カテゴリー「松岡正剛」の14件の記事

2014年12月29日 (月)

【読】2014年総集編(こんな本と出会った)

今年もたくさん本を読むことができた。
10月末にあつらえた近々両用眼鏡のおかげで、読書が楽になった。
目は大切にしよう。

今年は、昨日までに99冊読んだ。
(中断したり一部だけ読んだものは除く)
あと一冊で100冊。
私にとっては大台だが、数十ページの短い本もまじっているので、冊数だけでは測れない。

さいわい、「読書メーター」という便利なサイトがある。
読んだ本を登録しておけば、自動的に総ページ数がわかるのだ。
23,923ページとなっている。

 読書メーター - あなたの読書量をグラフで記録・管理
 http://bookmeter.com/

七割方の本は、図書館から借りたもの。
じぶんでもたくさん買っているのだが、買ってしまうと安心して読まないものだ。

膨大なリストになるが、せっかくメモ帳ソフトで記録をとっているので、月別に羅列しておきたい。括弧内は出版日付。

何かしら参考になれば、さいわいです。
これは、という印象深かった本は、太字にしてAmazonのリンクも貼っておきます。

■1月■
・門田隆将 『死の淵を見た男 ―吉田昌郎と福島第一原発の五百日』 PHP研究所 (2012/12/4)
・野口邦和 監修/新美景子 文 『カラー図解 ストップ原発 1 大震災と原発事故』 青木書店 (2011/12/9)
・野口邦和 監修/新美景子 文 『カラー図解 ストップ原発 2 放射能汚染と人体』 青木書店(2012/1/20)
・飯田哲也 監修/新美景子 文 『カラー図解 ストップ原発 3 電力と自然エネルギー』 青木書店 (2012/2/20)
・辻信一 監修/高橋真樹 文/水野あきら 絵 『カラー図解 ストップ原発 4 原発と私たちの選択』 青木書店 (2012/3/26)
・恩田勝亘 『福島原発現場監督の遺言』 講談社 (2012/2/20)
・大鹿靖明 『ドキュメント福島第一原発事故』 講談社 (2012/1/27)
・松岡正剛 『千夜千冊番外編 3・11を読む』 平凡社 (2012/7/11)
・赤坂憲雄 『北のはやり歌』 筑摩選書 0077 (2013/10/15)
・堤 未果 『ルポ 貧困大国アメリカ』 岩波新書 新赤版1112 (2008/1/22)
・堀江邦夫・文/水木しげる・絵 『福島原発の闇 ―原発下請け労働者の現実』 朝日新聞出版 (2011/8/30)
・堤 未果 『アメリカは変われるか? ―立ち上がる市民たち!』 大月書店 (2009/3/31)
・呉智英 『吉本隆明という「共同幻想」』 筑摩書房 (2012/12/10)

■2月■
・池上 彰 『そうだったのか!アメリカ』 集英社文庫 (2009/6/30)
・呉智英 『言葉の常備薬』 双葉社 (2004/10/30)
・呉智英 『言葉の煎じ薬』 双葉社 (2010/6/20)
・塩見鮮一郎 『江戸から見た原発事故 ―あの時こうしていたら……の近代日本史』 現代書館 (2014/1/30)
・呉智英 『言葉につける薬』 双葉社 (1994/9/10)
・北海道新聞社編 『原子力 負の遺産 ―核のごみから放射能汚染まで―』 北海道新聞社 (2013/8/28)
・長谷川集平 『およぐひと』 解放出版社 (2013/4/20)
・キャロル・オフ 著/北村陽子 訳 『チョコレートの真実』 英治出版 (2007/9/1)
・東京柳句会編 『友ありてこそ、五・七・五』 岩波書店 (2013/12/17) 入船亭船橋・永六輔・大西信行・桂米朝・加藤武・柳家小三治・矢野誠一
■3月■
・岡崎武志 『あなたより貧乏な人』 メディアファクトリー (2009/10/16)
・星川淳 『タマサイ 魂彩』 南方新社(2013/11/11)

・古市憲寿 『誰も戦争を教えてくれなかった』 講談社 (2013/8/6)
■4月■
・星川淳 『ベーリンジアの記憶』 幻冬舎文庫 (1997/9/11)

・石川明人 『戦争は人間的な営みである ―戦争文化試論』 並木書房 (2012/11/5)
■5月■
・内田樹 『街場のメディア論』 光文社新書  (2010/8/20)
・広瀬洋一 『西荻窪の古本屋さん ―音羽館の日々と仕事』 本の雑誌社 (2013/9/20)

