)の「パーム・スプリング」での、MOTEL(須藤もん&対馬照)と井上としなりさんのライブ。

八ヶ岳高原の夜は寒かった。

撮影 2016/4/15(金) 「パーム・スプリング」
 山梨県北杜市長坂町小荒間1857-6

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宿泊先の「清泉寮」からライブ会場まで、かなりの距離があった。

夜10時過ぎまでライブが続き、先にチェックインしていた「清泉寮」まで、夜道をカーナビを頼りに戻った。

「清泉寮」には初めて泊まったが、いい宿だった。
温泉にもはいった。

撮影 2016/4/16(土) 清泉寮

清里 清泉寮 - 清里高原70年の歴史ある総合宿泊施設 - 天然温泉 体験 観光 イベント 北杜市 山梨県
http://www.seisenryo.jp/

私たちは、本館の和室に朝食付きで泊まった。

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今日(5月16日)は、「清泉寮」で朝風呂、朝食後、パン工房でパンを買ったり、道の駅に寄ったりしながら、勝沼まで高速道路を使わずに一般道を走った。

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勝沼で、大雅園に寄り、ワインを買ってから、中央自動車道で帰ってきた。

山梨 ぶどう 勝沼 ぶどう狩り 勝沼産 ワイン販売 山梨県甲州市勝沼「甲進社 大雅園」
http://www.eps4.comlink.ne.jp/~taiga/

20160416132833

写真には撮れなかったが、八ヶ岳山麓は、桜が満開できれいだった。

車窓から雪の残る南アルプス、八ヶ岳を存分に見ることができた。

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2016年4月12日 (火)

【読】村上春樹を読む日々

きのうは、一日、強い北風が吹いていた。
夜、冷えたので灯油ストーブをつける。
残っている灯油を使いきったら、ストーブは片づけるつもりだ。

今日は、晴れておだやかな天気。
ソメイヨシノは、すっかり葉桜になった。
ハナミズキがいっせいに咲きはじめた。


村上春樹の作品集(講談社)を読みつづけている。
1979年のデビューから1989年までの作品を集めたもので、全8巻。
読みでがある。
続編の全集(7巻セット、1980年から2000年まで)もでているが、それはまだまだ先だ。

何度も書いたことだが、「小平図書館友の会」の読書サークルの次回課題本が村上春樹論なので――加藤典洋著 『村上春樹は、むずかしい』 岩波新書――彼の作品を読んでおこうと思ったのだ。

5月の読書会までに、どれだけ読めるのか心もとないが、読みはじめるとなかなか面白い。
これまで、読まずぎらいだったようだ。

長篇は手ごわいが、短篇が読みやすくて面白い。


初期の三部作といわれている、『風の歌を聴け』『1973年のピンボール』『羊をめぐる冒険』 を読了。
初期短篇集の一冊目も面白かった。

村上春樹全作品 1979~1989〈3〉 短篇集〈1〉

徹底改稿した初期短篇小説13篇を収録。
「中国行きのスロウ・ボート」「貧乏な叔母さんの話」「ニューヨーク炭鉱の悲劇」「午後の最後の芝生」「蛍」「納屋を焼く」ほか単行本未収録作品を含む。

― Amazon ―

     

読書会の課題本で触れられている、「パン屋襲撃」「パン屋再襲撃」が収録されている、三冊目の短篇集を、今、読んでいるところ。

村上春樹全作品 1979~1989〈8〉 短篇集〈3〉

村上春樹全作品の最終巻で新作を多数収録。
著者の全小説を集めた全作品8巻はこの短篇集で終わるが、「パン屋再襲撃」を中心に、「眠り」「トニー滝谷」のロングバージョン、「人喰い猫」(新作)など収録。

― Amazon ―

【収録作品 11篇】
パン屋再襲撃/パン屋襲撃/象の消滅/ハイネケン・ビールの空き缶を踏む象についての短文/ファミリー・アフェア/双子と沈んだ大陸/ローマ帝国の崩壊・1881年のインディアン蜂起・ヒットラーのポーランド侵入・そして強風世界/ねじまき鳥と火曜日の女たち/眠り/トニー滝谷/人喰い猫


このあと、大作が続く。
『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』 『ノルウェイの森』 『ダンス・ダンス・ダンス』
どれも、これまで気になっていながら読んだことがない。

   

