カテゴリー「山野井泰史」の17件の記事

2016年3月28日 (月)

【読】古本市での収穫

昨日まで開かれていた小平の古本市で、何冊か手に入れた。

新書6冊。
中には絶版もあるようだ。

山野井さんのヤマケイ新書は、うれしい。

         

新書以外にも、単行本とムック、図録を購入。

中島みゆき論が面白そうだったので、ついつい買ってしまった。

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香月泰男展の図録も、うれしい。

新潮社の「考える人」というムックは知らなかった。
5月の読書会で、村上春樹をやるので、参考までに買ってみた。

そして、桂枝雀の評伝。
じつは、持っていたのを古本屋に売ってしまった。
古本市に出ているのを見て、やはり手元に置いておきたくなった。
私には思い入れの深い本。

手放したり、再び手に入れたり。
こういうことも、私にはよくある。

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2015年9月29日 (火)

【遊】今年はじめて葡萄園へ

夏もそろそろ終わる。

暑さもおさまり、過ごしやすい陽気になってきた。
今日は涼しい秋風が吹いている。
半袖シャツでは肌寒くなった。

毎年訪れている勝沼の葡萄園「大雅園」に、今シーズンはじめて行ってきた。
ずっと暑かったり雨が降ったりしていたため、延ばし延ばしになっていたのだ。

土日は道路もお店も混雑するので、平日のきのう(9/28)、行きは国道411号(青梅街道)経由の山道でのんびりと。
帰りは中央高速で。

「大雅園」はさすがにすいていた。
葡萄もそろそろ終わりに近づいていて、ベリーA、シャインマスカット、甲斐路、ロザリオビアンコなどしかなく、ちょっと残念。

撮影 2015/9/28(月)

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山梨 ぶどう 勝沼 ぶどう狩り 勝沼産 ワイン販売 山梨県甲州市勝沼「甲進社 大雅園」
http://www.eps4.comlink.ne.jp/~taiga/
大雅園のブログ
http://blog.goo.ne.jp/taiga-yamanashi

例年ならもっと早い時期に訪れているのに、今年はどうしたのだろう、と心配してくださっていたと聞き、うれしかった。

この夏お世話になった北海道置戸の友人に、箱詰めで送ってもらった。
三鷹の友人夫妻と自宅用にも、いくつか購入。

今年はベリーAが甘くておいしい。
毎年買っている「あじろんワイン」も、自宅用とお土産に購入。
家人は別のワインも買っていた。


行きがけ、お昼どきになったので、奥多摩(白丸)にあるレストランに立ち寄った。
ここに寄るのも、ずいぶんひさしぶりだった。

アースガーデン〜奥多摩のオーガニックなお肉カフェ〜
http://www.okutama-earthgarden.com/

「アースガーデン」という店だが、青梅街道とは多摩川の渓谷をはさんだ対岸にあるため、うっかりすると通り過ぎてしまいそうな場所にある。

前回訪れたのがいつだったのか、さっぱり憶えていないけれど、メニューが一新されて肉料理中心になっていた。

さすがに、肉料理はおいしかった。
付け合せのサラダのお代わりができるのも、うれしい。
また行ってみよう。

撮影 2015/9/28(月)

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店内の販売コーナーに、山野井泰史さんの本、『垂直の記憶』(ヤマケイ文庫)が何冊も並んでいるのを発見。

山野井さん夫妻は奥多摩に住んでいらっしゃると聞いているので、お店の人に聞いてみたところ、この店のオーナが親しくされているとのこと。
なんとなく、うれしくなった。
私は山野井さん夫妻のファンなので。

やまおじさんの流されゆく日々: 山野井泰史
http://yamaoji.cocolog-nifty.com/blog/cat22962637/index.html

多摩川の渓谷ではカヌー遊びをする人がいた。
ひさしぶりに、きもちのいいドライブだった。

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2013年8月19日 (月)

【読】The third man factor (サードマン現象)

