カテゴリー「アイヌ民族・アイヌ語」の113件の記事

2020年5月11日 (月)

【読】Book Cover Challenge 6冊目

今朝は、とんでもなく朝早く目が覚めて、そのまま起きてしまった。

昨夜のうちから準備していた、FacebookのBook Cover Challenge 6冊目。

20200506-141033

好きな本の表紙だけをアップする、このシリーズ。
とはいっても、書きたいことがいっぱいある。
それは、Facebookのコメントとして投稿している。
今回も、次のように長い説明。

いまや古典といってもいい、早逝した知里幸惠さんの『アイヌ神謡集』(岩波文庫)。
文字を持たないアイヌ民族が伝承してきたカムイ・ユカラ(神謡と呼ばれる)をローマ字表記し、日本語に訳した偉業。
「青空文庫」で全文を読むことができる。
https://www.aozora.gr.jp/cards/001529/files/44909_29558.html

1.シマフクロウ神が自らをうたった謡「銀の滴降る降るまはりに」 Kamuichikap Kamui yaieyukar, "Shirokanipe ranran pishkan"
2.キツネが自ら歌った謡「トワトワト」 Chironnup yaieyukar, "Towa towa to"
3.キツネが自ら歌った謡「ハイクンテレケ ハイコシテムトリ」 Chironnup yaieyukar, "Haikunterke Haikoshitemturi"
4.兎が自ら歌った謡「サムパヤ テレケ」 Isepo yaieyukar, "Sampaya terke"
5.谷地の魔が自ら歌った歌「ハリツ クンナ」 Nitatorunpe yaieyukar, "Harit kunna"
6.小狼の神が自ら歌った謡「ホテナオ」 Pon Horkeukamui yaieyukar, "Hotenao"
7.梟の神が自ら歌った謡「コンクワ」 Kamuichikap Kamui yaieyukar, "Konkuwa"
8.海の神(シャチ)が自ら歌った謡「アトイカ トマトマキ、クントテアシ フム フム!」 Repun Kamui yaieyukar, "Atuika tomatomaki kuntuteashi hm hm !"
9.蛙が自らを歌った謡「トーロロ ハンロク ハンロク!」 Terkepi yaieyukar, "Tororo hanrok hanrok !"
10.小オキキリムイが自ら歌った謡「クツニサ クトンクトン」 Pon Okikirmui yaieyukar, "Kutnisa kutunkutun"
11.小オキキリムイが自ら歌った謡「此の砂赤い赤い」 Pon Okikirmui yaieyukar, "Tanota hurehure"
12.獺が自ら歌った謡「カツパ レウレウ カツパ」 Esaman yaieyukar, "Kappa reureu kappa"
13.沼貝が自ら歌った謡「トヌペカ ランラン」 Pipa yaieyukar, "Tonupeka ranran"

彼女の日本語訳では、「サケヘ」という繰り返し(合いの手のようなもの)が省略されている。
たとえば、有名な第一話「梟の神が自ら歌った謡『銀の滴降る降るまわりに』」の冒頭

“Shirokanipe ranran pishkan, konkanipe
ranran pishkan.” arian rekpo chiki kane
petesoro sapash aine, ainukotan enkashike
chikush kor shichorpokun inkarash ko
teeta wenkur tane nishpa ne, teeta nishpa
tane wenkur ne kotom shiran.

「銀の滴降る降るまわりに,金の滴
降る降るまわりに.」という歌を私は歌いながら
流に沿って下り,人間の村の上を
通りながら下を眺めると
昔の貧乏人が今お金持になっていて,昔のお金持が
今の貧乏人になっている様です.

"pishkan"が、その「サケヘ」だ。
第二話「狐が自ら歌った謡『トワトワト』」でも、幸惠さんのアイヌ語(ローマ字)部分では

Towa towa to
Shineanto ta armoisam un nunipeash kusu
sapash.

トワトワト
ある日に海辺へ食物を拾いに
出かけました.

