カテゴリー「【演】演劇・映画・演芸日誌」の48件の記事

2023年11月12日 (日)

【演】ガザの戦争と沖縄戦(2本の映画)

ごく最近観た2本の映画のこと。
どちらも、劇場ではなく、ホールでの自主上映会。

『ぼくたちは見た ガザ・サムニ家の子どもたち』
 2011年 古居みずえ監督 (86分)

http://whatwesaw.jp/

1400人という多くの犠牲を出した、2008年から09年にかけてのイスラエル軍によるパレスチナ・ガザ地区への攻撃。
本作の監督であるジャーナリスト・古居みずえは、攻撃直後に現地に入り、300人以上の子どもたちが犠牲になっていたことに大きなショックを受け取材を始める。
ガザ南部の農業地帯ゼイトゥーンに住むサムニ家の子どもたちは、一族が一度に29人も殺されるという、過酷な事件を経験していた。 (公式サイトより)

Photo_20231112101301 

今年10月、ハマースによるイスラエル攻撃に端を発した戦闘(戦争といっていい)。※注
イスラエル軍によるガザへの「報復攻撃」が続いている。
報復というよりも、これまで繰り返してきたガザ地区への攻撃を強化して、ガザを支配下に置こうとしているように思えてならない。
このタイミングで、12年前に発表されたこの映画を観る機会があって、よかった。

14、5年前、イスラエル軍の攻撃でたくさんの肉親を目の前で失った、ガザの「サムニ家」の子どもたちに密着取材。
子どもたちの口から、悲惨な体験が語られる。
いま、ガザで起きていることは、これよりもっとひどいものだと思うと、胸が痛い。

この映画のことは、小松由佳さんと古居みずえさんとのトークイベントをオンラインで視聴して(10月19日)知った。

https://yukakomatsu.jp/

大塚の「シネマハウス大塚」という、ちいさな上映施設(ふだんはレンタルスペースとして使われているという)で、3日間上映されることを知り、最終日の11月8日(水)に観ることができた。

シネマハウス大塚
https://www.facebook.com/cinemahouseotsuka

上映後、古居監督と、主催者で館長の後藤和夫さんとのトークがあった。

20231108-172930_20231112102101

『丸木位里 丸木俊 沖縄戦の図 全14部』
 2023年 河邑厚徳監督 (88分)

https://sakima.jp/movie/

Photo_20231112104201 2_20231112104201

河邑監督の『鉛筆と銃 長倉洋海の眸』(写真家 長倉洋海さんを描いた映画)を、9月23日、東京都写真美術館で観たばかり。

映画「鉛筆と銃 長倉洋海の眸」公式サイト
http://www.pan-dora.co.jp/enpitsutojyuu/

Photo_20231112104701

その映画の上映会で、今回の作品のちらしも配布されていて、観たいと思っていた。
「ねりま沖縄映画祭」11月11日(土)の上映会(江古田の武蔵大学キャンパス)で観ることができた。

2023_20231112105401

「原爆の図」は、2015年2月に沖縄本島の佐喜眞美術館を訪ねて、実物を見たことがある。
14作全部ではなかったかもしれず、いちばん大きな絵(4m×8m)に衝撃を受けた。
もうひとつ、忘れられないのは、たまたま見学に来ていた中学生か高校生の団体の女生徒が、絵の前で泣きじゃくっていたこと。

11月11日の上映後、司会の永田浩三さん(武蔵大学教授)と、河邑厚徳監督のトークショーがあった。

20231111-174720_20231112105801

河邑監督のことばで、胸に響いたことがある。
「明治以降、日本の歴史は戦争の連続だったが、自分たちの土地が地上戦の舞台になったことがない。唯一、沖縄を除いて。」
「ガザの細長い地形は、沖縄島と似ている。どこにも逃げるところがない。」

私たち「本土」に生まれ育った人間には(私は北海道生まれだが、沖縄から見れば「本土」の一部だろう)、どこか、戦争の記憶・捉え方がちがっているのではないか。
空襲・空爆で被害を受けたことだけが強く刻まれていて、日本の軍隊が国外へ出張って地上戦を繰り広げたことや、沖縄の地上戦の惨状に対しては、決定的に鈍感なところがないか。
頭ではわかっているつもりでも、肌感覚としての実感が貧弱なのではないか。

頭でわかることと、映像や音楽によっのて揺り動かされる感情の部分とは、ちがう。
そこが映画や音楽(この映画でも三線にのせた島唄が効果的に使われていた)ならではの「ちから」ではないか。
そういう意味のことも、監督が話されていた。

【自分のためのメモ】
チビチリガマとシムクガマ。
読谷村の集団自決があった「チビチリガマ」、対照的に集団自決することなく非難した人たちが助かった「シムクガマ」。
このふたつが、「沖縄戦の図」に描かれている。
「シムクガマ」には、ハワイからの帰国者がいて、「米兵は手向かいしない限り殺さないのでガマを出るように」と、避難していた島民を説得したため、「玉砕」を避けられたという。
この話、私は勉強不足で知らなかった。
河邑監督の映画と、上映後のトークで、このことを知った。
憶えておきたい。

