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2021年4月 4日 (日)

【読】2021年3月に読んだ本(読書メーター)

3月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:1174
ナイス数:58

柔らかな頬 上 (文春文庫)柔らかな頬 上 (文春文庫)
読了日:03月06日 著者:桐野 夏生

 

 

 


柔らかな頬 下 (文春文庫)柔らかな頬 下 (文春文庫)感想
人気のない別荘地での幼児失踪。その真相は最後まで明かされることがない。その点では、なんとも救いのない物語なのだが、読む者をぐいぐい引き込む筆力は、さすが。強い感銘を受けた。この作家の直木賞受賞作、だんとつの代表作なのだろう。他の作品も、この先読んでみたい強い誘惑にかられる。以下に引用する巻末解説(福田和也)が。この小説の魅力を捉えていると思う。<幼児失踪という事件にたいして、行方の解明という明快なカタルシスを拒否して、そこから巻き起こる波紋の綾を克明に、容赦なく描いていく。>
読了日:03月08日 著者:桐野 夏生


やっぱりいらない東京オリンピック (岩波ブックレット)やっぱりいらない東京オリンピック (岩波ブックレット)感想
2019年2月刊行のブックレット。コロナ禍で1年延期になり、いまや開催すら危ぶまれているTOKYO2020。「復興五輪」という大見得(大うそ)で招致された、このマンモス・イベント。「オリンピックはひとりでかってにやってきたわかではない」という小田実の言葉が引用されているが、このイベントで得するのは誰だろう。もちろん、私も含めて、オリンピックゲームを楽しみにしている人はたくさんいるだろう。だが、あまりにも問題の多いオリンピックというイベント。考え直す時期にきていると、あらためて思う。
読了日:03月08日 著者:小笠原 博毅,山本 敦久


アンボス・ムンドス ふたつの世界 (文春文庫)アンボス・ムンドス ふたつの世界 (文春文庫)感想
タイトルに惹かれて手に取った文庫。表題作「アンボス・ムンドス」は、以前、アンソロジー「日本文学100年の名作第10巻」(新潮文庫、池内紀・川本三郎・松田哲夫/編)に収録されていたのを読んで感銘を受けた作品だった。読後に余韻を残す7つの短・中編集。桐野夏生という作家が紡ぎ出す世界は、一作ごとに違う貌を持っていて、あらためてその才能に感心する。人間の心の闇に気づかされる。小説の醍醐味を味わった。
読了日:03月11日 著者:桐野 夏生


内澤旬子の 島へんろの記内澤旬子の 島へんろの記感想
大好きな内澤旬子さんの、小豆島八十八ヶ所札所歩き遍路記。忙しい中、時間をやりくりし、路線バスと自家用車を使いながらも歩いて廻り(迷いやすい集落や、人気のない山道)、二年弱でみごと結願。その根性に脱帽。伝わってくるのは小豆島の魅力。小豆島に移住してからストーカー被害に遭ったり、親しい友人を亡くしたりで、悩み多い日々を過ごしてきたからこその、内澤さんの思索の深さ。詳細なマップがあると、もっとわかりやすいのだが、ときどきGoogleマップなどを見て、小豆島の地形、八十八ヶ所の位置を確認。いつか行ってみたいな。
読了日:03月20日 著者:内澤 旬子


終わりと始まり 2.0終わりと始まり 2.0感想
2013年4月から2017年12月まで、朝日新聞に連載された文章を集めたもの。その時々の事件や話題に鋭く切り込む池澤さんの考察は、執筆後4年から8年経過した今も新鮮に感じられる。例えば2017/10/4掲載のぼやき。「この数年間、安倍晋三という人の印象はただただ喋るということだった。枯草の山に火を着けたかのようにぺらぺらぺらと途切れなく軽い言葉が出てくる。対話ではなく、議論でもなく、一方的な流出。」…こういう比喩がいかにも池澤さんらしく痛快だ。世相に対して一歩距離を置きながらも、怒るべきときは怒る。
読了日:03月25日 著者:池澤 夏樹


馬語手帖―ウマと話そう馬語手帖―ウマと話そう感想
池澤夏樹『終わりと始まり2.0』に書かれていて知った本。与那国島でカディ(=風)という馬と暮らしながら馬語(馬の言葉)を習得した著者が、馬への接し方を指南してくれる。島の風を感じる。与那国島のカディブックスという小出版社から発行。一般には手に入れにくいのだろうが、近隣図書館に収蔵されていた(えらいぞ!)。続けて同じ著者の姉妹書も読むつもり。『はしっこに、馬といる――ウマと話そうⅡ(文と絵:河田桟 2015年 カディブックス)と『くらやみに、馬といる(文と絵:河田桟 2019年 カディブックス)の2冊。
読了日:03月26日 著者:河田 桟

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