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2021年2月 1日 (月)

【読】2021年1月に読んだ本

「読書メーター」というサイトに記録している、1月の読書感想。

1月の読書メーター
読んだ本の数:8
読んだページ数:1833
ナイス数:86

コロナ禍の東京を駆ける: 緊急事態宣言下の困窮者支援日記コロナ禍の東京を駆ける: 緊急事態宣言下の困窮者支援日記感想
2020年4月7日に発出された緊急事態宣言。ネットカフェが営業停止となって、東京都だけでも4000人と推定されるネットカフェ利用者が寝泊まりする場所を失った。2020年4月8日から7月1日までの日記の形で書かれた支援実態。メディアでもとりあげられて少しは知っていたが、福祉事務所のひどい対応(血も涙もないと言いたいほどのお役所窓口の係員)、「貧困ビジネス」と呼ばれる「無料低額宿泊所(無低)」の驚くべき実態など、詳しく知ることができた。もともと貧弱だった日本の社会福祉の欠陥がコロナ禍によって露呈している。
読了日:01月02日 著者:


自分では気づかない、ココロの盲点 完全版 本当の自分を知る練習問題80 (ブルーバックス)自分では気づかない、ココロの盲点 完全版 本当の自分を知る練習問題80 (ブルーバックス)感想
思考の錯覚=認知バイアスの80例をクイズ形式で読ませる。なるほど、と納得するものも多いが、そうかなあと疑問に思う例も。巻末の錯視例(図示)が面白い。人間の眼もあてにならないし、論理的に考えているつもりでも、あんがい好き嫌いといった感情に左右されていることが多いものだ。
読了日:01月06日 著者:池谷 裕二

 


コロナ後の世界 (文春新書)コロナ後の世界 (文春新書)感想
6人の世界的な著名人へのインタビュー。ジャレッド・ダイアモンド(『銃・病原菌・鉄』は、だいぶん前に読んだ)の他は私の知らない人ばかりだったが、大きな視点からなされる提言には耳を傾けるべきことが多かった。第6章でポール・クルーグマン(経済学者)が指摘するアベノミクスをはじめとする日本の経済政策、なかでも消費増税への手厳しい指摘は、あたっていると思った。コロナ禍によって、日本の経済政策の迷走は、いっそうひどくなるような気がする。
読了日:01月09日 著者:ジャレド・ダイアモンド,ポール・クルーグマン,リンダ・グラットン,マックス・テグマーク,スティーブン・ピンカー,スコット・ギャロウェイ


日本国憲法のお誕生 -- その受容の社会史日本国憲法のお誕生 -- その受容の社会史感想
面白かったし、日本国憲法誕生前後の、これまで知らなかった知見が得られた気がする。文献史料を鵜呑みにせず、物品史料(本書に写真が多数掲載されている)と照合して歴史を見直すことのたいせつさを知った。日本国憲法誕生当時の全国の国民の喜びは、自分の家に子どもが誕生したことの喜びではなく、遠い東京の親戚の家族に新しい家族が「お誕生」したことへの祝意だった(P.205)という箇所まできて、ようやく本書のタイトルに込められた著者の意図がわかった。当時の憲法学者や昭和天皇が果たした役割についても知るところが多かった。
読了日:01月11日 著者:江橋 崇


コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線 (朝日新書)コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線 (朝日新書)感想
新型コロナウイルスが私たちの日常生活に甚大な影響を及ぼしている2021年1月(第3波の国内感染拡大期の最中)、類似の新書数冊を読みながら外出を控えている。朝日新聞社のウェブサイト「コロナ後の世界を語る ―現代の知性たちの視線」(https://www.asahi.com/special/coronavirus/after-corona/) からの抜粋が本書。個人的には角幡唯介さんの発言が興味ぶかい。
読了日:01月13日 著者:養老 孟司,ユヴァル・ノア・ハラリ,福岡 伸一,ブレイディみかこ,ジャレド・ダイアモンド,角幡 唯介,イアン・ブレマー,磯野 真穂,伊藤 隆敏,大澤 真幸,荻上 チキ,鎌田 實,五味 太郎,斎藤 環,坂本 龍一,東畑 開人,中島 岳志,藤原 辰史,藻谷 浩介,山本 太郎,柚木 麻子,横尾 忠則


コロナ後の世界を生きる――私たちの提言 (岩波新書 (新赤版 1840))コロナ後の世界を生きる――私たちの提言 (岩波新書 (新赤版 1840))感想
類似の新書(「コロナ後の世界うんぬん」文春新書、朝日新書)と比べると、ずっと内容が濃い。24人の寄稿のうち、学者=大学教授の文章は理屈っぽく難解だが、学者臭の薄い人の文章から気づかされることが多かった。たとえば、高山義浩(医師)、多和田葉子、ロバート・キャンベル、出口治明、藻谷浩介、そして最後のマーガレット・アウトウッド(カナダの作家)の言葉には勇気づけられた。2020年7月17日発行なので、今(2021年1月)の世界・日本の惨状を見通していた人は少ないが、考えるヒントとしておすすめ。
読了日:01月18日 著者:村上 陽一郎


ひらけ!モトム: 大学生のぼくが世田谷の一角で介助をしながらきいた、団塊世代の重度身体障害者・上田さんの人生ひらけ!モトム: 大学生のぼくが世田谷の一角で介助をしながらきいた、団塊世代の重度身体障害者・上田さんの人生感想
サブタイトルにあるように、団塊世代の重度身体障害者(障害という表記は原文のママ)である上田要(もとむ)さんの世田谷の自宅に介助者として通っていた大学生の聞き書き(卒論の書籍化)。読了後、なんともいえない、あたたかいきもちになった。私にとって上田さんはSNSを通じての知り合いであり、何度かお目にかかってもいるので、書かれている上田さんの人生には、いっそうの親しみを感じる。ちいさな出版社から出ているが、各地図書館(とくに地元の世田谷)に収蔵されている。多くの人に読んでもらいたい。お近くの図書館にリクエストを!
読了日:01月22日 著者:岩下 紘己


理論疫学者・西浦博の挑戦 新型コロナからいのちを守れ!理論疫学者・西浦博の挑戦 新型コロナからいのちを守れ!感想
2020年5月下旬から10月はじめ(巻末の対談が行われた日)にかけて、「8割おじさん」として知られる西浦博教授(北大から京大へ移籍)へのインタビューをベースにしている。専門家会議(今は分科会となった)、厚労省のクラスタ対策班のメンバーの奮闘が伝わってくる。厚労省や政権中枢(官邸)とのやりとりも具体的に描かれている。なるほど、そうだったのかという気づきが多い。本書発行後の「第三波」が収まらない今(2021年1月末)、ワクチン接種も含めたこの先を見通すためにも、たいへん役立つ内容だ。随所の「コラム」がいい。
読了日:01月29日 著者:西浦博,川端裕人

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