Wikipedia チビチリガマ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%93%E3%83%81%E3%83%AA%E3%82%AC%E3%83%9E

Wikipedia シムクガマ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A0%E3%82%AF%E3%82%AC%E3%83%9E

読谷村史 第五巻 資料編4 『戦時記録』 上巻 下巻
https://yomitan-sonsi.jp/sonsi/index.htm

【2023.11.14補足】
※注 について。

「ハマースによるイスラエル攻撃に端を発した戦闘」と書いたが、これは正確ではない。
イスラエル軍によるガザ包囲(実際に分離壁で包囲されている)は、ずっと以前から続いており、イスラエルによるガザ(パレスチナ)への締め付けは、今に始まったことではない。
過去の戦争・紛争も、ある日突然始まったわけではないことは、歴史をみればわかる。
このあたりの報道が、どうにもおかしい。

11月14日、ラジオ番組に、写真家の高橋美香さんが出演して、パレスチナの現状を的確・冷静に(静かな怒りをこめて)話していらっしゃる。
YouTubeでも聴ける。

『パレスチナのちいさないとなみ』
【ゲスト:高橋美香】2023年11月14日(火)
大竹まこと 小島慶子 高橋美香【大竹メインディッシュ】
https://youtu.be/SljgBusVf0w?si=RFbpGuUg68-MKCKF

 

| | コメント (0)

2023年10月20日 (金)

【演】映画「福田村事件」を観た

二日前、10月18日、吉祥寺の「アップリンク吉祥寺」で、映画「福田村事件」を観た。
以下、感想というよりも、ほとんど覚え書き。
あまりにも圧倒されて、通り一遍の感想、批評は、私にはムリ。

9月1日に公開されていた映画だ。
観てきた人の感想や、ネットで見聞きする評判を目にしていて、これは観なくてはと。

2時間を超える長尺。
映像もいいし、キャストもいい。
主役の若手俳優は、私の知らない人ばかりだが(最近の映画俳優に疎いので)、それぞれ存在感のある演技でひきつけられた。
また、私がよく知っている俳優陣が脇役で光っていた。
パギやん(趙博)、ピエール瀧、水道橋博士、柄本明といった面々だ。

まだ公開中なので、ネタバレになりそうなことは控えたいが、忘れてはいけない事件が、フィクションながら鋭く描かれていた。

映画『福田村事件』キャスト・登場人物・出演者一覧/あらすじ | ORICON NEWS
https://www.oricon.co.jp/special/64635/

購読している東京新聞の記事を、いくつか探してみた。
覚え書きとしてリンクを載せておく。

デマと誤解で9人殺害…「福田村事件」を映画にしたい 森達也監督がクラウドファンディング:東京新聞 TOKYO Web
(2022/4/18)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/172370

関東大震災100年 負の歴史 向き合う機会に 映画「福田村事件」1日から全国上映 森監督、善良な市民の変貌描く:東京新聞 TOKYO Web
(2023/8/30)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/273560

関東大震災100年 映画「福田村事件」から考える 関連資料や被害パネル展示 流山・森の図書館:東京新聞 TOKYO Web
(2023/9/5)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/274863

監督の森達也さんについては、著作を3冊ほど読んだことがあり、関心を持っていた。
ドキュメンタリーの監督で、今回が初の劇映画のはず。

「アップリンク吉祥寺」(シネコン)の、座り心地のいい椅子で、画面の美しさに魅かれながら観ていた。
ただ、セリフの一部が聞き取りにくかったのは、私の耳が遠くなったのか。

よくできた映画だと思う。

映画館で入手したパンフレットに、監督と、映画評論家・森直人氏との対談が掲載されていて、この映画ができるまでの経緯がよくわかる。
企画は荒井晴彦、脚本は佐伯俊道と井上淳一、それに荒井晴彦。

監督 森達也
脚本 佐伯俊道、井上淳一、荒井晴彦
企画 荒井晴彦

森達也監督は、企画に乗ったかたちで始まったという。
印象的なラストシーンなどは、監督の強い希望だったというのも興味深い。

詳しくは、この映画の公式サイトで。
https://www.fukudamura1923.jp/

これも、映画館の売店で見て、購入した本。

長いが、Amazonサイトの紹介文を転載しておく。

<四国から千葉へやってきた行商人達が朝鮮人と疑いをかけられ、正義を掲げる自警団によって幼児、妊婦を含む9名が殺害された。
映画『福田村事件』(森達也監修)が依拠した史科書籍。長きに渡るタブー事件を掘り起こした名著。【森達也監督の特別寄稿付き】

「辻野さん、ぜひ調べてください。......地元の人間には書けないから」
その時から、歴史好きの平凡な主婦の挑戦が始まった。
「アンタ、何を言い出すんだ!」と怒鳴られつつ取材と調査を進め、2013年に旧著『福田村事件』を地方出版社から上梓したものの、版元の廃業で本は絶版に。
しかし数年後、ひとりの編集者が「復刊しませんか?」と声をかけてきた。
さらに数年後、とある監督が「映画にしたいのです」と申し入れてきた──。
福田村・田中村事件についてのまとまった唯一の書籍が関東大震災100年の今年2023年、増補改訂版として満を持して刊行!

