カテゴリー「服部文祥」の9件の記事

2013年11月16日 (土)

【読】関野吉晴さんの対談集

図書館にリクエストしておいた本が、ようやく届いた。
わざわざ購入して入れてくれたようで、うれしい。

『人類滅亡を避ける道――関野吉晴対論集』
 東海教育研究所/東海大学出版会 2013/4/8発行
 277ページ 1,800円(税別)

― Amazonより ―
 科学技術の発達と、それに逆襲するかのような大災害や原発事故。止まらない経済のグローバル化と環境破壊。この先いったい人類はどこへ行くのか。この地球上で生き残れるのか。未来への希望の光を見いだすために、関野吉晴が九人の「賢者」と語り合う―。
著者略歴 関野吉晴
 探検家、医師、武蔵野美術大学教授(文化人類学)。1949年東京都生まれ。一橋大学法学部、横浜市立大学医学部卒業。一橋大在学中に探検部を創設し、アマゾン全流を下ったのを皮切りに、約20年間南米各地に遺跡や先住民を訪ねる旅を続ける。その間に医師となり病院勤務も続けるが、1993年からは人類がアフリカから南米南端にまで広がった道のりを逆ルートでたどる「グレードジャーニー」をスタートさせ、2002年にタンザニアのラエトリにゴールした。2004年から「グレートジャーニー 日本列島にやってきた人々」を始め、2011年6月にインドネシアからの「海のグレートジャーニー」を終えて沖縄・石垣島に到達した。1999年、植村直己冒険賞受賞。

対談相手に、私の好きな人が何人かはいっていて、うれしい。
船戸与一、池澤夏樹、服部文祥の三人のページを、まっさきに読んだ。
関野さんと対談相手9人の、それぞれの個性がでていて、面白い。

・山折哲雄 (宗教学者) 1931年生まれ
 それぞれの風土が育ててきた基層の文化に立ち返れ!
・池内 了 (宇宙物理学者) 1944年生まれ
 よりよい未来にじっくりじっくり近づいていこう
・船戸与一 (作家) 1944年生まれ
 「闇なき世界」に未来などあるのか?
・藤原新也 (写真家・作家) 1944年生まれ
 世の「毒」を食らった若者にこそ可能性はある
・池澤夏樹 (作家) 1945年生まれ
 草食男子の静かな暮らしが「人類生き残り」の戦略となる?
・山極寿一 (人類学・霊長類学者、京都大学理学部長・大学院理学研究科長) 1952年生まれ
 ゴリラ社会の“負けない論理”に学ぼう
・井田 茂 (日本惑星科学会前会長、東京工業大学地球惑星科学科教授) 1960年生まれ
 宇宙を見て地球を知れば、人類の未来への新しい発想も……
・島田雅彦 (作家・文芸家協会理事・法政大学国際文化学部教授) 1961年生まれ
 人も社会も「成熟」したら、創造的な「没落」を目指そう
・服部文祥 (サバイバル登山家) 1969年生まれ
 地球の自然を食い荒らす有害獣(にんげん)は駆除しなくていのか?

エピローグ(あとがき)のかなりの分量をさいて、船戸与一さんのことが書かれている。

船戸さんとの対談が4時間半にも及んだこと。
船戸さんの超長編小説『満州国演義』が、全9巻の予定であること(7巻まで刊行されている)。
「たちの悪い悪性腫瘍」と戦っている船戸さんに、対談の話を持ちかけるのに勇気が必要だったこと。
対談の三週間前、毎年、出版社の編集者やジャーナリスト、作家らが船戸さんを囲んで開く忘年会があり、その場で対談をお願いしたこと。
……等々。船戸さんの近況もわかった。
『満州国演義』は、ぜひとも完結してもらいたい。

船戸さんは、早稲田大学探検部のOB。
西木正明さんらとともに、凍ったベーリング海峡を渡るための先遣隊員として、アラスカ西部で越冬したことがある。
関野さんも、大学探検部出身だ。
関野さんが船戸作品のファン、というのは意外だった。
そういえば、前にも二人は対談していたっけなあ。

関野さんは、対談の名手だなあ。

 

池澤夏樹さんの言葉が印象に残った。

<……いずれにしても、これから決定的な変化を経験するのは若者です。人口問題や食糧問題できっとつらい思いをするんだと思います。そこで、ホモサピエンスの真価が問われるんですね。どこまであさましくなるのか、互いに手を差し伸べるのか。3・11はいい実験だったと思いますよ。つらいことがあって、そこからどう立ち直るか。昔から日本は大変住みやすいところだったけど、自然災害が多かった。どうしても来るからしようがない。そのたびに失って、泣いて、またやり直したんです。そういう意味では強い。でも政治は異民族が来なかったぶんだけ、とくに外交が下手で、大きな戦争に負けても自分たちが起こしたことだとは思わないで一種の自然災害のように一億総懺悔とかいって、さあ再建しようで、おしまい。ドイツみたいなしつこさがない。国民性はよくも悪くもそんなものですね。でもまあ、いろいろ考えることは誰でもできますから、生きていきましょうよ(笑)。> (本書 P.157)

