カテゴリー「内田樹」の18件の記事

2016年12月31日 (土)

【読】2016年総集編 今年読んだ本

今年も、目標の100冊読破を達成できず、読み終えたのは89冊。

 

村上春樹のエッセイ類を除く全作品を通して読んだことは、私にしては珍しい読書体験だった。

 

古山高麗雄の小説・エッセイ類も、まとめて読んだ。

 

宮里千里目取真俊という、沖縄の二人の書き手の本にも出会った。

 

いい読書体験ができた年だったと言えよう。

 

年末には、高橋美香さんという魅力的な写真家に出会い、出版記念イベントに参加した。
パレスチナについての講演会をお願いしたいな、などと目論んでいる。

 

煩雑になるが、今年読んだ本を下にあげておこう。
【図書館】とあるのは、近隣の図書館から借りて読んだ本だが、気に入って購入したものもある。
村上春樹は、作品集を借りてきて読んだ。
今年も、図書館にはお世話になった。

 

■2016年に読んだ本

 

■1月
・石牟礼道子 『苦海浄土』 河出書房新社 (池澤夏樹個人編集 世界文学全集 Ⅲ-04) (2011/1/20) 771ページ 【図書館】

 

 

・礫川全次 『独学の冒険 ―浪費する情報から知の発見へ』 批評社 (2015/10/31) 219ページ 【図書館】
・高橋源一郎×SEALDs 『民主主義ってなんだ?』 河出書房新社 (2015/9/30)
・高橋源一郎 『ぼくらの民主主義なんだぜ』 朝日新書 514 (2015/5/30) 255ページ
・都築響一 『独居老人スタイル』 筑摩書房 (2013/12/10) 351ページ 【図書館】
・ビートたけし 『たけしのグレートジャーニー』 新潮社 (2014/5/15) 238ページ 【図書館】

 

 

・安島太佳由(やすじま・たかよし) 『日本戦跡を歩く』 窓社 (2002/7/24) 201ページ 【図書館】
『口語訳 古事記 [神代篇]』 三浦佑之 訳・注釈 文春文庫 (2006/12/10) 313ページ
『口語訳 古事記 [人代篇]』 三浦佑之 訳・注釈 文春文庫 (2006/12/10) 521ページ

 

■2月
『古事記』 池澤夏樹訳 河出書房新社(池澤夏樹=個人編集 日本文学全集 01) (2014/11/20) 397ページ 【図書館】

 

 

・三浦佑之 『古事記を読みなおす』 ちくま新書 876 (2010/11/10) 301ページ
・常岡浩介 『イスラム国とは何か』 旬報社 (2015/2/25) 210ページ
・朴裕河(パク・ユハ) 『帝国の慰安婦 植民地支配と記憶の闘い』 朝日新聞出版 (2014/11/30) 324ページ 【図書館】
・岩波書店編集部 編 『私の「戦後民主主義」』 岩波書店 (2016/1/27) 185ページ【図書館】
・岩波書店編集部 編 『私の「戦後70年談話」』 岩波書店 (2015/7/3) 198ページ【図書館】

 

・古山高麗雄 『二十三の戦争短編小説』 文藝春秋 (2001/5/15) 574ページ【図書館】

 

 

・古山高麗雄 『反時代的、反教養的、反叙情的』 ベスト新書 (2001/7/1) 261ページ【図書館】

 

■3月
・古山高麗雄 『妻の部屋 遺作十二篇』 (2002/9/15) 397ページ【図書館】

 

 

・シャーウィン裕子 『戦争を悼む人びと』 高文研 (2016/2/8) 250ページ【図書館】
・室井尚 『文系学部解体』 角川新書 (2015/12/10) 238ページ
・和賀正樹 『これが「帝国日本」の戦争だ』 現代書館 (2015/11/30)127ページ【図書館】
・古山高麗雄 『断作戦』 文藝春秋 (1982/11/30) 323ページ【図書館】
・一ノ瀬俊也 『旅順と南京 日中五十年戦争の起源』 文春新書 605 (2007/11/20) 244ページ【図書館】
・古山高麗雄 『龍陵会戦』 文藝春秋 (1985/11/30) 365ページ【図書館】

 

■4月
玉居子精宏 『戦争小説家 古山高麗雄伝』 平凡社 (2015/8/5) 279ページ 【図書館】 のち購入

 

 

・村上春樹 『村上春樹全作品 1979~1989 (1)』 講談社 (1990/5/21) 254ページ 風の歌を聴け/1973年のピンボール 【図書館】
・村上春樹 『村上春樹全作品 1979~1989 (3) 短篇集(1)』 講談社 (1990/9/20) 356ページ 中国行きのスロウ・ボート/他13篇(貧乏な叔母さんの話/ニューヨーク炭鉱の悲劇/カンガルー通信/午後の最後の芝生/土の中の彼女の小さな犬/シドニーのグリン・ストリート/蛍/納屋を焼く/めくらやなぎと眠る女/踊る小人/三つのドイツ幻想/雨の日の女#241・#242) 【図書館】
・村上春樹 『村上春樹全作品 1979~1989 (2)』 講談社 (1990/7/20) 376ページ 羊をめぐる冒険 【図書館】
・村上春樹 『村上春樹全作品 1979~1989 (8) 短篇集(3)』 講談社 (1991/7/22) 275ページ パン屋再襲撃/パン屋襲撃/象の消滅/ハイネケン・ビールの空き缶を踏む象についての短文/ファミリー・アフェア/双子と沈んだ大陸/ローマ帝国の崩壊・1881年のインディアン蜂起・ヒットラーのポーランド侵入・そして強風世界/ねじまき鳥と火曜日の女たち/眠り/トニー滝谷/人喰い猫 【図書館】
・村上春樹 『村上春樹全作品 1979~1989 (4)』 講談社 (1990/11/20) 591ページ 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 【図書館】
・ジャン・ジオノ/寺岡襄(訳)・黒井健(絵) 『木を植えた男』 あすなろ書房(あすなろセレクション) (2015/10/30) 77ページ【図書館】
・村上春樹 『村上春樹全作品 1979~1989 (6)』 講談社 (1991/3/20) 419ページ ノルウェイの森 【図書館】

 