「サードマン現象」――これは、人間が困難な状況に置かれ、時に命の危険にさらされたときに起きる現象で、その場にいるはずのない “誰か” に助けられる体験を指す。

第三の人(サードマン)という言葉は、T・S・エリオットの英語詩「荒地」で使われたのが、はじまりらしい。
私は原詩を知らないが、今読んでいる本からの孫引き。

 いつもきみのそばを歩いている第三の人は誰だ?
 数えてみると、きみとぼくしかいない
 けれど白い道の先を見ると
 いつもきみのそばを歩くもう一人がいる


  『奇跡の生還へ導く人 ― 極限状況の「サードマン現象」』 伊豆原弓訳・新潮社刊より

昨夜から、この本を読みはじめた。
面白い。

ジョン・ガイガー 著/伊豆原 弓 訳
 『奇跡の生還へ導く人 ― 極限状況の「サードマン現象」』

  新潮社 2010/9/15発行 255ページ 1,800円(税別)
 THE THIRD MAN FACTOR by John Geiger, 2009



Home - The Third Man Factor (英文サイト)
http://thirdmanfactor.igloocommunities.com/

この本は、椎名誠さんの 『ぼくがいま、死について思うこと』 (新潮社、2013年4月刊)で教えてもらった。
海底洞窟、南極大陸、飛行機の操縦席、9・11の世界貿易センタービルなど、さまざまな場面での「サードマン現象」が描かれている。

<それらを神の御業だと言う人もいる。研究者は、孤独、単調な風景、喪失ストレス、低温や低酸素など、外的・内的要因を挙げている。著者は、数多くの体験者の話を聞き、膨大な資料にあたり、その一つ一つをつぶさに検証する。そして結論は、脳科学へと収束していくのだが、それでもなお謎は残る。なぜ<存在>は危機的状況にある人を助け、奇跡の生還へと導くのか――。> (本書 訳者あとがき)

いわゆる「オカルト」的な事象ではなく、私はこのような「サードマン現象」は起こりうると思っている。
ただ、私にはまだ経験がないが……。
訳者あとがきでは、日本人の事例も三つほど紹介されている。

◆1982年 千葉県市川山岳会 松田宏也の、中国ミニヤコンカ遭難時の体験――
パートナーの菅原信を亡くし、一人で奇跡的な生還を果たした。
<両手両足が凍傷にかかった状態で岩場を歩きクレバスを越えた。その間、絶えず幻聴が起きた。(中略)そして、絶壁をおりる方法が見つからず自暴自棄になりかけたときに、その声が聞こえた。/「落ち着け……、落ちつけ……(後略)>
(本書 訳者あとがきより、訳者による引用は、松田宏也 『ミニヤコンカ奇跡の生還』 山と渓谷社、1983年)

◆1992年 ヒマラヤ チョ・オユー単独行での、山野井泰史の体験――
<後ろに気配を感じ、その幻のパートナーが手を貸してくれないことを不思議に思うのだ。/確かに男のクライマーで会話はできないが、意思の疎通は可能なような気がする。今までのソロ・クライミングのときは孤独を紛らわすためにわざと独り言を言ったりしていたが、今回の登攀はまったく話していない。寂しくないのだ。山が私に同伴者を与えてくれているようだ。>
(同上、訳者引用は、山野井泰史 『垂直の記憶――岩と雪の7章』 山と渓谷社、2004年)

◆1992年 グアムへのヨットレースで「たか号」が転覆、27日間漂流した佐野三治の体験――
<仲間がバタバタと亡くなり一人きりで絶望の淵にあったとき、突然、筏ごと百メートル上空に浮き上がり、大音響のベートーベン第九交響曲が聴こえてきたと言う。/幻覚ではなく、本当にああいう状態になったとしか思えないのだ。太平洋のまっ直中で漂う私を、UFOに乗った宇宙人が見つけて、なんとかしてやろうと、持ち上げてくれたのではないだろうか、と。>
(同上、訳者引用は、佐野三治 『たった一人の生還――「たか号」漂流二十七日間の闘い』 新潮文庫、1995年)