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2011年4月30日 (土)

【読】服部文祥さんの新刊 「百年前の山を旅する」

きのう、神保町をぶらぶら歩いて、三省堂書店(神保町店)にはいってみた。
偶然、こんな本を目にして購入。

服部文祥 『百年前の山を旅する』
 東京新聞 2010年10月23日 初版第一刷発行
        2011年1月27日 三刷発行

ずいぶん前に出版されていたのに、知らなかった。
三省堂書店の上の階からエスカレーターで降りているとき、壁に山の写真がたくさん飾ってあった。
いい写真だった。
よく見ると「服部文祥」「百年前の山を旅する」という文字が。
一階でエスカレーターを降りたところにワゴンが置いてあり、この本が平積みになっていた。
うまい売り方だなあ。

服部さんのファンなので、迷わず一冊手とってにレジに向かった。

― Amazonサイトより ―
<ゴアテックスもヘッドランプも持たず、ハンテン、股引、脚絆にわらじという出で立ちで、100年前の登山を追体験。それは登山と人の本質な関係に迫り、また、行き過ぎた現代文明の恩恵によって忘れていた感情を再発見する旅であった。 山と人の古くて新しい魅力を紀行文で伝える。 当時の格好で追いかけるのは、田部重治やW・ウェストン、江戸時代の加賀藩の杣人足など。 山の専門誌 月刊「岳人」に掲載し、好評を得たものに大幅加筆。最新取材や書き下ろしを含む。>

何よりも、タイトルに惹かれた。
百年前の人々の山登りを想像してみると、なにやらわくわくしてくる。

このところ、地震・災害、原発、そんな本ばかり読んでいたので、気が滅入っていたところだ。
こういう本を読んで気分を変えたいな。

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2010年5月22日 (土)

【山】【読】山野井泰史さんの連載(東京新聞夕刊)

カテゴリー 【山】【読】は強引かもしれないが……。

東京新聞の夕刊一面に 「この道」 という連載記事がある。
ちょうど日経新聞の 「私の履歴書」 のような内容だ。

すこし前まで、河野洋平が52回にわたって連載していたが、私はまったく読む気がなかった。
その後、5月6日(木)から、クライマーの山野井泰史さんの連載がはじまった。
毎日、欠かさず読んでいる。

東京新聞 2010年5月6日(木) 夕刊 一面
 「この道」 山野井泰史  第1回 「クライマーズ・ハイ」


20100506_tokyo_shinbun

この人のことはあまりよく知らなかったが、服部文祥さんの本 『サバイバル登山家』 (みすず書房)に序文を寄せていたので記憶にあった。


Hattori_survival_climber_2【読】サバイバル登山家 2009年7月17日 (金)
 http://yamaoji.cocolog-nifty.com/blog/2009/07/post-aee3.html

【読】サバイバル登山家(続) 2009年7月17日 (金)
 http://yamaoji.cocolog-nifty.com/blog/2009/07/post-91b8.html

服部さんもすごい人だが、この山野井さんはもっとすごい。
クライミングの内容にも驚かされるが、生き方が山登り一筋なのだ。


5月22日(土) 第15回 「山だけで生きる」 より

<好きな山登りだけやっていても、生きていける。そう思うようになったのは二十代半ばからですね。二十代前半は派遣労働者として、流れ作業で働いたりしてましたけど。それからは職業を持つことは考えませんでした。/山に行きはじめた小学生の時は、山小屋で仕事をできたらいいなと思っていましたけどね。毎年、いろんな外国の山に行くようになると、山小屋の仕事なんかできないわけですよ。……>

<唯一、定職というんじゃないけど、富士山の強力は十年くらいやりました。これはヒマラヤのトレーニングにもなりますから。……>

 1992年、ブロードピークにいっしょに登った長尾妙子さんと結ばれ、奥多摩で暮らすようになる。妙子夫人も数々のハイレベルな登攀を世界各地で行ってきたトップクライマー。夫妻で山一筋の暮らしを続けてきた。

<とにかく山登りにマイナスになるようなことはしたくなかった。自分の山登りができなくなる、時間がさけなくなるようなことはしたくないと思っていたんです。収入は、普通の人が聞いたら笑っちゃうような額ですけど。強力は2002年にはやめたから、あれからどうやって収入を得てきたんだろう(笑)。……>

