近くの図書館の書棚でみつけた本。
読んでみたい本だったので、借りてきて読んでいる。
中田準一 『前川さん、すべて自邸でやってたんですね 前川國男のアイデンティティー』
彰国社 2015/5/10発行 195ページ 1,900円(税別)
著者は、軽井沢の別荘に保管されていた旧前川國男邸の解体部材を、江戸東京建物園に移築・復元したときの担当者。
前川國男建築設計事務所に1965年から2013年にかけて勤務していた。
― e-honサイトより ―
[目次]
第1章 前川さんの家
前川さんの家
ケヤキ・北入り・アプローチ ほか
第2章 前川さんのお言葉
建物が敷地を選ぶ
ムーブマンがないね ほか
第3章 前川邸を探検しよう
心を静める道程
主人と使用人の部屋の設えは変わらない ほか
第4章 前川事務所の仕事のしかた
設計は二者択一の繰返し
建築という虚構を支える細部 ほか
折込み 前川國男作品系統図
[出版社商品紹介]
折々に前川が漏らした言葉の意味が、「旧前川邸」に凝縮されていた。社会のためによい建築をつくろうとするすべての人々に。
著者紹介中田 準一 (ナカタ ジュンイチ)
(公社)日本建築家協会名誉会員。1940年、東京に生まれる。1965年に横浜国立大学工学部建築学科卒業後、1965~2013年、(株)前川國男建築設計事務所勤務。職歴:(株)前川國男建築設計事務所取締役、建築家賠償責任保険審議委員会委員長、(公社)日本建築家協会副会長・災害対策委員会初代委員長、NPO耐震総合安全機構(JASO)初代理事長。現在:東京理科大学/大学院非常勤講師(1977年~)、(一社)災害総合支援機構機構長。
■
ちょうど、「江戸東京たてもの園友の会」の会員証期限が切れるので、その更新をかねて車で小金井公園・江戸東京たてもの園に行ってきた。
自宅から10キロほどのところにある。
時間に余裕があれば自転車で行くところだが、今日は車で。
江戸東京たてもの園
http://tatemonoen.jp/
小金井公園正面入口(駐車場入口横)には、毎年この時期、大輪の皇帝ダリヤが咲いている。
見あげるほどの高い位置に咲いていた。
ちょうど昼どきだったので、いつもの園内「武蔵野うどん 蔵」で、うどんを食べた。
鴨汁うどん。
その後、西ゾーンの前川國男邸へ。
ずっと前に中に入ったきりで、内部を見学するのはひさしぶり。
いつもは南側から眺めて通り過ぎているが、これは北側・玄関口。
門柱がなく、低い塀の間を導かれるようにして玄関口に。
このあたりの配置も憎い。
上に紹介した中田さんの本で、この建築の見所をあらためて知った。
今日は、その確認もしたかった。
南側の大きな窓からの採光がみごと。
下の写真に写っている食卓は、長方形ではなく、台形。
前川さんのこだわりだという。
ドアノブにも、こだわりが。
北側のロフト風の中二階。
いつ見ても、いいなあと思う。
外観の細部も、ふだんなら見落しがちだった。
なんといっても、前川國男邸の魅力は、南側から見た外観。
大きな欅の木(下の写真の右端)も、元建っていた敷地にあったのとほぼ同じ位置だということを、この本で知った。
平日でも、たてもの園内には人の姿が多い。
ボランティアによる園内案内を受ける人たちを見かけた。
天気のいい日に、また行ってみよう。
私は友の会会員証があるので、入園料無料。
■
この本も、いい。
『新 江戸東京たてもの園物語』
企画・編集 江戸東京たてもの園(東京都江戸東京博物館分館)
株式会社スタジオジブリ
発行 東京都江戸東京博物館
新しい本 第3頁 - スタジオジブリ出版部
http://www.ghibli.jp/shuppan/new/index_3.html
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