・内田樹 『街場の憂国論』 晶文社 (2013/10/10)
・藻谷浩介・NHK広島取材班 『里山資本主義 ―日本経済は「安心の原理」で動く』 角川oneテーマ21 (2013/7/13)
・内田樹 編 『街場の憂国会議』 小田嶋隆・想田和弘・高橋源一郎・中島岳志・中野晃一・平川克美・孫崎享・鷲田清一 晶文社 (2014/5/10)
・伊藤痴遊 『明治裏面史 (上)』 国書刊行会 (2013/4/25)
■6月■
・伊藤痴遊 『明治裏面史 (下)』 国書刊行会 (2013/4/25)
・塩見鮮一郎 『探偵イザベラ・バード 明治開化殺人事件』 河出書房新社
・岡崎武志 『上京する文學 漱石から春樹まで』 新日本出版社 (2012/10/25)
・前川恒雄 『移動図書館ひまわり号』 筑摩書房 (1988/4/15)
・猪谷千香 『つながる図書館 ―コミュニティの核をめざす試み』 ちくま新書 (2014/1/10)
・内田樹 『日本辺境論』 新潮選書 (2009/11/20)
・夏堀正元 『明治の北海道 ―シリーズ日本近代史5』 岩波ブックレット (1992/3/19)
■7月■
・内田樹/小田嶋隆/平川克美/町山智浩 『9条どうでしょう』 毎日新聞社 (2006/3/10)
・内田樹/小田嶋隆/平川克美 『街場の五輪論』 朝日新聞出版 (2014/2/28)
・川本三郎 『マイ・バック・ページ ―ある60年代の物語』 平凡社 (2010/11/25)
・内田樹 『私家版・ユダヤ文化論』 文春新書 519 (2006/7/20)
・塩見鮮一郎 『解放令の明治維新 ―賤称廃止をめぐって』 河出ブックス (2011/6/20)
・柳田邦男 『「想定外」の罠 ―大震災と原発』 文春文庫 (2014/3/10)
・大森洋平 『考証要集』 文春文庫 (2013/12/10)
・笠井潔・白井聡 『日本劣化論』 ちくま新書 (2014/7/10)
・高野秀行 『謎の独立国家ソマリランド ―そして海賊国家プントランドと戦国南部ソマリア』 本の雑誌社 (2013/2/20)
・高野秀行 『未来国家ブータン』 集英社 (2012/3/30)

 

■8月■
・高野秀行 『イスラム飲酒紀行』 講談社文庫 (2014/7/15)
・池上彰 『おとなの教養』 NHK出版新書 (2014/4/10)
・池上彰 『そうだったのか!現代史』 (2007/3/25)
・辻信一/田中優子 『降りる思想』 大月書店 (2012/10/19)
・田中優子 『カムイ伝講義』 小学館 (2008/10/6) 339ページ ちくま文庫 (2014/5/10)
・白井聡 『永続敗戦論 ―戦後日本の核心』 大田出版(atプラス叢書 04) (2013/3/27)
・笠井潔・白井聡 『日本劣化論』 ちくま新書 (2014/7/10)
・豊下楢彦 『「尖閣問題」とは何か』 岩波現代文庫(学術273) (2012/11/16)
・水野和夫 『世界経済の大潮流 ―経済学の常識をくつがえす資本主義の大転換』 大田出版 (2012/5/17)
・ヘレナ・ノーバーグ・ホッジ 『ラダック ―輝かしい未来』 山と渓谷社 (2003/7/10)
・下重暁子・黒田夏子 『群れない 媚びない こうやって生きてきた』 海竜社 (2014/6/10)
■9月■
・山本高樹 『ラダックの風息 ―空の果てで暮らした日々』 ブルース・インターアクションズ(スペースシャワーネットワーク) (2009/3/10)
・笠井潔 『8・15と3・11 ―戦後史の死角』 NHK出版新書388 (2012/9/10)
・保阪正康 『昭和史、二つの日 ―語り継ぐ十二月八日と八月十五日』 山川出版社 (2012/7/25)
・五十嵐惠邦 (いがらし・よしくに) 『敗戦と戦後のあいだで ―遅れて帰りし者たち』 筑摩書房(筑摩選書0050) (2012/9/15)
・勢古浩爾 『大和よ武蔵よ ―吉田満と渡部清』 洋泉社 (2009/7/17)

・水野剛也 『「自由の国」の報道統制 ―大戦下の日系ジャーナリズム』 吉川弘文館 (2014/7/1)
・五十嵐惠邦 『敗戦の記憶 ―身体・文化・物語 1945~1970』 中央公論新社 (2007/12/20)
・小林英夫 『シリーズ昭和史No.7 大東亜共栄圏』 岩波ブックレット (1988/8/3)
■10月■
・徳山喜雄 『安倍官邸と新聞 ―「二極化する報道」の危機』 集英社新書 (2014/8/17)
・内田樹 『憲法の「空語」を充たすために』 かもがわ出版 (2014/8/15)
・内田樹 『街場の共同体論』 潮出版社 (2014/6/20)

・豊下楢彦・小関彰一 『集団的自衛権と安全保障』 岩波新書 新赤版1491 (2014/7/18)
・豊下楢彦 『集団的自衛権とは何か』 岩波新書 新赤版1081 (2007/7/20)
・高野秀行・角幡唯介 『地図のない場所で眠りたい』 講談社 (2014/4/24)

・池澤夏樹 『終わりと始まり』 朝日新聞出版 (2013/7/30)

