カテゴリー「村上春樹」の42件の記事

2016年12月31日 (土)

【読】2016年総集編 今年読んだ本

今年も、目標の100冊読破を達成できず、読み終えたのは89冊。

村上春樹のエッセイ類を除く全作品を通して読んだことは、私にしては珍しい読書体験だった。

古山高麗雄の小説・エッセイ類も、まとめて読んだ。

宮里千里目取真俊という、沖縄の二人の書き手の本にも出会った。

いい読書体験ができた年だったと言えよう。

年末には、高橋美香さんという魅力的な写真家に出会い、出版記念イベントに参加した。
パレスチナについての講演会をお願いしたいな、などと目論んでいる。

煩雑になるが、今年読んだ本を下にあげておこう。
【図書館】とあるのは、近隣の図書館から借りて読んだ本だが、気に入って購入したものもある。
村上春樹は、作品集を借りてきて読んだ。
今年も、図書館にはお世話になった。

■2016年に読んだ本

■1月
・石牟礼道子 『苦海浄土』 河出書房新社 (池澤夏樹個人編集 世界文学全集 Ⅲ-04) (2011/1/20) 771ページ 【図書館】

・礫川全次 『独学の冒険 ―浪費する情報から知の発見へ』 批評社 (2015/10/31) 219ページ 【図書館】
・高橋源一郎×SEALDs 『民主主義ってなんだ?』 河出書房新社 (2015/9/30)
・高橋源一郎 『ぼくらの民主主義なんだぜ』 朝日新書 514 (2015/5/30) 255ページ
・都築響一 『独居老人スタイル』 筑摩書房 (2013/12/10) 351ページ 【図書館】
・ビートたけし 『たけしのグレートジャーニー』 新潮社 (2014/5/15) 238ページ 【図書館】

・安島太佳由(やすじま・たかよし) 『日本戦跡を歩く』 窓社 (2002/7/24) 201ページ 【図書館】
『口語訳 古事記 [神代篇]』 三浦佑之 訳・注釈 文春文庫 (2006/12/10) 313ページ
『口語訳 古事記 [人代篇]』 三浦佑之 訳・注釈 文春文庫 (2006/12/10) 521ページ

■2月
『古事記』 池澤夏樹訳 河出書房新社(池澤夏樹=個人編集 日本文学全集 01) (2014/11/20) 397ページ 【図書館】

・三浦佑之 『古事記を読みなおす』 ちくま新書 876 (2010/11/10) 301ページ
・常岡浩介 『イスラム国とは何か』 旬報社 (2015/2/25) 210ページ
・朴裕河(パク・ユハ) 『帝国の慰安婦 植民地支配と記憶の闘い』 朝日新聞出版 (2014/11/30) 324ページ 【図書館】
・岩波書店編集部 編 『私の「戦後民主主義」』 岩波書店 (2016/1/27) 185ページ【図書館】
・岩波書店編集部 編 『私の「戦後70年談話」』 岩波書店 (2015/7/3) 198ページ【図書館】

・古山高麗雄 『二十三の戦争短編小説』 文藝春秋 (2001/5/15) 574ページ【図書館】

・古山高麗雄 『反時代的、反教養的、反叙情的』 ベスト新書 (2001/7/1) 261ページ【図書館】

■3月
・古山高麗雄 『妻の部屋 遺作十二篇』 (2002/9/15) 397ページ【図書館】

・シャーウィン裕子 『戦争を悼む人びと』 高文研 (2016/2/8) 250ページ【図書館】
・室井尚 『文系学部解体』 角川新書 (2015/12/10) 238ページ
・和賀正樹 『これが「帝国日本」の戦争だ』 現代書館 (2015/11/30)127ページ【図書館】
・古山高麗雄 『断作戦』 文藝春秋 (1982/11/30) 323ページ【図書館】
・一ノ瀬俊也 『旅順と南京 日中五十年戦争の起源』 文春新書 605 (2007/11/20) 244ページ【図書館】
・古山高麗雄 『龍陵会戦』 文藝春秋 (1985/11/30) 365ページ【図書館】

■4月
玉居子精宏 『戦争小説家 古山高麗雄伝』 平凡社 (2015/8/5) 279ページ 【図書館】 のち購入

・村上春樹 『村上春樹全作品 1979~1989 (1)』 講談社 (1990/5/21) 254ページ 風の歌を聴け/1973年のピンボール 【図書館】
・村上春樹 『村上春樹全作品 1979~1989 (3) 短篇集(1)』 講談社 (1990/9/20) 356ページ 中国行きのスロウ・ボート/他13篇(貧乏な叔母さんの話/ニューヨーク炭鉱の悲劇/カンガルー通信/午後の最後の芝生/土の中の彼女の小さな犬/シドニーのグリン・ストリート/蛍/納屋を焼く/めくらやなぎと眠る女/踊る小人/三つのドイツ幻想/雨の日の女#241・#242) 【図書館】
・村上春樹 『村上春樹全作品 1979~1989 (2)』 講談社 (1990/7/20) 376ページ 羊をめぐる冒険 【図書館】
・村上春樹 『村上春樹全作品 1979~1989 (8) 短篇集(3)』 講談社 (1991/7/22) 275ページ パン屋再襲撃/パン屋襲撃/象の消滅/ハイネケン・ビールの空き缶を踏む象についての短文/ファミリー・アフェア/双子と沈んだ大陸/ローマ帝国の崩壊・1881年のインディアン蜂起・ヒットラーのポーランド侵入・そして強風世界/ねじまき鳥と火曜日の女たち/眠り/トニー滝谷/人喰い猫 【図書館】
・村上春樹 『村上春樹全作品 1979~1989 (4)』 講談社 (1990/11/20) 591ページ 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 【図書館】
・ジャン・ジオノ/寺岡襄(訳)・黒井健(絵) 『木を植えた男』 あすなろ書房(あすなろセレクション) (2015/10/30) 77ページ【図書館】
・村上春樹 『村上春樹全作品 1979~1989 (6)』 講談社 (1991/3/20) 419ページ ノルウェイの森 【図書館】