第二章 「シャクルトンの天使」 が、私にはことのほか興味ぶかい。
先日読んだ 『エンデュアランス号漂流』 では触れられていない逸話。

シャクルトンら28名の探検隊の乗ったエンデュアランス号は、氷に閉ざされたまま十カ月近く漂流。
やがて船は壊滅、沈没し、彼らは船を脱出して巨大な氷盤に乗り、さらに漂流を続ける。
それから五カ月後、なんとか三艘のボートで氷海から脱出し、エレファント島に上陸。

その島にいても救援隊に発見される見込みのないことが明白だったため、シャクルトン以下6名が、救援を求めて島を脱出し、小さなボートでサウスジョージア島の捕鯨基地を目指す。
残り22名はエレファント島に残り、救援を待つことに。

6名は、ちいさなボートで、「世界で最も荒れる海域」といわれるホーン岬の南の海へ漕ぎ出すという究極の冒険にでた。
その距離、1,100キロメートル!

17日間かけて、6名はサウスジョージア島に命からがら上陸できたものの、そこから先、捕鯨基地のある島の反対側までボートで進むことはできなかった。

最終的に、シャクルトンとワースリー(エンデュアランス号船長)、二等航海士 トム・クリーンの三名が、徒歩で島を横断して、救援を求めることになった。
前人未到の氷河の山越えである。
一本のロープと、大工の手斧一丁だけが、彼らの「装備」だった。

三人が体験したのは、この過酷な山越えの間ずっと、そこにいないはずの何者かの存在を感じ、励まされたということだった。

<シャクルトンは苦労しつつも旅の回想録を書きあげたが、随所に「語れないことがたくさんある」と注意書きをしている。……> (本書 P.45)

<回想録でシャクルトンは、最後にして最悪の苦闘のなか、何か尋常でないものがそばにいる気がしてならなかったとあかしている。>
<あの数日をふり返ってみると、雪原を横断したときだけでなく、エレファント島とサウスジョ-ジア島の上陸地点を隔てる嵐の白い海を渡ったときも、神がわれわれを導かれたにちがいなと思う。サウスジョージアの名もない山々や氷河を越えた三十六時間におよぶ長くつらい行軍のあいだ、ときおりわれわれは三人ではなく四人いるように思われた。>
シャクルトンは他人には何も言わなかったが、三週間後、ワースリーがたずねられもしないのに「隊長、私は歩いていたとき、もう一人一緒にいるような奇妙な感じがしたんです」と言った。のちにクリーンも、同じような奇妙な感覚があったとあかした。三人はそれぞれお互いと関係なく同じ結論に達した。もう一人別の<存在>が一緒だったと。
 (同 P.45-46)

第三章以下の200ページを、これから読むところ。

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2012年11月 1日 (木)

【読】沢木耕太郎 「ポーカー・フェース」

昨年11月に、沢木耕太郎さんのこんな本が出ていたことを知った。
さっそく近くの図書館から借りてきて読んでいる。

沢木耕太郎 『ポーカー・フェース』
 新潮社 2011年11月発行
 296ページ 1600円(税別)

沢木耕太郎さんの書いたものが好きで、一時期、ずいぶん読んだものだ。
この本に似た味わいのエッセイ集である、『バーボン・ストリート』、『チェーン・スモーキング』も私の愛読書だった。
もう、手もとにはないけれど。

本のタイトルが、なぜ「ポーカー・フェイス」ではなく、「ポーカー・フェース」なのか。
そのワケはあとがきに書かれていて、いかにも沢木さんらしい、と、ニヤリ。

全部で13話、味わいぶかいエッセイがつまっているのだが、私は、まんなかあたりの「恐怖の報酬」をまっ先に読んだ。
というのは、そこに、私が敬愛するクライマー、山野井泰史・妙子夫妻の逸話が書かれていたから。
(この本を知ったのも、山野井さんに関するネット記事からだった)

以前(二年ほど前)、このブログにも書いたのだが、沢木さんは『凍』というノンフィクションで山野井夫妻を描いていて、これにはずいぶんと感銘を受けたのだった。


2010年6月2日(水) 【山】【読】沢木耕太郎 「凍」
http://yamaoji.cocolog-nifty.com/blog/2010/06/post-f010.html