・佐原真・小林達雄 『対論 世界史のなかの縄文』 新書館 (2001/1/5)
■11月■
・礫川全次 『異端の民俗学 ―差別と境界をめぐって』 河出書房新社 (2006/4/20)
・礫川全次 『戦後ニッポン犯罪史』 批評社 (2000/6/10) 332ページ
・礫川全次 『日本人はいつから働きすぎになったのか ―<勤勉>の誕生』 平凡社新書744 (2014/8/12)
・デイビッド・ウォルトナー=テーブズ/片岡夏実訳 『排泄物と文明 ―フンコロガシから有機農業、香水の発明、パンデミックまで』 築地書館 (2014/5/20)
・勢古浩爾 『定年後7年目のリアル』 草思社文庫 (2014/8/8)
・井上ひさし 『二つの憲法 ―大日本帝国憲法と日本国憲法』 岩波ブックレット 812 (2011/6/7)
・森英樹 『憲法のこころに耳をすます』 かもがわブックレット 101 (1997/5/3)
・小西豊治 『憲法「押しつけ」論の幻』 講談社現代新書 1850 (2006/7/20)
・伊藤始・杉田秀子・望月武人 『五日市憲法草案をつくった男・千葉卓三郎』 くもん出版 (2014/9/21)
・半田滋 『日本は戦争をするのか ―集団的自衛権と自衛隊』 岩波新書 新赤版1483 (2014/5/20)
・長倉洋海 『ぼくが見てきた戦争と平和』 バジリコ (2007/5/15)
・佐藤優 『創価学会と平和主義』 朝日新書 481 (2014/10/30)
・池上彰・佐藤優 『新・戦争論 ―僕らのインテリジェンスの磨き方』 文春新書 1000 (2014/11/20)

・池上彰 『池上彰教授の東工大講義 学校では教えない「社会人のための現代史」』 文藝春秋 (2013/10/15)
・池上彰 『池上彰教授の東工大講義 この日本で生きる君が知っておくべき「戦後の学び方」』 文藝春秋 (2013/3/30)
■12月■
・杉浦康平 『文字の靈力 ―杉浦康平デザインの言葉』 工作舎 (2014/9/20)
・依田彦三郎 『ゴミは、どこへ行く? ―自動車、原発、アルミ缶、汚水の授業』 太郎次郎社 (1993/7/20)
・『レイチェル・カーソン ―「沈黙の春」で環境問題を訴えた生物学者』 筑摩書房 ちくま評伝シリーズ<ポルトレ> (2014/10/25)
・倉澤治雄 『原発ゴミはどこへ行く?』 リベルタ出版 (2014/11/7)
・松田哲夫 『縁もたけなわ ―ぼくが編集者人生で出会った愉快な人たち』 小学館 (2014/9/3)
・角幡唯介 『アグルーカの行方 ―129人全員死亡、フランクリン隊が見た北極』 集英社文庫 (2014/9/25)

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2014年12月 1日 (月)

【読】難しいけれど面白い本

今日から師走。
雨模様の一日だった。

午後、所属する市内の図書館関係団体の会合に出席。
一時間ほど会議、その後、一時間半ほどの作業。


図書館から借りている本を読みはじめた。
ちょっと難しいけれど、なかなか面白い。
最後まで読み通せるかどうかは、わからないが。

杉浦康平 『文字の靈力――杉浦康平デザインの言葉』
 工作舎 2014/9/20発行 297ページ 2,800円(税別)

正式な書名では、「靈力(れいりき)」となっている。
巻頭、松岡正剛氏との対談で、この「靈」(霊の旧字)にこだわる杉浦氏の思いが語られている。
漢字の世界は面白い。

             

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2014年1月16日 (木)

【読】震災と原発事故――セイゴオさんのブックガイド

今夜も冷える。
昼間はよく晴れて、夕焼けがきれいだった。
満月。

午後、立川の総合病院へ。
眼科の視野検査。
白内障やら緑内障やら、この年齢になるといろいろある。

ひさしぶりにバスで立川にでた。
立川駅前まで30分ほどバスに乗るので、読みかけの本を持っていった。
読み応えあり。

松岡正剛 『千夜千冊番外録 3・11を読む』
 平凡社 2012/7/11発行 430ページ 1,800円(税別)

正剛さんの「本読み」は、さすが。
この本、単なるブックガイドではなく、正剛さんによる「まとめ」から、たくさんのことを知ることができる。

たとえば、プルトニウムに関するこんな知識。
要点がうまくまとめられていて、何冊もの書物を読むより、この数行だけですんなり理解できる。

<プルトニウムは原爆開発のために人工的につくられた元素である。核分裂性と毒性がやたらに高い物質で、核兵器の大半に使われる。たった一グラムでも人の命を脅かす。そのプルトニウムが、なぜ原発と関係があるのか。
 もともと原子炉による原子力発電には、ウラン235とウラン238が使われてきた。この数字は原子核をつくる粒子、すなわち陽子+中性子の数をいう。ウラン235に中性子が衝突すると原子核が分裂して熱を出す。ウラン238に中性子が衝突しても核分裂はあまりおこらず、そのかわりに中性子を吸収してごく短時間でプルトニウム239に変化することが多い。
 そのプルトニウムに中性子が衝突すると原子核が分裂して熱を出す。これらの熱を利用して蒸気をつくり、タービンを回すのが原子力発電の基本原理になっている。>

 (本書 P.147 高木仁三郎 『原発事故はなぜくりかえすのか』 岩波新書)

高木仁三郎氏のこの本を私はまだ読んでいないが(持ってはいるが)、正剛さんのまとめ方が上手なため、原書を読んだ気になる。

また、ロザリー・バーテルという「反核シスター」と呼ばれるアメリカ女性の著書なども紹介していて、勉強になる。
(『反核シスター ロザリー・バーテルの軌跡』 緑風出版 2008年)