■5月
・村上春樹 『村上春樹全作品 1979~1989 (5) 短篇集(2)』 講談社 (1991/1/21) 426ページ 32篇 カンガルー日和/四月のある晴れた朝に 100パーセントの女の子に出会うことについて/眠い/タクシーに乗った吸血鬼/彼女の町と、彼女の緬羊/あしか祭り/鏡/1963/1982年のイパネマ娘/窓/五月の海岸線/駄目になった王国/32歳のデイトリッパー/とんがり焼の盛衰/チーズ・ケーキのような形をした僕の貧乏/スパゲティーの年に/かいつぶり/サウスベイ・ストラット――ドゥービー・ブラザーズ「サウスベイ・ストラット」のためのBGM/図書館奇譚//あしか/月刊「あしか文芸」/書斎奇譚/おだまき酒の夜//はじめに・回転木馬のデッド・ヒート/レーダー・ホーゼン/タクシーに乗った男/プールサイド/今は亡き王女のための/嘔吐1979/雨やどり/野球場/ハンティング・ナイフ//沈黙 【図書館】
・村上春樹 『村上春樹全作品 1979~1989 (7)』 講談社 (1991/5/20) 591ページ ダンス・ダンス・ダンス 【図書館】
・磯田道史 『天災から日本史を読みなおす』 中公新書 2295 (2014/11/25) 221ページ
・小倉志郎 『元原発技術者が伝えたいほんとうの怖さ』 彩流社 2014/7/1発行 206ページ 【図書館】
村上春樹 『村上春樹全作品 1990~2000 (1) 短篇集(1)』 講談社 (2002/11/20) 307ページ 44篇 【図書館】
村上春樹 『村上春樹全作品 1990~2000 (2) 』 講談社 (2003/1/20) 501ページ 国境の南、太陽の西/スプートニクの恋人 【図書館】
・三浦しをん 『舟を編む』 光文社文庫 (2015/3/20) 347ページ

 

■6月
・村上春樹 『村上春樹全作品 1990~2000 (4) ねじまき鳥クロニクル1』 講談社 (2003/5/20) 563ページ ねじまき鳥クロニクル (第1部 泥棒かささぎ編/第2部 予言する鳥編) 【図書館】

 

 

・村上春樹 『村上春樹全作品 1990~2000 (5) ねじまき鳥クロニクル2』 講談社 (2003/7/20) 434ページ ねじまき鳥クロニクル (第3部 鳥刺し男編) 【図書館】
・村上春樹 『村上春樹全作品 1990~2000 (6) アンダーグラウンド』 講談社 (2003/9/20) 699ページ 【図書館】
・村上春樹 『村上春樹全作品 1990~2000 (7)』 講談社 (2003/11/20) 395ページ 約束された場所で/村上春樹、河合隼雄に会いにいく 【図書館】
・村上春樹 『村上春樹全作品 1990~2000 (3) 短篇集(2)』 講談社 (2003/3/20) 275ページ 【図書館】
・村上春樹 『海辺のカフカ(上)』 新潮社 (2002/9/10) 397ページ 【図書館】
・村上春樹 『海辺のカフカ(下)』 新潮社 (2002/9/10) 429ページ 【図書館】
・村上春樹 『アフターダーク』 講談社 (2004/9/7) 288ページ 【図書館】
・村上春樹 『東京奇譚集』 新潮社 (2005/9/18) 210ページ 【図書館】
・清水良典 『村上春樹はくせになる』 朝日新書 004 (2006/10/30) 236ページ 【図書館】

 

・村上春樹 『1Q84 BOOK1』 新潮社 (2009/5/30) 554ページ 【図書館】

 

 

・村上春樹 『1Q84 BOOK2』 新潮社 (2009/5/30) 501ページ 【図書館】

 

■7月
・村上春樹 『1Q84 BOOK3』 新潮社 (2010/4/16) 602ページ 【図書館】
・村上春樹 『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』 文藝春秋 (2013/4/15) 370ページ 【図書館】
・村上春樹 『女のいない男たち』 文藝春秋 (2014/4/20) 285ページ 【図書館】
・加藤典洋 『村上春樹は、むずかしい』岩波新書(新赤版) 1575 (2015/12/18) 259ページ
・薬師寺克行 『公明党 創価学会と50年の軌跡』 中公新書 2370 (2016/4/25) 274ページ

 

■8月
・須知徳平 『北の詩(うた)と人 アイヌ人女性・知里幸恵の生涯』 岩手日報社 (2016/5/20) 429ページ 【図書館】のち購入
・菅野完(すがの・たもつ) 『日本会議の研究』 扶桑社 (2016/5/1) 302ページ

 

・鈴木邦男 『<愛国心>に気をつけろ!』 岩波ブックレット 951 (2016/6/3) 71ページ

 

 

・前泊博盛(編著) 『本当は憲法より大切な「日米地位協定入門」』 創元社  (「戦後再発見」双書2)(2013/3/1) 397ページ
・吉田敏浩・新原昭治・末浪靖司 『検証・法治国家崩壊』 創元社  (「戦後再発見」双書3)(2014/7/20) 347ページ
・内田樹・鈴木邦男 『慨世の遠吠え―強い国になりたい症候群』 鹿砦社 (2015/3/20) 277ページ 【図書館】
・内田樹・白井聡 『日本戦後史論』 徳間書店 (2015/2/28) 245ページ  【再読】

 

■9月
・礫川全次 『雑学の冒険―図書館にない100冊の本』 批評社 (2016/6/10) 223ページ 【図書館】

 

白崎映美 『鬼うたひ』 亜紀書房 (2016/7/9) 199ページ 【図書館】

 

 

・内田樹・福島みずほ 『「意地悪」化する日本』 岩波書店 (2015/12/15) 198ページ 【図書館】
・久生十蘭 『従軍日記』 講談社 (2007/10/4) 426ページ 【図書館】

 

 

・竹村公太郎 『水力発電が日本を救う 今あるダムで年間2兆円超の電力を増やせる』 東洋経済新報社 (2016/9/1) 190ページ 【図書館】
・渡辺豪 『日本はなぜ米軍をもてなすのか』 旬報社 (2015/10/25) 230ページ 【図書館】
・佐伯啓思 『経済学の犯罪―稀少性の経済から過剰性の経済へ』 講談社現代新書 (2012/8/20) 326ページ
・徳間書店出版局編(渡辺豪) 『この国はどこで間違えたのか―沖縄と福島から見えた日本』 ・徳間書店 (2012/11/30) 309ページ 【図書館】 内田樹/小熊英二/開沼博/佐藤栄佐久/佐野眞一/清水修二/広井良典/辺見庸