― 5月21日(金) 東京新聞 第14回に記された紹介文より ―
やまのい・やすし
 1965年、東京都生まれ。「世界最強」とうたわれた登山家。文部科学省スポーツ功労賞、植村直已冒険賞などを受賞。題字は本人。(構成=編集委員・佐藤次郎)

― Wikipediaより ―
山野井 泰史(やまのい やすし、1965年4月21日 - ) は、東京都出身のソロクライマー。身長165cm、体重58kg。東京都西多摩郡奥多摩町在住。
高校就学時よりアルパイン・クライミングに傾倒。高校卒業後はアメリカ合衆国のヨセミテなどでフリークライミングに没頭する。フリークライマー平山ユージと共にルートに挑戦した。その後はビッグウォールに転身し、妻の妙子とともに、毎年新ルートを開拓する。ギャチュン・カン北壁の登攀後、嵐と雪崩に巻き込まれ重度の凍傷に罹り手足の指10本を切断する重傷を負うも、クライミングへの熱意は冷めず、オールラウンドな挑戦を続けている。


【参考書籍】

Yamanoi_iwatoyuki_1山野井泰史 『垂直の記憶―岩と雪の7章』
 山と渓谷社 2004年
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4635140059
出版社/著者からの内容紹介
2002年秋、山野井泰史は、ヒマラヤの難峰ギャチュン・カンに単独登頂後、下降中嵐につかまり、妻・妙子とともに決死の脱出を試みて奇跡的に生還した。この衝撃的な生還を機に、自らのクライミングの半生を振り返り、難ルートから挑んだ高峰への思いを綴る。すさまじい登攀への思いと「日常」の生活も著わした、氏の再起への物語でもある。




Sawaki_tou沢木耕太郎 『凍』
 新潮社 2005年
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/410327512X
内容(「BOOK」データベースより)
最強のクライマーとの呼び声も高い山野井泰史。世界的名声を得ながら、ストイックなほど厳しい登山を続けている彼が選んだのは、ヒマラヤの難峰ギャチュンカンだった。だが彼は、妻とともにその美しい氷壁に挑み始めたとき、二人を待ち受ける壮絶な闘いの結末を知るはずもなかった―。絶望的状況下、究極の選択。鮮かに浮かび上がる奇跡の登山行と人間の絆、ノンフィクションの極北。講談社ノンフィクション賞受賞。




【2010/5/30追記】
YouTube
1/7 山野井泰史夫妻のオルカ初登 クライミング (全7映像の1)
 NHKスペシャル
http://www.youtube.com/watch?v=aLMLk8WeAEI&NR=1

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2009年7月17日 (金)

【読】サバイバル登山家(続)

Hattori_survival_climber_2『サバイバル登山家』 服部文祥 著 みすず書房

e-hon
http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000031728757&Action_id=121&Sza_id=B0

Amazon
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4622072203

前回、序章からの引用でおわってしまった。
まだまだ書いておきたいことがある。
といっても、引用ばかりで恐縮だが、服部さんの感じ方、考え方がよくあらわれている箇所を抜きだしてみたい。

I サバイバル登山まで
 満ち足りた世代
 肉屋

II サバイバル登山
 サバイバル始動
  南アルプス大井川源流~三峰川源流 1999.9.5-11

<登山道などがなかったころ、藪を避けられ、アップダウンのない水流の近くが山越の登降路だった。山の民が歩きやすい沢を経験で探し出して伝えてきた。猟師や木こり、もしくはなんらかの理由で関所を越えられない人などがそんな道を使っていた。山小屋も登山道もまともな地図も装備も交通機関もなかった時代に、今よりずっと山深い南アルプスを平気で歩きまわっている人たちがいた。>  (P.56)


 サバイバル生活術

<周辺を確認する。チェックリストがあるわけではない。眺めまわしてなにか心に引っかかってくるものがなければOK。なんとなくやばい気がするからやめておこうとか、なんとなくこっちのほうがよい気がするなんてときの 「なんとなく」 という感覚は大事にしたほうがいい。……僕は言葉に還元できない総合判断だと思っている。もしくは体全体で考えているといってもい。人間は言葉を使って頭でものを考えていると思いがちだが、言葉をもたない野生動物たちもかなりの物事を判断している。>  (P.70-71)