【福田村・田中村事件】
関東大震災が発生した1923年( 大正12年)9月1日以後、各地で「 不逞鮮人」 狩りが横行するなか、 9月6日、 四国の香川県からやって来て千葉県の福田村に投宿していた15名の売薬行商人の一行が朝鮮人との疑いをかけられ、地元の福田村・田中村の自警団によって、ある者は鳶口で頭を割られ、ある者は手を縛られたまま利根川に放り投げられた。虐殺された者9 名のうちには、 6歳 ・ 4歳 ・ 2 歳の幼児と妊婦も含まれていた。犯行に及んだ者たちは法廷で自分たちの正義を滔々と語り、なかには出所後に自治体の長になった者まで出て、事件は地元のタブーと化した。そしてさらに、行商人一行が香川の被差別部落出身者たちだったことが、事件の真相解明をさらに難しくした。>

最後に、この映画とつながりのある、中川五郎さんのアルバム。
国立のギャラリービブリオで、中川さんが出演していたライブ会場で購入していた。

「どうぞ裸になって下さい」 中川五郎 コスモスレコーズ

2016年7月25日、東京下北沢ラカーニャで行われた中川五郎67歳のバースデイ・ライブ&レコーディング

【収録曲】
【Disc 1】
1. 運命 運命 運命
玄侑宗久:詞/中川五郎:曲
2. 言葉
奈良少年刑務所の受刑者:詩/中川五郎:曲
3. 愛情60
金子光晴:詩/中川五郎:曲
4. しきぶとんさん かけぶとんさん まくらさん
高野文子:詞/中川五郎:曲
5. イマジン
ジョン・レノン:詞/曲〈中川五郎:日本語詞〉
6. どうぞ裸になって下さい
村山槐多:詩/中川五郎:曲
7. 90センチ
中川五郎:詞/曲
8. 真新しい名刺
金素雲:原作/アメリカ民謡:曲
【Disc 2】
1. Sports For Tomorrow[東京五輪招致スピーチにもとづき]
中川五郎:詞/トラディショナルブルース:曲
2. 二倍遠く離れたら
中川五郎:詞/曲
3. 消印のない手紙
桜井哲夫:詩/中川五郎:曲
4. 一台のリヤカーが立ち向かう
中川五郎:詞/曲
5. 1923年福田村の虐殺
中川五郎:詞/アメリカ民謡:曲
6. 風に吹かれ続けている
ボブ・ディラン:詞/曲〈中川五郎:日本語詞〉

さらに、森達也さんのこの本。
古本屋の店頭でみつけて(単行本)購入。

今年5月に読んだ後、手放してしまったのだが、福田村の事件に触れた部分は、覚えていない。
もう一度、図書館から借りて読んでみようかと思う。

そういえば、この小説もよかった。

読書メーターに書いた感想。

https://bookmeter.com/books/19154731

| | コメント (0)

2023年10月15日 (日)

【演】新宿梁山泊公演「失われた歴史を探して」2023.10.12

2023年10月12日(木)、下北沢の「スズナリ」で芝居を観てきた。
公演初日で満席だった。

新宿梁山泊 第75回公演「失われた歴史を探して」

作=金義卿 演出=金守珍
下北沢 ザ・スズナリ
2023.10.12(木)~15(日)

20231012-132756_20231015190801

新宿梁山泊 公式サイト
http://s-ryozanpaku.com/

Lost_history_01_20231015185001 Lost_history_02

新宿梁山泊という演劇集団の芝居をはじめて観たのは、昨年の12月だったか。

■12月21日(水) 恵比寿「シアター・アルファ東京」
 新宿梁山泊公演「奇妙な果実~マルコムXと金嬉老~」

昨年2022年の年末総集編ブログ記事に、ちょっとだけ書いた。

【遊】2022年に行ったイベント: やまおじさんの流されゆく日々
http://yamaoji.cocolog-nifty.com/blog/2022/12/post-cfc370.html

今回の芝居、関東大震災のときの朝鮮人虐殺(デマによる)がテーマ。
「スズナリ」も、私には初めての小屋だったが、こじんまりしていて、ステージも小さい。
そこで繰り広げられた芝居は、シンプルな舞台装置を使い、場の転換を工夫していて、見ごたえがあった。
幕間の、緞帳ならぬカーテンの前で繰り広げられた三人の登場人物の漫談風コントも面白かった。

パギやんこと趙博さんの演技も、迫力があった。
(昨年の芝居いらい、パギヤンの芝居やイベントを追いかけている)
芝居の終盤、ケンガリを叩きながらのパギやんの朝鮮語の歌も、よかった。