 

池澤夏樹 『沖縄への短い帰還』 ボーダーインク (2016/5/25) 334ページ

 

 

・宮里千里 『島軸紀行―シマサバはいて―異風南島唄共同体』 ボーダーインク (1993/12/15) 234ページ 【図書館】

 

■10月
・宮里千里 『ウーマク!―オキナワ的わんばく時代』 小学館 (2000/7/20) 223ページ 【図書館】

 

 

・宮里千里 『沖縄 時間がゆったり流れる島』 光文社新書 097 (2003/5/20) 241ページ 【図書館】
・目取真俊 『水滴』 文藝春秋 (1997/9/30) 188ページ 【図書館】
・大田昌秀 『戦争と子ども―父から戦争を知らない子たちへ』 那覇出版社 (1980/3/3) 175ページ 【図書館】
・宮里千里 『シマ豆腐紀行―遥かなる<おきなわ豆腐>ロード』 ボーダーインク (2007/8/30) 247ページ 【図書館】
・池澤夏樹 『カデナ』 新潮社 (2009/10/30) 434ページ 【図書館】

 

 

・宮下奈都 『神さまたちの遊ぶ庭』 光文社 (2015/1/20) 281ページ 【図書館】

 

■11月
・浅田次郎 『帰郷』 集英社 (2016/6/30) 252ページ 【図書館】

 

 

・目取真俊 『目取真俊短編小説集3 面影と連れて(うむかじとぅちりてぃ)』 影書房 (2013/11/20) 365ページ 【図書館】
・目取真俊 『目取真俊短編小説集1 魚群記』 影書房 (2013/3/28) 330ページ 【図書館】
・目取真俊 『目取真俊短編小説集2 赤い椰子の葉』 影書房 (2013/7/5) 386ページ 【図書館】
・草野真一 『SNSって面白いの? ―何が便利で何が怖いのか』 講談社ブルーバックス (2015/7/20) 254ページ

 

■12月
・大岡敏昭 『幕末下級武士の絵日記 ―その暮らしと住まいの風景を読む』 相模書房 (2007/5/24) 201ページ 【図書館】

 

高橋美香 『パレスチナ・そこにある日常』 未来社 (2010/10/30) 222ページ 【図書館】

 

 

・中村尚弘 『現代アイヌ文化とは ―二風谷アイヌ文化博物館の取り組み』 東京図書出版会 (2009/6/29) 100ページ 【図書館】
『これならわかる ―パレスチナとイスラエルの歴史Q&A』 大月書店 (2005/2/18) 142ページ 【図書館】

 

■読みかけの本
・草野真一 『メールはなぜ届くのか ―インターネットのしくみがよくわかる』 講談社ブルーバックス (2014/5/20) 213ページ

 

高橋美香 『それでもパレスチナに木を植える』 未来社 (2016/11/30) 230ページ 【図書館】 のち購入

 

 

・川上量生(かわかみ・のぶお) 『鈴木さんにもわかるネットの未来』 岩波新書1551 (2015/6/19) 343ページ
・寒川旭 『歴史から探る21世紀の巨大地震―揺さぶられる日本列島』 朝日新書392 (2013/3/30) 283ページ
・北原糸子 『日本災害史―復旧から復興への歩み』 ちくま新書 1210 (2016/9/10) 334ページ

 

他にも、欲しくて買ったものの、まだ読めない本がたくさんある。

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2015年2月 2日 (月)

【読】ついに完結 「満州国演義」

北風が冷たい冬晴れの一日。

午後、中央図書館で、所属する市内の団体の定例会議に出席。
明日も、別の団体の定例会議がある。

最近知ったことだが、楽しみな本が二冊、出版予定。
船戸与一さんの 『満州国演義』 9冊目がでて、ようやく完結する。

船戸与一 『残夢の骸 満州国演義9』
 新潮社 2015/2/20発行予定 480ページ 2,200円(税別)

― Amazonより ―
戦後70年の今、この男たちから目を逸らすな!敗戦してなお、己を貫こうとあがく敷島兄弟の行く末は――大人気シリーズ、堂々完結。

既刊8巻
『満州国演義 1 風の払暁』 2007/04/20発行 昭和3年~ 事変まで
『満州国演義 2 事変の夜』 2007/04/20発行 昭和5年~ 満州事変、上海事変
『満州国演義 3 群狼の舞』 2007/12/20発行 昭和7年~ 満州国建国
『満州国演義 4 炎の回廊』 2008/06/20発行 昭和9年~ 二・二六事件
『満州国演義 5 灰塵の暦』 2009/01/30発行 昭和11年~ 南京大虐殺
『満州国演義 6 大地の牙』 2011/04/28発行 昭和13年~ 大戦前夜
『満州国演義 7 雷の波濤』 2012/06/22発行 昭和15年~ 太平洋戦争開戦
『満州国演義 8 南冥の雫』 2013/12/20発行 昭和17年~

足かけ8年、船戸さん渾身の大長編。
そういえば、8巻目をまだ読んでいなかった。
7巻目までを読んだのは、ずいぶん前のことなので、内容はあらかた忘れてしまった。
最終巻の巻末には、参考文献がずらりと並ぶことだろう。

もう一冊は、内田樹さんの本。

内田樹・白井聡 『日本戦後史論』
 徳間書店 2015/2/18発行予定 1,400円(税別)

― e-honサイトより ―
知のカリスマ・内田樹氏と、ベストセラー「永続敗戦論」の白井聡氏による大注目対談。戦後日本の実情と未来を語りつくす。

http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refBook=978-4-19-863906-8&Rec_id=1010

Amazonにはまだ掲載されていないようだ。
私は、すでにe-honで予約済み。
気鋭の二人の対談が楽しみだ。

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2014年12月29日 (月)

【読】2014年総集編(こんな本と出会った)

今年もたくさん本を読むことができた。
10月末にあつらえた近々両用眼鏡のおかげで、読書が楽になった。
目は大切にしよう。

今年は、昨日までに99冊読んだ。
(中断したり一部だけ読んだものは除く)
あと一冊で100冊。
私にとっては大台だが、数十ページの短い本もまじっているので、冊数だけでは測れない。