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松岡正剛さんのこの本。
ざっと読み流そうと思っていたのだが、じっくり読むことになってしまいそうだ。

本の内容については、一昨日のブログ記事をご覧いただきたい。

 → 【読】セイゴオさんのブックガイド 「3・11を読む」
  http://yamaoji.cocolog-nifty.com/blog/2014/01/311-d0ea.html

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2014年1月14日 (火)

【読】セイゴオさんのブックガイド 「3・11を読む」

今日も晴れてきたが、外は北風がつめたい。
東京の冬らしい天気だ。

午前中、セルフサービスのガソリンスタンドまで行く。
ガソリンはリッター151円、灯油はリッター99円。
毎日冷え込むので、灯油の消費が本格的になってきた。


すこし前、新刊書店でたまたま見つけた本が手元にある。
昨夜、図書館から借りていた震災・原発関連の本を読み終えたので、開いてみた。

松岡正剛 『千夜千冊番外録 3・11を読む』
 平凡社 2012/7/11発行 430ページ 1,800円(税別)

― e-honサイトより ―
[要旨]
「千夜千冊番外録」が、ついに一冊に。東日本大震災、フクシマ、原発、津波、東北、蝦夷、鎮魂、母国…、松岡正剛が3・11を沈思追読。
[目次]
第1章 大震災を受けとめる(三陸沖のコンティンジェンシー―尾池和夫『新版 活動期に入った地震列島』;底が抜けてしまった日本システム―新潟日報社特別取材班『原発と地震』 ほか);第2章 原発問題の基底(この一冊に集約される日本原子力体制―吉岡斉『新版 原子力の社会史』;正力松太郎という原子力メディア―有馬哲夫『原発・正力・CIA』 ほか);第3章 フクシマという問題群(法人資本主義者による人災国家―小田実『被災の思想 難死の思想』;核燃料サイクル施設をめぐる父と子―高村薫『新リア王』上下 ほか);第4章 事故とエコとエゴ(事故で知性が危機になっている―ポール・ヴィリリオ『アクシデント事故と文明』;天皇のビデオメッセージが暗示する―佐藤優『3・11クライシス!』 ほか);第5章 陸奥と東北を念う(東北の歴史が押し寄せてくる―梅原猛『日本の深層』;常民の歴史だけでは浮上しない東北―赤坂憲雄『東北学/忘れられた東北』 ほか)
[出版社商品紹介]
大震災と原発問題について、多くの関連本の中から、何をどう読めばいいのかを案内。ウェブ連載「千夜千冊番外録」の待望の単行本化。

松岡さんのウェブサイト 「千夜千冊」
http://1000ya.isis.ne.jp/
に連載されたものがベースになっている。
 → 番外録INDEX
  http://1000ya.isis.ne.jp/souran/index.php?vol=10

全部で60冊の震災・原発関連本が紹介されている。
驚いたのは、あの大地震の直後、3月16日から連載が始まっていることだ。

大地震、大津波、福島第一原発事故と続く混乱のなか、自身の体験を織り込みながら、正剛さんならではの「書評」が展開されていて、とても面白い。

「『まえがき』に代えて ――損傷の哲学へ 小さな絆創膏」 の冒頭には、こう書かれている。

<いったいどうしたことか。/世界や日本の本来と将来について、新たな理念や展望で語ることがどの分野でもそうとう難しくなっている。環境や政治を、経済や生活を、価値や制度を、それらが甚だしく損なわれていることをもってしか語れない。いろいろなものがびりびりと破れ、よかれと思って作りあげたシステムがぐだぐだとして機能しきれず、慌てて投入する資金はたちまち該当性を失っていき、これらを補修すべき人材はどんどん交代させられていく。そこへ3・11だったのである。> (P.9)

また、「あとがき」には、こうも書かれている。
正剛さんの面目躍如、といったところ。

<ひょっとして、いまさら「3・11を読む」でもないだろうと思われる読者がいたとしたら、反論したい。ぼくはどんな事件もどんな歴史的な出来事も、それが古代ローマ帝国の滅亡であろうと、藤原氏や平家や源氏が分かたれた保元の乱であろうと、ガリレオ・ガリレイの処刑であろうと、イギリスとナポレオンのあいだに勃発した大陸封鎖であろうと、毛沢東の文化大革命や天安門事件であろうと、エイズの最初の発症確認であろうと、ブッシュのイラク攻撃であろうと、これらすべてが歴史的現在にありつづけるのだと反論したい。> (P.424)

<歴史的現在に立って考えるということは、ぼくが長らくモットーにしてきた方針である。歴史を過去に埋もれさせないということでもあるが、その歴史を見ている自分はこの現在にいるという意味でもある。……(後略)> (同上)

私は、正直なところ正剛さんの言う「編集工学」というものが十分理解できていないが、彼が書くものは好きで、触発されるところが大きい。

読みかけの本がほかにもあるので、どこまで読めるかわからないが、拾い読みしてみたい。


こんどの東京都知事選挙(2月9日投票日)にまつわる報道からもわかるように、「3・11」はこれからもまだ、ずっと尾を引くのである。

「原発問題」は国政のハナシだから都知事選の争点にするのはいかがなものか――自公のリーダーがこう語ったという。
原発廃止論を唱える候補(予定者)への牽制発言だが、とんでもないことだ。