2010年6月3日 (木) 【山】【読】沢木耕太郎 「凍」 (文庫版)
http://yamaoji.cocolog-nifty.com/blog/2010/06/post-1aad.html

2010年6月4日 (金) 【山】【読】沢木耕太郎 「凍」 読了
http://yamaoji.cocolog-nifty.com/blog/2010/06/post-c039.html

それはさておき、沢木さんのエッセイは、とてもいい。
私の感覚では、まるで美味しい葡萄を食べた後のように、さわやかな充足感がある。

なぜ「葡萄」なのかといえば、私は下戸なので。
人によっては美味しいワインのような、という形容がいいのかもしれない。

『ポーカー・フェース』は読みやすい本なので、明日にでも読み終えてしまいそうだ。
読書の秋というけれど、たしかに秋は本が読める―― 気がする。

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2011年11月19日 (土)

【山】【読】読了 「いのち五分五分」

山野井孝有(やまのい・たかゆき) 著
 『いのち五分五分』 山と渓谷社(2011年7月発行)

本日読了。
クライマー 山野井泰史さん、妙子さん夫妻と二人をとりまく人びとが描かれている。
著者は、山野井泰史さんのお父さん。
1932年生まれ、13歳で軍需工場に動員され、グライダー特攻訓練を受けた、戦中世代。
毎日新聞の労組で本部書記長を務めた経歴もある。

孤高のクライマーと呼びたいような泰史さんと、よきパートナーである妙子さん(旧姓・長尾妙子)を見守るあたたかい気持ちが伝わってくる。

とくに印象に残った一節がある。
山野井夫妻の、つつましく、モノを大切にする生活ぶりを象徴するエピソードだ。

 <泰史と妙子の奥多摩の家の電気製品のほとんどが友人の廃品だ。テレビもビデオデッキも、電気釜も。…(略)…
 泰史、妙子の車はワンボックス4WD7人乗りのマニュアル車だ。山に行くときにはこれで寝泊まりをしてきた。…(略)…ようやくオートマチック、走行距離10万キロ、価格は5万円の「古車」に買い替えた。今は19万キロだ。2010年4月に奥多摩に行くと、泰史がこの車の屋根にパテを埋め込んでいた。雨漏りがするという。昨年、泰史たちと伊豆旅行した時には屋根にガムテープを貼っていたのを思い出す。
 妙子は言う。
「『エコ減税だ』『エコ補助金だ』と言って、新車、薄型テレビ、冷蔵庫を売りつけているが、新製品を作るのに必要な鉄など大量の材料を作るために二酸化炭素を出す。電池に使うリチウムは貴重な資源だ。エコカーを作る時と中古車を破棄する時、どちらも二酸化炭素を出すのだ。さらに、エコ商品を購入できる人たちは恵まれた人たちだ。この恵まれた人たちに『税金』を使うのは納得できない。年収200万円以下の人たちはまったく無縁なのだ」>

 <さらに妙子はこんなことも話してくれた。先日、信号待ちで止まっていると横に車が止まった。いきなり「今はエコだぞ、その車はなんだ!」と怒鳴られたという。燃費の悪い二人の「古車」とエコカーと、どちらが最終的に環境に配慮しているのだろうか。>

 (第4章 泰史のパートナー・妙子 P.103-105 「妙子とエコロジー」 より)

二人は、奥多摩の古い家を借り、自給自足的な生活を続けながら、自分たちが納得できるクライミングを続けている。
「定職を持たない」「登山のために企業から支援を受けない」――これが二人の基本姿勢だという。
その生き方は一途で、「山」を最優先させるものだが、けっして人づき合いを避けることはない。
二人の他人を思いやる心は、この本の随所に描かれている。
まったく、頭がさがる。