■5月
・村上春樹 『村上春樹全作品 1979~1989 (5) 短篇集(2)』 講談社 (1991/1/21) 426ページ 32篇 カンガルー日和/四月のある晴れた朝に 100パーセントの女の子に出会うことについて/眠い/タクシーに乗った吸血鬼/彼女の町と、彼女の緬羊/あしか祭り/鏡/1963/1982年のイパネマ娘/窓/五月の海岸線/駄目になった王国/32歳のデイトリッパー/とんがり焼の盛衰/チーズ・ケーキのような形をした僕の貧乏/スパゲティーの年に/かいつぶり/サウスベイ・ストラット――ドゥービー・ブラザーズ「サウスベイ・ストラット」のためのBGM/図書館奇譚//あしか/月刊「あしか文芸」/書斎奇譚/おだまき酒の夜//はじめに・回転木馬のデッド・ヒート/レーダー・ホーゼン/タクシーに乗った男/プールサイド/今は亡き王女のための/嘔吐1979/雨やどり/野球場/ハンティング・ナイフ//沈黙 【図書館】
・村上春樹 『村上春樹全作品 1979~1989 (7)』 講談社 (1991/5/20) 591ページ ダンス・ダンス・ダンス 【図書館】
・磯田道史 『天災から日本史を読みなおす』 中公新書 2295 (2014/11/25) 221ページ
・小倉志郎 『元原発技術者が伝えたいほんとうの怖さ』 彩流社 2014/7/1発行 206ページ 【図書館】
村上春樹 『村上春樹全作品 1990~2000 (1) 短篇集(1)』 講談社 (2002/11/20) 307ページ 44篇 【図書館】
村上春樹 『村上春樹全作品 1990~2000 (2) 』 講談社 (2003/1/20) 501ページ 国境の南、太陽の西/スプートニクの恋人 【図書館】
・三浦しをん 『舟を編む』 光文社文庫 (2015/3/20) 347ページ

■6月
・村上春樹 『村上春樹全作品 1990~2000 (4) ねじまき鳥クロニクル1』 講談社 (2003/5/20) 563ページ ねじまき鳥クロニクル (第1部 泥棒かささぎ編/第2部 予言する鳥編) 【図書館】

・村上春樹 『村上春樹全作品 1990~2000 (5) ねじまき鳥クロニクル2』 講談社 (2003/7/20) 434ページ ねじまき鳥クロニクル (第3部 鳥刺し男編) 【図書館】
・村上春樹 『村上春樹全作品 1990~2000 (6) アンダーグラウンド』 講談社 (2003/9/20) 699ページ 【図書館】
・村上春樹 『村上春樹全作品 1990~2000 (7)』 講談社 (2003/11/20) 395ページ 約束された場所で/村上春樹、河合隼雄に会いにいく 【図書館】
・村上春樹 『村上春樹全作品 1990~2000 (3) 短篇集(2)』 講談社 (2003/3/20) 275ページ 【図書館】
・村上春樹 『海辺のカフカ(上)』 新潮社 (2002/9/10) 397ページ 【図書館】
・村上春樹 『海辺のカフカ(下)』 新潮社 (2002/9/10) 429ページ 【図書館】
・村上春樹 『アフターダーク』 講談社 (2004/9/7) 288ページ 【図書館】
・村上春樹 『東京奇譚集』 新潮社 (2005/9/18) 210ページ 【図書館】
・清水良典 『村上春樹はくせになる』 朝日新書 004 (2006/10/30) 236ページ 【図書館】

・村上春樹 『1Q84 BOOK1』 新潮社 (2009/5/30) 554ページ 【図書館】

・村上春樹 『1Q84 BOOK2』 新潮社 (2009/5/30) 501ページ 【図書館】

■7月
・村上春樹 『1Q84 BOOK3』 新潮社 (2010/4/16) 602ページ 【図書館】
・村上春樹 『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』 文藝春秋 (2013/4/15) 370ページ 【図書館】
・村上春樹 『女のいない男たち』 文藝春秋 (2014/4/20) 285ページ 【図書館】
・加藤典洋 『村上春樹は、むずかしい』岩波新書(新赤版) 1575 (2015/12/18) 259ページ
・薬師寺克行 『公明党 創価学会と50年の軌跡』 中公新書 2370 (2016/4/25) 274ページ

■8月
・須知徳平 『北の詩(うた)と人 アイヌ人女性・知里幸恵の生涯』 岩手日報社 (2016/5/20) 429ページ 【図書館】のち購入
・菅野完(すがの・たもつ) 『日本会議の研究』 扶桑社 (2016/5/1) 302ページ

・鈴木邦男 『<愛国心>に気をつけろ!』 岩波ブックレット 951 (2016/6/3) 71ページ

・前泊博盛(編著) 『本当は憲法より大切な「日米地位協定入門」』 創元社  (「戦後再発見」双書2)(2013/3/1) 397ページ
・吉田敏浩・新原昭治・末浪靖司 『検証・法治国家崩壊』 創元社  (「戦後再発見」双書3)(2014/7/20) 347ページ
・内田樹・鈴木邦男 『慨世の遠吠え―強い国になりたい症候群』 鹿砦社 (2015/3/20) 277ページ 【図書館】
・内田樹・白井聡 『日本戦後史論』 徳間書店 (2015/2/28) 245ページ  【再読】

■9月
・礫川全次 『雑学の冒険―図書館にない100冊の本』 批評社 (2016/6/10) 223ページ 【図書館】

白崎映美 『鬼うたひ』 亜紀書房 (2016/7/9) 199ページ 【図書館】

・内田樹・福島みずほ 『「意地悪」化する日本』 岩波書店 (2015/12/15) 198ページ 【図書館】
・久生十蘭 『従軍日記』 講談社 (2007/10/4) 426ページ 【図書館】

・竹村公太郎 『水力発電が日本を救う 今あるダムで年間2兆円超の電力を増やせる』 東洋経済新報社 (2016/9/1) 190ページ 【図書館】
・渡辺豪 『日本はなぜ米軍をもてなすのか』 旬報社 (2015/10/25) 230ページ 【図書館】
・佐伯啓思 『経済学の犯罪―稀少性の経済から過剰性の経済へ』 講談社現代新書 (2012/8/20) 326ページ
・徳間書店出版局編(渡辺豪) 『この国はどこで間違えたのか―沖縄と福島から見えた日本』 ・徳間書店 (2012/11/30) 309ページ 【図書館】 内田樹/小熊英二/開沼博/佐藤栄佐久/佐野眞一/清水修二/広井良典/辺見庸

池澤夏樹 『沖縄への短い帰還』 ボーダーインク (2016/5/25) 334ページ

・宮里千里 『島軸紀行―シマサバはいて―異風南島唄共同体』 ボーダーインク (1993/12/15) 234ページ 【図書館】

■10月
・宮里千里 『ウーマク!―オキナワ的わんばく時代』 小学館 (2000/7/20) 223ページ 【図書館】

・宮里千里 『沖縄 時間がゆったり流れる島』 光文社新書 097 (2003/5/20) 241ページ 【図書館】
・目取真俊 『水滴』 文藝春秋 (1997/9/30) 188ページ 【図書館】
・大田昌秀 『戦争と子ども―父から戦争を知らない子たちへ』 那覇出版社 (1980/3/3) 175ページ 【図書館】
・宮里千里 『シマ豆腐紀行―遥かなる<おきなわ豆腐>ロード』 ボーダーインク (2007/8/30) 247ページ 【図書館】
・池澤夏樹 『カデナ』 新潮社 (2009/10/30) 434ページ 【図書館】

