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2016年6月の4件の記事

2016年6月26日 (日)

【読】「わかると思う」

この4月から村上春樹の作品(おもに小説)を読み続けて、ようやく『1Q84』にたどりついた。

ひとつ気づいたことがある。
彼の小説の登場人物(主人公の男性が多い)がよく口にする言葉。
口ぐせのようなものだ。

「わかると思う」

わが身を振り返ると、人から「わかる?」と聞かれたときの私の答えは「わかる」「わからない」「よくわからない」の三種類ぐらいか。
他の人はどうか知らないが、私は「わかると思う」という言葉は口にしない(と思う)。

「わかると思う」には、「わかる」と断定しない、ある種の誠実さのようなものが感じられる。
それがどうしたということもないのだけれど、思いついたので書いておく。

『海辺のカフカ』以降に読んだもの。
ようやくここまで来た、という感じ。

6/15~6/16 村上春樹 『海辺のカフカ(上)』 新潮社 (2002/9/10) 397ページ
6/16~6/18 村上春樹 『海辺のカフカ(下)』 新潮社 (2002/9/10) 429ページ
6/18~6/19 村上春樹 『アフターダーク』 講談社 (2004/9/7) 288ページ
6/19~6/20 村上春樹 『東京奇譚集』 新潮社 (2005/9/18) 210ページ
6/21~6/21 清水良典 『村上春樹はくせになる』 朝日新書 004 (2006/10/30) 236ページ
6/22~6/26 村上春樹 『1Q84 BOOK1』 新潮社 (2009/5/30) 554ページ

どれも、近くの図書館から借りてきた。

村上春樹についての評論(作家論・作品論)が図書館に並んでいたが、あまり読む気はしない。
ただ一冊、清水良典という文芸評論家が書いた『村上春樹はくせになる』(朝日新書)は、読んでよかった本だ。

この新書版では『海辺のカフカ』までしか扱われていないが、その後出版された朝日文庫版(増補版)では、『1Q84』『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』についての評論が追加されている。

上の最近作二作品を読んだら、増補版に追加された部分を読んでみたいと思い、文庫版も入手した。

清水良典 『増補版 村上春樹はくせになる』 朝日文庫 (2015/9/7) 285ページ

 

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2016年6月16日 (木)

【読】読了、村上春樹作品集

4月から二ヶ月かけて、村上春樹の作品集(第一期8巻、第二期7巻)を読み終えた。
きのうのことだ。

村上春樹全作品 1979~1989 講談社
1 「風の歌を聴け・1973年のピンボ-ル」
2 「羊をめぐる冒険」
3 「短篇集(1)」
4 「世界の終りとハ-ドボイルド・ワンダーランド」
5 「短篇集(2)」
6 「ノルウェイの森」
7 「ダンス・ダンス・ダンス」
8 「短篇集(3)」

村上春樹全作品 1990~2000 講談社
1 「短篇集 I」
2 「国境の南、太陽の西/ スプートニクの恋人」

3 「短篇集 II」
4 「ねじまき鳥クロニクル1」
5 「ねじまき鳥クロニクル2」

6 「アンダーグラウンド」
7 「約束された場所で/村上春樹、河合隼雄に会いに行く」

すぐ近くにある市立図書館に最後の巻を返却して、作品集以降に発表された単行本を借りてきた。

まずは、『海辺のカフカ』(上・下 2002年、新潮社刊)から。
これがとても面白い。

まったくの予備知識なしで読みはじめたのがよかった。

 

図書館にあったのは単行本。
多くの人に読まれた痕跡がある。

短篇・長篇小説と、いくつかのエッセイ集・雑文集は読んでみようと思っている。

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2016年6月 6日 (月)

【読】村上春樹はむずかしい――のか?

4月はじめから読み続けている村上春樹の作品群。

これまで、ほとんど関心がなかった(少しは読んでいたが)この作家の作品集(主に小説群)に手を染めてみると、止まらなくなってしまった。

そもそものきっかけは、所属している団体(小平図書館友の会)の読書サークルで、村上春樹を扱った評論が課題本に選ばれ、その本を読みはじめたことだった。
しかし、オリジナルテキスト(村上春樹の作品)を読んでいないことには話にならない、と感じた。

加藤典洋 『村上春樹は、むずかしい』
 岩波新書(新赤版) 1575 2015/12/18発行 259ページ
 800円(税別)

この新書は、途中まで読んで中断。
読書会にも出席しなかった(課題本を読み終えていないまま出席するのも業腹だった)。

その代わり、というのもおかしいが、講談社から刊行されている「全作品」という全集を読みはじめたのだった。
近くの図書館に揃っていたので。

この作品集には、巻ごとに作者自身の「解題」――作品の生い立ちについて書かれている――があるのが良い。

 村上春樹研究所
 http://www.haruki-m.com/

  村上春樹さんの全作品一覧【村上春樹研究所】
  http://www.haruki-m.com/works/zensakuhin.html

 

村上春樹全作品 1979~1989 講談社
1 「風の歌を聴け・1973年のピンボ-ル」
2 「羊をめぐる冒険」
3 「短篇集(1)」
4 「世界の終りとハ-ドボイルド・ワンダーランド」
5 「短篇集(2)」
6 「ノルウェイの森」
7 「ダンス・ダンス・ダンス」
8 「短篇集(3)」

