【遊】今朝の散歩―花ざかり 4/20
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タイトルにもひかれて、読み始めている本。
渡辺一枝 『桜を恋う人 ―二つの祖国に生きて―』
集英社文庫 1995.9.25 (単行本 1990.10)
よく知られていることだが、渡辺一枝さんは、椎名誠氏の夫人である。
椎名氏との出会いは、『新橋烏森口青春篇』(椎名誠著)に描かれていた。
この小説はNHKのテレビドラマにもなった。
心やさしく、芯の強い女性、という印象をずっと持っていた。
この 『桜を恋う人』 を読んで、いい文章を書く人だなと、あらためて感心した。
無駄のない、硬質な文章といえばいいのか。
湿っぽくなく、乾いているのだが、その乾きぐあいはまるで草原のようだ。
モンゴルには行ったこともないけれど、草原の風は、この人の文章のようにすがすがしいのだろう、などと考えた。
このノンフィクションの主人公である、岩間典夫さんは、じつに数奇な運命をたどった人。
1943年に14歳で満蒙開拓少年義勇軍に志願し、中国(旧満州)に渡り、終戦間際に召集され、敗戦後はソ連軍の捕虜としてシベリアに送られた。
だが、18歳未満だとわかって釈放され、その後、帰国しようとして果せず、中国人民解放軍の兵士に救われて、解放軍の兵士になる。
それもつかの間、交易馬車の護送中にオロチョン族に襲撃されて捕らわれる。
――私が読んでいるのはここまで。
まだ、100ページほどしか読んでいないが、巻末(文庫版あとがき)に、いいエピソードが書かれている。
著者の渡辺一枝さんは、ある年、中国黒龍江省に住む岩間さんを訪ねるのに、富士桜の若木を二本持って行ったという。
山梨県の石和町で生まれ育った岩間さんの、故郷に多いのが富士桜だ。
別名、マメザクラ。
関東周辺の亜寒帯から暖温帯に分布、富士山周辺でよく見られることから富士桜と呼ばれる。
<この本を書き上げてから後のある年、私は岩間さんを訪ねるのに、富士桜の若木を二本持って行った。 センチメンタルなことと笑われるかもしれないが、この桜にこと寄せて、岩間さんの夢が実って欲しいと、私も願ったからだ。>
<桜は、残念なことに二本とも枯れた。一本は持って行ったその年に、もう一本は二度目の冬を越したかに見えたのだったが、育たなかった。 だがその後、他の人が運んだ桜が、どうやら根づきそうだ。 それにしても極寒の地だ。 もしかするとその桜も、育つには難しいかもしれない。 けれども私は思うのだが、岩間さんの夢は、いつの日にか必ず叶う日がくるだろうと。 私は、岩間さんの願いを私の願いとして受け継ぎ、そしてまた次代に引き継ぎたい。> (『桜を恋う人』 文庫版あとがき)
主人公 岩間さんの 「願い」 とは ―― 今、私が読んでいるこの先に書かれているのだろう。
オロチョン族 (出典:Wikipedia)
オロチョン族(Orochon,Oroqin、漢字表記・鄂倫春)は、アルタイ諸語系の言葉を話すツングース系の民族。主に北東アジアの興安嶺山脈周辺で中国領内の内モンゴル自治区、その近隣のロシア領内に居住する。人口は約7千人。もともとは狩猟をしながら移動していたが、現在は定住化が進んでいる。
この民族の代表的な生業は、肉・内臓・血の食用・飲用や皮革採取目的での獣の狩猟である。狩猟の対象の獣は、マールー(馬鹿(ばろく)、ワピチの亜種マンシュウアカシカ)、ノロ、ハンダハン(駝鹿(だろく)・ラクダジカ、ヘラジカの亜種マンシュウエルクジカ)などのシカ類やリス、テン、オオカミ、イノシシ、オオヤマネコ、クマなどが挙げられる。狩猟時の移動と荷物運搬の手段は、伝統的には主に馬である。
(中略)
射撃に優れることから、満州国軍の特殊部隊として組織された逸話がある。
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多摩森林科学園の案内パンフレット(見学のしおり)に載っている、「サクラ保存林案内図」。
昨日歩いたのは、この図の下の部分、「夫婦坂」、「仲通り」、「釣舟草通り」。
図ではわからないが、右下の入口からゆるやかな坂道になっていて、山の中腹をめぐる周遊路だ。
独立行政法人・森林総合研究所 多摩森林科学園 発行
「四季を楽しむ・・・多摩森林科学園 見学のしおり」 より