と、サケヘの"Towa towa to"は、冒頭のみ。

カムイ・ユカラは、本来、節をつけて歌(謡)われていたものだ。
あまり知られていないが、その復元を試みた、すばらしいCDがある。
本書とあわせて聞いてみると、カムイ・ユカラの奥深さに触れられると思う。

「アイヌ神謡集」をうたう
中本ムツ子 うた/片山龍峯 復元
片山言語文化研究所/草風館 2003年

中本ムツ子さんも片山龍峯さんも、故人となられた。
片山龍峯さんは、このCDにあわせて『アイヌ神謡集』のアイヌ語を詳しく解説した本も書かれた。

「アイヌ神謡集」読みとく
片山龍峯 編著/草風館 2003年
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784883231331

20200510-153218

20200510-153503

20200510-153542

| | コメント (0)

2020年5月10日 (日)

【読】Book Cover Challenge 3冊目

Facebookに毎日投稿している、Book Cover Challengeの3冊目。
5月8日投稿。
池澤夏樹さんの『静かな大地』。

20200506-142514_20200510195701

船戸さんの『蝦夷地別件』が直球勝負だとしたら、池澤夏樹さんのこの小説は変化球勝負。
帯にあるように、明治期に内地から入植した和人とアイヌの人々との交わりが描かれていて、深い感銘を受けた愛読書。
池澤さんの先祖の物語でもある。文庫版も持っている。

タイトル「静かな大地」は、花崎皐平(はなざき・こうへい)さんの著書にちなんでいる。池澤さん自身が、ことわっている。
池澤さんについては、私のブログにもたくさん書いているので、ご興味のある向きは、暇つぶしに読んでいただけるとうれしい。
【読】もうひとつの「静かな大地」: やまおじさんの流されゆく日々
http://yamaoji.cocolog-nifty.com/blog/2006/01/post_636f.html

| | コメント (0)

【読】Book Cover Challenge 1冊目

Facebookで、こんなことをやっている。
いずれ、タイムラインの過去投稿に流れ去ってしまうので、このブロにも残しておきたい。

【7日間、ブックカバーチャレンジ】
●読書文化の普及に貢献するためのチャレンジ。
●参加方法は好きな本を1日1冊、7日間投稿する。
●本についての説明はナシで可、表紙画像だけアップ。
●その都度一人のFB友達を招待し、このチャレンジへの参加をお願いする。招待されてもスルーしてOK。

5月6日に投稿した1冊目は、船戸与一さんの『蝦夷地別件』(文庫3冊)。

本の説明は、Facebookのコメントとして書いた。

20200506-140634_20200510194501

敬愛する船戸与一さんの長編小説。1995年新潮社刊(単行本上下2巻)。
単行本で2度、文庫で2度読んだだろうか(憶えていないが)。
江戸時代、蝦夷地でのアイヌ蜂起(クナシリ・メナシの戦い)を広大なスケールで描く。私をアイヌの歴史・文化に目覚めさせた愛読書。

【参考】
1789年クナシリ・メナシの戦い|根室市
https://www.city.nemuro.hokkaido.jp/.../tatakai/4719.html

2013年10月10日 (木) ~10月16日 (水)、演劇集団「ピープルシアター」によって舞台化されました。
私は舞台を観られなかったのですが、DVDで観ました。
profile of peopletheater
http://peopletheater.jp/profile.html
<…直木賞作家、故 船戸与一氏から全作品の上演許可を認められ、山本周五郎賞受賞作「砂のクロニクル」をはじめ、「蝦夷地別件」「新宿・夏の渦」と上演してきましたが、今後は氏の遺作である「満州国演義」を3年間に渡り3部作として上演…>

 

 

| | コメント (0)

2019年12月31日 (火)

【雑】今年も総集編(2019年・イベント編)