山野井泰史・妙子夫妻を描いた『凍』の著者・沢木耕太郎さんが、二人と深い交際を結んでいるのもうなずける。
毎年、12月上旬には、奥多摩の家で「餅つき望年会」が行なわれる。
沢木さんや、夫妻と関係の深い人たちが集まるその会では、山野井夫妻の畑でとれた野菜や手作りのこんにゃくが振る舞われ、鍋を囲んで参加者全員がその年の反省と翌年の抱負を語り合うという。
うらやましい。

これから先、私の身の上につらいことがあったら、こういう人たちのいることを思い出そう。
きっと、勇気づけられることだろう。


【山野井泰史・妙子夫妻を描いた本】

沢木耕太郎 著 『凍』

丸山直樹 著 『ソロ―単独登攀者・山野井泰史』

【山野井泰史さんの著作】
 山野井泰史 著 『垂直の記憶―岩と雪の7章』

【参考サイト】
 山野井通信 (株式会社エバニューのサイト内)
  http://www.evernew.co.jp/outdoor/yasushi/yasushi1.htm
  最新号
   http://www.evernew.co.jp/outdoor/yasushi/yasushi4.htm
 Facebook内 山野井泰史ファンページ
  https://www.facebook.com/pages/%E5%B1%B1%E9%87%8E%E4%BA%95%E6%B3%B0%E5%8F%B2Yasushi-Yamanoi/193753620643484?sk=wall&filter=2


蛇足で、個人的なことだが……
山野井(長尾)妙子さんといっしょに、グランドジョラス北壁ウォーカー稜を冬期初登(女性)した笠松美和子さんを、正月の南アルプスの山小屋で(と記憶しているが)、お見かけしたことがある(冬山ガイドをされていた)。
その後、中央アルプス宝剣岳で遭難死している。
笠松さんの死後、妙子さんと友人の寺沢玲子さんが、笠松さんのお母さんを誘って北海道旅行をしたというエピソードも、この本に書かれていた。

Wikipedia 登山家一覧 (笠松美和子さんが載っていた)
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BB%E5%B1%B1%E5%AE%B6%E4%B8%80%E8%A6%A7

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2011年11月14日 (月)

【山】【読】いのち五分五分

図書館に予約しておいた本が、ようやく届いた。
人気のある本なのか、貼り紙がついていた。

「この本は、次に待っている方がいらっしゃいますので、なるべく早くお返しください」

こんな貼り紙は、初めて見た。
予約の行列ができているのかも。

山野井孝有
  『いのち五分五分 息子・山野井泰史と向き合って』
 山と渓谷社 2011年7月5日発行
 270ページ 1800円(税別)

書名にあるとおり、著者は、クライマー 山野井泰史さんのお父さん。
新聞広告をみて、読みたいと思っていた本だ。
「いのち五分五分」というタイトルもいい。

<泰史が先か、私が先か――。生死の境で苦悩してきた先鋭登山家の親が綴る「いのち」への想い。日本を代表する先鋭的な登山家・山野井泰史を、危険な登攀に送り出す度に生還を願い、不安と戦いながら、ともに「挑戦」してきた父・孝有(たかあき)。高齢になった自分の寿命と山で死ぬかもしれない息子の「いのち」。その不安と葛藤の日々を真っ向から綴った感動の実話。> ― Amazonより ―

私が敬愛するクライマー 山野井泰史さんについては、これまで何度か書いたことがある。
下記リンクのカテゴリーで、まとめてご覧いただきたい。
 http://yamaoji.cocolog-nifty.com/blog/cat22962637/index.html


もう一冊、図書館から借りて読んでいる本がある。
私のまったく知らない著者だったが、Twitterの縁で知った。

廣川まさき 著 『ウーマンアローン』
 集英社 2004年11月23日発行
 252ページ 1500円(税別)

著者は女性(念のため)。
1972年生まれというから、若い人だ。

<第2回開高健ノンフィクション賞受賞作
伝説の日本人の足跡を訪ねるため、女一人、初めてのカヌーを繰ってアラスカ・ユーコン川下りに挑んだ著者。様々な表情を見せる自然、人々との交流。それは楽しい学びの時でもあった。> ― Amazon より ―