・宮下奈都 『神さまたちの遊ぶ庭』 光文社 (2015/1/20) 281ページ 【図書館】

■11月
・浅田次郎 『帰郷』 集英社 (2016/6/30) 252ページ 【図書館】

・目取真俊 『目取真俊短編小説集3 面影と連れて(うむかじとぅちりてぃ)』 影書房 (2013/11/20) 365ページ 【図書館】
・目取真俊 『目取真俊短編小説集1 魚群記』 影書房 (2013/3/28) 330ページ 【図書館】
・目取真俊 『目取真俊短編小説集2 赤い椰子の葉』 影書房 (2013/7/5) 386ページ 【図書館】
・草野真一 『SNSって面白いの? ―何が便利で何が怖いのか』 講談社ブルーバックス (2015/7/20) 254ページ

■12月
・大岡敏昭 『幕末下級武士の絵日記 ―その暮らしと住まいの風景を読む』 相模書房 (2007/5/24) 201ページ 【図書館】

高橋美香 『パレスチナ・そこにある日常』 未来社 (2010/10/30) 222ページ 【図書館】

・中村尚弘 『現代アイヌ文化とは ―二風谷アイヌ文化博物館の取り組み』 東京図書出版会 (2009/6/29) 100ページ 【図書館】
『これならわかる ―パレスチナとイスラエルの歴史Q&A』 大月書店 (2005/2/18) 142ページ 【図書館】

■読みかけの本
・草野真一 『メールはなぜ届くのか ―インターネットのしくみがよくわかる』 講談社ブルーバックス (2014/5/20) 213ページ

高橋美香 『それでもパレスチナに木を植える』 未来社 (2016/11/30) 230ページ 【図書館】 のち購入

・川上量生(かわかみ・のぶお) 『鈴木さんにもわかるネットの未来』 岩波新書1551 (2015/6/19) 343ページ
・寒川旭 『歴史から探る21世紀の巨大地震―揺さぶられる日本列島』 朝日新書392 (2013/3/30) 283ページ
・北原糸子 『日本災害史―復旧から復興への歩み』 ちくま新書 1210 (2016/9/10) 334ページ

他にも、欲しくて買ったものの、まだ読めない本がたくさんある。

| | コメント (0)

2016年6月26日 (日)

【読】「わかると思う」

この4月から村上春樹の作品(おもに小説)を読み続けて、ようやく『1Q84』にたどりついた。

ひとつ気づいたことがある。
彼の小説の登場人物(主人公の男性が多い)がよく口にする言葉。
口ぐせのようなものだ。

「わかると思う」

わが身を振り返ると、人から「わかる?」と聞かれたときの私の答えは「わかる」「わからない」「よくわからない」の三種類ぐらいか。
他の人はどうか知らないが、私は「わかると思う」という言葉は口にしない(と思う)。

「わかると思う」には、「わかる」と断定しない、ある種の誠実さのようなものが感じられる。
それがどうしたということもないのだけれど、思いついたので書いておく。

『海辺のカフカ』以降に読んだもの。
ようやくここまで来た、という感じ。

6/15~6/16 村上春樹 『海辺のカフカ(上)』 新潮社 (2002/9/10) 397ページ
6/16~6/18 村上春樹 『海辺のカフカ(下)』 新潮社 (2002/9/10) 429ページ
6/18~6/19 村上春樹 『アフターダーク』 講談社 (2004/9/7) 288ページ
6/19~6/20 村上春樹 『東京奇譚集』 新潮社 (2005/9/18) 210ページ
6/21~6/21 清水良典 『村上春樹はくせになる』 朝日新書 004 (2006/10/30) 236ページ
6/22~6/26 村上春樹 『1Q84 BOOK1』 新潮社 (2009/5/30) 554ページ

どれも、近くの図書館から借りてきた。

村上春樹についての評論(作家論・作品論)が図書館に並んでいたが、あまり読む気はしない。
ただ一冊、清水良典という文芸評論家が書いた『村上春樹はくせになる』(朝日新書)は、読んでよかった本だ。

この新書版では『海辺のカフカ』までしか扱われていないが、その後出版された朝日文庫版(増補版)では、『1Q84』『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』についての評論が追加されている。

上の最近作二作品を読んだら、増補版に追加された部分を読んでみたいと思い、文庫版も入手した。

清水良典 『増補版 村上春樹はくせになる』 朝日文庫 (2015/9/7) 285ページ

 

| | コメント (0)

2016年6月16日 (木)

【読】読了、村上春樹作品集

4月から二ヶ月かけて、村上春樹の作品集(第一期8巻、第二期7巻)を読み終えた。
きのうのことだ。

村上春樹全作品 1979~1989 講談社
1 「風の歌を聴け・1973年のピンボ-ル」
2 「羊をめぐる冒険」
3 「短篇集(1)」
4 「世界の終りとハ-ドボイルド・ワンダーランド」
5 「短篇集(2)」
6 「ノルウェイの森」
7 「ダンス・ダンス・ダンス」
8 「短篇集(3)」

村上春樹全作品 1990~2000 講談社
1 「短篇集 I」
2 「国境の南、太陽の西/ スプートニクの恋人」

3 「短篇集 II」
4 「ねじまき鳥クロニクル1」
5 「ねじまき鳥クロニクル2」

6 「アンダーグラウンド」
7 「約束された場所で/村上春樹、河合隼雄に会いに行く」

すぐ近くにある市立図書館に最後の巻を返却して、作品集以降に発表された単行本を借りてきた。

まずは、『海辺のカフカ』(上・下 2002年、新潮社刊)から。
これがとても面白い。

まったくの予備知識なしで読みはじめたのがよかった。

 

図書館にあったのは単行本。
多くの人に読まれた痕跡がある。

短篇・長篇小説と、いくつかのエッセイ集・雑文集は読んでみようと思っている。

| | コメント (0)

2016年6月 6日 (月)

【読】村上春樹はむずかしい――のか?