東京都民にとって、原発はけっして他人事ではない。
6年後の「東京」オリンピックにも関わることだし、なによりも、都民が恩恵にあずかっている東電の電力の一部は(今は停止しているが)原発が作りだしているものなのだ。

話が逸れたが、こんどの都知事選は、われわれ都民にとってひとつの正念場になるだろう。
今回の都知事選には注目している。

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2013年12月30日 (月)

【読】2013年総集編(読書)

ここ何年ものあいだ、年間100冊ぐらいの本を読みたいと思いながら、なかなか達成できない。
今年は56冊だった。
例年と比べても、すこし少なめ。
平均すると一週間に一冊ぐらいのペースだが、立て続けに読んだ時期もあれば、まったく読めなかったときもある。
本を読むには「勢い」も必要なんだな。

今年、印象に残った本をいくつか。

アメリカの歴史学者 ジョン.W.ダワー(John W Dower)の本を何冊か読んだ。
日本の近現代史を考え直すきっかけになった。

ジョン・ダワー 『増補版 敗北を抱きしめて(上)』
 三浦陽一・高杉忠明 訳 岩波書店 2004年1月発行 本文355ページ
ジョン・ダワー 『増補版 敗北を抱きしめて(下)』
 三浦陽一・高杉忠明・田代泰子 訳 岩波書店 2004年1月発行 本文397ページ

 

ジョン・W・ダワー 『昭和 ― 戦争と平和の日本』
 明田川融(あけたがわ・とおる)監訳 みすず書房 2010年2月発行 291ページ

ジョン・W・ダワー 『忘却のしかた、記憶のしかた ― 日本・アメリカ・戦争』
 外岡秀俊 訳 岩波書店 2013年8月発行 343ページ

これらは図書館から借りて読んだが、下の文庫本は購入したものの、まだ読んでいない。

ジョン・ダワー 『容赦なき戦争 ― 太平洋戦争における人種差別』
 猿谷要 監修/斎藤元一 訳 平凡社ライブラリー 2001年12月発行 544ページ

先の戦争に関する次の本も、目を見開かされる内容だった。
オランダのジャーナリスト イアン・ブルマ(Ian Buruma)が書いたもの。
外国人の目から日本という国、日本人がどのように見えるのか、示唆に富んでいて興味ぶかかった。

イアン・ブルマ 『戦争の記憶 日本人とドイツ人』
 石井信平 訳 TBSブリタニカ 1994年12月発行 396ページ

硬い本ばかり続いたが、少し柔らかい本を。

南伸坊 『装丁』 フレーベル館 2001年3月発行 231ページ

ずいぶん前に古本屋で見かけて買ってあったものを、ようやく通して読んだ。
といっても図版が多く、南伸坊の洒脱な文章とともに楽しんだ。

「こちとら装丁だい」という啖呵が気に入った。
装幀家と気取らずに、園丁などのノリで「装丁」というのだ。

書評家 岡崎武志さんの本も何冊か読んだが、次の本が面白かった。

岡崎武志 『ご家庭にあった本 ― 古本で見る昭和の生活』
 筑摩書房 2012年3月発行 269ページ

私の好きな関野吉晴さんの対談集も、よかった。
図書館から借りて読んだのだが、気に入ったので購入。

関野吉晴 他 『人類滅亡を避ける道 ― 関野吉晴対論集』
 東海教育研究所 2013年4月発行 277ページ

今年うれしかったのは、船戸与一さんの超長編小説 『満州国演義』 の8巻目が上梓されたことだ。
(まだ読んでいない)
2007年4月に一巻目が発売されてから、かれこれ6年。
7巻目が出たのが昨年6月。
船戸さんは闘病中と聞く。
執念で完結させてもらいたい、と切に願う。

船戸与一 『満州国演義 8 南冥の雫』
 新潮社 2013年12月発売

これらを読んだときの感想は、ブログの 【読】読書日誌 というカテゴリで読めます。
興味をもたれた方は、どうぞ。
件数が多いので、探すのがたいへんかもしれませんが……。

カテゴリー「【読】読書日誌」の957件の記事
http://yamaoji.cocolog-nifty.com/blog/cat5432967/index.html

【追記】 上記以外に今年読み終えた本
(これ以外に途中で読むのをやめたり、一部分だけ読んだ本もある)