<「サバイバル」といっても、僕らの命を奪おうとする意志をもった何者かが、山のなかにいるわけではない。一方、岩魚は僕らに命をつけねらわれるうえに、反撃の手段はなく、逃げるか食われるかの二通りしかない。人間は生粋のプレデター(捕食者)である。森に住む岩魚を食料とするなら、せめて山のなかで自分に課す負担を多くして、心のかなで岩魚を殺生することを正当化するしかない。負担とは、食料や装備を持っていかないサバイバルであり、ソロであり、長期であり、毛バリであると僕は考えている。>  (P.80-81)

<単独行中に足の骨を折ったらどうするのか、と聞かれることもある。まるで単独行が社会の迷惑であるかのような言いぐさだ。野生動物に 「もし足の骨を折ったら……」 と聞いたら 「死ぬしかないから、そうならないように気をつけています」 と答えるだろう。>


 日高全山ソロサバイバル
  日勝峠~襟裳岬 2003.8.2-26

<何事もフェアにやりたいだけだった。自分の力でやりたかった。自分でできないときにはじめて、その行為や結果に値する代価を払って解決する。……僕は自分がきらいなシステムのなかで生きている人間なのだ。それをごまかすために山に向かう。大自然のなかに入りこみ、そこで自分の力を試して帰ってくる。>


III 冬黒部

 黒部とは
 二一世紀豪雪
  北アルプス上ノ廊下横断~北薬師岳東稜 2000.12.28-2001.1.7
 三つの初登攀
  北アルプス黒部川横断 黒部別山中尾根主稜~八ツ峰北面滝ノ谷下部氷瀑~八ツ峰北面袖ノ稜
  2002.3.16-26

<黒部に入るといつも場違いな気分に包まれる。それは自分の生命があまりに無防備であるということをリアルに思い知らされるためだ。自分が、血と肉となまぐさい内臓を皮膚という柔らかい袋に詰め込んだ装置にすぎないということが、黒部ではばれてしまうのである。ちょっとしたミスや大自然の些細な衝撃で袋はバシャンと割れ、僕は簡単に死ぬ。>  (P.214)

<富山のビジネスホテルで浅い眠りから目覚めた。……/外は予報どおり大粒の雨だった。剱岳は吹雪だろう。部屋には、二週間命を預けてきた装備と、昨夜くだらないテレビを見ながら食べたお菓子の袋が散乱していた。……/「自我」という現代社会では何よりも強いものが、死の恐怖をまえに縮みあがり、ときには消えてしまう。下山後は些細な欲をあえて満たすことで、僕らは自我と街の生活をとりもどしていく。>

<自然には意志も過ちもなく、純粋な危険があるだけだ。その危険に身を晒す行為に、情緒と感傷をくすぐる甘い香りが漂っている。>  (P.242)


 日高のあとの話、もしくはちょっと長いあとがき

<やや穿った見方だが、都会に生きる人々の大多数は一方的に消費するだけの人間という意味でお客さんである。買物客、乗客、もしかしたら患者まで、自分で解決する機会を奪われたか、あきらめるようにしむけられてきた人々だ。食料の調達をあきらめてスーパーに買いにいき、自分で移動することをあきらめて電車に乗り、自分で治すことをあきらめて病院にいく。/僕は街にいると、自分がお金を払って生かされているお客さんのような気がして、ときどきむしょうに恥ずかしくなる。>  (P.250)



読んでいて、私はふと、星野道夫さんを思いだした。
体の奥まで響いてくるような書物だった。

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【読】サバイバル登山家

北海道でおおきな遭難死亡事故があった。

どうしんウェブ 北海道新聞
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/177700.html
 大雪山系で10人死亡 トムラウシ9人 夏山で過去最悪
 (07/17 08:15、07/17 14:28 更新)


トムラウシ山も美瑛岳も私にはなじみのある山だけに、やりきれない。
(トムラウシまでは行ったことがないが、その周辺は高校山岳部にいた頃歩いていたので、どんな山かという知識は持っている。決して楽な山ではない)

疲労凍死ということだろう。
亡くなった方々やご家族はほんとうにお気の毒だが、私は、ツアー登山という山登りの方法が問題だと思う。
(今回はガイドの責任も大きいが、それ以前に、ツアーの在り方に問題があったと思うのだ)


ところで、そのツアー登山と正反対の山登りを追求し続けている登山家がいる。
服部文祥さんという1969年生まれの人で、自ら 「サバイバル登山」 と呼んでいる。

Hattori_survival_climber『サバイバル登山家』 服部文祥(はっとり・ぶんしょう)
 みすず書房
 2006/3/19 第1刷発行/2009/3/25 第9刷発行
 257ページ 2400円(税別)