2019年の大晦日。

今年、私が参加した印象的なイベントのことを書き残しておきたい。

◆公民館の連続講座◆
 いま、ここで ともに暮らす
 ― アイヌ、在日コリアンから考える ―

連続7回(うち1回は見学会)の講座。
市民企画。
地元の東大和市上北台公民館で。

●第1回 2019.1.24(木)
 講師:一盛 眞 さん(大東文化大学文学部)
 「日本のなかの民族問題」
  ― マジョリティとしての「大和民族」の視点から ―

20190124-093757

●第2回 2019.2.1(金)
 見学会と食事会
アイヌ文化交流センター 東京駅八重洲口
 https://www.ff-ainu.or.jp/web/overview/cultural_exchange/
アイヌ料理店「ハルコロ」 新大久保(昼食)
 https://harukoro.owst.jp/
高麗博物館 新大久保
 https://kouraihakubutsukan.org/

20190201-1013011 20190201-1245331 20190201-135004

●第3回 2019.2.7(木)
 講師:宇井 真紀子 さん(写真家)
 スライドトーク「アイヌの傍らで撮りつづけて」

20190207-095456

●第4回 2019.2.14(木)
 講師:宇佐 照代 さん(アイヌ料理店ハルコロ店主)
 「イランカラプテ! きっと身近にアイヌ民族」

20190214-111143

●第5回 2019.2.21(木)
 講師:李 尚珍(イ・サンジ)さん (山梨英和大学准教授)
 「日本で暮らすコリアンをめぐって」

20190221-094451

●第6回 2019.2.28(木)
 講師:鄭 晋和さん(東大和ドットネットの会、元朝鮮大学教授)
 「アンニョンハセヨ! いま、ここに暮らす」

20190228-094342

●第7回 2019.3.8(木)
 まとめ、グループトーク、発表

◆沖縄映画祭◆
 第5回 喜多見と狛江の小さな沖縄映画祭

会場:M.A.P.(狛江市岩戸北4-10-7)
     小田急線喜多見駅南口 徒歩5分
   狛江市中央公民館(狛江市和泉本庁1-1-5)
    小田急線狛江駅 徒歩4分

https://kitamitokomae-artfes.com/okinawa_5th/index.html

Kitaakoma2019

20190627-114610 20190627-114718

20190630-093537

期間:2019.6.27~30
 7.4~8 7.10 7.14 7.15

6日間通って15回の映画上映を観た。

2019.6.27(木)
 琉球舞踊ショー + 「うんじゅぬ花道」
 「琉球カウボーイ、よろしくゴザイマス。」
2019.6.30(日)
 「生命のシンフォニー第1回」 やんばる奇跡の森の物語
 「生命のシンフォニー第2回」 奄美大島 水めぐる島の物語
 「まちかんてぃ」「菜の花の沖縄日記」
 「沖縄エロス外伝 モトシンカカランヌー」
 「白百合クラブ東京へ行く」
2019.7.6(土)
 「生命のシンフォニー第3回」 西表島 海と生きる森の物語
 「稲作りの島」
 「浦添ようどれ」
2019.7.7(日)
 「辺野古抄」
2019.7.14(日)
 「米軍が最も恐れた男・カメジロー」

 

 「海辺の生と死」

 「南島残照 女たちの針突(ハジチ)」
2019.7.15(月・祝)
 「聾唖者達の沖縄戦」
 「沖縄スパイ戦史」
 「ナビィの恋」

 

他に見られなかった映画もあったが、よく通いつめたと思う。
来年2020年も、映画祭をやってくれるかなあ…。

| | コメント (0)

2019年12月28日 (土)

【読】今年も総集編(2019年・読書編 -3-)

2019年総集編の読書編の最後は、コミック。

ふだん、コミックを読むことは、ほとんどない。
だが、このコミックだけは、読みたいと思った。

漫画週刊誌に今でも連載しているはず。
私は、単行本の19巻目まで入手。
この後も買い続けることだろう。

野田サトル 『ゴールデンカムイ 1~19』 ヤングジャンプコミックス(YJC)

