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2016年4月28日 (木)

【読】ノルウェイの森

村上春樹の「ノルウェイの森」を、一昨日、読了。

著者自身が、「100パーセント・リアリズムへの挑戦」、「100パーセントの恋愛小説」(単行本の帯)、「成長小説」(ビルドゥングスロマン、教養小説)と言っているこの小説。

私は、これまで何度か読もうとしながら、なんとなく敬遠していたのだが……。
読んでみると、なかなかいい小説だった。

村上春樹は、私よりも二年ほど年長だが、ほぼ同世代といってよい。
同じ時代の空気を吸ってきた者として、共感できることが多い小説だった。

ただ、これが最終的には1000万部(!)を超えるベストセラーになった(加藤典洋 『村上春樹は、むずかしい』 岩波新書 P.114)という理由が、理解しかねる。

村上春樹自身も、発売後の異常な反応には驚いたらしい。

加藤典洋氏によれば――

<この小説『ノルウェイの森』は、度をすぎたベストセラー小説となってしまったこともあってか、村上自身によって「もうこういうのは二度と書きたくない」「あくまで例外」の、彼の作品中の系譜中鬼子のような作品と語られるのだが(「村上春樹ロングインタビュー」2010年)、私にいわせれば、それどころではない、村上にとって画期的な作品、彼の前期と後期を隔てながら繋ぐ、扇子の要のようなこのうえなく重要な作品である。もっというならそれは彼のコントロールの手を脱し、彼の胎を内から破って出てきた、彼において唯一無二の作品なのである。>
 (『村上春樹は、むずかしい』 2015年 岩波新書 P.119)

――というほどの重要な作品かもしれない。

村上自身が手がけたという赤と緑の装幀も、ヒットの一因だったのか。
まあ、ベストセラーというのは、そういうものか。

「考える人」 2010年8月号に、「村上春樹ロングインタビュー」が掲載されている。
もう発売されていないので、私は図書館から借りたあと、Amazonで古本を購入した。
まだ、途中までしか読んでいないが。

 

ともあれ、村上春樹の作品を発表順に時系列で追ってみようという、私の無謀な試みが続いている。

『ノルウェイの森』に続けて、短篇集を図書館から借りて読みはじめたところだ。

『村上春樹全作品 1979~1989 (5) 短篇集(2)』
 講談社 1991/1/21発行 426ページ
 32篇収録 カンガルー日和/四月のある晴れた朝に 100パーセントの女の子に出会うことについて/眠い/タクシーに乗った吸血鬼/彼女の町と、彼女の緬羊/あしか祭り/鏡/1963/1982年のイパネマ娘/窓/五月の海岸線/駄目になった王国/32歳のデイトリッパー/とんがり焼の盛衰/チーズ・ケーキのような形をした僕の貧乏/スパゲティーの年に/かいつぶり/サウスベイ・ストラット――ドゥービー・ブラザーズ「サウスベイ・ストラット」のためのBGM/図書館奇譚
あしか/月刊「あしか文芸」/書斎奇譚/おだまき酒の夜//はじめに・回転木馬のデッド・ヒート/レーダー・ホーゼン/タクシーに乗った男/プールサイド/今は亡き王女のための/嘔吐1979/雨やどり/野球場/ハンティング・ナイフ
沈黙

はやく、『ねじまき鳥クロニクル』を読んでみたいのだが、あせらず、じっくり取り組んでみよう。

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