カバー写真が衝撃的。
著者の服部さんが岩魚の皮を剥いているところで、このように歯をつかうときれいに剥けるという。

今年読んだ本のなかでも筆頭クラスの、印象ぶかいものだった。

序章 知床の穴
 春期知床半島全山縦走 1993.3.25-4.12

<朝起きるとテントの中が妙に広く、低気圧はまだ来ていないようだった。/入り口を開けて外を見ると、空はどんよりと曇っていて、半雪洞の周りには覚えのないゴミが不自然に散らばっていた。/それは乾燥米の袋だった。その横にはチョコの包装ビニールが落ちていた。寝ぼけたままで、手を伸ばすと、飴、カロリーメイト、もう一度チョコ。すべてなんだか見覚えのある食べ物のカスばかり。……>

<もう一度外を見て、またテントの中を見た。慌てて、靴も履かずにテントを飛び出すと雪面にはキツネの足跡が乱れていた。膝をつき、雪の上に散らばった乾燥米を手で集めてみた。雪と混ざっていてもう話にならなかった。……>

<入山して七日目、羅臼岳を越えて、ようやくゴールが見えはじめ、やる気が湧いてきた矢先のアクシデントだった。……出発前、僕の登山人生最後になるかもしれないと思っていた長期山行はキツネに食料を盗まれたために終わるのだ。しかも、自分が寝ていたテントの中から抜き取られたのである。>  (P.11-12)

服部さんが大学生の時に試みた、知床半島海別岳から知床岬までの単独縦走の七日目のできごとだった。
半雪洞のなかにテントを張って、接近していた低気圧をやり過ごそうとしていたとき、キタキツネがテントを牙で裂き、眠っているあいだに十四日ぶんの行動食を袋ごと持ち去ってしまったのである。

いったんは「これで終わりなんだ」と思い、下山も考えたが、彼はそのまま知床岬まで歩き通した。


のちに、この知床全山縦走をふりかえって、こう書いている。

<食料を奪われた直後、僕はキタキツネが憎くてしょうがなかった。見つけたら捕まえて皮を剥いで食べてやろうとまで思っていた。……/あの日僕は、接近する低気圧をやり過ごすために停滞しようとしていた。食料を奪われたために、日程に余裕がなくなったので出発したのだ。その結果、あのあとのみぞれ三日間と三八豪雪以来と言われた嵐の三日間を、知床連山でももっとも標高の低いルサ乗越付近で迎えることになった。もし食料を盗まれずに停滞していたら、羅臼岳の半雪洞で荒天の六日間を耐えなくてはならなかったかもしれない。……>

<もう十年近く前のことだ。キタキツネの彼(もしくは彼女)ももこの世にはいないだろう。いや、うまくやっていれば、子孫のなかに薄まって生きている。人が眠っているテントから食料を盗み出せるのだから、うまくやってないはずがない。>  (「サバイバル始動」 P.63-64)

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2009年6月28日 (日)

【読】読書日誌 2009年上半期

6月も残すところあと二日。
今年は、一年間に100冊読もうと目標をたてた。
たんなる目安ではあるが、それぐらいのペースで読もうと思ったのだ。

今年も半分になるので、リストアップしておこうと思う。
自分のための記録である。

最後の49冊目は、現在進行中。

今年出会ったのは、高野秀行さんと、内澤旬子さん。
服部文祥さんという魅力的な人に出会うこともできた。
読みたい本はたくさんあるけれど、今の生活スタイルの中で読めるのはこれぐらいなんだろうな。

Hattori_survival_climberUchizawa_sekai_tochiku_kikou_2Takano_kaijuuki_3_2『サバイバル登山家』
 服部文祥 みすず書房
 ※未読
『世界屠畜紀行』
 内澤旬子 解放出版社
『怪獣記』
 高野秀行 講談社





1月
宮部みゆき 『あやし』 角川文庫
山田順子 『なぜ、江戸の庶民は時間に正確だったのか?』 実業之日本社
水木しげる 『猫楠』 角川文庫
水木しげる 『水木しげるのラバウル戦記』 ちくま文庫
石川直樹 『いま生きているという冒険』 理論社
水木しげる 『コミック昭和史①』 講談社文庫
船戸与一 『満州国演義1』 新潮社
船戸与一 『満州国演義2』 新潮社

2月
船戸与一 『満州国演義3』 新潮社
船戸与一 『満州国演義4』 新潮社
上笙一郎(かみ・しょういちろう) 『満蒙開拓青少年義勇軍』 中公新書
船戸与一 『満州国演義5』 新潮社
平岡正明 『日本人は中国で何をしたか』 潮文庫
平岡正明 『石原莞爾試論』 白川書院