 廣川まさきさんのサイト
  ノンフィクションライター廣川まさき・ウエブホームページ
  http://web.hirokawamasaki.com/

この人の最新作も、読んでみたいと思わせる本だ。

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2011年10月22日 (土)

【読】勢古浩爾著 「アマチュア論。」

まだ読みはじめたばかりだけれど。

勢古浩爾 著 『アマチュア論。』
 ミシマ社 2007年
 238ページ 1600円(税別)

内容(「BOOK」データベースより)
「ふつうの人」に必要なのは、「武士道」でもない、「プロ意識」でもない、「アマチュア精神」なのだ。素晴らしきプロフェッショナルは、人間として見事なアマチュアである。より良きアマチュアは一流のプロを凌駕する。

勢古さんの著作はほとんど読んでいるが(ファンなので)、この本は、なぜかまだ読んでいなかった。
勢古さんお得意の、人生論というか人間論である。
いつもの勢古節がやや低調の感があるが、読み進めよう。

第5章 「こんなアマチュアになりたい」 に、登山家の山野井泰史さんがとりあげられている。(「不屈のクライマー・山野井泰史」)
うれしいね。

タイトル 「アマチュア論。」 のマルは何だろう。
「モーニング娘。」 のようなものか。謎。

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2010年12月21日 (火)

【読】2010年 こんな本を読んだ

西暦2010年も残すところ10日ばかりとなった。
今年もまた 「こんな本を読んだ」 の総集編を書いてみよう。

毎年、年間100冊は読みたいと思い続けて幾星霜。
今年は今のところ88冊目。
なかなか100冊は読めないなあ。

あいかわらず、乱読と言えば言えるし、傾向が偏っているとも言える。

■人類のルーツをめぐって

Lucy_no_hiza年始から、なぜかこんな本を集中して読んでいた。
『ルーシーの膝』 が面白かった。

・ニコラス・ウェイド 『5万年前』 イースト・プレス(2007年)
・馬場悠男 『ホモ・サピエンスはどこから来たか』 KAWADE夢新書(2000年)
・イヴ・コパン/馬場悠男・奈良貴史訳 『ルーシーの膝』 紀伊國屋書店(2002年)
・崎谷満 『DNAでたどる日本人10万年の旅』 昭和堂(2008年)

「われわれは、何処から来たのか? 何であるか、そして何処へ行くのか?」 (ゴーギャン)
ヒトという生き物は、なんと面白いものか。


Goodall_reason_for_home_23月。
星野道夫 『アフリカ旅日記 ゴンベの森へ』 メディアファクトリー(1999年) を再読したことがきっかけで、星野さんと親交のあったジェーン・グドールの本に出会い、感動した。

・ジェーン・グドール 『森の旅人』 角川書店(2000年)
・三井誠 『人類進化の700万年』 講談社現代新書(2005年)
・ブライアン・サイクス 『イヴの七人の娘たち』 ソニー・マガジンズ(2001年)

このテーマへの興味は尽きない。
これからも、いろいろ知りたいと思う。


■船戸与一ワールド

Funado_ugetsu_1今年読んだ船戸与一さんの小説は、6作(8冊)。
意外と少なかったが、読み落としていた近作を読むことができてよかった。

最新作 『新・雨月』 と、二年前の 『藪枯らし純次』 が読みごたえあり。
今は、初期の船戸小説を読みかえしたい気分だ。
『満州国演義』 の続編は、はたして出版されるのだろうか。
気になるところだ。

『降臨の群れ』 集英社(2004年) 年をまたいで読んだ
『新・雨月 戊申戦役朧夜話』 上/下 徳間書店(2010年)
『緋色の時代』 上/下 小学館(2002年)
『藪枯らし純次』 徳間書店(2008年)
『金門島流離譚』 毎日新聞社(2004年)
『夜来香海峡』 講談社(2009年)


■「あの戦争」 をめぐって

このテーマは、たぶん、これから先もずっと私につきまとうだろう。
フィクション、ノンフィクションをまじえて、今年もたくさん読み、思うところが多かった。
浅田次郎の小説に出会えたことも、今年の収穫。