4月はじめから読み続けている村上春樹の作品群。

これまで、ほとんど関心がなかった(少しは読んでいたが)この作家の作品集(主に小説群)に手を染めてみると、止まらなくなってしまった。

そもそものきっかけは、所属している団体(小平図書館友の会)の読書サークルで、村上春樹を扱った評論が課題本に選ばれ、その本を読みはじめたことだった。
しかし、オリジナルテキスト(村上春樹の作品)を読んでいないことには話にならない、と感じた。

加藤典洋 『村上春樹は、むずかしい』
 岩波新書(新赤版) 1575 2015/12/18発行 259ページ
 800円(税別)

この新書は、途中まで読んで中断。
読書会にも出席しなかった(課題本を読み終えていないまま出席するのも業腹だった)。

その代わり、というのもおかしいが、講談社から刊行されている「全作品」という全集を読みはじめたのだった。
近くの図書館に揃っていたので。

この作品集には、巻ごとに作者自身の「解題」――作品の生い立ちについて書かれている――があるのが良い。

 村上春樹研究所
 http://www.haruki-m.com/

  村上春樹さんの全作品一覧【村上春樹研究所】
  http://www.haruki-m.com/works/zensakuhin.html

 

村上春樹全作品 1979~1989 講談社
1 「風の歌を聴け・1973年のピンボ-ル」
2 「羊をめぐる冒険」
3 「短篇集(1)」
4 「世界の終りとハ-ドボイルド・ワンダーランド」
5 「短篇集(2)」
6 「ノルウェイの森」
7 「ダンス・ダンス・ダンス」
8 「短篇集(3)」

村上春樹全作品 1990~2000 講談社
1 「短篇集 I」
2 「国境の南、太陽の西/ スプートニクの恋人」

3 「短篇集 II」
4 「ねじまき鳥クロニクル1」
5 「ねじまき鳥クロニクル2」

6 「アンダーグラウンド」
7 「約束された場所で/村上春樹、河合隼雄に会いに行く」

第一期(1979~1989)が全8巻、第二期(1990~2000)が全7巻。
15巻の全集だが、このうちの12冊(上の赤字)を読み終えた。

2001年以降も話題作が出版されているので、この作品集を読み終えたら単行本で追っていこうと思っている。

先は長い。

傑作、『ねじまき鳥クロニクル』(三部作、作品集では2巻)を、今日読み終えたところ。
今のところ、この小説がいちばん面白かった。
短篇にも面白いものが多いが。

このあと、3巻目の『短篇集II』は後回しにして、『アンダーグラウンド』を読みたいのだが、あいにく今日・明日は図書館が休館日。

しかたがないので、加藤典洋氏の新書(上掲)を頭から読み直している。
加藤氏は村上春樹を高く評価し、日本の近現代文学の伝統のなかに位置づけている。

深読みすぎるんじゃないか、と感じる部分もあるが、なかなか興味ぶかい評論だ。

たしかに「村上春樹は、むずかしい」――つまり、あなどれない作家なのだが、私としては難しく考えずに作品を作品として楽しんでいきたい。

それにしても、遅れてきた読者である私にとっては膨大な量だ。
いつまでかかることやら……。

 村上春樹さんの長編小説一覧【村上春樹研究所】
 http://www.haruki-m.com/works/long.html

 村上春樹さんの短編小説一覧【村上春樹研究所】
 http://www.haruki-m.com/works/short.html

【以下、覚え書きとしての読書記録】

01●4/4~4/5 村上春樹 『村上春樹全作品 1979~1989 (1)』 講談社 (1990/5/21) 254ページ 風の歌を聴け/1973年のピンボール
02●4/6~4/9 村上春樹 『村上春樹全作品 1979~1989 (3) 短篇集(1)』 講談社 (1990/9/20) 356ページ 中国行きのスロウ・ボート/他13篇(貧乏な叔母さんの話/ニューヨーク炭鉱の悲劇/カンガルー通信/午後の最後の芝生/土の中の彼女の小さな犬/シドニーのグリン・ストリート/蛍/納屋を焼く/めくらやなぎと眠る女/踊る小人/三つのドイツ幻想/雨の日の女#241・#242)
03●4/9~4/11 村上春樹 『村上春樹全作品 1979~1989 (2)』 講談社 (1990/7/20) 376ページ 羊をめぐる冒険
04●4/10~4/12 村上春樹 『村上春樹全作品 1979~1989 (8) 短篇集(3)』 講談社 (1991/7/22) 275ページ パン屋再襲撃/パン屋襲撃/象の消滅/ハイネケン・ビールの空き缶を踏む象についての短文/ファミリー・アフェア/双子と沈んだ大陸/ローマ帝国の崩壊・1881年のインディアン蜂起・ヒットラーのポーランド侵入・そして強風世界/ねじまき鳥と火曜日の女たち/眠り/トニー滝谷/人喰い猫
05●4/12~4/19 村上春樹 『村上春樹全作品 1979~1989 (4)』 講談社 (1990/11/20) 591ページ 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド
06●4/19~4/26 村上春樹 『村上春樹全作品 1979~1989 (6)』 講談社 (1991/3/20) 419ページ ノルウェイの森
07●4/27~5/4 村上春樹 『村上春樹全作品 1979~1989 (5) 短篇集(2)』 講談社 (1991/1/21) 426ページ 32篇 カンガルー日和/四月のある晴れた朝に 100パーセントの女の子に出会うことについて/眠い/タクシーに乗った吸血鬼/彼女の町と、彼女の緬羊/あしか祭り/鏡/1963/1982年のイパネマ娘/窓/五月の海岸線/駄目になった王国/32歳のデイトリッパー/とんがり焼の盛衰/チーズ・ケーキのような形をした僕の貧乏/スパゲティーの年に/かいつぶり/サウスベイ・ストラット――ドゥービー・ブラザーズ「サウスベイ・ストラット」のためのBGM/図書館奇譚//あしか/月刊「あしか文芸」/書斎奇譚/おだまき酒の夜//はじめに・回転木馬のデッド・ヒート/レーダー・ホーゼン/タクシーに乗った男/プールサイド/今は亡き王女のための/嘔吐1979/雨やどり/野球場/ハンティング・ナイフ//沈黙
08●5/4~5/11 村上春樹 『村上春樹全作品 1979~1989 (7)』 講談社 (1991/5/20) 591ページ ダンス・ダンス・ダンス
09●5/17~5/24  村上春樹 『村上春樹全作品 1990~2000 (1) 短篇集(1)』 講談社 (2002/11/20) 307ページ 44篇
10●5/24~5/31  村上春樹 『村上春樹全作品 1990~2000 (2) 』 講談社 (2003/1/20) 501ページ 国境の南、太陽の西/スプートニクの恋人
11●6/1~6/4 村上春樹 『村上春樹全作品 1990~2000 (4) ねじまき鳥クロニクル1』 講談社 (2003/5/20) 563ページ ねじまき鳥クロニクル (第1部 泥棒かささぎ編/第2部 予言する鳥編)
12●6/4~6/6 村上春樹 『村上春樹全作品 1990~2000 (5) ねじまき鳥クロニクル2』 講談社 (2003/7/20) 434ページ ねじまき鳥クロニクル (第3部 鳥刺し男編)

| | コメント (0)