3月
朝日新聞山形支局 『聞き書き ある憲兵の記録』 朝日文庫
澤地久枝 『わたしが生きた昭和』 岩波現代文庫
澤地久枝 『もういとつの満州』 文藝春秋社
赤塚不二夫 『これでいいのだ 赤塚不二夫自叙伝』 文春文庫
野島博之 『謎とき 日本近現代史』 講談社現代新書
森史朗 『松本清張への召集令状』 文春新書
高野秀行 『ミャンマーの柳生一族』 集英社文庫
船戸与一 『河畔に標なく』 集英社(2006年)
高野秀行 『アヘン王国潜入記』 集英社文庫

4月
高野秀行 『世界のシワに夢を見ろ!』 小学館文庫
高野秀行 『ワセダ三畳青春期』 集英社文庫
高野秀行 『幻獣ムベンベを追え』 集英社文庫
美しい日本の常識を再発見する会編 『日本人は桜のことを何も知らない』 学研
盛口満 『わっ、ゴキブリだ!』 どうぶつ社(2005年)
植松黎 『毒草を食べてみた』 文春新書
エマニュエル・ドンガラ/高野秀行訳 『世界が生まれた朝に』 小学館
高野秀行 『メモリークエスト』 幻冬舎
蔵前仁一 『ホテルアジアの眠れない夜』 凱風社
高野秀行 『異国トーキョー漂流記』 集英社文庫
高野秀行 『怪しいシンドバッド』 集英社文庫

5月
高野秀行 『巨流アマゾンを遡れ!』 集英社文庫
高野秀行 『西南シルクロードは密林に消える』 講談社
高野秀行 『神に頼って走れ!』 集英社文庫
高野秀行 『怪魚ウモッカ格闘記』 集英社文庫
高野秀行 『辺境の旅はゾウにかぎる』 本の雑誌社
高橋秀実(たかはし・ひでみね) 『素晴らしきラジオ体操』 小学館文庫
斉藤政喜/内澤旬子(イラスト) 『東方見便録』 小学館(1998年)

6月
内澤旬子 『世界屠畜紀行』 解放出版社(2007年)
斉藤政喜/内澤旬子(イラスト) 『東京見便録』 小学館(2009年)
高野秀行 『怪獣記』 講談社(2007年)
服部文祥 『サバイバル!』 ちくま新書(2008年)
アルセーニエフ/長谷川四郎訳 『デルスウ・ウザーラ』 東洋文庫(1965年)
内澤旬子 『おやじがき』 にんげん出版(2008年)
平岡泰博 『虎山(こざん)へ』 集英社(2003年)
スティーヴン・ヘレロ 『ベア・アタックス I』 北海道大学図書刊行会(2000年)

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2009年6月14日 (日)

【読】デルスウ・ウザーラ

ずっと気になっていた本を読もうと思いたち、きのうから少しずつ読みはじめた。
活字が小さいのがつらいけれど、描かれている世界は広くて深い。

Derusu_uzara『デルスウ・ウザーラ 沿海州探検行』
 アルセーニエフ 著/長谷川四郎 訳
 平凡社 東洋文庫 55
 1965/11/10 初版第1刷
 2004/1/27 初版第18刷
 314ページ 2400円(税別)

黒沢明監督の映画で有名になったが、長谷川四郎が戦前(1943年)、南満州鉄道会社調査部に勤めていた時に翻訳した、古典的な名著である。

私がこの本を読んでみようと思いたったのは、星野道夫さんの愛読書だったことを知ってからだった。
手に入れたものの、これまでなかなか読めないでいた。

【過去記事】
 【読】星野道夫さんの本棚(続) 2008/7/2
  http://yamaoji.cocolog-nifty.com/blog/2008/07/post_1476.html


Hoshino_coyote_no2「Coyote 第2号」 スイッチ・パブリッシング 2004/10/8発行
 特集 星野道夫の冒険
  ― ぼくはこのような本を読んで旅にでかけた。 ―

星野さんは、この本を擦りきれるまで愛読したという。
この雑誌には、星野さんの文章が引用されている(出典は書かれておらず、私も星野さんのどの本からなのかすぐにはわからないが)。

<夜になると(太陽は沈まないが)、川岸から集めてきた流木で焚火をした。……焚火は一人でいるときの最良の友だちだ。 火を見つめていると、時間が経つのを忘れてしまう。 火のそばに寝ころびながら、灰だらけのコーヒーをすする。 そして、もう何度読み返したかわからないアルセーニエフの『デルスウ・ウザーラ』のページを繰っていると、これほどぜいたくな時間はほかにないだろうと思われる。>