このシリーズでは、短篇集も一冊、残っている。

村上春樹全作品 1979~1989〈5〉 短篇集〈2〉

書下ろし新作及び単行本未収録も含む短篇集。
『カンガルー日和』『回転木馬のデッド・ヒート』収録の26篇に、新作「沈黙」を加え、単行本未収録作品も数篇。さらに各短篇は、著者の改稿がかなり行われた。

― Amazon ―


この作品集には、各巻に著者自身による 「自作を語る」 という小冊子がついていて、なかなか興味ぶかいことが書かれている。

また、収録にあたって、手を加えている作品もあるという(おもに短篇)。


きのう、図書館でこんな冊子を発見、借りてきた。
参考資料として、役にたちそう。

絶版なので、Amazonで注文してみた(なんと、1円)。

『村上春樹を知りたい。』
 学研ムック  2013/4/5発行 学研パブリッシング (編集)

― Amazonより ―
4月12日に待望の新刊『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』が発売される村上春樹。
世代や国境を超え読まれる氏の作品を、初学者向けに読み解く入門ムックの決定版が本書です。
インタビューには氏の研究書を数多く発表している評論家・加藤典洋氏や、今年5月に新作『言の葉の庭』の公開が控えているアニメ監督・新海誠氏、さらに村上作品の大ファンで女優の福田麻由子さん、テレビで読書番組のパーソナリティーも務める中江有里さんが登場。幅広い作品の楽しみ方を提案します!
また、表紙イラストレーションは村上氏の本の装丁を数多く手がける安西水丸氏が担当するなど、オフィシャル感満載の1冊です!
<特集企画>
撮影・松村映三 村上春樹の旅
大学講義録 学生たちの村上春樹
表紙・語録で見る村上春樹年表
長編世界を読み解く よくわかる村上春樹
作品をもう一度読み返したくなる200のQ 村上春樹検定
80年代マップで読む 村上春樹の世界ワンダーランド
村上春樹研究書案内 そうだ! 村上さんの作品のこと もっと知ってみよう!ほか

まあ、乗りかかった船だ。
読めるところまで読んでみようと思う。

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2016年4月 9日 (土)

【遊】ハナニラ

今日は、南風が強い。
長袖シャツ一枚でじゅうぶんなほど、暖かい。

きのう、午前中は小平へ。
先月末に開いた、図書館友の会チャリティ古本市の反省会。

小平の中央公民館、福祉センターあたりのソ染井吉野は、葉桜になりかけていた。
大島桜は、今が盛り。
ケヤキの新緑がまぶしい季節になった。

撮影 2016/4/8(金) 東京都小平市

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午後、用があって相模原市へ。

府中街道の桜並木の下を車で走っていると、桜吹雪が舞い降りてきた。
残念ながら写真は撮れず。

相模原で、ハナニラのみごとな群生をみかけたので、写真を撮った。
これほど色づいたハナニラは、めったに見ない。

撮影 2016/4/8(金) 神奈川県相模原市

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2016年4月 7日 (木)

【読】村上春樹の短編集を読んでいる

三日前から、村上春樹の作品集を読んでいる。

「村上春樹全作品 1979~1989」 と銘打った8巻もの。
そのうちの二冊を、図書館から借りてきている(1巻目と3巻目)。

『村上春樹全作品全8巻セット』|講談社BOOK倶楽部
http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784069313028

発売日 : 1993年04月02日
定価 : 本体25,400円(税別)

1 「風の歌を聴け・1973年のピンボ-ル」
2 「羊をめぐる冒険」
3 「短篇集 (1)」
4 「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」
5 「短篇集(2)」
6 「ノルウェイの森」
7 「ダンス・ダンス・ダンス」
8 「短篇集(3)」

デビューから10年間の作品を集めたもので、作者自身の「自作を語る」という冊子が付いている。
この「解題」が、なかなか面白い。


続編の7巻セットも出ている。
こちらは、1990年から2000年までの作品を収録。

『村上90全作品全7巻セット』|講談社BOOK倶楽部
http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784069313745