さいわい、「読書メーター」という便利なサイトがある。
読んだ本を登録しておけば、自動的に総ページ数がわかるのだ。
23,923ページとなっている。

 読書メーター - あなたの読書量をグラフで記録・管理
 http://bookmeter.com/

七割方の本は、図書館から借りたもの。
じぶんでもたくさん買っているのだが、買ってしまうと安心して読まないものだ。

膨大なリストになるが、せっかくメモ帳ソフトで記録をとっているので、月別に羅列しておきたい。括弧内は出版日付。

何かしら参考になれば、さいわいです。
これは、という印象深かった本は、太字にしてAmazonのリンクも貼っておきます。

■1月■
・門田隆将 『死の淵を見た男 ―吉田昌郎と福島第一原発の五百日』 PHP研究所 (2012/12/4)
・野口邦和 監修/新美景子 文 『カラー図解 ストップ原発 1 大震災と原発事故』 青木書店 (2011/12/9)
・野口邦和 監修/新美景子 文 『カラー図解 ストップ原発 2 放射能汚染と人体』 青木書店(2012/1/20)
・飯田哲也 監修/新美景子 文 『カラー図解 ストップ原発 3 電力と自然エネルギー』 青木書店 (2012/2/20)
・辻信一 監修/高橋真樹 文/水野あきら 絵 『カラー図解 ストップ原発 4 原発と私たちの選択』 青木書店 (2012/3/26)
・恩田勝亘 『福島原発現場監督の遺言』 講談社 (2012/2/20)
・大鹿靖明 『ドキュメント福島第一原発事故』 講談社 (2012/1/27)
・松岡正剛 『千夜千冊番外編 3・11を読む』 平凡社 (2012/7/11)
・赤坂憲雄 『北のはやり歌』 筑摩選書 0077 (2013/10/15)
・堤 未果 『ルポ 貧困大国アメリカ』 岩波新書 新赤版1112 (2008/1/22)
・堀江邦夫・文/水木しげる・絵 『福島原発の闇 ―原発下請け労働者の現実』 朝日新聞出版 (2011/8/30)
・堤 未果 『アメリカは変われるか? ―立ち上がる市民たち!』 大月書店 (2009/3/31)
・呉智英 『吉本隆明という「共同幻想」』 筑摩書房 (2012/12/10)

■2月■
・池上 彰 『そうだったのか!アメリカ』 集英社文庫 (2009/6/30)
・呉智英 『言葉の常備薬』 双葉社 (2004/10/30)
・呉智英 『言葉の煎じ薬』 双葉社 (2010/6/20)
・塩見鮮一郎 『江戸から見た原発事故 ―あの時こうしていたら……の近代日本史』 現代書館 (2014/1/30)
・呉智英 『言葉につける薬』 双葉社 (1994/9/10)
・北海道新聞社編 『原子力 負の遺産 ―核のごみから放射能汚染まで―』 北海道新聞社 (2013/8/28)
・長谷川集平 『およぐひと』 解放出版社 (2013/4/20)
・キャロル・オフ 著/北村陽子 訳 『チョコレートの真実』 英治出版 (2007/9/1)
・東京柳句会編 『友ありてこそ、五・七・五』 岩波書店 (2013/12/17) 入船亭船橋・永六輔・大西信行・桂米朝・加藤武・柳家小三治・矢野誠一
■3月■
・岡崎武志 『あなたより貧乏な人』 メディアファクトリー (2009/10/16)
・星川淳 『タマサイ 魂彩』 南方新社(2013/11/11)

・古市憲寿 『誰も戦争を教えてくれなかった』 講談社 (2013/8/6)
■4月■
・星川淳 『ベーリンジアの記憶』 幻冬舎文庫 (1997/9/11)

・石川明人 『戦争は人間的な営みである ―戦争文化試論』 並木書房 (2012/11/5)
■5月■
・内田樹 『街場のメディア論』 光文社新書  (2010/8/20)
・広瀬洋一 『西荻窪の古本屋さん ―音羽館の日々と仕事』 本の雑誌社 (2013/9/20)

・内田樹 『街場の憂国論』 晶文社 (2013/10/10)
・藻谷浩介・NHK広島取材班 『里山資本主義 ―日本経済は「安心の原理」で動く』 角川oneテーマ21 (2013/7/13)
・内田樹 編 『街場の憂国会議』 小田嶋隆・想田和弘・高橋源一郎・中島岳志・中野晃一・平川克美・孫崎享・鷲田清一 晶文社 (2014/5/10)
・伊藤痴遊 『明治裏面史 (上)』 国書刊行会 (2013/4/25)
■6月■
・伊藤痴遊 『明治裏面史 (下)』 国書刊行会 (2013/4/25)
・塩見鮮一郎 『探偵イザベラ・バード 明治開化殺人事件』 河出書房新社
・岡崎武志 『上京する文學 漱石から春樹まで』 新日本出版社 (2012/10/25)
・前川恒雄 『移動図書館ひまわり号』 筑摩書房 (1988/4/15)
・猪谷千香 『つながる図書館 ―コミュニティの核をめざす試み』 ちくま新書 (2014/1/10)
・内田樹 『日本辺境論』 新潮選書 (2009/11/20)
・夏堀正元 『明治の北海道 ―シリーズ日本近代史5』 岩波ブックレット (1992/3/19)
■7月■
・内田樹/小田嶋隆/平川克美/町山智浩 『9条どうでしょう』 毎日新聞社 (2006/3/10)
・内田樹/小田嶋隆/平川克美 『街場の五輪論』 朝日新聞出版 (2014/2/28)
・川本三郎 『マイ・バック・ページ ―ある60年代の物語』 平凡社 (2010/11/25)
・内田樹 『私家版・ユダヤ文化論』 文春新書 519 (2006/7/20)
・塩見鮮一郎 『解放令の明治維新 ―賤称廃止をめぐって』 河出ブックス (2011/6/20)
・柳田邦男 『「想定外」の罠 ―大震災と原発』 文春文庫 (2014/3/10)
・大森洋平 『考証要集』 文春文庫 (2013/12/10)
・笠井潔・白井聡 『日本劣化論』 ちくま新書 (2014/7/10)
・高野秀行 『謎の独立国家ソマリランド ―そして海賊国家プントランドと戦国南部ソマリア』 本の雑誌社 (2013/2/20)
・高野秀行 『未来国家ブータン』 集英社 (2012/3/30)

 