◆開沼博 『「フクシマ」論』 青土社 2011年
◆上橋菜穂子 『隣のアボリジニ ― 小さな町に暮らす先住民』 ちくまプリマーブックス137 2000年
◆佐藤栄佐久 『福島原発の真実』 平凡社新書594 2011年
◆小出裕章 『原発はいらない』 幻冬舎ルネッサンス新書044 2011年
◆有馬哲夫 『原発・正力・CIA― 機密文書で読む昭和裏面史』 新潮新書249 2008年
◆内田樹/小田嶋隆/平川克美/町山智浩 『9条どうでしょう』 ちくま文庫 2012年
◆松本健一 『畏るべき昭和天皇』 毎日新聞社 2007年 315ページ (再読)
◆船戸与一 『満州国演義 7 雷の波濤』 新潮社 2012年 477ページ
◆陶山幾朗/編集・構成 『内村剛介ロングインタビュー 生き急ぎ、感じせく ― 私の二十世紀』 恵雅堂出版 2008年
◆松原久子/田中敏(訳) 『驕れる白人と闘うための日本近代史』 文藝春秋 2005年 237ページ
◆橋爪大三郎・大澤真幸・宮台真司 『おどろきの中国』 講談社現代新書2182 2013年 381ページ
◆高橋哲哉 『靖国問題』 ちくま新書532 2005年 238ページ
◆孫崎享 『日米同盟の正体― 迷走する安全保障』 講談社現代新書1985 2009年 277ページ
◆井上寿一 『吉田茂と昭和史』 講談社現代新書1999 2009年 292ページ
◆ロナルド・ドーア 『日本の転機 ― 米中の狭間でどう生き残るか』 ちくま新書984 2012年 244ページ
◆羽根田治・飯田肇・金田正樹・山本正嘉 『トムラウシ遭難はなぜ起きたのか』 ヤマケイ文庫 2012年 365ページ
◆岡本太郎 『沖縄文化論 ― 忘れられた日本』 中公文庫 1996年 261ページ
◆赤坂憲雄 『岡本太郎の見た日本』 岩波書店 2007年 375ページ
◆赤瀬川原平 『「墓活」論』 PHP研究所 2012年 255ページ
◆椎名誠 『ぼくがいま、死について思うこと』 新潮社 2013年 190ページ
◆デボラ・ブラム/鈴木恵 訳 『幽霊を捕まえようとした科学者たち』("GOHST HUNTERS") 文藝春秋 2007年 430ページ+原註29ページ
◆勢古浩爾 『定年後のリアル』 草思社文庫 2013年 (再読)
◆エリック・ホッファー 『エリック・ホッファー自伝 ― 構想された真実』 作品社 2002年 189ページ
◆河北新報社 『河北新報のいちばん長い日 震災下の地元紙』 文藝春秋 2011年 269ページ
◆アルフレッド・ランシング 『エンデュアランス号漂流』 山本光伸 訳 新潮社 1998年 372ページ
◆ジョン・ガイガー/伊豆原 弓 訳 『奇跡の生還へ導く人 ― 極限状況の「サードマン現象」』 新潮社 2010年 255ページ
◆ジェニファー・アームストロング/灰島かをり 訳 『そして、奇跡は起こった! ― シャクルトン隊、全員帰還』 評論社 2000/9 253ページ
◆ケリー・テイラー=ルイス/奥田祐士 訳 『シャクルトンに消された男たち ― 南極横断隊の悲劇』 文藝春秋 2007年 357ページ
◆岡崎武志 『蔵書の苦しみ』 光文社新書652 2013年 251ページ
◆岡崎武志 『読書の腕前』 光文社新書294 2007年 294ページ
◆岡崎武志 『昭和三十年代の匂い』 ちくま文庫 2013年 357ページ
◆北方謙三 『林蔵の貌』(上) 集英社文庫 1996年 404ページ
◆北方謙三 『林蔵の貌』(下) 集英社文庫 1996年 382ページ
◆小谷野敦 『間宮林蔵<隠密説>の虚実』 教育出版(江戸東京ライブラリー 1) 1998年 185ページ
◆髙橋大輔 『間宮林蔵・探検家一代 ― 海峡発見と北方民族』 中公新書ラクレ 2008年 268ページ
◆白井聡 『永続敗戦論 ― 戦後日本の核心』 大田出版(atプラス叢書 04) 2013年 221ページ
◆吉成真由美 インタビュー・編 『知の逆転』 NHK出版新書395 2012年 301ページ ジャレッド・ダイアモンド/ノーム・チョムスキー/オリバー・サックス/マービン・ミンスキー/トム・レイトン/ジェームズ・ワトソン
◆佐江衆一 『北海道人 ― 松浦武四郎』 新人物往来社 1999年 329ページ
◆池澤夏樹 『文明の渚』 岩波ブックレット864 2013年 63ページ
◆松岡正剛 『17歳のための 世界と日本の見方 ― セイゴオ先生の人間文化講義』 春秋社 2006年 363ページ
◆井上真琴 『図書館に訊け!』 ちくま新書486 2004年 253ページ
◆朝日新聞社 『検証 東電テレビ会議』 朝日新聞出版社 2012年 325ページ
◆松岡正剛 『多読術』 ちくまプリマー新書106 2009年 205ページ
◆安冨 歩 『原発危機と「東大話法」 ― 傍観者の論理・欺瞞の言語』 明石書店 2012年 270ページ
◆福島民報社編集局 『福島と原発 ―誘致から大震災への五十年』 早稲田大学出版社 2013年 451ページ
◆細野豪志×鳥越俊太郎 『証言 細野豪志 「原発危機500日」の真実に鳥越俊太郎が迫る』 講談社 2012年 285ページ
◆中日新聞社会部編 『日米同盟と原発 ― 隠された核の戦後史』 東京新聞 2013年 293ページ
◆あさのあつこ/池澤夏樹 他 『特別授業 3.11 君たちはどう生きるか』 河出書房新社 2012年 245ページ

      

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2013年12月 6日 (金)

【読】岩波ブックレットを大量入手

今週月曜日から始まった、市立図書館の不要本廃棄・譲渡。
いわゆるリサイクル。
初日の混雑がうそのように、二日目以降はほとんど人がいない。
中央図書館二階の会議室に並べられていた廃棄本は、あらかたなくなっていたが、岩波ブックレットが大量に残っていたので、頂戴してきた。
あまり人気がないのだろうか。
もったいないことだ。

