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2024年3月の3件の記事

2024年3月26日 (火)

【遊】小平図書館友の会「チャリティ・ちょこっと古本市」終了

2019年を最後に、コロナ禍で開催できていなかった、小平図書館友の会主催「チャリティ・古本市」。

2024年3月24日(日) 10時~16時
小平市中央公民館ギャラリー

一日だけの販売でしたが、無事に開催できました。

従来の大規模な古本市(集本=3日間、販売=2日間)ほどの規模ではないため、「ちょこっと」と名付けました。

前日の3月23日(土)に、寄付本を受け付けて、ストックしていた本とあわせて販売しました。

朝10時の開場前から、70人以上のお客さまがつめかけて、入場待ちの行列ができました。

たくさんのご来場に感謝。

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必要経費を除く純益は、小平市立図書館へ物品寄贈の形で、寄付します。

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2024年3月 5日 (火)

【読】服部文祥さんにはまる

今年2024年になってから、このブログへの投稿が途絶えていた。
(毎月読んだ本の記録:読書メーターだけは残してきた)

服部文祥さんの書いた物が好きで、ときどき読んでいるのだが、先月から、立て続けに読んでいる。
止まらなくなってしまった。
(日付は読んでいた期間)

2/18~2/19 服部文祥 『北海道犬旅サバイバル』
 みすず書房 (2023/9/11) 247ページ ※図書館本

2/21~2/22 服部文祥 『狩猟サバイバル』
 みすず書房 (2009/11/25) 267ページ

2/23~2/25 服部文祥 『ツンドラ・サバイバル』
 みすず書房 (2015/6/19) 273ページ ※図書館本

3/1~3/5 服部文祥 『サバイバル登山家』
 みすず書房 (2006/6/19) 257ページ ※初読2009/7/17

3/5~ 服部文祥 『山旅犬のナツ』
 河出書房新社 (2023/11/20) 95ページ ※図書館本

『サバイバル登山家』『狩猟サバイバル』 の二冊は、本棚に長く眠っていた。
『サバイバル登山家』(みすず書房から出ている一連の単行本の最初の本)は、以前、読んでいるはずだが、内容を覚えておらず、今回の再読が新鮮だった。
『狩猟サバイバル』は、たぶん読まないままだった”積読本”で、今回が初読。
その他の本は、図書館から借りて読んでいる。いずれも初読。

『北海道犬旅サバイバル』
https://amzn.to/3wpxoJs

昨年出ていたこの本が、今回のきっかけ。

狩猟犬「ナツ」とともに、宗谷岬から襟裳岬まで、晩秋の北海道南北分水嶺700kmをまる2か月かけて歩き通す山旅。
現金、クレジットカードも持たず(使える場所もないが)、背負っている食料は米と調味料だけ。
河原で野営し、おかずは鹿を撃って食いつなぐ。
(途中、無人小屋2か所に、事前に食料を”デポ”してあった)

自身が”サバイバル登山”と名付けた山旅スタイルの究極の姿だ。
場所によって狩猟や焚火の制限があるため、鉄砲で鹿を得るのも限られる。
しょっぱなから、通報されて森から退去、という事態も。

拾った荷物の中にあった100円玉の使い道に悩んだあげぐ、里の郵便局でハガキを買って、留守宅に便りを送ったり、ゴール近くの里では、謎のオッサンから”餞別”としてけっこうな額の現金をもらって混乱したり、と、下界の世間・人間との接触も面白い。

『ツンドラ・サバイバル』
https://amzn.to/3T6ForO

これは、9年ほど前に出版されていたことを知らなかった。
この本の後半は、テレビ取材のための”ツンドラ・サバイバル”。
巨大な隕石湖に生息する新種の魚を釣る魅力に抗しきれず、テレビ・クルーとロシア人の見張り役同行、ヘリや無限軌道車を使う旅を敢行。
偶然出会った現地チュクト族のミーシャという魅力的な猟師との共感が、ひしひしと伝わってきた。

『山旅犬のナツ』
https://amzn.to/3P7cGom

昨年11月に出たばかりの本。
今日から読み始めて、たぶんすぐに読み終えそう。
2016年に北海道の写真家から譲り受けて、服部文祥さんの狩猟の相棒として共に山旅を続けてきた”ナツ”とのことが、写真満載で紹介されている。
隣接市(東村山)の図書館にあったので、今日、借りてきた。