■8月■
・高野秀行 『イスラム飲酒紀行』 講談社文庫 (2014/7/15)
・池上彰 『おとなの教養』 NHK出版新書 (2014/4/10)
・池上彰 『そうだったのか!現代史』 (2007/3/25)
・辻信一/田中優子 『降りる思想』 大月書店 (2012/10/19)
・田中優子 『カムイ伝講義』 小学館 (2008/10/6) 339ページ ちくま文庫 (2014/5/10)
・白井聡 『永続敗戦論 ―戦後日本の核心』 大田出版(atプラス叢書 04) (2013/3/27)
・笠井潔・白井聡 『日本劣化論』 ちくま新書 (2014/7/10)
・豊下楢彦 『「尖閣問題」とは何か』 岩波現代文庫(学術273) (2012/11/16)
・水野和夫 『世界経済の大潮流 ―経済学の常識をくつがえす資本主義の大転換』 大田出版 (2012/5/17)
・ヘレナ・ノーバーグ・ホッジ 『ラダック ―輝かしい未来』 山と渓谷社 (2003/7/10)
・下重暁子・黒田夏子 『群れない 媚びない こうやって生きてきた』 海竜社 (2014/6/10)
■9月■
・山本高樹 『ラダックの風息 ―空の果てで暮らした日々』 ブルース・インターアクションズ(スペースシャワーネットワーク) (2009/3/10)
・笠井潔 『8・15と3・11 ―戦後史の死角』 NHK出版新書388 (2012/9/10)
・保阪正康 『昭和史、二つの日 ―語り継ぐ十二月八日と八月十五日』 山川出版社 (2012/7/25)
・五十嵐惠邦 (いがらし・よしくに) 『敗戦と戦後のあいだで ―遅れて帰りし者たち』 筑摩書房(筑摩選書0050) (2012/9/15)
・勢古浩爾 『大和よ武蔵よ ―吉田満と渡部清』 洋泉社 (2009/7/17)

・水野剛也 『「自由の国」の報道統制 ―大戦下の日系ジャーナリズム』 吉川弘文館 (2014/7/1)
・五十嵐惠邦 『敗戦の記憶 ―身体・文化・物語 1945~1970』 中央公論新社 (2007/12/20)
・小林英夫 『シリーズ昭和史No.7 大東亜共栄圏』 岩波ブックレット (1988/8/3)
■10月■
・徳山喜雄 『安倍官邸と新聞 ―「二極化する報道」の危機』 集英社新書 (2014/8/17)
・内田樹 『憲法の「空語」を充たすために』 かもがわ出版 (2014/8/15)
・内田樹 『街場の共同体論』 潮出版社 (2014/6/20)

・豊下楢彦・小関彰一 『集団的自衛権と安全保障』 岩波新書 新赤版1491 (2014/7/18)
・豊下楢彦 『集団的自衛権とは何か』 岩波新書 新赤版1081 (2007/7/20)
・高野秀行・角幡唯介 『地図のない場所で眠りたい』 講談社 (2014/4/24)

・池澤夏樹 『終わりと始まり』 朝日新聞出版 (2013/7/30)

・佐原真・小林達雄 『対論 世界史のなかの縄文』 新書館 (2001/1/5)
■11月■
・礫川全次 『異端の民俗学 ―差別と境界をめぐって』 河出書房新社 (2006/4/20)
・礫川全次 『戦後ニッポン犯罪史』 批評社 (2000/6/10) 332ページ
・礫川全次 『日本人はいつから働きすぎになったのか ―<勤勉>の誕生』 平凡社新書744 (2014/8/12)
・デイビッド・ウォルトナー=テーブズ/片岡夏実訳 『排泄物と文明 ―フンコロガシから有機農業、香水の発明、パンデミックまで』 築地書館 (2014/5/20)
・勢古浩爾 『定年後7年目のリアル』 草思社文庫 (2014/8/8)
・井上ひさし 『二つの憲法 ―大日本帝国憲法と日本国憲法』 岩波ブックレット 812 (2011/6/7)
・森英樹 『憲法のこころに耳をすます』 かもがわブックレット 101 (1997/5/3)
・小西豊治 『憲法「押しつけ」論の幻』 講談社現代新書 1850 (2006/7/20)
・伊藤始・杉田秀子・望月武人 『五日市憲法草案をつくった男・千葉卓三郎』 くもん出版 (2014/9/21)
・半田滋 『日本は戦争をするのか ―集団的自衛権と自衛隊』 岩波新書 新赤版1483 (2014/5/20)
・長倉洋海 『ぼくが見てきた戦争と平和』 バジリコ (2007/5/15)
・佐藤優 『創価学会と平和主義』 朝日新書 481 (2014/10/30)
・池上彰・佐藤優 『新・戦争論 ―僕らのインテリジェンスの磨き方』 文春新書 1000 (2014/11/20)

・池上彰 『池上彰教授の東工大講義 学校では教えない「社会人のための現代史」』 文藝春秋 (2013/10/15)
・池上彰 『池上彰教授の東工大講義 この日本で生きる君が知っておくべき「戦後の学び方」』 文藝春秋 (2013/3/30)
■12月■
・杉浦康平 『文字の靈力 ―杉浦康平デザインの言葉』 工作舎 (2014/9/20)
・依田彦三郎 『ゴミは、どこへ行く? ―自動車、原発、アルミ缶、汚水の授業』 太郎次郎社 (1993/7/20)
・『レイチェル・カーソン ―「沈黙の春」で環境問題を訴えた生物学者』 筑摩書房 ちくま評伝シリーズ<ポルトレ> (2014/10/25)
・倉澤治雄 『原発ゴミはどこへ行く?』 リベルタ出版 (2014/11/7)
・松田哲夫 『縁もたけなわ ―ぼくが編集者人生で出会った愉快な人たち』 小学館 (2014/9/3)
・角幡唯介 『アグルーカの行方 ―129人全員死亡、フランクリン隊が見た北極』 集英社文庫 (2014/9/25)

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2014年11月16日 (日)

【読】読書会

今日は、二か月に一度の読書会に参加。
(小平図書館友の会 「読書サークル・小平」)
場所は、小平市中央公民館の一室。

昨夜までなんとなく気がすすまず、今回は欠席しようかとも考えていたが、一夜明けてきもちが変わった。
夜、考えることにロクなことはないのだ。

約二時間半、課題本を中心に幅広い話題で楽しめたし、勉強になった。

今回の課題本(主宰者はテキストと呼んでいる)は、内田樹さんの興味ぶかい本。

書名が挑戦的とも思えるもので、あちこちから顰蹙を買いそうな……。
書評もほとんど見かけないのは、なぜなんだろう、という話題もでた。

内田樹 『憲法の「空語」を充たすために』
 かもがわ出版 2014/8/15発行 95ページ 900円(税別)