約2時間の公演の後で、アフタートークが30分ほどあった。
金守珍(劇団の代表、演出、出演)、大久保鷹(出演者)、パギやん(出演者)の三人。

20231012-163214_20231015190701

paggie-choのブログ
https://ameblo.jp/paggie-cho/

 

| | コメント (0)

2023年7月15日 (土)

【演】2023/7/11 椿組公演「丹下左膳 '23」初日

2023年7月11日(火) 新宿花園神社境内特設ステージ(テント)
劇団椿組2023夏・花園神社野外劇
「丹下左膳 '23」
18:30開場 19:00開演 途中休憩あり 約2時間

椿組2023年夏・花園神社野外劇 「丹下左膳'23」
http://tubakigumi.com/upcoming-stage/

菊池豊:脚本 西沢栄治:構成演出
友川カズキ:主題歌 挿入歌:山崎ハコ

●2023年7月11日(火)~23日(日)12回公演 [18日(火)休演日]
新宿花園神社境内特設ステージ

00_1

00_2

01_20230715182701 04

02_20230715183001 03

05 06

7月11日、猛烈な暑さのなか、初日公演を観てきた。

毎年のように、夏、ここでの椿組の野外劇に通っている。
・2008年 「新宿番外地」
・2019年 「芙蓉咲く路地のサーガ」 ~熊野にありし男の物語~
・2021年 「貫く閃光、彼方へ」
・2022年 「夏祭・花之井哀歌」

山崎ハコさんが挿入歌を担当(今年は作曲)し続けていて、私には必見の芝居。

劇場公演だったが、椿組のこんな芝居も観た。
・2023年2月11日 椿組 2023年公演
「まっくらやみ 女の筑豊(やま)」
音楽:山崎ハコ
2023/2/9~3/19

2023年2月11日(土): やまおじさんの日記
http://yamaoji.cocolog-nifty.com/nikki/2023/02/post-b4f5f3.html

昨年の花園神社公演は、出演者がコロナ感染で、初日一日で中止になってしまった。
その初日も、観られたのが幸運だった。

【2022/7/9(土)昨年の公演初日】

20220709-174007_20230715192001 20220709-182236_20230715192001

椿組2022年夏・花園神社野外劇 「夏祭・花之井哀歌」
http://tubakigumi.com/history/history_hanazono_2022/index.html

今年の「丹下左膳 '23」は、丹下左膳、安寿と厨子王、忠臣蔵を混ぜ合わせた、一筋縄ではとらえられない複雑な筋立て。
ステージの仕掛けが、あっと驚くものだった。
ラストシーンにも度肝を抜かれた。
迫力満点、笑いあり、涙あり…野外劇ならではの醍醐味に酔った。

ハコさん作曲の挿入歌「お美夜の歌」は、主演のお美夜役・宮本裕子さんが歌った。
昨年の芝居では(一日だけの公演に終わったが)、ハコさんが美しい着物姿で劇中にあらわれて歌ったのだった。

花園神社、上々颱風の野外ライブに通ったのが、今では懐かしい。

20230711-174514_20230715183101 20230711-181415_20230715183101

20230711-180337_20230715183101

20230711-174724_20230715183101 20230711-183720_20230715183101

| | コメント (0)

2015年12月31日 (木)

【演】千両みかん

大晦日。

きのう買ってきたみかんを食べてみると、これがたいへん甘くて美味しい。
今年は果物の当たり年らしい。
(表年と裏年が交互に訪れるという話を聞いた)

みかんは冬場の果物だが、今では年中食べられる。

前にも書いたことだが、みかんを食べていると 「千両みかん」 という上方落語の演目をおもいだす。

元々は笑福亭(笑富久亭)一門のネタだったのか?
私には桂枝雀の演じる 「千両みかん」 が忘れられない。
もちろん、枝雀の師匠だった桂米朝や、江戸東京の噺家も演じている。

― Wikipedia 千両みかん ―
千両蜜柑(せんりょうみかん)は、古典落語の演目。原話は、明和9年(1772年)に出版された笑話本「鹿の子餅」の一遍である『蜜柑』。松富久亭松竹の作とも伝わっている。元々は上方落語の演目の一つで戦後に東京へ移植された。
主な演者として、上方の3代目桂米朝や6代目笑福亭松鶴、東京の5代目古今亭志ん生や林家彦六などがいる。

 

― Amazonより ―
桂枝雀を知らずして、日本のお笑いは語れない!
日本の落語界にあって、独特なみぶり手ぶりによる芸風と、英語落語というまったく新しい分野を切り開いた桂枝雀。
皆が同じ演目を競い合う古典落語の中にあって、独特の枕、ハイトーンの巻き舌による英単語、大げさに体全身を使ったアクションは、斬新でいて、なおかつ基本に忠実です。
現在テレビなどで活躍中の上方のお笑い芸人の全ての基本が、ここに凝縮されています。

