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2016年5月 8日 (日)

【読】大地動乱の時代

五月晴れの一日。
北風が強かったが、さわやかな陽気だった。

熊本・大分の地震が終息しない。

これほど長いあいだ地震が続くのは、あきらかに異常だ。
もっと大きな地震につながっていくのだろうか。

すこし前に、ネットで知った記事(朝日新聞DIGITAL、2016/4/16)でも、そういうことが指摘されていた。

(耕論)震度7、熊本地震の衝撃 大木聖子さん、磯田道史さん、河田恵昭さん:朝日新聞デジタル
http://www.asahi.com/articles/DA3S12312582.html

■歴史の例に学び警戒必要 磯田道史さん(歴史学者、国際日本文化研究センター准教授)

<歴史学者として見ますと、現在の地震の発生状況は、17世紀前半に類似している印象を受けます。まず、東北で慶長三陸地震(1611年)が起きて、津波が三陸を襲いました。その8年後と14年後に、熊本で二つの断層地震が発生。それから小田原地震(1633年)、という順番で大地震が起きました。今回は東日本大震災から5年後に熊本に地震が起きました。断言はできませんが、類似性は指摘できると思います。>

 

<熊本では、明治22年(1889年)にもM6・3の大地震が起きています。しかし、人の人生はせいぜい80年ぐらいです。当時地震を経験した人はもういませんから、この地域の人たちにとって初めての大きな地震ということになるのでしょう。地図上に断層をうかがわせるような地形の線が存在して、古文書にも大地震の記録があるような地域では、いつ起きてもいいように備えるべきです。>

古文書などからわかる過去の大地震の経験が、伝承されていない気がする。
長いスパンで見るなら、何百年に一度の大地震が、いつ起きても不思議はない。

そういう「大地動乱の時代」に入ったと指摘されて、久しい。

こんなに複雑になってしまった現代の社会システムが、大地震に耐えられるのだろうか。
そんなことを、このところ考えている。

上の記事の話者である、磯田道史さんが書いた新書を買ってみた。

いま読んでいる村上春樹の一連の作品が一区切りついたら、読んでみようと思う。

磯田道史 『天災から日本史を読みなおす 先人に学ぶ防災』
 中公新書 2295 2014/11/25発行 221ページ 760円(税別)

― Amazonより ―
豊臣政権を揺るがした二度の大地震、一七〇七年の宝永地震が招いた富士山噴火、佐賀藩を「軍事大国」に変えた台風、森繁久彌が遭遇した大津波――。
史料に残された「災い」の記録をひもとくと、「もう一つの日本史」が見えてくる。
富士山の火山灰はどれほど降るのか、土砂崩れを知らせる「臭い」、そして津波から助かるための鉄則とは。
東日本大震災後に津波常襲地に移住した著者が伝える、災害から命を守る先人の知恵。

【目次】
まえがき――イタリアの歴史哲学者を襲った大地震

第1章 秀吉と二つの地震
1 天正地震と戦国武将
2 伏見地震が終わらせた秀吉の天下
第2章 宝永地震が招いた津波と富士山噴火
1 一七〇七年の富士山噴火に学ぶ
2 「岡本元朝日記」が伝える実態
3 高知種崎で被災した武士の証言
4 全国を襲った宝永津波
5 南海トラフはいつ動くのか
第3章 土砂崩れ・高潮と日本人
1 土砂崩れから逃れるために
2 高潮から逃れる江戸の知恵
第4章 災害が変えた幕末史
1 「軍事大国」佐賀藩を生んだシーボルト台風
2 文政京都地震の教訓
3 忍者で防災
第5章 津波から生きのびる知恵
1 母が生きのびた徳島の津波
2 地震の前兆をとらえよ
第6章 東日本大震災の教訓
1 南三陸町を歩いてわかったこと
2 大船渡小に学ぶ
3 村を救った、ある村長の記録

あとがき――古人の経験・叡智を生かそう

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