2016年5月14日 (土)

【読】村上春樹、ひとやすみ

今日も初夏の陽気。
曇り空で湿度も高かったが、さわやかな風がここちよい。

街路樹のヤマボウシが咲きはじめた。


先月はじめから読み続けていた、村上春樹の初期(1979~89年)の作品集。
全8冊を読みおえた。

最後に読んだのは 『ダンス・ダンス・ダンス』 という、『羊をめぐる冒険』 の実質的な続編。
エンディングがいまひとつだったが、面白かった。

村上春樹 『村上春樹全作品 1979~1989 (7)』 「ダンス・ダンス・ダンス」
 講談社 1991/5/20発行 591ページ

ここまで読んだ作品、なかでも長篇は性描写が多く、またか、という感じだったが、そのあたりが好き嫌いのわかれるところかもしれない。


箸やすめといったところで、毛色のちがう新書を読んでいる。

磯田道史 『天災から日本史を読みなおす』
 中公新書 2295 2014/11/25発行 221ページ 760円(税別)

 

ひところ話題になった 『武士の家計簿』(新潮新書)の著者。
本書で第63回日本エッセイスト・クラブ賞を受賞している。

わかりやすく、興味ぶかい内容。
著者の母親が二歳のときに体験した「昭和南海地震」(1946年)の大津波の話や、同じ場所での森繁久彌の地震・津波体験が、胸に迫る。

― Amazonより ―
豊臣政権を揺るがした二度の大地震、一七〇七年の宝永地震が招いた富士山噴火、佐賀藩を「軍事大国」に変えた台風、森繁久彌が遭遇した大津波――。
史料に残された「災い」の記録をひもとくと、「もう一つの日本史」が見えてくる。
富士山の火山灰はどれほど降るのか、土砂崩れを知らせる「臭い」、そして津波から助かるための鉄則とは。
東日本大震災後に津波常襲地に移住した著者が伝える、災害から命を守る先人の知恵。
【目次】
まえがき――イタリアの歴史哲学者を襲った大地震
第1章 秀吉と二つの地震
 1 天正地震と戦国武将
 2 伏見地震が終わらせた秀吉の天下
第2章 宝永地震が招いた津波と富士山噴火
 1 一七〇七年の富士山噴火に学ぶ
 2 「岡本元朝日記」が伝える実態
 3 高知種崎で被災した武士の証言
 4 全国を襲った宝永津波
 5 南海トラフはいつ動くのか
第3章 土砂崩れ・高潮と日本人
 1 土砂崩れから逃れるために
 2 高潮から逃れる江戸の知恵
第4章 災害が変えた幕末史
 1 「軍事大国」佐賀藩を生んだシーボルト台風
 2 文政京都地震の教訓
 3 忍者で防災
第5章 津波から生きのびる知恵
 1 母が生きのびた徳島の津波
 2 地震の前兆をとらえよ
第6章 東日本大震災の教訓
 1 南三陸町を歩いてわかったこと
 2 大船渡小に学ぶ
 3 村を救った、ある村長の記録
あとがき――古人の経験・叡智を生かそう


すぐ近くの図書館へ行き、予約していおいた本を受けとってきた。
原発事故がらみの本。

小倉志郎 『元原発技術者が伝えたいほんとうの怖さ』
 彩流社 2014/7/1発行 206ページ 1,700円(税別)

図書館の日本文学の書架に、「村上春樹全作品 1990-2000」があるのをみつけた。
自宅から500メートルほどのところにある図書館なので、これはありがたい。

村上春樹を読むのをしばらく休もう思っていたのだけれど、つい、一冊目を借りてきてしまった。

村上春樹 『村上春樹全作品 1990-2000 (1) 短篇集(1)』
 講談社 2002/11/20発行 307ページ

このシリーズは、著者自身による「解題」が付いているのが、ありがたい。

「TVピープル」他、44篇収録。

| | コメント (0)

2016年5月 4日 (水)

【読】まだまだ、村上春樹

今日も南風が強い。
気温は軽く25度を超えて、陽射しが強い。

近くの図書館(東村山富士見図書館)へ行き、借りていた本を返却。
かわりに1冊借りてきた。

20160504140303

ひと月前からずっと読みつづけている、村上春樹の小説群。

このところ、本を読む時間があまりとれなくて、一週間かけて短篇集を読みおえたところ。

村上春樹 『村上春樹全作品 1979~1989 (5) 短篇集(2)』
 講談社 1991/1/21発行 426ページ

そして、今日、借りてきたのがこれ。

村上春樹 『村上春樹全作品 1979~1989 (7)』 ダンス・ダンス・ダンス
  講談社 1991/5/20発行 591ページ

「村上春樹全作品 1979~1989」 全8巻を、ほぼ順番に読みつづけてきたが、ようやくこれが最後の一冊。
われながら、よくやった(と、自分をほめてやりたい、なんちゃって)。

1 「風の歌を聴け・1973年のピンボ-ル」
2 「羊をめぐる冒険」
3 「短篇集 (1)」
4 「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」
5 「短篇集(2)」
6 「ノルウェイの森」
7 「ダンス・ダンス・ダンス」
8 「短篇集(3)」

「ダンス・ダンス・ダンス」 は、1988年に刊行された長篇だが、私には何の予備知識もない。
どんな小説なのか、読んでのお楽しみ、というところ。

これまで読んだ作品は、どれも面白かった。
不思議な世界が描かれていて、慣れてくると、この作家の世界にはまりこむのだろう。

まあ、人によって好き嫌いのわかれる作家ではあるだろう。

私は、文句なしのファンになったというほどでもないが、面白味を感じる作家だとわかった。

一人の作家の作品をこれほど読むのは、高校のときの北杜夫、若い頃にはまった五木寛之、その後たくさん読んだ池澤夏樹や船戸与一ぐらいのものだ。

そうそう、こんな本も買って拾い読みしてみたが、面白い。

『村上さんのところ』
 答えるひと 村上春樹 / 絵 フジモトマサル
 新潮社 2015/7/24発行 255ページ 1,300円(税別)

 