発売日 : 2003年12月18日
定価 : 本体21,300円(税別)
各巻、著者による書下ろし「解題」入り

1 「短篇集 1」
 日本未発表の短篇『青が消える』を含んで『TVピープル』『夜のクモザル』『使いみちのない風景』『ふわふわ』を加筆訂正して収録。
2 「国境の南、太陽の西/ スプートニクの恋人」
 海外で人気の高い『国境の南、太陽の西』と大ベストセラー『スプートニクの恋人』の長篇2作。
3 「短篇集 2」
 『レキシントンの幽霊』、阪神大震災から触発された著者初の連作小説集『神の子どもたちはみな踊る』。話題の短篇収録。
4 「ねじまき鳥クロニクル1」
 村上ワールドの名作、読売文学賞受賞作の長篇『ねじまき鳥クロニクル』の第1部「泥棒かささぎ編」と第2部「予言する鳥編」。
5 「ねじまき鳥クロニクル2」
 『ねじまき鳥クロニクル』第3部「鳥刺し男編」、壮大なる物語の完結編。
6 「アンダーグラウンド」
 普通の人々は、この日、どのように行動し、事件とかかわってしまったか。地下鉄サリン事件被害者のインタビュー形式で描く、著者初のノンフィクション問題作。
7 「約束された場所で/村上春樹、河合隼雄に会いに行く」
 オウム信者たちのインタビューを集めた『約束された場所で』、河合隼雄氏と村上氏の対談『村上春樹、河合隼雄に会いに行く』。

もちろん、2001年以降も、たくさんの話題作が出版されているので、これまでの作品群をすべて読み通すのは至難の業かもしれない。

せめて、初期の中・長篇三部作に続く、「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」、「ノルウェイの森」、「ダンス・ダンス・ダンス」と、「ねじまき鳥クロニクル」、それに 「アンダーグラウンド」ぐらいまでは、読んでみたいものだと思っている。


きのうからは、『村上春樹全作品 1979~1989 (3) 短篇集(1)』 を読んでいる。

「中国行きのスロウ・ボート」など13篇収録。
「貧乏な叔母さんの話」、「ニューヨーク炭鉱の悲劇」、「カンガルー通信」、「午後の最後の芝生」、「土の中の彼女の小さな犬」、「シドニーのグリン・ストリート」、「蛍」、「納屋を焼く」、「めくらやなぎと眠る女」、「踊る小人」、「三つのドイツ幻想」、「雨の日の女#241・#242」

ひとつひとつが短いので、読みやすい。

私はあまり詳しくないが、洒落たアメリカ文学の短編小説に似た雰囲気があって、好きになれそうだ。


来月はじめに、小平図書館友の会という団体の読書会があり、その日の課題本、加藤典洋著 『村上春樹は、むずかしい』(岩波新書) も、並行して読んでいる。

加藤氏が言うように、たしかに、村上春樹は奥深い(むずかしい)と思う。

愛読者・支持者が多いわりには、まともに理解されていない、という指摘には頷けるものがある。

<私は80年代の前半以来、村上を肯定的に評価してきて、そのため私自身、だいぶ「若造り」の批評家ともいわれてきた。しかし私の主要な文学的関心は戦後、近代にまで及ぶし、近現代の精神史、政治と経済にも関わっている。 (中略) その私が村上を肯定する意味は、当然、若い彼の愛読者たちが村上を賞賛する意味とは違っている。村上は日本の純文学の高度な達成の先端に位置する硬質な小説家の系譜に連なっている。違うのは、彼が同時に大衆的な人気をも、海外での評価、人気をもかちえているという、文学的に無視できないが最重要ではないただ一点だけである。そのことに惑わされるべきではない。村上は野球帽を捨てないからといって何も、「文学ぎらい」ではないのだ。>

<一言でいえば、村上春樹は、そんなに親しみやすくも、わかりやすくもない。見くびってはならぬ。/「村上春樹は、むずかしい」のである。>

 ― 加藤典洋 『村上春樹は、むずかしい』 「はじめに」より ―

はあ、そうですか、という感じ。

【参考サイト】
村上春樹さんの全作品一覧【村上春樹研究所】
http://www.haruki-m.com/works/zensakuhin.html

(トップページ) 村上春樹研究所
http://www.haruki-m.com/

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2016年4月 6日 (水)

【歩】花を見ながら、散歩

よく晴れている。
昼前、春らしい陽気に誘われ、家人とふたりで近隣を一時間ほど散歩。

ソメイヨシノが満開。
この後、散りはじめるのだろう。

春の花々が色鮮やかだった。

ハナニラ、菜の花、ユキヤナギ、ハナズオウ、レンギョウ、ハナカイドウ、アセビ、クルメツツジ(キリシマ)、シャクナゲ、ハナモモ、ミツバツツジ、……。
(下の写真の掲載順、桜を除く)
街中でも、これだけの花が見られる。