18巻目まで読了。

ウィキペディアより。
<『ゴールデンカムイ』は、野田サトルによる日本の漫画。明治末期の北海道・樺太を舞台にした、金塊をめぐるサバイバルバトル漫画。『週刊ヤングジャンプ』(集英社)にて、2014年38号(2014年8月21日発売)から連載中[3]。累計発行部数はコミックス第18巻の発売時点で1000万部を突破している。>

 

コミックなので、誇張した表現なのだが、内容はアイヌの民俗・風習をしっかり押さえている。

監修しているのが、アイヌ学者の中川裕さん。
この人が、このコミックを引きながらアイヌ文化について、詳しく解説している本がある。
この本も読みごたえのある良書。

中川裕 『アイヌ文化で読み解く「ゴールデンカムイ」』 集英社新書

 

以下、アマゾンより転載。

【本書の主な内容】
・「カムイ」とはそもそも何なのか?
・世にも恐ろしい魔物たちの伝説
・アイヌは子どもの名前をどのように決めるのか
・超特急! アイヌ語入門
・『ドラゴンボール』そっくり!? アイヌの英雄物語「ユカ(ラ)」徹底解説
・家庭で作れるアイヌ料理
・大人気! 「オソマ」と「チタタ(プ)」にまつわる裏話
・「ゴールデンカムイ」 あの名シーンの背景
・アイヌ語監修の仕事と創作秘話 ほか

【目次】
序章 アイヌ文化に人々を惹きつける「ゴールデンカムイ」の魅力
第一章 カムイとアイヌ
第二章 アイヌの先祖はどこから来たか?
第三章 言葉は力
第四章 物語は知恵と歴史の宝箱
第五章 信仰と伝説の世界
野田サトル先生描き下ろし オリジナル漫画
第六章 「ゴールデンカムイ」のグルメワールド
第七章 「ゴールデンカムイ」名シーンの背景
第八章 アシリパたちの言葉 アイヌ語とは
終章 アイヌ語監修というのは何をやっているのか?
付録 「ゴールデンカムイ」をより楽しむためのブックガイド

【著者略歴】
中川 裕(なかがわ ひろし)
1955年神奈川県生まれ。
千葉大学文学部教授。東京大学大学院人文科学研究科言語学博士課程中退。
1995年、『アイヌ語千歳方言辞典』(草風館)を中心としたアイヌ語・アイヌ文化の研究により、金田一京助博士記念賞を受賞。
野田サトル氏による漫画「ゴールデンカムイ」では、連載開始時から一貫してアイヌ語監修を務める。

| | コメント (0)

2016年8月14日 (日)

【読】小説「北の詩(うた)と人 アイヌ人女性 知里幸恵の生涯」

まだ読んでいる途中だが、いい小説だ。

須知徳平 『北の詩(うた)と人 アイヌ人女性・知里幸恵の生涯』
 岩手日報社 2016/5/20発行 429ページ 2,750円(税別)

この本を知ったのは、東京新聞の記事(2016/7/23)だった。

さっそく図書館にリクエストして、購入してもらった。

<東京新聞:アイヌ神謡集 知里幸恵と国語学者・金田一京助 父の遺稿 40年経て出版:首都圏(TOKYO Web)>
 http://www.tokyo-np.co.jp/article/metropolitan/list/201607/CK2016072302000195.html

20160723_tokyo_shinbun

須知徳平さんという人を、私はこれまで知らなかった。

以下、東京新聞記事と本書巻末年表より。

1921年(大正10年)、岩手県に生まれ、通っていた旧制盛岡中学には、OBに石川啄木や金田一京助など文学関係者が多く、在学中に同人誌を出すなど有形無形の影響を受けたという。
卒業後、旧満州に渡った後、国学院大学で学び、戦後は岩手県や北海道で中学、高校の教師を務めた。
1956年、文筆活動のため上京。
1962年、児童向けミステリー「ミルナの座敷」で第三回講談社児童文学新人賞を受賞。
翌1963年、中世の三陸を舞台に閉ざされた村を描いた「春来る鬼」で吉川英治賞を受賞。
1983年から盛岡大学の教員(文学部非常勤講師、助教授、教授)となった。
2009年、心不全のため87歳で死去。