― Amazonより ―
選りすぐりの名問答をセレクトして、フジモトマサルのイラストを加えた愛蔵版
何度でも読み返したい「人生の常備薬」

期間限定サイト「村上さんのところ」上で、村上春樹が3か月半にわたって続けた回答は、じつに3765問! その中から、笑って泣いて考えさせる「名問答」を473問を村上さんご自身がセレクトし、可愛くてちょっとシュールなフジモトマサルのイラストマンガ約51点を加えた待望の書籍版!
こんな内容の質問が掲載されています。

文章が上手くなるには?/ノーベル賞候補と騒がれる気分は?/なぜ人を殺してはいけない?
『1Q84』に続編はあるの?/同性婚は賛成ですか?/無駄に話が長い上司をどうする?
村上作品は純文学? 大衆文学?/批判に対する心構えは?/不登校の娘をどうすればいい?
英語上達法を伝授して下さい/好きなタイプの女優は?/子どものやる気を引き出すには?
いい手紙を書くコツは?/原発はNOですか?/奥さんの機嫌が悪い時は?
生きている意味って何?/感受性の磨き方を教えて下さい/もし芥川賞をとっていたら?
映画のベスト3は何ですか?/老境で幸せに生きるには?/本当につらいときに強くなるには?
日本は戦争に近づいてるようで不安です/立派な大人になるために必要なことは?

村上さんのところ/村上春樹 期間限定公式サイト
http://www.welluneednt.com/

| | コメント (0)

2016年4月28日 (木)

【読】ノルウェイの森

村上春樹の「ノルウェイの森」を、一昨日、読了。

著者自身が、「100パーセント・リアリズムへの挑戦」、「100パーセントの恋愛小説」(単行本の帯)、「成長小説」(ビルドゥングスロマン、教養小説)と言っているこの小説。

私は、これまで何度か読もうとしながら、なんとなく敬遠していたのだが……。
読んでみると、なかなかいい小説だった。

村上春樹は、私よりも二年ほど年長だが、ほぼ同世代といってよい。
同じ時代の空気を吸ってきた者として、共感できることが多い小説だった。

ただ、これが最終的には1000万部(!)を超えるベストセラーになった(加藤典洋 『村上春樹は、むずかしい』 岩波新書 P.114)という理由が、理解しかねる。

村上春樹自身も、発売後の異常な反応には驚いたらしい。

加藤典洋氏によれば――

<この小説『ノルウェイの森』は、度をすぎたベストセラー小説となってしまったこともあってか、村上自身によって「もうこういうのは二度と書きたくない」「あくまで例外」の、彼の作品中の系譜中鬼子のような作品と語られるのだが(「村上春樹ロングインタビュー」2010年)、私にいわせれば、それどころではない、村上にとって画期的な作品、彼の前期と後期を隔てながら繋ぐ、扇子の要のようなこのうえなく重要な作品である。もっというならそれは彼のコントロールの手を脱し、彼の胎を内から破って出てきた、彼において唯一無二の作品なのである。>
 (『村上春樹は、むずかしい』 2015年 岩波新書 P.119)

――というほどの重要な作品かもしれない。

村上自身が手がけたという赤と緑の装幀も、ヒットの一因だったのか。
まあ、ベストセラーというのは、そういうものか。

「考える人」 2010年8月号に、「村上春樹ロングインタビュー」が掲載されている。
もう発売されていないので、私は図書館から借りたあと、Amazonで古本を購入した。
まだ、途中までしか読んでいないが。

 

ともあれ、村上春樹の作品を発表順に時系列で追ってみようという、私の無謀な試みが続いている。

『ノルウェイの森』に続けて、短篇集を図書館から借りて読みはじめたところだ。

『村上春樹全作品 1979~1989 (5) 短篇集(2)』
 講談社 1991/1/21発行 426ページ
 32篇収録 カンガルー日和/四月のある晴れた朝に 100パーセントの女の子に出会うことについて/眠い/タクシーに乗った吸血鬼/彼女の町と、彼女の緬羊/あしか祭り/鏡/1963/1982年のイパネマ娘/窓/五月の海岸線/駄目になった王国/32歳のデイトリッパー/とんがり焼の盛衰/チーズ・ケーキのような形をした僕の貧乏/スパゲティーの年に/かいつぶり/サウスベイ・ストラット――ドゥービー・ブラザーズ「サウスベイ・ストラット」のためのBGM/図書館奇譚
あしか/月刊「あしか文芸」/書斎奇譚/おだまき酒の夜//はじめに・回転木馬のデッド・ヒート/レーダー・ホーゼン/タクシーに乗った男/プールサイド/今は亡き王女のための/嘔吐1979/雨やどり/野球場/ハンティング・ナイフ
沈黙

はやく、『ねじまき鳥クロニクル』を読んでみたいのだが、あせらず、じっくり取り組んでみよう。

| | コメント (0)

2016年4月20日 (水)

【読】村上春樹の長編、読了

一週間かかって、村上春樹の長編(591ページ)を読了。

パラレル・ワードを描いたSF的な小説。
物語の展開が巧みで、ぐいぐい引き込まれた。
文章も読みやすい。
面白かったなあ。

村上春樹 『村上春樹全作品 1979~1989 (4)』
 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド
 講談社 1990/11/20発行 591ページ

読み終えたこの本を図書館に返して、次の一冊を借りてきた。

発表時、たいへんな話題になり、あっというまにベストセラーとなった「ノルウェイの森」だ。

村上春樹 『村上春樹全作品 1979~1989 (6)』
 ノルウェイの森
 講談社 1991/3/20発行 419ページ

気になっていたが、まだ読んだことがなかった。

とりあえず、第一次作品集(1979年~1989年、全8巻)だけでも、ぜんぶ読んでみたい。
できれば、1990年~2000年までの作品集(全7巻)にも挑戦してみたい。

1 「短篇集 1」
 日本未発表の短篇『青が消える』を含んで『TVピープル』『夜のクモザル』『使いみちのない風景』『ふわふわ』を加筆訂正して収録。
2 「国境の南、太陽の西/ スプートニクの恋人」
 海外で人気の高い『国境の南、太陽の西』と大ベストセラー『スプートニクの恋人』の長篇2作。
3 「短篇集 2」
 『レキシントンの幽霊』、阪神大震災から触発された著者初の連作小説集『神の子どもたちはみな踊る』。話題の短篇収録。
4 「ねじまき鳥クロニクル1」
 村上ワールドの名作、読売文学賞受賞作の長篇『ねじまき鳥クロニクル』の第1部「泥棒かささぎ編」と第2部「予言する鳥編」。
5 「ねじまき鳥クロニクル2」
 『ねじまき鳥クロニクル』第3部「鳥刺し男編」、壮大なる物語の完結編。
6 「アンダーグラウンド」
 普通の人々は、この日、どのように行動し、事件とかかわってしまったか。地下鉄サリン事件被害者のインタビュー形式で描く、著者初のノンフィクション問題作。
7 「約束された場所で/村上春樹、河合隼雄に会いに行く」
 オウム信者たちのインタビューを集めた『約束された場所で』、河合隼雄氏と村上氏の対談『村上春樹、河合隼雄に会いに行く』。