Asada_manchurian_report ・加藤陽子 『戦争の近現代史』 講談社現代新書(2002年)
・三國一朗 『戦中用語集』 岩波新書(1985年)
・西牟田靖 『僕の見た「大日本帝国」』 情報センター出版局(2005年)
・岸本葉子 『禁じられた島へ 国後・色丹の旅』 凱風社(1992年)
・西牟田靖 『写真で読む 僕の見た「大日本帝国』 情報センター出版局(2006年)
・西牟田靖 『誰も国境を知らない』 情報センター出版局(2008年)
・安島太佳由/吉田裕 『歩いてみた太平洋戦争の島々』 岩波ジュニア新書(2010年)
・安島太佳由 『日本の戦跡を見る』 岩波ジュニア新書(2003年)
・早川タダノリ 『神国日本のトンデモ決戦生活』 合同出版(2010年)
・畑谷史代 『シベリア抑留とは何だったのか―詩人・石原吉郎のみちのり―』 岩波ジュニア新書(2009年)
・澤地久枝 『昭和・遠い日 近いひと』 文春文庫(2000年)
・多田茂治 『石原吉郎「昭和」の旅』 作品社(2000年)
・水島吉隆 『写真で読む昭和史 太平洋戦争』 日本経済新聞社 日経プレミアムシリーズ(2010年)
・松本健一 『畏るべき昭和天皇』 毎日新聞社(2007年)
・松本健一 『日本のナショナリズム』 ちくま新書(2010年)
・武田知弘 『教科書には載っていない! 戦前の日本』 彩国社(2009年)
・浅田次郎 『終わらざる夏』 上/下 集英社(2010年)
・浅田次郎 『マンチュリアン・レポート』 講談社(2010年)
・浅田次郎 『中原の虹』 全四巻 講談社(2006年/2007年)


■勢古浩爾ワールド

Seko_miyuki 勢古浩爾さんの本は、これで、あらかた読み尽くした。
ちょっとマンネリ化してきたように感じるが、あと何冊か読んでいない本をどうしようか。
手に入りにくい初期の著作(中島みゆき論)を入手して読めたのが、よかった。
『定年後のリアル』 は身につまされた。

『負けない』 ちくまプリマー新書(2009年)
『自分に酔う人、酔わない人』 PHP新書(2007年)
『日本を滅ぼす「自分バカ」』 PHP新書(2009年)
『中島みゆき・あらかじめ喪われた愛』 宝島社(1994年)
『定年後のリアル』 草思社(2010年)
『ビジネス書大バカ事典』 三五館(2010年)


■関野吉晴と長倉洋海

すっかりファンになってしまったこの二人の本。
長倉洋海さんの本は、まだ読んでいないものが手もとに何冊かある。
『グレートジャーニー』 シリーズも、ぶ厚い本がまだ二冊。
長倉さんの写真集(下の画像)は、高価なので(4800円)、図書館から借りた。

Nagakura_chi_o_kakeru・長倉洋海 『地を駆ける』 平凡社(2009/10/8初版)
・関野吉晴 『グレートジャーニー 人類5万キロの旅13 チベットの聖なる山へ』
 
小峰書店(2003年)
・関野吉晴 『インカの末裔と暮らす アンデス・ケロ村物語』 文英堂(2003年)
・関野吉晴 『新グレートジャーニー 日本人の来た道1 北方ルート シベリアの旅』 小峰書店(2006年)
・関野吉晴 『新グレートジャーニー 日本人の来た道2 北方ルート サハリンの旅』 小峰書店(2006年)
・関野吉晴 『グレートジャーニー 人類5万キロの旅』 全5巻 角川文庫(2010年)


■山野井泰史さんとの出会い

今年いちばんのヒットは、これかもしれない。
山好きの私なのに、去年までほとんど知らない人だったのだから。
山野井さんの本(下の画像)は、はじめ図書館から借りて読み、その後、じぶんで買って再読した。