「空語」とは聞きなれない言葉だ。

今日の読書会でも最初にこれが話題になった。
広辞苑には載っているという。
いまネットで調べてみると、こうあった。

空語――根も葉もない言葉。うそ。空言。
(大辞林 第三版)

内田さんがこの本で「空語」という言葉を使っているのは次の箇所。
彼の意図がよくわかる。

<アメリカの独立宣言は 「すべての人間は生まれながらにして平等であり、……(引用者略)」 という堂々たる宣言から始まります。でも、奴隷制が廃されたのは南北戦争後です。独立宣言の発表から90年後です。人種間平等が法的に実現するまでにはそれからさらに100年を要しました。その意味では、アメリカ独立宣言もフランス革命の人権宣言も「空語」なのです。
 同じ意味で、日本国憲法も「空語」です。問題はその空隙は事実の積み重ねによって充填しなければならないという強い責務の感覚がアメリカ人やフランス人にはあったが、日本人にはなかったということです。
 なぜ、日本人には「空語」としての憲法を長い時間をかけて忍耐づよく現実化するという動機づけが欠けていたのか。僕はその理由は日本の敗戦の様態の異常さにあると思っています。……>
 (P.24)

つまり、憲法というものは、そもそもが「空語」(理想を語る言葉)である。
しかしながら、日本国憲法がこれほど「軽い」のは、「空語」を充たす努力を日本人がしてこなかったからだ。

私が思うに、いわゆる「護憲」をかかげる人たちも、この努力をしてこなかった。
それだから、「あれはアメリカから押しつけられた憲法だ、改正すべき」という「改憲論者・自主憲法制定論者」の言い分に、まともに反論できず、両者の主張は平行線をたどるばかり。

この本に書かれていること(実際には講演録)は、細かい部分で首をかしげるところもあるのだが、おおむね賛同できる。


私は内田樹さんの書いているものが好きで、よく読んでいる。
武道家であるというだけでも、信頼できる人物だと思っている。
(これは私だけの判断基準だが)


次回の読書会は来年1月で、課題本は、これ。

池上彰 『おとなの教養――私たちはどこから来て、どこへ行くのか? 』
 NHK出版新書 431 2014/4/9発行 240ページ 780円(税別)

残念なことに、私はこの本をいちど読んで、古本屋に売り払ってしまったばかり。
また買わなくては。
発売後10万部を超えるベストセラーで(2014/10/25発行 第10刷のカバーによる)、いまでも書店では平積みになっている。

この数字は6月末のもの。
 ↓
NHK出版新書『おとなの教養』 6万部突破! | 得・得情報 | NHK出版書店様専用コーナー
http://www.biz-nhk-book.jp/shoten/promotion/2014/06/post_1120.html


こんなことを書いた後、今日の朝刊(東京新聞)を開いてみたら、内田樹さんの 『街場の戦争論』 の書評(紹介)が。
今日の読書会でもリストにあげられていたもの。
読みたくなって、さっそくネット注文した。

20141116_tokyoshinbun

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2014年10月 4日 (土)

【読】もう一冊、内田樹さんの本を

今日は快調に本を読むことができた。

内田樹さんの本を、もう一冊、読破。
これも面白かった。

参加している読書サークルの主宰者(私の読書の師匠と呼びたい)が、内田樹氏の最高傑作と言っていたが、その通りだった。

内田樹 『街場の共同体論』
 潮出版社 2014/6/20発行 267ページ 1,200円(税別)

― e-honサイトより ―
[目次]
第1講 父親の没落と母親の呪縛
第2講 拡大家族論
第3講 消費社会と家族の解体
第4講 格差社会の実相
第5講 学校教育の限界
第6講 コミュニケーション能力とは何か
第7講 弟子という生き方
[出版社商品紹介]
日本一のイラチ男が物申す。現代社会が抱える難題の解決への道しるべを大胆に語る。

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【読】気になっていた本を読む

昨日、相模原のコンビニの駐車場で新書を一冊読了。

タイトルに惹かれて買ってみた本。
読みはじめたのは三日前だが、後半は一気に読みおえた。

徳山喜雄 『安倍官邸と新聞――「二極化する報道」の危機』
 集英社新書 0751A 2014/8/17発行 253ページ 760円(税別)

― e-honサイトより ―
[要旨]
憲法改正、集団的自衛権、秘密保護法、靖国参拝、アベノミクス、対中・対米外交…。新聞は、それらをどのように報じた(報じなかった)のか。主要紙は「読売・産経・日経」vs「朝日・毎日・東京」という構図で分断され、相反する主張や論調が日々飛び交うなかで、私たちは何を信じればいいのか?本書では、各紙の報道の“背景”を読みとり、立体的に情報を収集するコツを、実際の記事に即して具体的に解説。また、安倍官邸の巧妙なメディア操作の手法についても分析を加える。この一冊で「新聞の読み方」が変わる!
[目次]
第1章 「改憲」へのスタンス
第2章 秘密保護法をめぐる報道
第3章 二分化する集団的自衛権報道
第4章 靖国神社参拝とNHK会長騒動
第5章 原発とどう向き合うか
第6章 アベノミクスと経済報道
第7章 外交報道の読み解き方

それほど新しい知見は得られなかったが、面白かった。

読売・産経・日経VS朝日・毎日・東京という構図で、新聞報道が偏っている、ということは、私も感じ続けていたこと。

朝日新聞の迷走ぶり、もしくは、腰の引けた報道が、感じられる。
私自身は、朝日から東京へ乗り換えた組だ。

読売を購読していた時期もあったが(特別な事情があった)、全国紙なら毎日を購読してもいいかな、と思う。

第7章で触れられている、中国のアフリカ外交についての記述が、興味ぶかかった。
新聞ではあまり報道されていないが、なりふり構わない中国のアフリカ外交が、不気味だ。


今日は、買ってあった内田樹さんの新刊を読んだ。
薄手のブックレットなので、数時間で読みおえた。

内田樹 『憲法の「空語」を充たすために』
 かもがわ出版 2014/8/15発行 95ページ 900円(税別)