さほど関心のある作家ではなかったのだが……だんだん好きになってきた――かな?

| | コメント (0)

2016年4月12日 (火)

【読】村上春樹を読む日々

きのうは、一日、強い北風が吹いていた。
夜、冷えたので灯油ストーブをつける。
残っている灯油を使いきったら、ストーブは片づけるつもりだ。

今日は、晴れておだやかな天気。
ソメイヨシノは、すっかり葉桜になった。
ハナミズキがいっせいに咲きはじめた。


村上春樹の作品集(講談社)を読みつづけている。
1979年のデビューから1989年までの作品を集めたもので、全8巻。
読みでがある。
続編の全集(7巻セット、1980年から2000年まで)もでているが、それはまだまだ先だ。

何度も書いたことだが、「小平図書館友の会」の読書サークルの次回課題本が村上春樹論なので――加藤典洋著 『村上春樹は、むずかしい』 岩波新書――彼の作品を読んでおこうと思ったのだ。

5月の読書会までに、どれだけ読めるのか心もとないが、読みはじめるとなかなか面白い。
これまで、読まずぎらいだったようだ。

長篇は手ごわいが、短篇が読みやすくて面白い。


初期の三部作といわれている、『風の歌を聴け』『1973年のピンボール』『羊をめぐる冒険』 を読了。
初期短篇集の一冊目も面白かった。

村上春樹全作品 1979~1989〈3〉 短篇集〈1〉

徹底改稿した初期短篇小説13篇を収録。
「中国行きのスロウ・ボート」「貧乏な叔母さんの話」「ニューヨーク炭鉱の悲劇」「午後の最後の芝生」「蛍」「納屋を焼く」ほか単行本未収録作品を含む。

― Amazon ―

     

読書会の課題本で触れられている、「パン屋襲撃」「パン屋再襲撃」が収録されている、三冊目の短篇集を、今、読んでいるところ。

村上春樹全作品 1979~1989〈8〉 短篇集〈3〉

村上春樹全作品の最終巻で新作を多数収録。
著者の全小説を集めた全作品8巻はこの短篇集で終わるが、「パン屋再襲撃」を中心に、「眠り」「トニー滝谷」のロングバージョン、「人喰い猫」(新作)など収録。

― Amazon ―

【収録作品 11篇】
パン屋再襲撃/パン屋襲撃/象の消滅/ハイネケン・ビールの空き缶を踏む象についての短文/ファミリー・アフェア/双子と沈んだ大陸/ローマ帝国の崩壊・1881年のインディアン蜂起・ヒットラーのポーランド侵入・そして強風世界/ねじまき鳥と火曜日の女たち/眠り/トニー滝谷/人喰い猫


このあと、大作が続く。
『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』 『ノルウェイの森』 『ダンス・ダンス・ダンス』
どれも、これまで気になっていながら読んだことがない。

   

このシリーズでは、短篇集も一冊、残っている。

村上春樹全作品 1979~1989〈5〉 短篇集〈2〉

書下ろし新作及び単行本未収録も含む短篇集。
『カンガルー日和』『回転木馬のデッド・ヒート』収録の26篇に、新作「沈黙」を加え、単行本未収録作品も数篇。さらに各短篇は、著者の改稿がかなり行われた。

― Amazon ―


この作品集には、各巻に著者自身による 「自作を語る」 という小冊子がついていて、なかなか興味ぶかいことが書かれている。

また、収録にあたって、手を加えている作品もあるという(おもに短篇)。


きのう、図書館でこんな冊子を発見、借りてきた。
参考資料として、役にたちそう。

絶版なので、Amazonで注文してみた(なんと、1円)。

『村上春樹を知りたい。』
 学研ムック  2013/4/5発行 学研パブリッシング (編集)

― Amazonより ―
4月12日に待望の新刊『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』が発売される村上春樹。
世代や国境を超え読まれる氏の作品を、初学者向けに読み解く入門ムックの決定版が本書です。
インタビューには氏の研究書を数多く発表している評論家・加藤典洋氏や、今年5月に新作『言の葉の庭』の公開が控えているアニメ監督・新海誠氏、さらに村上作品の大ファンで女優の福田麻由子さん、テレビで読書番組のパーソナリティーも務める中江有里さんが登場。幅広い作品の楽しみ方を提案します!
また、表紙イラストレーションは村上氏の本の装丁を数多く手がける安西水丸氏が担当するなど、オフィシャル感満載の1冊です!
<特集企画>
撮影・松村映三 村上春樹の旅
大学講義録 学生たちの村上春樹
表紙・語録で見る村上春樹年表
長編世界を読み解く よくわかる村上春樹
作品をもう一度読み返したくなる200のQ 村上春樹検定
80年代マップで読む 村上春樹の世界ワンダーランド
村上春樹研究書案内 そうだ! 村上さんの作品のこと もっと知ってみよう!ほか

まあ、乗りかかった船だ。
読めるところまで読んでみようと思う。

| | コメント (0)

2016年4月 7日 (木)

【読】村上春樹の短編集を読んでいる

三日前から、村上春樹の作品集を読んでいる。

「村上春樹全作品 1979~1989」 と銘打った8巻もの。
そのうちの二冊を、図書館から借りてきている(1巻目と3巻目)。

『村上春樹全作品全8巻セット』|講談社BOOK倶楽部
http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784069313028

発売日 : 1993年04月02日
定価 : 本体25,400円(税別)

1 「風の歌を聴け・1973年のピンボ-ル」
2 「羊をめぐる冒険」
3 「短篇集 (1)」
4 「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」
5 「短篇集(2)」
6 「ノルウェイの森」
7 「ダンス・ダンス・ダンス」
8 「短篇集(3)」

デビューから10年間の作品を集めたもので、作者自身の「自作を語る」という冊子が付いている。
この「解題」が、なかなか面白い。


続編の7巻セットも出ている。
こちらは、1990年から2000年までの作品を収録。

『村上90全作品全7巻セット』|講談社BOOK倶楽部
http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784069313745

