【読】2024年7月に読んだ本(読書メーター)
2024年7月は、2冊しか読めなかった。
椎名誠さんの文庫は、6月末から読み始めたものの、中断が長くなり、ようやく月末に読了。
7月はじめの北海道旅行にも持って行ったのだが…。
7月の読書メーター
読んだ本の数:2
読んだページ数:505
ナイス数:61
北海道犬旅サバイバルの感想
5か月前に読んだばかりだが、わけあって再読。図書館本で読み始め、途中で自腹購入。あらためて面白かったのは、旅の終盤、楽古山荘から襟裳岬までの往復の途中、想定外のカンパ(ファンからの食糧カンパと、謎のおじさんからの少なからぬ現金カンパ)に動揺しながら、それまでの無銭サバイバル旅とのギャップに悩む姿だった。お金の使い道に迷う自分を面白がっているようなところに好感が持てる。服部流サバイバルの集大成ともいえる旅の記録は、貴重だ。旅程の地図が役立つ。惜しむらくはナツとのカラー写真が(カヴァー写真以外に)欲しかった。
読了日:07月20日 著者:服部文祥
すばらしい暗闇世界 (新潮文庫 し 25-43)の感想
シーナさんらしい軽妙なエッセイ集。ナショナルジオグラフィック(通称ナショジオ)の特集をたくさん引いているのも興味深い。「生肉族の誇り」と題された文章で「エスキモー」がけっして蔑称ではないことを知った。エスキモー:生肉を食う人びと――生肉を食らう奴ら、という差別意識に満ちた呼称と思われていた――この呼称の何が悪い、というくだり。彼ら自身、自らをエスキモーと呼ぶ。生肉が本当に好きだし、そのことに誇りさえ持っている、とシーナさんは言う。森林限界を超える地域で植物からのビタミン摂取ができない彼らの知恵なのだった。
読了日:07月31日 著者:椎名 誠
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