この作品は、1977年に岩手日報に連載された。

<岩手日報 Web News> http://www.iwate-np.co.jp/ より
 <社告 小説「北の詩と人」 5月20日発売>
 http://www.iwate-np.co.jp/syakoku/book/kitanoutatohito/kitanoutatohito.htm

知里幸恵(幸惠)の生い立ちを描き、若いながらユーカラに詳しかった背景に迫り、家族との別れや、金田一京助との出会いとその師弟愛を描いている、伝記的な小説だ。


私は、知里幸恵への関心が深く、これまで彼女の遺した『アイヌ神謡集』をはじめとする作品や、藤本英夫さんが書いた評伝を読んできた。

ブログ記事 2008年10月18日 (土)
 【読】知里幸恵をめぐる四冊: やまおじさんの流されゆく日々
 http://yamaoji.cocolog-nifty.com/blog/2008/10/post-03c5.html

※上のブログ記事中にある、私のWebサイトのリンクは、サイト移行に伴い変更されている。
  「晴れときどき曇りのち温泉」 ― 資料蔵(アイヌ資料編)
  http://yamaoji.web.fc2.com/k_ainu.html

   


こんどの、須知徳平さんの小説は、幸恵さんの旭川での少女時代のエピソードがたくさん書かれていて、興味ぶかい。

幸恵さんは、1903年(明治36年)生まれ。
私の父方の祖母(故人)と、ほぼ同年代である。
そういう縁で、よけい親しみを感じる。

知里幸恵 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%A5%E9%87%8C%E5%B9%B8%E6%81%B5

知里 幸恵(ちり ゆきえ、1903年(明治36年)6月8日 - 1922年(大正11年)9月18日)は、北海道登別市出身のアイヌ人女性。19年という短い生涯ではあったが、その著書『アイヌ神謡集』の出版が、絶滅の危機に追い込まれていたアイヌ民族・アイヌ伝統文化の復権復活へ重大な転機をもたらしたことで知られる。
 近年、マスコミや各地のセミナー等でその再評価の声が高まっており、また幸恵への感謝から「知里幸恵」記念館の建設運動が活発化している。2008年10月には、NHKの『その時歴史が動いた』で幸恵が詳細に取り上げられ、インターネット書店「アマゾン」の「本のベストセラー」トップ10に『アイヌ神謡集』が入った。また、『アイヌ神謡集』は、フランス語・英語・ロシア語にも翻訳されており、2006年1月には、2008年度ノーベル文学賞受賞者フランス人作家ル・クレジオが、そのフランス語版の出版報告に幸恵の墓を訪れている。
 なお、弟に言語学者でアイヌ人初の北海道大学教授となった知里真志保がおり、幸恵の『アイヌ神謡集』の出版以降、大正末期から昭和にかけて、新聞・雑誌などからはこの姉弟を世俗的表現ながらも「アイヌの天才姉弟」と評された。

   

【関連サイト】

 知里幸恵 銀のしずく記念館
 http://www9.plala.or.jp/shirokanipe/

 知里幸惠編訳 アイヌ神謡集 (青空文庫)
 http://www.aozora.gr.jp/cards/001529/files/44909_29558.html

 知里幸恵 日記 (青空文庫)
 http://www.aozora.gr.jp/cards/000276/files/45694_23934.html

 知里幸恵 手紙 (青空文庫)
 http://www.aozora.gr.jp/cards/000276/files/46482_28582.html

| | コメント (0)

2016年1月10日 (日)