千両みかん
平成元年10月13日放送
ABC「枝雀寄席」より

この『千両みかん』という作品は、上方落語の笑福亭の祖といわれている、松富久亭松竹の作品と伝えられています。
患いついた船場の若旦那の純粋な気持を、親旦那から託された第三者がその理由を聞き出してやって、方々をかけずり廻るという、 ストーリー展開は、『崇徳院』などでもお馴染みです。

 

本棚の奥にしまいこんであった 『現代上方落語便利事典』 (相羽秋夫/少年社/1987年)を引っぱりだしてみた。

<あらすじ>ネタバレになるので省略
<季節>夏 <場所と時間>船場の商家・八百屋A・八百屋B・鳥屋・天満の青物市場内のみかん問屋・再び商家 <登場人物>若旦那、医者、番頭、大旦那、八百屋A、八百屋B、鳥屋、みかん問屋の番頭 <はめもの>なし <所載の出版物>省略
<解説>初代笑富久亭松竹作。オチの粋さが絶品である。東京でも同題で演じられる。

――とある。

船場の商家の若旦那のワガママから(憎めないワガママだが)、番頭どんが真夏に蜜柑を探し回る、というのがあらすじだが、オチが泣かせる。たしかに”粋”である。

演題の「千両みかん」は、季節はずれの蜜柑一個に千両の値がついてしまうところから。
この噺が作られた時代、真夏に蜜柑など求める方がまちがっている――というのが、この噺を聴くときの前提。
現代の、一年中どんな果物でも手に入れられる贅沢さを忘れて、野菜や果物本来の”旬”をおもいださないと、面白くないだろう。

商家の番頭どんが、必死になって天満の「青物市場(あおもんいちば)」で蜜柑を探し回るところが、この噺の盛り上げどころか。
そして、ひょんなことから、やっとみつけた蜜柑一個に千両の値がついてしまうところから、オチ(上方ではサゲという)に持っていくところが、演者の腕の見せどころだろう。

聴く機会のない方は、下記サイトをどうぞ。

千両みかん(せんりょうみかん)/落語: 落語あらすじ事典 千字寄席
http://senjiyose.cocolog-nifty.com/fullface/2004/11/post_33.html
 トップページ
 落語あらすじ事典 千字寄席 http://senjiyose.cocolog-nifty.com/fullface/

ネット検索していてみつけたサイトだが、なかなか充実している。
さっそく、ブックマークに追加。


年末に他愛もないことを書いてしまった。

米朝さんも今年亡くなってしまって、さびしい。
今頃、向こうで枝雀さんと酒でも飲んでいるのだろうか。

Shijaku_hagaki

みなさん、よいお歳を。

| | コメント (0)

2013年12月17日 (火)

【演】ひさしぶりに芝居なんぞを

楽しみにしていた芝居を観てきた。
劇場に足を運ぶのは、ほんとうにひさしぶり。

三軒茶屋駅近くにあるキャロットタワー。
上々颱風が、この三階にある世田谷パブリックシアターで毎年ライブを開いていた。
今では懐かしい思い出だ。

世田谷パブリックシアター/シアタートラム
http://setagaya-pt.jp/

201312170004 201312170003

 

 

今日の芝居は、このビルの一階にある小劇場 「シアタートラム」で。
何度も行っているタワーなのに、この小劇場があることは知らなかった。

201312170002 201312170001

山崎ハコさんが出演するので、チケットをとってあった。
太宰治の未完の絶筆をモチーフに北村想が作った「グッドバイ」。

シスカンパニー公演
 日本文学シアター Vol.1 [太宰 治]
  グッドバイ
作 : 北村 想  演出 : 寺十 吾
出演 : 段田安則、蒼井 優、柄本 佑、半海一晃、山崎ハコ、高橋克実

 

Goobye_pamph1 Goobye_pamph2

 

1時間40ほどの舞台。
暗転でセットを変化させる舞台装置が効果的だった。

よくできた芝居。
滑稽でありながら、ホロッとさせるものがあり、ひさしぶりに涙なんか流してしまった。
主役の段田安則さんと蒼井優さんの演技はさすが。
脇役の高橋克実さん、柄本佑さん、そして、屋台のおでん屋を演じる半海一晃さんの演技がひときわ光っていた。

もちろん、おめあての山崎ハコさんもすばらしい役者ぶり。
流しの「茜」役がぴったりはまっていて、ギターの弾き語りで歌う「きょうだい心中」(フルコーラス)と、劇中歌「夜の日傘」(北村想作詞・山崎ハコ作曲)も印象深かった。

ラストは圧巻。
不覚にも涙がでた。
12月28日まで公演している。

SIS company inc. Web / produce / シス・カンパニー公演 グッドバイ
http://www.siscompany.com/good/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年1月 8日 (火)

【雑】プラネタリウム

朝からよく晴れているが、遠くの山は霞んで見えない。
気温は11度まであがった(16時現在)。
それでも、おもてに出ると、冷え冷えとしている。
東京の冬らしい天気。

