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2021年12月 3日 (金)

【読】2021年11月に読んだ本(読書メーター)

11月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:1312
ナイス数:89

もうすぐ絶滅するという煙草についてもうすぐ絶滅するという煙草について感想
煙草の悩みは尽きない。禁煙・断煙の苦労話がほほえましい。まあ、吸いたければ吸えばいいのだし、と言いつつ、喫煙者への風当たりの強さは、ちょっと異常ではないかとも思う。もちろん、非喫煙者には被害が及ばないようにしなければ。
読了日:11月05日 著者:芥川龍之介,開高健,中島らも,内田樹,松浦寿輝,古井由吉,夏目漱石,久世光彦,浅田次郎,荒川洋治,原田宗典,米原万里,吉田健一,佐藤春夫,丸山薫,杉本秀太郎,澁澤龍彥,安西水丸,あさのあつこ,安岡章太郎,堀口大學,谷川俊太郎,なぎら健壱,山田風太郎,常盤新平,別役実,池田晶子,筒井康隆,金井美恵子,池田清彦,泉昌之,倉本聰,安部公房,島田雅彦,東海林さだお,小田島雄志,中井久夫,斎藤茂吉,赤瀬川原平,いしいしんじ,内田百閒,いしいひさいち


不死身の特攻兵 軍神はなぜ上官に反抗したか (講談社現代新書)不死身の特攻兵 軍神はなぜ上官に反抗したか (講談社現代新書)感想
特攻を命じられ出撃しても、敵艦に体当たりすることを拒否し続けた稀有な「特攻兵」佐々木友次さんを調べ、亡くなる直前にインタビューした内容。特攻作戦の愚劣さ。――端的に攻撃効果が低い。爆弾を抱えて体当たりする前に敵機に襲撃されたり、体当たりじたいの成功率が低い。体当たりするよりも爆弾を落とすことを繰り返す方が飛行機も無駄にならない。――こういう冷静な判断ができない(しようとしなかった)指導部や参謀、司令官たち。筆者の憤りが伝わってくる。第2章「戦争のリアル」が圧巻。参考文献一覧の付いていないのが残念。
読了日:11月14日 著者:鴻上 尚史


絶望図書館: 立ち直れそうもないとき、心に寄り添ってくれる12の物語 (ちくま文庫)絶望図書館: 立ち直れそうもないとき、心に寄り添ってくれる12の物語 (ちくま文庫)感想
『食べることと出すこと』(医学書院/2020年刊行)で知った本。編者の頭木弘樹さんは20歳から13年間、難病(潰瘍性大腸炎)との闘病生活を経験した人。タイトルどおり、人生に絶望したとき、読んで、こころに沁みこむ作品を集めたアンソロジー。不思議な味わいの作品ばかり。巻末の作品解説で、頭木さんが収録作品にこめた思いが伝わってくる。
読了日:11月19日 著者:頭木 弘樹


西瓜とゲートル -オノレを失った男とオノレをつらぬいた女-西瓜とゲートル -オノレを失った男とオノレをつらぬいた女-感想
先の戦争(アジア太平洋戦争、大東亜戦争と呼ばれる)について書かれたものは多いが、体験者の姿をリアルに描いたこの本ほど、あの戦争の実態を感じさせるものはないと思う。著者(1943年生れ)が実母の遺した手帳の日記を読み解き、徴兵にとられた実父(敗戦間際に40歳を過ぎて応召、五島列島に派遣)の姿、残された母と子どもたちの空襲下での暮らし、父の復員後の腑抜けになったような姿をリアルに描いている。序文にあるように、この国の戦後の反省は「ぐずぐずぐちゃぐちゃ」のまま「ホントのところはほとんどわかっちゃいない」のかも。
読了日:11月23日 著者:桑原茂夫


「特攻」と日本人 (講談社現代新書)「特攻」と日本人 (講談社現代新書)感想
著者は3章「もうひとつの『きけわだつみのこえ』」で、学徒兵たちの遺稿や手記(『きけわだつみのこえ』に掲載されなかった彼らの本音に近いことば)を、ていねいに読み解く。特攻隊員を英霊・人柱と位置付けることはもちろんのこと、あれは「犬死」だったという戦後の突き放した見方にも批判を加え、知覧の「特攻平和会館」を参観した人たちの感想(「崇高な特攻隊の人々によって現在の繁栄がある」「祖国のために散華した英霊に敬意を表する」)に代表される戦後の人々の情緒的な見方にも異をとなえる。あの戦争の実態を知るための良書。
読了日:11月25日 著者:保阪 正康

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