20131206_iwanamibooklet_2

今日も中央図書館まで行く用があったので、会場をのぞいてみた。
私の他に誰もいなかった。
岩波ブックレットを数冊と、晶文社の面白そうな本があったので、もらってきた。

『アメリカ農家の12カ月』
 リチャード・ローズ 著/古賀林 幸 訳
 晶文社 1993年発行 346ページ

どこまでも広がるトウモロコシ畑、真っ赤なコンバイン。ここはアメリカの真ん中、ミズーリ州。1000エーカーのバウアー農場。朝早くから夜遅くまで、トム・バウアーは忙しい。この十年、農政のしわよせで苦しくなるばかりの農場経営を、妻のサリーと共に乗り切ってきた。彼女の笑顔と力がなければ、この仕事はたちゆかない。一年間、農場で生活を共にしたピュリッツアー賞受賞作家が、アメリカ農家の素顔を浮き彫りにする。力強いノンフィクション。

図書館のあと、繁華街の大型スーパーにはいっている新刊書店へ。
ネット注文してあった、松岡正剛さんのムックを受け取った。
新刊書の書棚をながめていたら、これまた興味ぶかい新書(岩波新書)が目にとまり、購入。

『松岡正剛の書棚――松丸本舗の挑戦』
 中央公論新社 2010年発行
 1,500円(税別)

あの「千夜千冊」が本屋になった。書店初のセレクトショップ、松丸本舗を解説。
松岡/正剛
1944年、京都市生まれ。早稲田大学仏文科出身。東京大学客員教授、帝塚山学院大学教授を経て、編集工学研究所所長、イシス編集学校校長。1971年に伝説の雑誌『遊』を創刊。日本文化、経済文化、デザイン、文字文化、生命科学など多方面の研究成果を情報文化技術に応用する「編集工学」を確立。日本文化研究の第一人者として「日本という方法」を提唱し、私塾「連塾」を中心に独自の日本論を展開。一方、2000年にはウェブ上でイシス編集学校と壮大なブックナビゲーション「千夜千冊」をスタート。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

鹿野政直 『岩波新書の歴史』 付・総目録 1938~2006
 岩波新書 別冊9
 2006/5/19発行 本文386ページ 付録172ページ
 900円(税別)

1938年に創刊された岩波新書は、それまでの学術・古典を中心とした岩波書店の出版活動に、現代への視点という新たな方向を打ちだしたものであった。以来、赤版、青版、黄版、新赤版と装いを変えながら、2500冊余を刊行してきた。時代に鋭く切りこんだ話題作をはじめ、定評ある教養書等を生みだしたそのあゆみを概観する。

やはり、図書館や書店の書棚を自分の目で見ないことには、あたらしい本を発見発見することができないのだろう。

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2013年12月 3日 (火)

【読】松岡正剛さんに学ぶ本の読み方

このところ、松岡正剛さんの本を読み続けている。
松岡さん以外の本にも、あれこれ手を出しながら、だが。

松岡正剛 『多読術』
 ちくまプリマー新書 2009年 205ページ

読書の楽しみを知れば、自然と本はたくさん読めます。著者の読書遍歴を振り返り、日頃の読書の方法を紹介。本書を読めば自分に適した読書スタイルがきっと見つかります。読書の達人による多読のコツを伝授。

タイトルに惹かれ、図書館から借りてきて読んだ。
本の読み方について、たくさんのヒントをもらった。
編集者によるインタビューなので、読みやすい。

「多読術」といっても、いわゆる「速読術」のススメなどではなくて、幅広くたくさんの本を、時には併読することも薦めている。
目次を熟読することで本文の構成がわかってくる、というアイディアは、なるほどと思う。
松岡さんは、積極的に本にマーキングする読み方をしているのだが、これだけは、私には真似ができない。
(書き込みをすると売れなくなるという、ケチな理由から)
でも、確かにこの方法はいいと思う。

今日、図書館(隣りの東村山市の図書館)から、面白そうな本を借りてきた。

『情報の歴史――象形文字から人口知能まで』
 監修:松岡正剛/構成:情報工学研究所
 NTT出版 1990年/1996年(増補版)
 26cm 433ページ/449ページ 4,800円(税込)

コミュニケーションとメディアの織りなす情報の歴史は、人間のユメとウツツの物語である。時代を結び、情報をつなぎ、歴史を編集する前代未聞の情報文化史大年表。

私が借りてきたのは初版(1990年)だが、増補版も含めて、いまは出版されておらず、Amazonでもたいそうな値がついている。
松岡正剛さんと編集工学研究所のアイディアによる一種の歴史年表(世界情報文化史)だが、カラフルで美しい。
一冊、手元に置いておきたくなるような本だ。

もう一冊、関連本も借りてみた。

松岡正剛 『情報の歴史を読む――世界情報文化史講義』
 NTT出版 1997年
 24cm 429ページ 2,900円(税込)