きのう、自転車で高木神社をまわったあと、東大和市立中央図書館に寄ってきた。
市立郷土博物館のプラネタリウムのポスターが貼ってあり、パンフレットが置いてあった。

Planetarium1Planetarium2

この博物館には何度か行ってみたことがあるが、まだプラネタリウムを見学していない。
面白そうな番組なので、明日あたり行ってみようと思う。

郷土博物館 - 東大和市公式ホームページ
http://www.city.higashiyamato.lg.jp/index.cfm/35,0,366,html

プラネタリウム冬番組「アイヌの星空とシンシンの中国星座ガイド」
http://www.city.higashiyamato.lg.jp/index.cfm/34,24904,359,686,html


図書館でCDを二枚借りてきた。

八代亜紀、初の本格ジャズ・アルバム「夜のアルバム」。
私は八代亜紀が好きだ。

八代亜紀 「夜のアルバム」
 ユニバーサル ミュージック
 
 UCCJ-2105
 2012年10月

もう一枚は、米朝一門の落語会のCD。

「米朝一門会 (株)米朝事務所設立20周年記念」
 米朝/南光/さこば/枝雀/他
 東芝EMI PCDZ-1333
 1994年

残念ながら、Amazonに画像がなかった。

【参考】
東芝EMI (落語)
http://www.emimusic.jp/rakugo/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年2月17日 (金)

【演】枝雀さんの貴重な音源が…

EMIからDMが届き、私の好きな故・桂枝雀師の貴重な音源(CD)が発売されることを知った。
うーん、喉から手がでる。
宝くじが当たったら、買おう。

1965~1980 NHKラジオアーカイブスより「桂枝雀 落語選集」
 1965~1980 NHKラジオアーカイブスより、上方落語の爆笑王、桂枝雀のラジオ蔵出し音源を満載した豪華カートンBOX入り10枚組CD!!
 演目解説や月亭可朝×小佐田定雄対談、貴重な資料写真などを掲載した豪華ブックレット付き

内容紹介
~上方落語の爆笑王、桂枝雀のラジオ蔵出し音源を満載した豪華カートンBOX入り CD10枚組~
<収録演目>
※印については、演目自体が初めてのCD化となる貴重な音源です。
01 煮売り屋 1965/6/28 (桂小米時代) ※
02 江戸荒物 1970/9/18(桂小米時代) ※
03 宿替え  1972    (桂小米時代)
04 ふたなり 1972/6/21  (桂小米時代)
05 宿屋仇 1972/11/11  (桂小米時代)
06 いらちの愛宕詣り 1973/6/14 (桂小米時代)
07寝床 1973/11/7
08 饅頭こわい 1974/3/9
09 不動坊 1974/9/12
10 かぜうどん 1974/11/7
11 天神山 1975/1/16
12 七度狐 1975/3/13
13 こぶ弁慶 1975/6/19
14 九日目 1976/11/18 ※
15 住吉駕篭 1978/5/18
16 延陽伯 1979/3/17
17 舟弁慶 1979/5/24
18 矢橋船 1979/7/19 ※
19 八五郎坊主 1979/11/22
20 雨乞い源兵衛 1980/7/24
全20演目収録!

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2011年10月31日 (月)

【楽】【演】講談・浪曲・歌のゆうべ 「琴瑞」 10/28

もう三日たってしまったけれど。
私には最高のイベントだったな。

201110280052201110280054 

2011年10月28日(金)
 江東区深川江戸資料館・小劇場
市川俊夫プロデュース
  第一回 「琴瑞(ことたま)」

 講談 宝井琴調 (二席)
 浪曲 瑞姫
 歌 西川郷子 (上々颱風)

Satoko_20111028_pamph

「琴瑞」(ことたま)とは、変わったタイトルだが、理由があった。
宝井琴調(たからい・きんちょう)さんの「琴」+瑞姫(たまき)さんの「瑞」。
「琴」を「きん」と読ませるとタイヘンなことになるので、やむなく「こと」と振りがなを振った。
――という裏話を、琴調さんと瑞姫さんが共にしゃべって、笑わせてくれた。

会場は、深川江戸資料館の二階にある小劇場。
定員300名(固定席232)という小さなホールは、そこそこの観客で埋まっていた。
客席には、和服姿のご婦人もちらほら。

 深川江戸資料館
  http://www.kcf.or.jp/fukagawa/

 ※以下、当日の進行は下記のブログを参考にさせていただいた。
  (私の記憶のあいまいなところを補うためにも)
  当日の番組(演目)についても、詳しく書かれている。
  (ちょいと辛口の批評だけれど)
  ネット検索で、たまたま見つけたサイトである。

  稲田和浩/演芸作家が行く:琴瑞の会 - livedoor Blog(ブログ)
  http://blog.livedoor.jp/ganbaresinsaku/archives/52012486.html

定刻の午後6時半に幕があいた。
プログラムに載っていない女性の浪曲は、前座の人だった。
一龍斎貞鏡。美形である。

いったん幕がおりて、次は、宝井琴調さんの講談。
浪曲とは舞台セットが大きく変わって、釈台(昔の勉強机のような小さな座り机)を前にして正座し、張り扇と拍子木を使う。
上方落語でも、演者や演目によっては使われる小道具だ。
張り扇で一発、バチンと釈台を叩いて一礼するのが、はじめの挨拶のスタイル。
これが私には新鮮だった。