Yamanoi_iwatoyuki_1・山野井泰史 『垂直の記憶 岩と雪の7章』 山と渓谷社(2004年)
・沢木耕太郎 『凍』 新潮社(2005年)
・丸山直樹 『ソロ 単独登攀者 山野井泰史』 山と渓谷社(1998年)

東京新聞(夕刊)連載の、山野井さんのエッセイ風読み物 「この道」 もよかった。
新聞連載といえば、池澤夏樹さんの連載小説 『氷山の南』 を読み通すことができたのも、私にしては珍しいことだった。




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2010年7月 3日 (土)

【山】【読】山野井さんの連載 最終回

毎日たのしみにしていた東京新聞夕刊の連載が、今日で終わった。

「この道」 山野井泰史
 東京新聞夕刊 2010年5月6日(木)~7月3日(土)
 全51回連載


<幸せ指数っていう言い方、ありますよね。どう表すのか、よくわかりませんけど、もしパーセントでいうのなら、僕は120くらいいってます。(100%を超えて)もうプラスアルファになってると思うんですよ。
 ……四十五年間で、いやってほど登ってる。誰よりも登ってるんです、僕は。つまり、誰よりも生きているという充実感を味わってるんですね。>

「生きているという充実感」 かあ。
たしかにたいせつだよな、などと思いながら連載を読みおえたのだった。

<やまのい・やすし 1965年、東京都生まれ 「世界最強」とうたわれた登山家 文部科学省スポーツ功労賞、植村直已冒険賞などを受賞>


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2010年6月29日 (火)

【山】【読】ヒマラヤ

このところ山岳関係の本に関心が向いて、読み続けているような気がする。

近くの図書館にあった児童書。

Kohara_himalaya古原和美 (こはら・かずよし)
 『ヒマラヤの旅 未知をたずねて』
  理論社 1978年・改装版
  172ページ 1200円
  (初版 1963年)

かなり古めかしい本だが、なかなかおもしろかった。
著者の名前から私は勝手に女性だと思っていたが、男性医師で、ネット検索してみると、いまは長野県山岳協会の名誉会長をなさっている方らしい。

長野県山岳協会公式Web > 役員名簿
http://www.nmaj.org/toppict/


1958年3月から6月にかけて、深田久弥氏を隊長とし、山川勇一郎氏(山岳画家)、風見武秀氏(山岳写真家)、古原和美氏(医師)というわずか四人の登山隊(探検隊)による、ジュガール・ヒマールとランタン・ヒマール地方(ネパールとチベットの国境、チョモランマとマナスルのあいだ)の探検記である。

当時のことだから、シェルパとポーターを多数雇っての、いわゆる極地法による登山だ。
(ピーク・ハンティングが目的ではなく、調査が主体)

残念なことに、カバー写真以外は、ぼやけたモノクロ写真(印刷がよくない)ではあるが、ややマイナーなこの地方(それでも7000メートル級の山岳が連なる)の様子がよくわかる。
ヒマラヤが今ほどポピュラーではなかった時代の苦労がしのばれる。

―― あとがき より ――
<わたしは、中学時代から一貫して山登りが好きだったのですが、1958年、ついに、あこがれのヒマラヤ探検を実現することができました。この旅を終わって、わたしは、少年時代からの夢は、けっきょく実現できるものだ――という深い感慨をいだくのです。そして、多くの少年少女たちに、夢をだいじに育てましょう――と語りかけたい気持です。/しかし、わたし自身の夢も、まだ終わったわけではありません。/1964年第二回ヒマラヤ探検をくわだて全日本山岳連盟ヒマラヤ登山隊長として、再びネパール・ヒマラヤに向い、4月10日、11日の二回にわたり、ギャチュン・カン[7922メートル]の初登頂に成功しました。……>

そうか。
あのギャチュン・カン(山野井泰史さん夫妻がたった二人で北壁に挑み、かろうじて生還した山)の、ノーマル・ルートによる初登が、この古原さんを隊長とするパーティーだったんだ。

それにしても、児童書コーナーに置かれていた、見映えのしない古めかしいこの本。
いまの「少年少女たち」が手にすることは、はたしてあるのだろうか?

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