もう一冊。
2008年にちくま新書で出版された新書の増補版文庫。
購入して手元にあるので、そのうち読んでみよう。
(親本の新書は、2009年に読んでいる)

『増補 サバイバル!』 ちくま文庫 (2016/7/10) 318ページ
https://amzn.to/3P7A7h9

 

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2024年3月 1日 (金)

【読】2024年2月に読んだ本(読書メーター)

2月の読書メーター
読んだ本の数:10
読んだページ数:3388
ナイス数:160

古本大全 (ちくま文庫 お-34-11)古本大全 (ちくま文庫 お-34-11)感想
時間つぶしに立ち寄った書店で発見。私が好きなオカタケさんの新刊。これは買わずにいられない。同じちくま文庫の『古本でお散歩』『古本極楽ガイド』『古本生活読本』『古本病のかかり方』(いずれも、現在、品切れ)掲載の文章を集めて再構成し、さらに二章を加えて、これぞ古本尽くしの一冊。新書にしては分厚く425ページある。岡崎さんの軽妙な語り口で、古本好きにはたまらない。カヴァー写真は、岡崎さんのご自宅の地下書庫で本を開く著者。話には聞いていたが、どこかの古本屋かと思うほどの本の量。
読了日:02月07日 著者:岡崎 武志

短篇コレクションI (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 第3集)短篇コレクションI (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 第3集)感想
岡崎武志さんの『古本大全』にブローティガンが紹介されており、読んだことのなかったこの作家の作品を読んでみようと探してぶつかった本。目取真俊「面影と連れて」だけは既読作品。パレスチナ出身の作家ガッサーン・カナファーニーの作品「ラムレノ証言」は、今のパレスチナ/ガザの事態を彷彿させる。村上春樹訳のレイモンド・カーヴァー作品は、さすが。金達寿「朴達の裁判」(短編というには、やや長いが)が、いい。この一冊で、世界中には豊饒な小説の世界があることを知った。さすが、目利きの池澤夏樹さんらしい選書。
読了日:02月12日 著者:コルタサル他

隆明だもの隆明だもの感想
書名『隆明だもの』が秀逸。この書名に魅かれて読んでみたようなもの。長女・ハルノ宵子さんが、晶文社刊「吉本隆明全集」の月報に2014年3月から2023年5月まで連載した短い文章が、じつに味わい深い。一緒に暮した家族ならではの吉本隆明観は、あんがい本質をついているかも。「うちの家族は全員”スピリチュアル”な人々だった。…論理とスピリチュアルは、決して相反するものではない。まずインスピレーションありきで、そこに経験や修練によって得た知識の強固な裏打ちがあってこそ、父はあそこまでの仕事ができたのだと思っている。」
読了日:02月15日 著者:ハルノ宵子

人新世の「資本論」 (集英社新書)人新世の「資本論」 (集英社新書)感想
評判になったこの本を、なんとか読了。カバー裏に並んだ著名人たちの推薦コメントがスゴイ。第6章までは、外国の(カタカナの)学者の名前が頻出するのが鬱陶しく、途中で投げ出しそうになったが、著者の言いたいことは伝わってきた。最後のふたつの章(第7章、8章)になって、ようやく「脱成長」「脱資本主義」を目指す具体的な動きが紹介されていて、なにやら希望を感じた。岸本聡子という人を知ったのも収穫。また、手元にある本書著者の「100分で名著 カール・マルクス 資本論」や、吉本隆明「カール・マルクス」も読んでみようと思う。
読了日:02月15日 著者:斎藤 幸平

ゴールデン・マン (ハヤカワ文庫 SF テ 1-11 ディック傑作集 3)ゴールデン・マン (ハヤカワ文庫 SF テ 1-11 ディック傑作集 3)感想
SFファンではないが、池澤夏樹個人編集の世界文学全集(短編集)に「小さな黒い箱」が収録されていたので、この作家の短編集を読んでみた。1950~60年代の作品は、さすがに時代を感じさせる。惑星への移住は、いかにもSF的だが、小道具が今からみるとチャチい。テープとか紙のカードとか、今では過去の遺物になりかけているのだが、当時は、それに代わるものが想像できなかったのだろう。ただし、作者の発想は、さすが。不気味な印象が残る作品群。
読了日:02月19日 著者:フィリップ・K. ディック