発売日 : 2003年12月18日
定価 : 本体21,300円(税別)
各巻、著者による書下ろし「解題」入り

1 「短篇集 1」
 日本未発表の短篇『青が消える』を含んで『TVピープル』『夜のクモザル』『使いみちのない風景』『ふわふわ』を加筆訂正して収録。
2 「国境の南、太陽の西/ スプートニクの恋人」
 海外で人気の高い『国境の南、太陽の西』と大ベストセラー『スプートニクの恋人』の長篇2作。
3 「短篇集 2」
 『レキシントンの幽霊』、阪神大震災から触発された著者初の連作小説集『神の子どもたちはみな踊る』。話題の短篇収録。
4 「ねじまき鳥クロニクル1」
 村上ワールドの名作、読売文学賞受賞作の長篇『ねじまき鳥クロニクル』の第1部「泥棒かささぎ編」と第2部「予言する鳥編」。
5 「ねじまき鳥クロニクル2」
 『ねじまき鳥クロニクル』第3部「鳥刺し男編」、壮大なる物語の完結編。
6 「アンダーグラウンド」
 普通の人々は、この日、どのように行動し、事件とかかわってしまったか。地下鉄サリン事件被害者のインタビュー形式で描く、著者初のノンフィクション問題作。
7 「約束された場所で/村上春樹、河合隼雄に会いに行く」
 オウム信者たちのインタビューを集めた『約束された場所で』、河合隼雄氏と村上氏の対談『村上春樹、河合隼雄に会いに行く』。

もちろん、2001年以降も、たくさんの話題作が出版されているので、これまでの作品群をすべて読み通すのは至難の業かもしれない。

せめて、初期の中・長篇三部作に続く、「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」、「ノルウェイの森」、「ダンス・ダンス・ダンス」と、「ねじまき鳥クロニクル」、それに 「アンダーグラウンド」ぐらいまでは、読んでみたいものだと思っている。


きのうからは、『村上春樹全作品 1979~1989 (3) 短篇集(1)』 を読んでいる。

「中国行きのスロウ・ボート」など13篇収録。
「貧乏な叔母さんの話」、「ニューヨーク炭鉱の悲劇」、「カンガルー通信」、「午後の最後の芝生」、「土の中の彼女の小さな犬」、「シドニーのグリン・ストリート」、「蛍」、「納屋を焼く」、「めくらやなぎと眠る女」、「踊る小人」、「三つのドイツ幻想」、「雨の日の女#241・#242」

ひとつひとつが短いので、読みやすい。

私はあまり詳しくないが、洒落たアメリカ文学の短編小説に似た雰囲気があって、好きになれそうだ。


来月はじめに、小平図書館友の会という団体の読書会があり、その日の課題本、加藤典洋著 『村上春樹は、むずかしい』(岩波新書) も、並行して読んでいる。

加藤氏が言うように、たしかに、村上春樹は奥深い(むずかしい)と思う。

愛読者・支持者が多いわりには、まともに理解されていない、という指摘には頷けるものがある。

<私は80年代の前半以来、村上を肯定的に評価してきて、そのため私自身、だいぶ「若造り」の批評家ともいわれてきた。しかし私の主要な文学的関心は戦後、近代にまで及ぶし、近現代の精神史、政治と経済にも関わっている。 (中略) その私が村上を肯定する意味は、当然、若い彼の愛読者たちが村上を賞賛する意味とは違っている。村上は日本の純文学の高度な達成の先端に位置する硬質な小説家の系譜に連なっている。違うのは、彼が同時に大衆的な人気をも、海外での評価、人気をもかちえているという、文学的に無視できないが最重要ではないただ一点だけである。そのことに惑わされるべきではない。村上は野球帽を捨てないからといって何も、「文学ぎらい」ではないのだ。>

<一言でいえば、村上春樹は、そんなに親しみやすくも、わかりやすくもない。見くびってはならぬ。/「村上春樹は、むずかしい」のである。>

 ― 加藤典洋 『村上春樹は、むずかしい』 「はじめに」より ―

はあ、そうですか、という感じ。

【参考サイト】
村上春樹さんの全作品一覧【村上春樹研究所】
http://www.haruki-m.com/works/zensakuhin.html

(トップページ) 村上春樹研究所
http://www.haruki-m.com/

| | コメント (0)

より以前の記事一覧

その他のカテゴリー

【山】山日誌 | 【楽】音楽日誌 | 【歩】散歩日誌 | 【演】演芸日誌 | 【観】観察日誌 | 【読】読書日誌 | 【遊】おでかけ日誌 | 【雑】きまぐれ日誌 | 【震】震災日誌 | あの戦争 | こんな本を手に入れた | こんな本を読んだ | こんな音楽を聴いた | ちょっと遠くへ | アイヌ民族・アイヌ語 | サイボク・まきばの湯 | トムラウシ山遭難事故 | 上々颱風 | 中島みゆき | 五十一 | 五木寛之 | 今尾恵介 | 内村剛介 | 内澤旬子 | 内田樹 | 加藤登紀子 | 勝沼大雅園 | 勢古浩爾 | 南方熊楠 | 古山高麗雄 | 古本 | 吉本隆明 | 吉村昭 | 呉智英 | 四季 冬 | 四季 夏 | 四季 春 | 四季 秋 | 図書館 | 国分寺 light house | 国分寺界隈 | 塩山 BUN BUN Bear | 塩見鮮一郎 | 多摩 | 夢枕獏 | 宮本常一 | 宮沢賢治 | 宮部みゆき | 小平図書館友の会 | 小平界隈 | 小熊英二 | 小金井公園 | 小金井界隈 | 山崎ハコ | 山田風太郎 | 山野井泰史 | 岡崎武志 | 岸本完司 | 平岡正明 | 府中 郷土の森 | 日帰り温泉 | 星野道夫 | 服部文祥 | 杏's cafe | 村上春樹 | 東大和界隈 | 松岡正剛 | 松浦武四郎 | 柳田国男 | 桂枝雀 | | 椎名誠 | 江戸東京たてもの園 | 江戸東京博物館 | 池澤夏樹 | 沖浦和光 | 沖縄 | 沢木耕太郎 | 浅川マキ | 浅田次郎 | 浅草弾左衛門 | 渋・辰野館 | 満州 | 澤地久枝 | 狭山公園 | 田中優子 | 白崎映美 | 百名山 | 知里幸恵・真志保 | 石光真清 | 石原吉郎 | 石川英輔 | 美瑛 | 船戸与一 | 菅江真澄 | 萱野茂 | 西川郷子 | 西牟田靖 | 赤坂憲雄 | 長倉洋海 | 間宮林蔵 | 関野吉晴 | 阿部謹也 | 青梅・奥多摩・五日市 | 静かな大地 | 須藤もん | 高田渡 | 高野秀行 | 鳥の歌 | 鶴見和子