【読】2021年12月に読んだ本(読書メーター)
2021年12月に読んだ本。
3冊しか読み切れなかった。
半藤一利さんの『B面昭和史 1926-1945』平凡社ライブラリーを、年またぎで読み続けている。
なかなか進まない。
12月の読書メーター
読んだ本の数:3
読んだページ数:774
ナイス数:53
特攻隊振武寮 帰還兵は地獄を見た (朝日文庫)の感想
鴻上尚史著『不死身の特攻兵 軍神はなぜ上官に反抗したか』を読んで、この本を知った。旧日本陸軍航空特攻隊第二十二振武隊に所属、生還した元特攻兵大貫健一郎さんの貴重な証言。2007年10月放映NHKスペシャル「学徒兵 許されざる帰還~陸軍特攻隊の悲劇~」のプロデューサー渡辺考氏の冷静沈着な解説によって、当時の状況がよくわかる。大貫さんの記憶には間違いもあるかもしれないが、この本から見えてくるのは「特攻の真実」だ。立場によって違いもあるだろうが、多くの戦友を特攻で失った当事者の声は貴重。語り継がれるべきだろう。読了日:12月07日 著者:大貫健一郎,渡辺 考
回想のすすめ - 豊潤な記憶の海へ (中公新書ラクレ (695))の感想
五木さんのこの手の新書がたくさん出ているものの、人生訓めいたものは、読む気にならなかった。が、本書は読んでみようと思った。人間の記憶は、かけがえのない資産だという(とくに老年になってからは)。この考え方には同意。ただ、本書の初めの方は同じことの繰り返しの感があって、どうかなと思う。第三章、五木さんが過去に対談・インタビューした人々の回想は、きわめて興味深い(五木さんの対談・インタビュー集は過去に多数出版されている)。第四章「薄れゆく記憶」で説く「みずからボケの達人を目指す」という考え方はいいかもしれない。
読了日:12月10日 著者:五木 寛之
半藤一利 語りつくした戦争と平和の感想
今年2021年1月に亡くなった半藤一利さんが遺した講演、対談を集めたもの。あらためて、すごい人だったと思うし、その業績から学ぶものは多い。田口ランディさんとの対談で「護憲派の正義で人を責める言葉が腹立たしい」というランディさんの発言に、ハッとする。この本のいいところは、随所に挿入されている「まとめ年表・図版」。図書館にリクエストして入れてもらい借りて読んだのだが、手元に置いておいてもいいかなと思って自分でも購入した。『B面昭和史 1926-1945』平凡社ライブラリーも同時に購入。
読了日:12月13日 著者:
読書メーター
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