【読】瀬川拓郎 『アイヌ学入門』 紹介記事

毎週日曜日、東京新聞の読書ページを楽しみにしている。

今日の読書ページに、瀬川拓郎さんの 『アイヌ学入門』 (講談社現代新書、2015/2/20発行)が、著者の人となりとともに紹介されている。

すこし前に、このブログでもとりあげた本。
これまでの通説をくつがえすような、ダイナミックなアイヌ民族論。
交易民としてのアイヌ民族を論じた、画期的な本だ。

2016/1/10(日) 東京新聞 朝刊 8ページ

20160110_tokyoshinbun

「アイヌの先祖は弥生文化を受容できなかったのではありません。寒冷地で二流の農耕民になるより弥生人と交易する道を選んだがゆえ、あえて弥生化を拒否した。生存戦略に日本との関係が最初から組み込まれ、常に影響を受け続けた。そんな複雑な歴史を語らず、本州系日本人とは歩みが異なる人たちで、ただ狩りをして、という一面的な見方では本当の理解につながりません (記事より、瀬川拓郎さんのことば)

記事を読んで、瀬川さんが旭川市博物館の館長になられたことを知った。
以前は学芸員だったはず。

旭川市博物館、また訪ねてみたい。

【関連ブログ過去記事】

 【読】「アイヌ学入門」という本: やまおじさんの流されゆく日々
  2015/10/25
 http://yamaoji.cocolog-nifty.com/blog/2015/10/post-74bd.html

 【読】読書ノート、なんちゃって: やまおじさんの流されゆく日々
  2015/11/9
 http://yamaoji.cocolog-nifty.com/blog/2015/11/post-ca10.html

めずらしく、読書ノートをていねいにとりながら読んだ本だった。

| | コメント (0)

2015年12月28日 (月)

【遊】ぼちぼちいこうか総集編(2015年) 旅行編 (3)

今年一年のブログ総集編、その旅行編もこれが最後。

10月末から11月はじめにかけて、友人夫妻であるMOTEL(須藤もん&対馬照)の北海道ライブ・ツアーを追いかける形で、私も飛行機で渡った。

10/30から11/3にかけて、四泊五日の小旅行。
札幌から芦別へ、芦別から岩見沢、小樽と、移動距離は長かった。
道内では列車とバスで移動。

この、北海道ライブ・ツアー追っかけは、今年で二度目。

昨年は、札幌から芦別へ向かう途中、北海道開拓の村を訪ねてみた。
その時はちょうど改築中だった、北海道博物館へ今年は行ってみた。

小樽では、これも昨年見られなかった小樽市総合博物館(本館)まで行ってみた。

●2015/10/31 北海道博物館

http://www.hm.pref.hokkaido.lg.jp/

20151031_0048

20151031_004920151031_0051

201510310053

ちょうど、企画展示「夷酋列像」が開催されていて混雑していた。
常設展示も充実している。

北海道開拓の村もそうだったが、半日ぐらいではとても見切れない。
また訪ねてみたい。

●2015/11/2 小樽市総合博物館 (運河館・本館)

20151102_0312

20151102_0344

20151102_0357

本館は、重要文化財の旧手宮鉄道施設。
広大な敷地に、珍しい機関車や列車がずらりと並び、屋内展示もすばらしかった。
ここも、また訪ねてみたい場所。

20151102_0345

20151102_0355

201511020352201511020353

201511020362201511020364

鉄道ファン垂涎の屋外展示だ。

●2015/11/3 日本銀行旧小樽支店(金融資料館)

http://www3.boj.or.jp/otaru-m/

新千歳空港から羽田へ戻る最終日、搭乗便まで時間があったので、小樽市内を歩いた。
この金融資料館が面白かった。
辰野金吾らによる設計の重厚な建物もよかった。

20151103_0466

20151103_046820151103_0467

小樽市街には、古い建築がたくさん残されていて面白かった。
今度また、ゆっくり歩いてみたい街並みだ。

201511030337201511030343

201511030375201511030379

●今年の収穫 (パンフレット、図録など)

20151105_049820151105_0499

(旅行編 おわり)

| | コメント (0)

2015年12月27日 (日)

【遊】ぼちぼちいこうか総集編(2015年) 旅行編 (2)