「情報の歴史」を地図にして、生命発生からネットワーク隆盛の現在までを一気に駆ける「時間の旅人」入門書。
[目次]
第1日目 RNAから聖書へ(歴史を情報の窓から眺める/情報文化史は彼方から始まる/情報をつくりだすシステム ほか)
第2日目 オデュッセイアから複式簿記へ(古代情報のデータベース化/二つの東西帝国とユダヤ・キリスト教/東方に流れていた思潮 ほか)
第3日目 花伝書からハイパーカードへ(芸術と魔術の中の情報文化/日本を「やきもの」で通観する;資本主義の中の市場と劇場/メディアとコミュニケーションの歴史)

これも、新本は現在入手不可能。

もう一冊、図書館から借りて、すでに返却した本。
これはまだ入手可能なので、買おうかなと思う。
ブックガイドとしても魅力のある、ステキなムックだ。

松岡正剛 『松岡正剛の書棚――松丸本舗の挑戦』
2010年 中央公論新社
26cm 127ページ 1,500円(税別)

インターネット上で圧倒的な支持を受ける書評「千夜千冊」。一冊の読書が三冊の読書につながっていくその「千夜千冊」を実際の書棚にしたらどうなるか。カラー80ページで松岡正剛の練り上げた書棚を徹底接写。在庫4万冊の松岡ワールドをじっくりお愉しみください。オススメ本約300冊を書評付きで紹介。佐藤優、東浩紀との対談も収録。

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2013年11月22日 (金)

【読】松岡正剛さん、もう一冊

ばたばたしているうちに、一日が終わってしまった。
今日も快晴、小春日和。
自転車に乗って、どこかへ行きたかったなあ。

今月はじめ、古本屋(ブ)で手に入れた松岡正剛さんの本。
途中で止まったまま。
図書館関係やら、他の本に手を出していた。

松岡正剛 『誰も知らない 世界と日本のまちがい ―自由と国家と資本主義―』
 春秋社 2007/12/20発行
 467ページ 1,800円(税別)

これより一年前に出ていた姉妹編が図書館にあったので、借りて読んでいる。

松岡正剛 『17歳のための世界と日本の見方 ―セイゴオ先生の人間文化講義―』
 春秋社 2006/12/25発行
 363ページ 1,700円(税別)

大学生向けの講義録なので、読みやすい。
 第一講 人間と文化の大事な関係
 第二講 物語のしくみ・宗教のしくみ
 第三講 キリスト教の神の謎
 第四講 日本について考えてみよう
 第五講 ヨーロッパと日本をつなげる

第三講まで読んだところ。
「人間文化」とはどういうものか、その歴史と現在について話します――この言葉で始まる講義は、話し言葉ということもあって面白く、わかりやすい。
なかでも、ユダヤ教やキリスト教が生まれた背景は、私には驚きだった。
それにしても、セイゴオ先生の読書量と博識ぶりには、感心を通り越してあきれてしまう。

松岡正剛 (まつおか・せいごう)
1944年、京都市生まれ。71年工作舎設立、総合雑誌『遊』を創刊、87年編集工学研究所を設立。多様なディア企画・制作に携わるとともに、情報文化と日本文化を重ねる研究開発プロジェクトを展開。2000年インターネット上に「イシス編集学校」を開校、ブックナビゲーション「千夜千冊」の連載を開始、現在1500夜を突破しなおも更新中。

千夜千冊TOP
http://1000ya.isis.ne.jp/top/

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2013年11月 2日 (土)

【読】今日、図書館から借りてきた本

今日、地域の図書館(地区館)と中央館から、それぞれ一冊ずつ借りてきた。
おもしろそう。

岡崎武志・山本義行 『古本屋めぐりが楽しくなる―新・文學入門』
 工作舎 2008/6/20発行 453ページ 2,300円(税別)

『松岡正剛の書棚―松丸本舗の挑戦』
 中央公論新社 2010/7/1発行 127ページ 1,500円(税別)

 

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2013年11月 1日 (金)

【読】松岡正剛さんの本

今日、「ブ」で松岡正剛さんの本をみつけた。
定価1,800円のきれいな本が、950円。
中を見て、面白そうなので購入。

松岡正剛さんの本を読むのは、これがはじめてだ。
あ、「ブ」というのは、大型新古書店の「ブ」が付く店のことです。
これは、岡崎武志さんのマネ。

さっそく読みはじめたところ、止まらなくなるほど面白い。
図書館から借りていて、なかなか読めないでいる本は、さっさと返却してしまおう。
いつまでも手元に置いておくと、読まなきゃいけないという強迫観念に駆られるからね。
精神衛生上、とてもよくないことだ。

「どうならんならん、ちゅうことは、ないねん」 桂枝雀の名言。
(どうならなければならない、ということはないのだ)

松岡正剛 『誰も知らない 世界と日本のまちがい ―自由と国家と資本主義―』
 春秋社 2007/12/20発行
 467ページ 1,800円(税別)

― Amazon 内容紹介より ―
禁断の世界史講義、開幕。
いよいよ大好評シリーズ「世界と日本の見方」第2弾が登場!
前作『17歳のための世界と日本の見方』よりもパワーアップして、今回は、近現代の世界がどのように展開し、その背景にはどんな文化や人の動きがあったのかを丁寧に解説していきます。
ひとたびページをめくれば、野望が砂漠をかけ、陰謀が海をわたる激動の近現代史に引き込まれていきます。
そして、本を閉じたとき、世の初めから隠されていた秘密が明らかになる……。

【参考ウェブサイト】
松岡正剛の千夜一冊
http://1000ya.isis.ne.jp/top/

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