星野さんのアラスカの家の書斎には、ボロボロになったこの本を改めて装幀しなおしたものが残されていたそうだ。
「Coyote」の特集には、星野さんの愛した本が挿画(赤井稚佳)で載っていて、こういう本なら読んでみたいなと思ったものだ。
(Coyote 第2号 P.52)

一年ちかく本棚で眠っていたこの本を引っぱりだしてきたのは、服部文祥さんの本 『サバイバル!』(ちくま新書)に刺激され、私のなかに埋もれていた「自然への欲求」のようなものが目をさましたせいだろうか。

Hattori_survival_2_2『サバイバル!』
 服部文祥 ちくま新書

第二章「サバイバル実践」 冒頭(P.67)に、『デルスウ・ウザーラ』の一節が引用されている。

 「わし、こう、見て、思う――空気、軽くて、重くない」 ゴリド人は息をして、自分の胸をゆびさした。
 彼はすっかり自然といっしょに生活していて、自分の体そのもので生れながらに天気の変化を予感できたのである。
 (ウラジミール・アルセーニエフ 『デルスウ・ウザーラ』)

服部文祥さんも、この本を愛読したのだろうか。

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2009年6月11日 (木)

【読】サバイバル登山

Takano_kaijuuki高野秀行さんの 『怪獣記』 は昨日読了。
クルド民族のことが詳しく書かれていて、興味ぶかかった。
ジャノワールと呼ばれるUMAを探索しに行った場所、トルコのワン湖一帯は、クルド民族の居住地ということだ。

さあ、次に何を読もうか、と迷って、今朝出がけに決めたのが服部文祥(はっとり・ぶんしょう)さんという人が書いた 『サバイバル!』 という新書だ。
これまた高野さんが  『辺境の旅はゾウに限る』 (本の雑誌社 2008年)掲載の書評でとりあげていた著者の本である。
高野さんが書評でとりあげていたのは 『サバイバル登山家』(みすず書房)だが、これはいずれ入手予定。
図書館から借りようかとも思ったのだが、ずっと貸出中だし、いっそ手元に置きたいと思うほど魅力的な本だから。


今日から読んでいるのがこれ。

Hattori_survival_2_4『サバイバル! ――人はズルなしで生きられるのか』
 服部文祥(はっとり・ぶんしょう)  ちくま新書
 2008/11/10発行  254ページ 760円(税別)

著者はこういう人だ(同書カバーの著者略歴)。
服部文祥(はっとり・ぶんしょう)
サバイバル登山家。1969年横浜市生まれ。
94年に東京都立大学文学部フランス文学科とワンダーフォーゲル部を卒業。
96年にカラコルム・K2(8611m)登頂。
デビュー作 『サバイバル登山家』(みすず書房)でスポーツ・ノンフィクションの新たな地平を拓き、脚光を浴びる。
現在は、東京新聞出版局の「岳人」編集員。
三児の父。

「フランス文学科とワンダーフォーゲル部を卒業」というのが何やら可笑しく、「三児の父」というのも、ほのぼのしていて良いが、この人のやっていることはすごい。

<日本海から上高地へ。200kmの山塊を、たった独りで縦断する。持参する食料は米と調味料だけ。岩魚を釣り、山菜を採り、蛇やカエルを喰らう。焚火で調理し、月の下で眠り、死を隣りに感じながら、山や渓谷を越えてゆく――。生きることを命がけで考えるクライマーは、極限で何を思うのか?……> (本書カバー裏)

出版人だけあって、文章がとてもいい。
自分を客観視でき、ユーモアのセンスもあって、読んでいてほんとうに気持のいい本だ。

なによりも、私が長らく忘れていた山の空気が感じられて、うれしくなる。
もちろん、この人のように極限的な山歩きは私にはできないけれど、わたしもかつて 「登山者」 のはしくれだった。
(事実上、現役をなかば引退してしまっているのが悲しいが……)
著者の心意気はとてもよくわかる。

<現在、山には三種類の人間がいるといわれている。登山客、登山者、登山家である。 登山客とは山岳ガイドの客、山小屋の客、場所は山だけどやっていることは観光客、を指す。 連れてきてもらっている人々、登山の要素の多くを他人任せにしている人々のことだ。>

――と、なかなか手厳しいが、私も同じことを感じる。

<登山者とは山にまつわるできる限りの要素を自分たちで行ない、その内容にも自分で責任を持つ人々のことである。 自分で何もかも行なうというのは面倒くさい。 だが、真の自由とは自立のなかにしか存在しない。 登山者とは自立した自由なる精神を、そのリスクを含めて知っている人のことである。 登山家は登山者のなかでも登山関係で生活の糧を得ていたり、登山の頻度と内容からして、人生のほとんどを登山に賭けてしまっているような人のことをいう。>