今年も7月に墓参のため北海道へ帰省した。
7月11日から17日まで、船中二泊、苫小牧・美瑛・愛別・置戸で四泊、六泊七日の旅。

いつもは飛行機で旭川空港へ直行していたが、今年は大洗~苫小牧間のフェリーに乗り、買い替えたばかりの軽自動車で道内をまわった。

苫小牧、富良野、美瑛、旭川、愛別、そして層雲峡を通って置戸まで行った。
置戸に移住した古くからの友人宅を訪ねることができ、置戸の図書館も見学。
楽しい旅になった。

●2015/7/11~7/12 商船三井フェリー さんふらわあ

私が利用した後、しばらくして船の火災事故が発生し、驚いた。

さんふらわあで行く、首都圏・北海道の船旅 - 商船三井フェリー
http://www.sunflower.co.jp/ferry/

201507110037

201507110051201507110052

201507110060201507120063

201507120068

●2015/7/12 アイヌ民族博物館 (白老ポロトコタン)

http://www.ainu-museum.or.jp/

時間がなくて、ゆっくり見られなかったが、いい博物館と周辺施設だった。

201507120110

201507120089201507120090

201507120104

●2015/7/13 義経神社・アイヌ文化博物館・萱野茂資料館 (平取町)

ずっと行きたいと思っていた平取。
義経神社と、二つの博物館・資料館を見学できた。

201507130117201507130119

201507130140201507130220

201507130153

201507130132

201507130281201507130247

●2015/7/13 占冠村

二十代のはじめ、私は東京にでていた頃だが、父が占冠村の学校に赴任していた。
ここで、同居していた祖母が他界。
二月の、寒く雪深い土地へ、葬儀に列席するために帰省したのだった。

あの頃は、富良野からのバス便しか交通の手段がなかった。
今回、数十年ぶりに通ってみて驚いた。
鉄道や高速道路が通り、にぎやかなリゾート地になっていた。

201507130284

201507130286201507130287_2

●2015/7/13~7/14 美瑛、旭川大雪霊園、愛別(協和温泉)

201507130289

201507140308

201507140313201507140314

●2015/7/15 層雲峡~置戸

201507150334

201507150343

●2015/7/15 置戸町図書館

木造平屋の大きくてゆったりした図書館を、はじめて見学。
この図書館を利用するためだけでも、この町に住みたいと思うほど。

http://www.town.oketo.hokkaido.jp/kyouiku_bunka/library/

201507150414201507150361

201507150368

201507150374201507150381

201507150380201507150407

この図書館と、町内の丘の上の一軒家に住む友人宅へは、また訪ねていきたいものだ。

201507150428

楽しかった夏の旅の思い出だ。

つづく…

| | コメント (0)

2015年11月 9日 (月)

【読】読書ノート、なんちゃって

10/23~11/3 瀬川拓郎 『アイヌ学入門』 講談社現代新書 2304 (2015/2/20) 311ページ

ひさしぶりに、読書ノートをとってみた。
数日前に読み終えたばかりなのに、本の内容が頭から抜け落ちている。
時間が経てば経つほど、読後の印象しか残らないので、ノートをとることはたいせつだな、とあらためて思う。

なかなかできないことだけれど。

201511090001

[目次]
はじめに
 グローバリズムでも民族主義でもなく
 シンフォニア・タプカーラ
 相乗の世界へ
 鏡のなかの私たちとしてのアイヌ
序章 アイヌとはどのような人びとか
 アイヌの人びととの出会い
 アイヌの歴史を掘る 他
第1章 縄文―一万年の伝統を継ぐ
 孤立するアイヌ語
 縄文語との関係 他
第2章 交易―沈黙交易とエスニシティ
 武者姿のアイヌ
 千島アイヌの奇妙な習俗 他
第3章 伝説―古代ローマからアイヌへ
 子どもだましの作り話
 古代ローマとアイヌ伝説 他
第4章 呪術―行進する人びとと陰陽道
 アイヌの呪術と日本
 ケガレと行進呪術 他
第5章 疫病―アイヌの疱瘡神と蘇民将来
 アイヌ文化の陰影
 アイヌ蘇民将来 他
第6章 祭祀―狩猟民と山の神の農耕儀礼
 カムイと神
 アイヌの祭祀と古代日本 他
第7章 黄金―アイヌは黄金の民だったか
 黄金を知らない黄金島の人びと
 渡海する和人の金堀りたち 他
第8章 現代―アイヌとして生きる
 Aさんへのインタビュー
 アイヌの開拓団 他