花粉が飛びかっているようで、花粉症の家人はつらそうだ。
私も、どうやら花粉症になりかかっているらしく、目がかゆい。

とは言っても、春はいいな。

すぐ近くの小学校は、今日が入学式だった。

撮影 2016/4/6(水) 東京都東大和市

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【読】村上春樹を読んでみる

ひさしぶりに朝から晴れ。
桜が満開だ。

来月8日の読書会に備えて、村上春樹の初期作品を読んでいる。

エッセイや小説以外の仕事に注目してきた作家だが、小説はほとんど読んでこなかった。
どうも、私の肌にあわない気がしていた。

ところが、デビュー二作目の 「1973年のピンボール」 を読み、なかなか面白いじゃないかと感心した。

     

「風の歌を聴け」 は、ちょっと面白みを感じなかった。
人によっては高く評価しているようだが、私の趣味では、もう少しストーリー性がほしい。

ところが、二作目の 「1973年のピンボール」 (一作目の続編のような内容だが)を読み始めると、止まらなくなってしまって、一気に読みおえてしまった。
昨夜のことだ。

もう一冊、この全集(作品集)の第三巻(短編集)を借りている。
「中国行きのスロウ・ボート」 が収録されていて、この小説のタイトルがずっと気になっていたのだ。

徹底改稿した初期短篇小説13篇を収録。
「中国行きのスロウ・ボート」「貧乏な叔母さんの話」「ニューヨーク炭鉱の悲劇」「午後の最後の芝生」「蛍」「納屋を焼く」ほか単行本未収録作品を含む。

― Amazon ―

作品集の二巻目には、「羊をめぐる冒険」 が収録されている。
ずっと前に読んだことのある長編で、たいそう面白かったのだが、これも、もう一度読んでみようと思う。

それにしても、この人気作家の著作は膨大な量で、年代を追いながら読んでいくのは大仕事だ。
まあ、ぼちぼち読んでいこうかと。


村上春樹といえば、音楽(ジャズ、ポビューラー、ロック、クラシックと幅広い)に造詣が深く、小説のなかにもさまざまな音楽を登場させている。
私が思うに、とくにジャズについては、この人の推す演奏にハズレはない。

私は、こんな本も持っている。
こんどの読書会に持っていって、他の人に紹介してみたい誘惑にかられる。

和田誠さんの絵とともに、眺めているだけでも楽しい本だ。
『ポートレイト・イン・ジャズ』は、単行本二冊をあわせた文庫版がいい。

   

 

このブログに何度も書いたことだが、村上春樹選曲のオムニバス・ジャズ・アルバム(CD・2枚)も、いいのだ。

上の本(ポートレイト・イン・ジャズ)とあわせて聴くと、村上春樹の好みがよくわかるというもの。

 

余談だが、村上春樹はジョン・コルトレーンが好きではないらしい。
かつて経営していたジャズ喫茶にも、コルトレーンのレコードは(あまり)置いていなかったと、どこかに書いていたように思う。

手元にないので確認できないが 『夜のくもざる』 だったかもしれない。

そのきもちは、なんとなくわかる。
彼は、ああいうジャズが好きじゃないだろうな、と。
(私はといえば、コルトレーンもきらいではないが)

【蛇足のリンク】

■村上春樹 ジャズ喫茶のマスター的生活とは!
http://www.tokyo-kurenaidan.com/haruki-jazzbar.htm
(東京紅團) http://www.tokyo-kurenaidan.com/

<「…ジョン・コルトレーンのレコードもあまり置いていません。そのかわりスタン・ゲッツのレコードなら沢山あります。キース・ジャレットのレコードはありませんが、クロード・ウィリアムソンのレコードは揃っています。…」>

■ふたつの『ノスフェラトゥ』 あるいは村上春樹との映画談義 - 高崎俊夫の映画アット・ランダム
http://www.seiryupub.co.jp/cinema/2010/09/post-8.html
(清流出版) http://www.seiryupub.co.jp/

<前回、ジャズと映画の話題に触れた際に、ふっと、村上春樹のことを思い出していた。日本でもっとも優れた真のジャズ批評家は誰か? 私は村上春樹ではないかと思っている。和田誠との共著『ポートレイト・イン・ジャズ』(新潮文庫)を読めば、それは一目瞭然である。>

■村上春樹で聴くジャズ
http://www.ne.jp/asahi/katzlin/delight/music/jazz/murakami/murakami.htm
(KATZLIN'S DELIGHT --山歩き・ワイン・ジャズ--)
 http://www.ne.jp/asahi/katzlin/delight/