北海道犬旅サバイバル北海道犬旅サバイバル感想
大好きな服部文祥さんの最新刊。50歳を迎え、これが「サバイバル登山」の集大成、あるいは引退セレモニー(体力的な限界から)と考えて敢行した北海道縦断の徒歩・犬旅。免許証も現金も持たず、鹿を狩りながら野宿で宗谷岬から襟裳岬まで歩き通す、二か月に及ぶ痛快な旅の記録。出発早々、コンパスを無くしたり(その後、出会った登山者から借りて事なきを得る)、唯一の筆記具のボールペンを無くしたりと(すぐに見つかった)、ハラハラさせる。最後に、通りかかったオッサンから数千円のカンパ(選別)をもらって何を買うか悩む姿が微笑ましい。
読了日:02月19日 著者:服部文祥

狩猟サバイバル狩猟サバイバル感想
著者40歳の頃の作品。どうやら読まないまま、本棚に眠っていたようだ。サバイバル登山から狩猟サバイバル登山へと、一歩を踏み出した頃の体験が、上質な文章で綴られている。後に狩猟犬として著者と行動を共にする愛犬ナツは、まだいない。主に鹿を鉄砲で撃つ狩猟を学び(小菅村の猟友会で猟を教わる)、従来の”サバイバル登山”に取り入れて、南アルプスの間ノ岳の冬季登頂を実現。殺生への想い、煩悶は、当然ありながらも、著者の生命観といったものが伝わってくる。
読了日:02月22日 著者:服部 文祥

ツンドラ・サバイバルツンドラ・サバイバル感想
服部文祥さんの本のなかでも、バツグンに面白い一冊だった。半分は国内の単独”サバイバル登山”。詳細なルート地図によってイメージがつかみやすい。大菩薩山嶺と南アルプスが、私にも多少の土地勘があるので身近に感じられた。転落事故もショッキングだ。後半は、テレビ取材のための”ツンドラ・サバイバル”。巨大な隕石湖に生息する新種の魚を釣る魅力に抗しきれず、テレビ・クルーとロシア人の見張り役同行、ヘリや無限軌道車を使う旅を敢行。偶然出会った現地チュクト族のミーシャという魅力的な猟師との共感が、ひしひしと伝わってくる。
読了日:02月25日 著者:服部 文祥

死刑すべからく廃すべし: 114人の死刑囚の記録を残した明治の教誨師・田中一雄死刑すべからく廃すべし: 114人の死刑囚の記録を残した明治の教誨師・田中一雄感想
新聞書評で知り、読んでみた。明治から大正期にかけて「教誨師」として活躍し、114人の死刑囚の記録を残した田中一雄という人物を執拗に追ったノンフィクション。謎に包まれた田中一雄の生涯にも興味をひかれたが、1910(明治43)年の大逆事件で、いわばでっち上げの罪で死刑宣告された24人(うち、幸徳秋水、菅野須賀子を含む12人が死刑執行、残り12人は恩赦により死刑を免れた)話は、興味深かった。死刑制度の是非は、私にはなんとも言えない(身内が殺されたら私は復讐したいと思うだろうから)。それでも考えさせられた。
読了日:02月26日 著者:田中 伸尚

教誨師 (講談社文庫)教誨師 (講談社文庫)感想
50年もの間、死刑執行に立ち会い続けた教誨師(浄土真宗僧侶)への聞き取りが(本人の死後に公開という約束で)みごとにまとめられている。教誨師・渡邊普相師は少年期に広島で被爆。その体験が教誨師という仕事に向かわせたようだ。たくさんの死刑囚との拘置所での面会、絞首刑執行への立ち会い時の生々しい様子は胸に迫る。死刑執行に携わる刑務官の苦悩も知った(かつては一人の刑務官が操作するレバーで行っていた)。渡邊氏の「死刑は人殺し」という言葉が重い。週刊誌記者時代の平岡正明氏の名や知人の名が出ていて驚いた。教誨≠教戒。
読了日:02月29日 著者:堀川 惠子

読書メーター

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