冒頭、アイヌのミュージシャン(トンコリ奏者)、OKI(オキ)が写真入りで紹介されている。
OKIさんのファンとしては、この冒頭だけでうれしくなった。

「自然と共生するアイヌ」という古くからの固定観念から脱して、異民族との生々しい交流を生きぬいてきたアイヌ(交易民としてのアイヌ)――OKIの音楽に流れているものがこれだ。

「オレはサンタン交易でアンプを手に入れたアイヌだ。プラグにつないだトンコリでアイヌはいったいどんな演奏をはじめるのか。そこにどのような可能性が広がるのか。それがオレの音楽なんだ」 ― 本書P.7 OKIと瀬川さんとの会話 ―

CHIKAR STUDIO
http://www.tonkori.com/

OKI DUB AINU BAND (Facebookページ)
https://www.facebook.com/pages/OKI-DUB-AINU-BAND/156555957713812

Marewrew (Facebookページ)
https://www.facebook.com/pages/Marewrew/219401038125307

         

全編、気鋭の考古学者らしく、ユニークな視点からの大胆な仮説に満ちていて、説得力があり、刺激的だった。
視界がパーッと広がったような、読後感をもった。

| | コメント (0)

より以前の記事一覧

その他のカテゴリー

【山】山日誌 【楽】音楽日誌 【歩】散歩日誌 【演】演芸日誌 【観】観察日誌 【読】読書日誌 【遊】おでかけ日誌 【雑】きまぐれ日誌 【震】震災日誌 あの戦争 こんな本を手に入れた こんな本を読んだ こんな音楽を聴いた ちょっと遠くへ アイヌ民族・アイヌ語 サイボク・まきばの湯 トムラウシ山遭難事故 上々颱風 中島みゆき 五十一 五木寛之 今尾恵介 内村剛介 内澤旬子 内田樹 加藤登紀子 勝沼大雅園 勢古浩爾 南方熊楠 古山高麗雄 古本 吉本隆明 吉村昭 呉智英 四季 冬 四季 夏 四季 春 四季 秋 図書館 国分寺 light house 国分寺界隈 塩山 BUN BUN Bear 塩見鮮一郎 多摩 夢枕獏 宮本常一 宮沢賢治 宮部みゆき 小平図書館友の会 小平界隈 小熊英二 小金井公園 小金井界隈 山崎ハコ 山田風太郎 山野井泰史 岡崎武志 岸本完司 平岡正明 府中 郷土の森 日帰り温泉 星野道夫 服部文祥 杏's cafe 村上春樹 東大和界隈 松岡正剛 松浦武四郎 柳田国男 桂枝雀 椎名誠 江戸東京たてもの園 江戸東京博物館 池澤夏樹 沖浦和光 沖縄 沢木耕太郎 浅川マキ 浅田次郎 浅草弾左衛門 渋・辰野館 満州 澤地久枝 狭山公園 田中優子 白崎映美 百名山 知里幸恵・真志保 石光真清 石原吉郎 石川英輔 美瑛 船戸与一 菅江真澄 萱野茂 西川郷子 西牟田靖 赤坂憲雄 長倉洋海 間宮林蔵 関野吉晴 阿部謹也 青梅・奥多摩・五日市 静かな大地 須藤もん 高橋美香 高田渡 高野秀行 鳥の歌 鶴見和子