講談を生で聴くのは初めての体験。
落語のようで落語とはまたちがう、ストーリー性がたまらない。
聴衆をぐいぐい引きこんでいく話術には、ただただ敬服する。
落語のように「枕」があって、これまた笑わせてくれる。

また幕がおり、セットが変わって瑞姫(たまき)さんの浪曲。
華のある女性浪曲師だ。
バックの三味線(この日は二丁)が、これまた、たまらない。
シブい。

この後、中入り(小休憩)。
いよいよ待望の西川郷子さん(伴奏:小沢あきさんのギター)のステージ開幕。

ステージのセットが、いかにもこの日の催しの雰囲気。
金屏風に緋毛氈というもの。
西川さん(以後、郷ちゃんと書く)用のマイクと譜面台がステージ中央に。
その後ろに、小道具(さとちゃんの楽器)を置いた台。
左側に、ギターの小沢さん用の椅子とマイク、譜面台。

郷ちゃんではなく宝井琴調さんが上手から登場。
郷ちゃんと琴調さんの、なれそめを話す。
私は知らなかったが、上々颱風と本牧亭で共演して以来のつきあいだとか。
なるほど。郷ちゃんの歌が講談・浪曲の集いとジョイントしたわけだ。

琴調さんが兄弟子・金柳さん(この日、たまたま見えていたとか、普段着)を呼び、ひとしきり昔話やら宣伝やら。
ここで、琴調さんが郷ちゃんを呼び、上手から郷ちゃん、ひょこひょこと登場。
ステージに合わせてか、シックな衣装と履物。
いつものように少し緊張している様子が感じられたものの、堂々としている。
琴調さん、金柳さん、退場。
郷ちゃんが、ギターの小沢あきさんを呼び、ライブが始まった。

一曲目は新曲。
「夢よひそかに」(仮題)という曲だという。
ときどき譜面台の歌詞カードを見ていたので、まだできて間もないのかも。
すてきな歌だ。

全部で6曲(だったと思う)。
アルバム未収録だが、「つんてれれ」という歌が江戸風味で、面白い。
いかにも郷ちゃんらしい軽妙洒脱な歌で、いつものように「振り」というか「踊り」がまた、いい。

「鉄塔とグラヂオラス」「道の果て月の、転がる」「傾いた人」「朝まだき」 の4曲は、アルバム「郷音(hibiki)」収録曲。
会場には上々颱風ファン、郷ちゃんファンもいたが、おそらく西川郷子を初めて聴く、という人も多かったはず。
私の前の席のご婦人は、「きれいな声ねぇ」とおっしゃっていた。
会場を魅了したことだろう。

ある人が、「お内裏様とお雛様」と評していたが、西川郷子・小沢あきの「チーム」(郷ちゃんの表現)は、すてきな舞台で、すてきな音楽を聴かせてくれた。
音響のいい小屋だったな。

郷ちゃんのステージの後、琴調さんがもう一席。
市川俊夫さん作の新作。
これも面白かった。

また、第二回もやるそうなので(来年か?)、楽しみにしたい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年2月12日 (土)

【演】松本留五郎

さきごろ手にいれた、CDつきマガジン 「落語 昭和の名人 完結編」 第一巻、桂枝雀のCDを聴いた。

Shouwa_meijin_shijaku1_2隔週刊 落語 昭和の名人 完結編
 2/22号
 第一回配本 二代目 桂枝雀 (壱)

2011年2月8日発売
小学館 490円(創刊記念特別価格)






代書
 27分49秒
 昭和57年8月19日
 関西テレビ「とっておき米朝噺し」にて放送
親子酒 24分11秒
 昭和56年  10月7日
 大阪サンケイホール「枝雀十八番」にて収録


「代書」(「代書屋」とも)は、枝雀の十八番(おはこ)のひとつ。
代書屋(いまで言う司法書士・行政書士)を訪ねるアホな主人公、松本留五郎は、枝雀がつくりあげたキャラクターである。
この噺の原作者は、四代目桂米團治(米朝の師匠)。
米團治自身が代書屋を営んでいたことがあり、その経験にもとづいて生まれた噺、ということはよく知られている。
その後、愛弟子の桂米朝から三代目桂春團治に伝わり、春團治の十八番になっているという。

米朝が米團治の三十三回忌追善で演じた音源(カセットテープ)を聴いたが、代書屋の客のひとりを中国人とし、今なら「差別的」と指摘されそうな、かなりきわどい内容。
(このときの米朝の口演が、四代目米團治のオリジナルに近いようだ)