下の写真は、JR中央線高尾駅(北口)と、駅前交差点のしだれ桜。

駅から北へ 「多摩森林科学園」 へ向かう道路沿いにあった、小さなお店。
ここで、帰りに昼ごはんを食べた。
とても感じのいい店で、日替わり定食がおいしかった。
手づくりケーキやコーヒーもあるし、お酒も飲めるようだ。
自然食系のお店だったが、店の名をよく見なかった。
また立ち寄ってみたい。
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独立行政法人 森林総合研究所
多摩森林科学園
八王子市廿里(とどり)町1833-81
http://www.ffpri-tmk.affrc.go.jp/
JR中央線 高尾駅北口から徒歩10分。
ゆるい坂道を登っていくと、園の入口が左手にあった。
入場料400円(4月の料金、5~3月は300円)。
案内パンフレットから
<科学園の森は日比谷公園の約3.5倍の56haあります。
高尾山に連なる山地の東の端にあって標高は183~287m、平均気温13.2℃、降水量1,600mm。 都心より少し寒く、雨が多い気候です。 アラカシ、スダジイなどの常緑広葉樹に暖温帯性の針葉樹、モミが混じった暖温帯常緑広葉樹林に属する天然林が13haありますが、今では大きく育ち自然林のようになっています。 これらの他に内外の大切な樹木遺伝子を集めた樹木園とサクラ遺伝子の保存林が合わせて15ha作られています。>
今日は、「サクラ保存林」 の一部を歩いてきた。
山を縫うように、何本かの周遊路がめぐっている。
今日歩いたのは、山の下の方、「仲通り」と「釣舟草通り」。
これだけでも、1kmぐらいの山道。
たくさんの種類の桜を眺め、写真に撮りながらゆっくりまわった。
2時間ほどいただろうか。
樹によって開花時期がずれているため、まだ蕾の樹もあった。
5月上旬頃まで楽しめそうだ。
















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勤務先の近くにある大きな公園。
平日でも人が多いので、あまり行かないのだが、今日はきまぐれに足をはこんでみた。
うす曇のせいか、写真の写りはいまひとつ。
猿江恩賜公園|公園へ行こう!
http://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index013.html
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今日、仕事からの帰り道、駅ビルの本屋に寄って、桜の図鑑を買った。
世の中には、驚くほどたくさん桜の種類があることを知った。
先日から読んでいた、桜にまつわる本を読み終えた。
ちょっと理屈っぽい内容だったが、とても面白かった。
佐藤俊樹 著
『桜が創った「日本」 ―ソメイヨシノ 起源への旅―』
岩波新書
ソメイヨシノの寿命は、五十年から七十年。
ちょうど人の寿命と重なる、という。
十年余りでそれなりに見える花をつけ、二十年で花盛りをむかえ、五十年をすぎた頃から衰えはじめ、七十年で枯れていく――まるで、人の一生のような。
<ソメイヨシノは一個人の歴史に結びつきやすい。 自分だけの想い、自分だけの出来事の記憶を託すのにちょうどいい花なのだ。>
ヤマザクラの寿命は、ほぼ二百年。
立派な花がつくのも、二十年かかるという。
<古木といわれる樹は、樹齢数百年。 ムラや町そのものと同じくらい長く生きる。 町や村のはじまりの記憶、「故事来歴」や由緒を背負う桜になりやすい。> (本書 P.162)
明日から、渡辺一枝さんの、この本を読んでみようと思う。
渡辺一枝 著
『桜を恋う人 ―二つの祖国に生きて―』
集英社文庫
<山梨県の貧農の家庭に生まれた岩間典夫はわずか14歳で満蒙開拓青少年義勇軍の一人として満州に渡った。 敗戦後ソ連の捕虜としてシベリアに抑留、中国人民解放軍を経て、山中で狩猟生活を営むオロチョン族の村の建設に貢献し、指導者となる。 やがて36年ぶりに一事帰国するが、日中友好の架け橋になりたいと妻子の許に戻り、中国人莫宝清として今も生きる男の波瀾の半生。 感動ノンフィクション。> (本社カバー)
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