― e-honサイトより ―
[要旨]
日本はいま、民主制から独裁制に移行しつつある―著者初の本格的憲法論。日本の民主制と憲法の本質的脆弱性を考える。
[目次]
1 「日本国民」とは何か
 神戸憲法集会について
 公務員には憲法尊重擁護義務がある
 敗戦国の中での日本の特異性
 日本国憲法のもっていた本質的な脆弱性
 憲法九条にはノーベル平和賞の資格十分
 憲法の主語はそれにふさわしい重みを獲得していない
2 法治国家から人治国家へ
 法治から人治への変質
 株式会社的マインドが日本人の基本マインドに
 メディアが方向づけした「ねじれ国会」の愚論
 国家の統治者が株式会社の論理で政治を行うことのいかがわしさ
 「日本のシンガポール化」趨勢
3 グローバル化と国民国家の解体過程
 自民党改憲草案二二条が意味すること
 グローバル資本主義にとって障害になった国民国家
 「日本の企業」だと名乗るグローバル企業の言い分

講演録(2014年5月3日の神戸憲法集会での記念講演)のため、話し言葉で書かれていて、読みやすい。

日本国憲法については、なんとなく私が考えていたことがあり、内田さんの明快な語りによって、それがはっきりしてきた。

タイトルの「空語」とは、こういうことだろう(引用中の太字は、原文では傍点)――。

憲法が確定された1946年の段階では、「日本国民」という実体はありませんでした。「日本ん国民とは私のことである」と言える人はひとりもいませんでした。「日本国民」という空虚な概念が主語であり、憲法制定の主体であるというきわめて危うい基盤の上に戦後の日本は築かれたのです。「だから改憲すべきだ」という声が出てくる理路は僕には理解できます。でも、問題はそのときの改憲の主体は誰なのか、ということです。> (P.42)

自民党の改憲案はひどい内容だが、いちばんの問題点は、改憲案の前文にあらわれているように、これを起草した人たちの「押しつけ」にある。

……改憲案の前文はこういう言葉から始まります。
 「日本国は、長い歴史と固有の文化を持ち、国民統合の象徴である天皇を戴く国家であって、国民主権の下、立法、行政及び司法の三権分立に基づいて統治される。」
 驚くなかれ、憲法前文の最初の文は「受動態」で結ばれているのです。ここには誰が統治するのかかが書かれていない。独立宣言でもワイマール共和国憲法でも、国家のかたちを宣言する文章は「われわれ」から始まります。でも、自民党改憲案には「われわれ」がない。「日本国民」が出てくるのはだいぶ後になってから、それも国民の義務を規定する文脈の中にはじめて登場します。
> (P.43-44)

自民党の言う「自主憲法」の「自主」とは、こういうものだということが、よくわかる。

内田さんが言うように、憲法改定――改正とは呼びたくないので、私はあえてこう言う――の動きが危ういのは、「なんとなく」安倍政権が「支持」されているような「空気」の中で、事がすすめられていることだろう。

いろいろと興味ぶかい物の見方が展開されていて、面白かった。
次回11月の読書会(小平図書館友の会)のテキスト。
読書会が近づいたら、もう一度目を通してみたい。

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2014年7月30日 (水)

【遊】小平で暑気払い

所属している小平図書館友の会の、夏の暑気払い(飲み会)。
小平駅前の居酒屋で開かれたので、出席。

小平まで、自転車に乗って片道30分ほど。

早めに着いたので、時間つぶしに駅前の本屋を覗いた。
読みたい本があったので、購入してしまった。

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内田樹 『街場の共同体論』
 潮出版社 2014/6/5発行 267ページ 1,200円(税別)

友の会の読書サークルで、先生格の主宰者が推薦していた本。
近くの図書館に予約していたが、予約待ちだった。
手に入れたので、図書館の予約はキャンセルした。

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2014年7月 6日 (日)

【読】内田樹 「私家版・ユダヤ文化論」

図書館から借りて、半分ほど読んだところ。

これまで読んだ内田樹さんの本とちがって、学術的な内容だが、すこぶる面白い。

内田樹 『私家版・ユダヤ文化論』
 文春新書 2006/7/20発行 241ページ 750円(税別)

いったい、ユダヤ人とは何か?

<ユダヤ人は国民ではない。ユダヤ人は人種ではない。ユダヤ人はユダヤ教徒のことでもない。ユダヤ人を統合しているはずの「ユダヤ的本質」を実定的なことばで確定しようとしたすべての試みが放棄されたあと、ユダヤ人の定義はもうこれしか残されなかったのである。>
(P.40 第一章 ユダヤ人とは誰のことか?)

― e-honサイトより ―
 ノーベル賞受賞者を多数輩出するように、ユダヤ人はどうして知性的なのか。そして「なぜ、ユダヤ人は迫害されるのか」。サルトル、レヴィナスらの思想を検討しながら人類史上の難問に挑む。
[目次]
 
 はじめに
 第1章 ユダヤ人とは誰のことか?
  ユダヤ人を結びつけるもの
  ユダヤ人は誰ではないのか?
  ユダヤ人は反ユダヤ主義者が「創造」したという定説について
 第2章 日本人とユダヤ人
  日猶同祖論
  『シオン賢者の議定書』と日本人
 第3章 反ユダヤ主義の生理と病理
  善人の陰謀史観
  フランス革命と陰謀史観
  ほか
 終章 終わらない反ユダヤ主義
  「わけのわからない話」
  未来学者の描く不思議な未来
  ほか
 新書版のためのあとがき

第3章の途中、ちょうど全体の半分ぐらいまで読んだところだが、第2章がとくに面白かった。

「日猶同祖論」というものが、1918-22年のシベリア出兵の頃から、わが国でも流行ったらしい。
シベリア出兵のときに、赤軍と戦った日本の軍人たちが、白軍兵士に配布されたパンフレットを通じて「ソビエト政府はユダヤ人の傀儡政権である」というプロパガンダに接した――これが、ことの起こりだという。
『シオン賢者の議定書(プロトコル)』という名で知られる一種の怪文書(トンデモ本)が、この頃、世界的に流布したとも。

ちなみに、この文書の普及版の全文を、今、邦訳で読むことができるそうだ。
『シオン賢者の議定書――ユダヤ人世界征服陰謀の神話』 (ノーマン・コーン著/1986年/ダイナミックセラーズ)。
邦訳者が、なんと内田樹氏本人。

ちょっと読んでみたい気もする。
私の地元の図書館でも収蔵している。

 

