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2022年2月の1件の記事

2022年2月 1日 (火)

【読】2022年1月に読んだ本(読書メーター)

2022年1月に読んだ本。
珍しく9冊読むことができた。軽めの本が多かったので。
あとは、本を読むには”勢い”が必要、ということか。

1月の読書メーター
読んだ本の数:9
読んだページ数:2332
ナイス数:92

街の人生街の人生感想
1200ページもの大著『東京の生活史』を購入。読み始めるのに気合が必要なので同じ編著者のこの本を読んでみた。街で生きる、まったく無名で普通の人たち5人へのインタビューというか「語り」。編著者の岸政彦さん(関西の社会学者)が前書きに書いているとおり、無名の人たちの「人生の断片集」。日系南米人のゲイ、ニューハーフ、摂食障害の当事者、シングルマザーの風俗嬢、元ホームレス(西成のおっちゃん)の5人。それぞれの人生の「断片」が脈略もなく語られているのだが、そのリアリティーに圧倒される。関西弁のトーンが好ましい。
読了日:01月06日 著者:岸 政彦


自分がおじいさんになるということ自分がおじいさんになるということ感想
勢古浩爾さんの書いたものが好きで、なかでも軽いエッセイ風の読み物は、あっという間に読めてしまう。74歳になったという勢古さんだが、”勢古節”ともいうべき独特の語り口は健在。勢古さんの本は読書ガイド的な要素もあり、この本でも、私の知らなかった興味深い書物を何冊か知った。長倉洋海さんのマスードの写真、椎名誠さんの写真が好きだというのにも親しみを感じた。中島みゆきへのオマージュも微笑ましい。
読了日:01月06日 著者:勢古 浩爾


わたしが障害者じゃなくなる日 〜難病で動けなくてもふつうに生きられる世の中のつくりかたわたしが障害者じゃなくなる日 〜難病で動けなくてもふつうに生きられる世の中のつくりかた感想
つい先ごろ亡くなった海老原宏美さん。私はこれまでまったく知らなかったのだが、私が住んでいる市の自立生活センターの理事だった。この本も市の図書館にあったので借りてみた。ハッとすることがたくさん。たとえば、著者が高校生のとき「障害者甲子園」に参加するため大阪までひとり旅をしたとき、援助を頼んだ駅員が彼女の目をまっすぐ見て対応してくれたこと。スウェーデンでホールケーキを分けるときには、その人が食べられるぶんだけに切り分けること(等分にではなく)、等々。「障害は社会が作り出すもの」という言葉には、虚をつかれた。
読了日:01月07日 著者:海老原宏美


マンゴーと手榴弾: 生活史の理論 (けいそうブックス)マンゴーと手榴弾: 生活史の理論 (けいそうブックス)感想
書名「マンゴーと手榴弾」に惹かれて読み始めたものの、社会学理論が延々と展開される「鉤括弧を外すこと」「調整と介入」の2篇は、私には理解困難で飛ばし読み。だから厳密には一冊読了ではない。著者が実践した聞き取りの具体例が、じつに興味深く印象に残った。「マンゴーと手榴弾」「海の小麦粉」「プリンとクワガタ」「タバコとココア」の4篇がそれ。まるで短編小説のタイトルにもなりそうな。そこで取り上げられている「語り」が感動的。他には沖縄について考察した「沖縄の語り方を変える」「爆音のもとで暮らす」の2篇が示唆に富む。
読了日:01月11日 著者:岸 政彦


江戸の銭勘定~庶民と武士のお金のはなし (歴史新書)江戸の銭勘定~庶民と武士のお金のはなし (歴史新書)感想
図書館の書架でみかけて借りてみた本。1話2ページ見開きを基本としていて読みやすい。江戸の貨幣制度はややこしい。現代の貨幣価値としていくらぐらいかを具体的に示してくれているのが、ありがたい。銭勘定をとおして江戸の暮らしが垣間見える。
読了日:01月15日 著者:


ぼくが歌う場所: フォーク・ソングを追い求めて50年ぼくが歌う場所: フォーク・ソングを追い求めて50年感想
1949年生れで72歳になる中川五郎さんの自伝的な本。日本のフォーク・ソング界のミュージシャンとの交流や、五郎さんに大きな影響を与えたアメリカのフォーク・シンガーたちのこと、日本語でフォーク・ソングを歌うことで彼が目指していること、等々。私は、それほどのフォーク・ファンでもないが、興味深い内容だった。2段組み285ページで、けっこう読みでがあった。吉祥寺のライブ・ハウス「のろ」の加藤さんや、ヴァイオリニストのHONZIさんとも親しかったというのが、個人的にはうれしい。いくつかの本やCDも、この本で知った。
読了日:01月20日 著者:中川 五郎


最終列車最終列車感想
天皇や皇室に詳しく、示唆に富む著作がたくさんある原武史さん。この本は、原さんの鉄道ファンとしての思いがぎっしり詰まったエッセイ集。鉄道ファンにはたまらない内容だろう。私はそれほどの鉄道ファンではないが、それでも半世紀前の列車や路線に触れた話に懐かしさをおぼえた。鉄道への愛が伝わってくる。2021年に雑誌掲載されたコロナ禍後の文章群(コロナと鉄道)が面白かった。日本の鉄道が収益ばかりに目をやって、社会インフラとしての役割を忘れている、という指摘には強く同意。ゆっくり走る鉄道に乗って旅をしたい気分になった。
読了日:01月23日 著者:原 武史


一期一会の人びと (単行本)一期一会の人びと (単行本)感想
今年2022年1月に出たばかりの新刊。読みはじめてすぐに気づいたのだが、つい最近読んだばかりの同じ出版社(中央公論新社)から出ている新書『回想のすすめ』と重複するものが10編。それでも、デビュー当時の浅川マキさんが、当時まだ金沢にいた五木さん――直木賞を受賞し、マスコミの世界に戻ることを決意していた――の家に、ふらりと西瓜をぶらさげて現れ、歌手としての活動を今後どうしたらいいのか相談にきたという話が胸を打つ。収録されている20編(過去に出会った20人の思い出)は、いずれも近年、雑誌などに掲載されたもの。
読了日:01月24日 著者:五木 寛之


ドク・ホリディが暗誦するハムレット オカタケのお気軽ライフドク・ホリディが暗誦するハムレット オカタケのお気軽ライフ感想
敬愛する岡崎武志さんの新刊。岡崎さんには、わりと親しくしていただいており、私が所属する「図書館友の会」主催の講演会で二度、講演していただいたり(古本をめぐる話)、あちこちのイベントでお目にかかっている。この本は、春陽堂書店のウェブ・サイトに連載された(今も連載中)「オカタケな日々」をまとめたもの。本の話、テレビドラマや映画の話、あちこちを巡り歩いた話など、多岐にわたる。好奇心のかたまりのような方だ。コロナ禍の”緩やかな戒厳令下”でご自分を奮い立たせるためにも、行動し、文章に綴られたそうだ(あとがき)。
読了日:01月27日 著者:岡崎武志

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