<登山者も登山家も夏の北アルプスでは絶滅危惧種だ。……> (本書 P.89)


私も、できることなら 「登山客」 ではなく、「登山者」 としての心意気を持ち続けたいと思う。

今日一日で100ページほど読めた。
快調。
こういう本を、満員の通勤電車という自然からもっとも遠い最悪の場所で読んでいると、救われる気がする。

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2009年5月28日 (木)

【読】エンタメ・ノンフの面白本

エンターテインメント・ノンフィクション、略して「エンタメ・ノンフ」。
ずいぶん思いきった略称だけれど、これは高野秀行さんの命名。
肩のこらない、ノンフィクション界のいわば直木賞対象となるような本を指す。


Takano_zou1高野秀行 『辺境の旅はゾウに限る』 (本の雑誌社 2008年)の中で、「エンタメ・ノンフ」の面白本がたくさん紹介されていたのを読んで、手にはいりやすいものを何冊か入手した。

どんな本が書評でとりあげられているか、すこし前に書いた。

 【読】この本が面白そうだ(書物を知る楽しさ)
  2009年5月23日
 http://yamaoji.cocolog-nifty.com/blog/2009/05/post-ee20.html

足(古本屋=BOOK OFF)とネット販売を駆使してあつめた本が、こんなにも。

 『素晴らしきラジオ体操』/高橋秀実 (小学館文庫)
 『魔境アジアお宝探索記』/島津法樹 (講談社+α文庫) ※続編も入手
 『秘境駅へ行こう!』/牛山隆信 (小学館文庫) ※続編も入手
 『KAMIKAZE神風』/石丸元信 (文春文庫)
 『世界屠畜紀行』/内澤旬子 (解放出版社) ※到着待ち

このほかに、内澤旬子さんのイラストにひかれて、こんな本も。

 『東方見便録』/斉藤政喜(イラスト 内澤旬子) (小学館)
 『東京見便録』/斉藤政喜(イラスト 内澤旬子) (小学館)

さらに、高野さん推薦の 『サバイバル登山家』/服部文祥 (みすず書房) の関連本。

 『サバイバル!』/服部文祥 (ちくま新書)


どれも読むのがたのしみで、ワクワクする本ばかり。
さっそく読んだのがこれ。

Takahashi_radio_taisou『素晴らしきラジオ体操』
 高橋秀実(たかはし・ひでみね)
 小学館文庫 2002/9/1発行
 264ページ 552円(税別)

私たちがこどもの頃からやっていたラジオ体操(今でも日本全国で熱心に行われている)が、こんなにも奥深いものとは思わなかった。
1925年(大正14年)、ニューヨーク。
生命保険会社がはじめた 「ラジオで体操する」 が起源だったとか、戦前・戦中の日本での 「国民体操」 とか、戦後の占領軍支配下での 「民主的な」 ラジオ体操の復活だとか、興味ぶかい話が独特の語り口で綴られていて、後半はいっきに読んでしまった。

ラジオ体操をやりたくなる気分にさせる本だ。


続いて読みはじめたのがこれ。

Saitoh_toho_kenbenroku『東方見便録』
 斉藤政喜(文)・内澤旬子(イラスト)
 小学館 1998/5/1発行
 302ページ 1500円(税別)

単行本、文庫版ともに絶版(または版元品切れ)。
手に入れるのに苦労した。
Amazonでは、古書に驚くほど高値がついていたため、「日本の古本屋」 というネット販売サイトで古書店に注文。
代金を先に振り込む方式なのでめんどうだったが、届いたときは嬉しかった。
古本だが、きれいな状態だった。

 日本の古本屋
  https://www.kosho.or.jp/servlet/top

タイトルがふるっている。
「東方見聞録」 ならぬ 「見便録」。
ウンチ(アジア各国のトイレ事情)の話である。
このての話が、じつは大好きなのだ。

食事、排泄、睡眠。
この三つがニンゲンの生きていくことの基本で、その他は皆、「余分」なことだと私は思う。


斉藤政喜さんは、以前、雑誌「BE-PAL」で連載を読んだことがある。
小学館文庫で何か読んだおぼえもあるが、内容は忘れてしまった。
リヤカーで日本全国を旅した話だったか。

この本、内澤旬子さんのイラストが、味があってじつに楽しい。
小学館 「週刊ヤングサンデー」 に連載していた旅行記とのこと。


【2009/5/31 紹介した本の画像を掲載】

Shimazu_makyou_asia_otakaraShimazu_hikyou_asia_kottouUshiyama_hikyouekiUshiyama_motto_hikyoueki











Ishimaru_kamikaze_2Hattori_survival_2    

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