<村上春樹の小説には数多くの楽曲やミュージシャンが登場します。登場するばかりかかなり重要なファクターであったりもします。したがって、それらを知っているかどうかで、小説の印象はずいぶん違ってくるはずです。
このコーナーではそんな村上作品に登場するジャズを紹介したいと思います。もちろん、小説中にはさまざまなジャンルの音楽が登場しますが、中でもジャズは大きな位置を占めていると言っていいと思います。>

このように、村上春樹については、ネット上でも至るところで言及されている。

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2016年4月 4日 (月)

【読】雨の日、桜満開、通院、読書

朝から小雨。
昼間、いっとき晴れ間がでたものの、肌寒い一日だった。

午前中、立川の病院へ。
24週間飲み続けた薬の効果を聞く。
なぜか、血液検査の数値が高くなっているため、三週間後に再検査となる。
おかしいなぁ。
医師も首を傾げていた。

病院の駐車場は、ソメイヨシノの古木が囲んでいて、満開だった。

撮影 2016/4/4(月) 東京都立川市

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病院で、採血後、診察までの待ち時間に本を読む。
病院の待合室は、読書がはかどる。

玉居古靖宏さんの 『戦争小説家 古山高麗雄伝』 (平凡社)を、帰宅後に読了。

― Amazonより ―
<一兵士としての戦場体験を基に「戦争小説」を繰り返し書いた古山。「人生しょせん運不運」と嘯いた特異な人生観はいかに生まれたか。
安岡章太郎ら「悪い仲間」との出会い、戦う気もない兵隊として過ごした戦争、鬱屈した編集者時代、そして旧友との別れ―「人生、しょせん運不運」と嘯いた作家の生涯。>

たいへん読みやすい平易な文章で、古山高麗雄の生涯を追った好著。
このところ、古山高麗雄の著作を読み続け、この評伝を読んだが、しばらくのあいだは古山高麗雄から離れようと思う。
何冊か、まだ読みたい本が手元にあるが。

玉居子靖宏さんのブログ
南方通信
http://nanpou.exblog.jp/

ところで、この本で知ったのだが、宮城県刈田群七ケ宿町にある 「水と歴史の館」 には、古山高麗雄の遺品が展示されているという。

ここは、古山高麗雄の父親の故郷。
いちど訪ねてみたい場所だ。

観る - 観光ガイド | 宮城県七ケ宿町
http://www.town.shichikashuku.miyagi.jp/sightseeing/view/mizu-to-rekishi.html
 宮城県七ヶ宿町ホームページ
 http://www.town.shichikashuku.miyagi.jp/ 内


小平図書館友の会の、次回の読書会(五月)の課題本が、村上春樹をテーマにしたもの。

加藤典洋 『村上春樹は、むずかしい』
 岩波新書 1575 2015/12/18発行 259ページ 800円(税別)

― Amazonより ―
<はたして村上文学は、大衆的な人気に支えらえられる文学にとどまるものなのか。文学的達成があるとすれば、その真価とはなにか――。「わかりにくい」村上春樹、「むずかしい」村上春樹、誰にも理解されていない村上春樹の文学像について、全作品を詳細に読み解いてきた著者ならではの視座から、その核心を提示する。>

村上春樹の著作は、エッセイや短編小説をいくつか読んだものの、中・長編小説は 『羊をめぐる冒険』 ぐらいしか読んだことがない。

下準備として、初期の小説から順に読んでみようと思い、図書館から作品集を二冊借りてきた。
はたして、読めるかどうか。

それほど好きな作家じゃないからな。

 

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2016年4月 3日 (日)

【遊】多摩と相模原の桜

きのう、相模原市の義姉の家まで、用があって車ででかけた。

ソメイヨシノが満開の時期なので、車窓から桜並木を見ながら。
府中街道の桜並木がみごとだったが、車を停めることができなくて、写真は撮れなかった。

途中、多摩市(鎌倉街道沿い)の乞田川両岸は、いつもこの時期、車を停めて桜並木を見る場所だ。

片岸に染井吉野、反対側(鎌倉街道側)の岸には大島桜が植えられている。

撮影 2016/4/2(土) 東京都多摩市 (乞田川緑地)

201604020125

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201604020121

201604020124

撮影 2016/4/2(土) 相模原市 (道保川公園)

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201604020136

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