その点、枝雀の「代書」は安心して聴いていられる。

Shijaku_hanaikada1_2Shijaku_hanaikada2


― 解説書より (前田憲司) ―
 原作の米團治は代書屋を主人公に、訪れる4人の客とのやりとりを描いた。応対する代書屋の困惑ぶりが笑いに拍車をかけ、噺の奥行きが増した。続く米朝と春團治は、客は履歴書の男ひとりに絞ったが、全体を通しての演出は米團治のものをふまえ、代書屋の描写に力点を置いている。
 ところが枝雀は、主人公を客の松本留五郎にした。もちろん、代書屋の困り顔や、ふと漏らすボヤキにも似たせりふで、展開に緩急をもたせてはいる。だがそれ以上に、陽気で底抜けに明るい客の、天衣無縫の言動を強烈に表現し、〝松本留五郎〟をスターにしてしまったのだ。

「親子酒」の音源は、私がレコードで持っている「枝雀十八番」(昭和56年、大阪・サンケイホールでの六日間連続独演会)で演じられたときのもの。
今回、このCDであらためて聴いてみて、酔客(息子)とうどん屋のやりとりが枝雀一流の演出で、たまらなくおかしい。

Shijaku18ban_3   

― 解説書より (前田憲司) ―
 東西落語会を通じてお馴染みの噺でオチも同じだが、導入部分が東西で異なる。東京では、酒好きの親子が互いに禁酒の約束をする場面から始まり、……(略)。
 上方の演出では、枝雀も演じているように禁酒の約束はなく、冒頭、父親が酔っぱらって帰宅。その後の息子の酔態ぶりが大きな聴かせどころ、見せどころとなる。この件を独立させて『うどん屋』『三人上戸』という演題で演じることもある。


このCDに収録されている演目は、いずれも枝雀絶頂期のもので、天才落語家の笑いの世界に身をゆだねるることができる。


こういう面白い本がある。

Hiraoka平岡正明 『哲学的落語家!』
 2005/9/20発行 筑摩書房
 326ページ 2200円(税別)

平岡さんらしい、爽快な一冊。

― 帯より ―
<江戸っ子平岡正明 上方爆笑王に挑む>
<俺が落語に目覚めたのは数年前だ。/志ん生・文楽から現在の若手までを/ヨーイ、ドンで聞いた。/最も衝撃を受けたのは「彼」。/どえらい上方落語の爆笑王だ。/「彼」の思想性の大きさよ。/俺はナマの高座を聞いていない。/残された音と映像だけから/「彼」の思想の深さを言いたい。/松本留五郎の鼓腹撃壌を、/夢野久作との相似を、/天地の逆転を。/この一冊を泉下の「彼」に捧げる。>


平岡さんも死んでしまった……。


【註】 鼓腹撃壌(こふくげきじょう)
満腹で腹鼓をうち、地面を踏みならすことから、人々が平和で安楽な生活を喜び楽しむさま。太平の世のたとえ。
出 典 『十八史略』
http://www.sanabo.com/words/archives/2002/08/post_2271.html より


(2011/2/15 加筆)

| | コメント (3) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧

その他のカテゴリー

【山】山日誌 【楽】音楽日誌 【歩】散歩日誌 【演】演劇・映画・演芸日誌 【観】観察日誌 【読】読書日誌 【遊】おでかけ日誌 【雑】きまぐれ日誌 【震】震災日誌 あの戦争 こんな本を手に入れた こんな本を読んだ こんな音楽を聴いた ちょっと遠くへ アイヌ民族・アイヌ語 アフガニスタン山の学校支援の会 サイボク・まきばの湯 トムラウシ山遭難事故 上々颱風 中島みゆき 五十一 五木寛之 今尾恵介 内村剛介 内澤旬子 内田樹 加藤登紀子 勝沼大雅園 勢古浩爾 北方謙三 南方熊楠 古山高麗雄 古本 吉本隆明 吉村昭 呉智英 四季 冬 四季 夏 四季 春 四季 秋 図書館 国分寺 light house 国分寺界隈 塩山 BUN BUN Bear 塩見鮮一郎 多摩 夢枕獏 宮本常一 宮沢賢治 宮部みゆき 小平図書館友の会 小平界隈 小松由佳 小熊英二 小金井公園 小金井界隈 山崎ハコ 山田風太郎 山野井泰史 岡崎武志 岸本完司 平岡正明 府中 郷土の森 日帰り温泉 星野道夫 服部文祥 杏's cafe 村上春樹 東大和界隈 松岡正剛 松浦武四郎 柳田国男 桂枝雀 桐野夏生 椎名誠 江戸東京たてもの園 江戸東京博物館 池澤夏樹 沖浦和光 沖縄 沢木耕太郎 浅川マキ 浅田次郎 浅草弾左衛門 渋・辰野館 満州 澤地久枝 狭山公園 田中優子 白崎映美 百名山 知里幸恵・真志保 石光真清 石原吉郎 石川英輔 美瑛 船戸与一 菅江真澄 萱野茂 西川郷子 西牟田靖 角幡唯介 赤坂憲雄 長倉洋海 間宮林蔵 関野吉晴 阿部謹也 青梅・奥多摩・五日市 静かな大地 須藤もん 高橋美香 高田渡 高野秀行 鳥の歌 鶴見和子