【追記】
一日で読み終えたものの、終章の結論にあたる「結語」は私には難解だった。
内田樹さんが師と仰ぐ、エマニュエル・レヴィナスに関する本(多数出版されている)を読まないと理解できないのかも。というか、読んでも私には理解できないと思うが。

エマニュエル・レヴィナス(Emmanuel Lévinas、1906年1月12日 - 1995年12月25日)は、フランスの哲学者。独自の倫理学、エトムント・フッサールやマルティン・ハイデッガーの現象学に関する研究の他、タルムードの研究などでも知られる。ロシア帝国、現リトアニア、カウナス出身のユダヤ人。……現象学や実存主義、ユダヤ思想を背景にした独自の倫理学思想を展開した。 ― Wikipedia ―

タルムード(ヘブライ語: תלמוד‎ Talmud、「研究」の意)は、モーセが伝えたもう一つの律法とされる「口伝律法」を収めた文書群である。6部構成、63編から成り、ラビの教えを中心とした現代のユダヤ教の主要教派の多くが聖典として認めており、ユダヤ教徒の生活・信仰の基となっている。ただし、聖典として認められるのはあくまでヘブライ語で記述されたもののみであり、他の言語に翻訳されたものについては意味を正確に伝えていない可能性があるとして聖典とはみなされない。 ― Wikipedia ―

    

まあ、これ以上の深入りはやめておこう。
目が疲れたな。

それでも、なかなか刺激的で面白い本だった。

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2014年7月 2日 (水)

【読】本を借りる

今日は朝から暑い一日だった。
最高気温30度。

午前10時から午後3時まで、仕事。
冷房の効いた建物の中だったので助かったが、一歩外にでると陽射しがきつかった。
往復の車の中も。

帰りがけ、近くの図書館に寄って本を三冊ほど借りてきた。
いずれも内田樹さんの本。

『9条どうでしょう』 内田樹/小田嶋隆/平川克美/町山智浩
 ちくま文庫 2012年10月発行

 

文庫版を持っていて一度読んだはず。
それが本棚を探してもみつからなかった。
古本屋に持って行ったような気もするが、おぼえていない。

岡崎武志さんじゃないけれど、こういうときに図書館が便利だ。

図書館にあったのは、2006年発行の単行本(毎日新聞社刊)。
表紙のデザインは、文庫版とほぼ同じ。
9の数字が効果的に図案化されている。


安倍内閣が日本の防衛にかかわる重要なことを決めたという。
この先、関連法案が次々と出されることだろう。

日本国憲法と軍備(自衛隊)との齟齬が問題の核心だと思うのだが、裏口入学のように姑息な手段を安倍総理はとった。
だまされないようにしたいし、そもそも憲法と軍備の関係をどう考えればいいのか。
そこのところを、自分で考えてみなければ、と思った。
私は、何がなんでも今の憲法を変えてはいけない、という立場をとらない。

憲法を変えないのなら、自衛隊をなんとかしなければ筋が通らない。
憲法は「守る」、自衛隊(実質的な軍備)は「黙認」、というのも、考えてみればおかしい。

「解釈改憲」という姑息な手段をとらせないためには、憲法を改定(真の意味での改正)も必要なのでは、と思う。

あとは、対米関係(従属)をどうするか。
アメリカの「子分」をいつまで続けるのか。

このあたりが、考えどころ。


残り二冊。
図書館の館内端末で検索してみつけた。

『街場の五輪書』 内田樹/小田嶋隆/平川克美
 朝日新聞出版 2014年2月発行
 186ページ 1,200円(税別)

『私家版・ユダヤ文化論』 内田樹
 文春新書 2006年7月発行
 241ページ 750円(税別)

内田樹さんの書くものは明快で、納得できるところが多い。

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2014年7月 1日 (火)

【読】日本辺境論

今日も暑い一日だった。
雨は降らず、陽ざしが強かった。
最高気温29度。

午前中と午後3時まで仕事。

三日ほど前に読んだこの本が面白かった。
忘れないうちに書いておく。

内田樹 『日本辺境論』
 新潮選書 2009/11/20発行 255ページ
 740円(税別)

<私たちはどういう固有の文化をもち、どのような思考や行動上の「民族誌的奇習」をもち、それが私たちの眼に映じる世界像にどのようなバイアスをかけているか。それを確認する仕事に「もう、これで十分」ということはありません。朝起きたら顔を洗って歯を磨くようなものです。一昨日洗ったからもういいよというわけにはゆきません。>
 (本書帯、「はじめに」より)

― e-honサイトより ―
[文学賞情報]
 2010年 第3回 新書大賞受賞
[要旨]
 日本人とは辺境人である―「日本人とは何ものか」という大きな問いに、著者は正面から答える。常にどこかに「世界の中心」を必要とする辺境の民、それが日本人なのだ、と。日露戦争から太平洋戦争までは、辺境人が自らの特性を忘れた特異な時期だった。丸山眞男、澤庵、武士道から水戸黄門、養老孟司、マンガまで、多様なテーマを自在に扱いつつ日本を論じる。読み出したら止らない、日本論の金字塔、ここに誕生。
[目次]
1 日本人は辺境人である
 「大きな物語」が消えてしまった 日本人はきょろきょろする ほか
2 辺境人の「学び」は効率がいい
 「アメリカの司馬遼太郎」 君が代と日の丸の根拠 ほか
3 「機」の思想
 どこか遠くにあるはずの叡智 極楽でも地獄でもよい ほか
4 辺境人は日本語と共に
 「ぼく」がなぜこの本を書けなかったのか 「もしもし」が伝わること ほか

本書の基調になっている「日本人は辺境人である」という捉え方が面白く、興味ぶかい。

<私たちの国の政治家や評論家たちは政策論争において、対立者に対して「情理を尽くして、自分の政策や政治理念を理解してもらう」ということにあまり(ほとんど)努力を向けません。それよりはまず相手を小馬鹿にしたような態度を取ろうとする。> (P.216)

先般の東京都議会の野次騒ぎを思い、ハタと膝を打った。
声の大きいモンが勝ち(相手より優位に立つことが先)というような、この国の風土が日本語の特殊性に由来する、という説や、便所掃除が修業となるこの国の師弟関係など……随所に興味ぶかいはなし(説)が満載。

もう一度読んでみてもいいかな、と思う。

【参考】 内田樹さんのブログ
 内田樹の研究室
 http://blog.tatsuru.com/

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