« 【読】桐野夏生 萌え! | トップページ | 【楽】上々颱風、一日復活? »

2022年6月 1日 (水)

【読】2022年5月に読んだ本(読書メーター)

5月の読書メーター
読んだ本の数:4
読んだページ数:1635
ナイス数:67

ポリティコン 上 (文春文庫)ポリティコン 上 (文春文庫)感想
読み応えのある長編。濃密。描かれている東北の共同体が、井上ひさしの「吉里吉里人」を連想させるが、こちらはもっとドロドロした人間関係で、息もつかせない。下巻の展開が楽しみ。
読了日:05月02日 著者:桐野 夏生

 


ポリティコン 下 (文春文庫)ポリティコン 下 (文春文庫)感想
週刊文春2007年から2008年連載、2011年2月(東日本大震災の直前に)上梓。図書館の文庫本(上下2巻、2014年刊)で読んだ。重厚な長編小説だった。物語は意外な結末を迎えて一種のカタルシスをおぼえた。文庫の解説は原武史氏(この解説が小説の背景を読み解いていて実にいい)。『文藝春秋』2011年3月号所収の桐野・原両氏の対談「無縁社会 日本を生き続ける知恵」で、この作品の背景が語られているらしい。
http://eight-half.shop-pro.jp/?pid=98146659
読了日:05月05日 著者:桐野 夏生


海外メディアは見た 不思議の国ニッポン 新しい世界 (講談社現代新書)海外メディアは見た 不思議の国ニッポン 新しい世界 (講談社現代新書)感想
世界中のメディアから厳選した記事を日本語で提供している会員制ウェブメディア「クーリエ・ジャポン」の記事からの抜粋。日本は海外(といっても欧米の大手メディアばかりだが)からどう見られているかとか、日本独特の制度・風習・社会現象が取り上げられているが、さほど目新しいものはないかな、という印象。ちょっと期待外れ。ただ、第5章「日本の深奥」(平成日本と天皇、女性後続の苦悩)だけは面白かった。海外から日本の皇室・天皇はこんなふうに見えているのか、ということがわかり、日本人の「目から鱗」を落としてくれる内容。
読了日:05月08日 著者:


「問う」を学ぶ 答えなき時代の学問「問う」を学ぶ 答えなき時代の学問感想
ウエブサイト「トイビト 学問する人のポータルサイト」で配信されたインタビューの書籍化。サイトを立ち上げた加藤哲彦氏が12人の論客にインタビューし、それぞれの持論を引き出している。全体に知的刺激を受ける内容だったが、社会学分野の話には付いて行けない(理解しがたい/同意しがたい)ものもあった。なかで、興味深くおもしろかったのは、中村桂子(生きものとして生きるということ)、池内了(宇宙はどうはじまったのか)、内田樹(ユダヤ学入門)、野矢茂樹(この世界は他者にどう現れているか)。図書館本(他市からの借用資料)。
読了日:05月22日 著者:中村 桂子,島薗 進,辻 信一,中村 寛,奥村 隆,吉澤 夏子,江原 由美子,広井 良典,池内 了,内田 樹,小川 隆,野矢 茂樹

読書メーター

|

« 【読】桐野夏生 萌え! | トップページ | 【楽】上々颱風、一日復活? »

【読】読書日誌」カテゴリの記事

こんな本を読んだ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 【読】桐野夏生 萌え! | トップページ | 【楽】上々颱風、一日復活? »