村上春樹全作品 1990~2000 講談社
1 「短篇集 I」
2 「国境の南、太陽の西/ スプートニクの恋人」

3 「短篇集 II」
4 「ねじまき鳥クロニクル1」
5 「ねじまき鳥クロニクル2」

6 「アンダーグラウンド」
7 「約束された場所で/村上春樹、河合隼雄に会いに行く」

第一期(1979~1989)が全8巻、第二期(1990~2000)が全7巻。
15巻の全集だが、このうちの12冊(上の赤字)を読み終えた。

2001年以降も話題作が出版されているので、この作品集を読み終えたら単行本で追っていこうと思っている。

先は長い。

傑作、『ねじまき鳥クロニクル』(三部作、作品集では2巻)を、今日読み終えたところ。
今のところ、この小説がいちばん面白かった。
短篇にも面白いものが多いが。

このあと、3巻目の『短篇集II』は後回しにして、『アンダーグラウンド』を読みたいのだが、あいにく今日・明日は図書館が休館日。

しかたがないので、加藤典洋氏の新書(上掲)を頭から読み直している。
加藤氏は村上春樹を高く評価し、日本の近現代文学の伝統のなかに位置づけている。

深読みすぎるんじゃないか、と感じる部分もあるが、なかなか興味ぶかい評論だ。

たしかに「村上春樹は、むずかしい」――つまり、あなどれない作家なのだが、私としては難しく考えずに作品を作品として楽しんでいきたい。

それにしても、遅れてきた読者である私にとっては膨大な量だ。
いつまでかかることやら……。

 村上春樹さんの長編小説一覧【村上春樹研究所】
 http://www.haruki-m.com/works/long.html

 村上春樹さんの短編小説一覧【村上春樹研究所】
 http://www.haruki-m.com/works/short.html

【以下、覚え書きとしての読書記録】

01●4/4~4/5 村上春樹 『村上春樹全作品 1979~1989 (1)』 講談社 (1990/5/21) 254ページ 風の歌を聴け/1973年のピンボール
02●4/6~4/9 村上春樹 『村上春樹全作品 1979~1989 (3) 短篇集(1)』 講談社 (1990/9/20) 356ページ 中国行きのスロウ・ボート/他13篇(貧乏な叔母さんの話/ニューヨーク炭鉱の悲劇/カンガルー通信/午後の最後の芝生/土の中の彼女の小さな犬/シドニーのグリン・ストリート/蛍/納屋を焼く/めくらやなぎと眠る女/踊る小人/三つのドイツ幻想/雨の日の女#241・#242)
03●4/9~4/11 村上春樹 『村上春樹全作品 1979~1989 (2)』 講談社 (1990/7/20) 376ページ 羊をめぐる冒険
04●4/10~4/12 村上春樹 『村上春樹全作品 1979~1989 (8) 短篇集(3)』 講談社 (1991/7/22) 275ページ パン屋再襲撃/パン屋襲撃/象の消滅/ハイネケン・ビールの空き缶を踏む象についての短文/ファミリー・アフェア/双子と沈んだ大陸/ローマ帝国の崩壊・1881年のインディアン蜂起・ヒットラーのポーランド侵入・そして強風世界/ねじまき鳥と火曜日の女たち/眠り/トニー滝谷/人喰い猫
05●4/12~4/19 村上春樹 『村上春樹全作品 1979~1989 (4)』 講談社 (1990/11/20) 591ページ 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド
06●4/19~4/26 村上春樹 『村上春樹全作品 1979~1989 (6)』 講談社 (1991/3/20) 419ページ ノルウェイの森
07●4/27~5/4 村上春樹 『村上春樹全作品 1979~1989 (5) 短篇集(2)』 講談社 (1991/1/21) 426ページ 32篇 カンガルー日和/四月のある晴れた朝に 100パーセントの女の子に出会うことについて/眠い/タクシーに乗った吸血鬼/彼女の町と、彼女の緬羊/あしか祭り/鏡/1963/1982年のイパネマ娘/窓/五月の海岸線/駄目になった王国/32歳のデイトリッパー/とんがり焼の盛衰/チーズ・ケーキのような形をした僕の貧乏/スパゲティーの年に/かいつぶり/サウスベイ・ストラット――ドゥービー・ブラザーズ「サウスベイ・ストラット」のためのBGM/図書館奇譚//あしか/月刊「あしか文芸」/書斎奇譚/おだまき酒の夜//はじめに・回転木馬のデッド・ヒート/レーダー・ホーゼン/タクシーに乗った男/プールサイド/今は亡き王女のための/嘔吐1979/雨やどり/野球場/ハンティング・ナイフ//沈黙
08●5/4~5/11 村上春樹 『村上春樹全作品 1979~1989 (7)』 講談社 (1991/5/20) 591ページ ダンス・ダンス・ダンス
09●5/17~5/24  村上春樹 『村上春樹全作品 1990~2000 (1) 短篇集(1)』 講談社 (2002/11/20) 307ページ 44篇
10●5/24~5/31  村上春樹 『村上春樹全作品 1990~2000 (2) 』 講談社 (2003/1/20) 501ページ 国境の南、太陽の西/スプートニクの恋人
11●6/1~6/4 村上春樹 『村上春樹全作品 1990~2000 (4) ねじまき鳥クロニクル1』 講談社 (2003/5/20) 563ページ ねじまき鳥クロニクル (第1部 泥棒かささぎ編/第2部 予言する鳥編)
12●6/4~6/6 村上春樹 『村上春樹全作品 1990~2000 (5) ねじまき鳥クロニクル2』 講談社 (2003/7/20) 434ページ ねじまき鳥クロニクル (第3部 鳥刺し男編)

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2016年6月 5日 (日)

【雑】梅雨入り

六月になった。
気象庁が、関東地方の梅雨入りを発表した。

http://www.tenki.jp/forecaster/diary/deskpart/2016/06/05/45081.html

20160605_tenkijp

紫陽花の季節になった。

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