カテゴリー「赤坂憲雄」の50件の記事

2016年2月 3日 (水)

【震】福島から脱原発

きのう(2016/2/2)の東京新聞朝刊の一面と二面に、こんな記事があって目を引いた。

福島県喜多方市に拠点を置く、再生エネルギー電力の供給会社 「会津電力」 の佐藤彌右衛門社長がすすめている、「ふくしま自然エネルギー基金」のことだ。

昨年の9月、小平図書館友の会主催の講演会で、赤坂憲雄さんが、会津電力のことや、この基金の話をなさっていたことを覚えている。

東京新聞 2016/2/2(火) 朝刊 1面・2面

<東京電力福島第一原発の事故の影響が残る福島県で、再生可能エネルギー事業を支援する「ふくしま自然エネルギー基金」が民間で設立される。……>

 ※画像をクリックすると拡大されます。

20160202_tokyoshinbun1

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こういう現実的な活動が民間で進んでいることは、頼もしい。
(政府はあてにならないので)

「脱原発」は、お題目を唱えているだけではダメで、前向き、かつ現実的な取り組みが必要なのだと思う。

会津電力の公式サイトは下記。

会津電力株式会社 | 会津電力株式会社は原子力に依存しない安全で持続可能な社会作りと会津地域のエネルギー自立を目指します。
http://aipower.co.jp/

【関連ネット記事】

寄付、3月9日から募る ふくしま自然エネルギー基金:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
http://www.minyu-net.com/news/news/FM20160109-040965.php

「ふくしま自然エネルギー基金」設立を正式発表 | 県内ニュース | 福島民報
http://www.minpo.jp/news/detail/2016010927935

【会津電力関連ネット記事】

「会津電力」が誕生、市民出資で株式会社を設立 - オルタナ: ソーシャル・イノベーション・マガジン!「オルタナ」
http://www.alterna.co.jp/11822

エネルギー革命を起こして、地域の独立をめざす - 会津電力 | 全国ご当地エネルギー協会 〜 地域でつくる、地域のエネルギー 〜
http://communitypower.jp/activity/598

会津電力株式会社について | 全国ご当地エネルギー協会 〜 地域でつくる、地域のエネルギー 〜
http://communitypower.jp/news/940

Facebook 佐藤 彌右衛門 さん
https://www.facebook.com/yauemon

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2015年12月20日 (日)

【読】ようやく読了、赤坂憲雄 『震災考』

晴れてきもちのいい日。
きのうは北風が吹き荒れていたが、今日はおだやかだ。

午前中、家人はレースのカーテンを洗濯。
その間、私は厚手のカーテンをコインランドリーへ持って行って洗濯。


読書記録をみると、読みはじめたのが4月はじめ。
ときどき開いては読み続け、ときに中断していた分厚い本を、今日ようやく読みおえた。

赤坂憲雄 『震災考 2011.3-2014.2』
 藤原書店 2014/2/28発行 381ページ 2,800円(税別)

― 本書の帯より ―
<草の根の力で 未来を 創造する。
復興構想会議委員、「ふくしま会議」代表理事、福島県立博物館館長、遠野文化研究センター長等を担いつつ、変転する状況の中で「自治と自立」の道を模索してきた三年間の足跡。>

― Amazonより ―
「東日本大震災の被災地となった地域は、時間が早回しされたかのように、三〇年後に訪れるはずであった超高齢化社会をいま・ここに手繰り寄せてしまった。復旧はありえない。右肩上がりの時代には自明に信じることができた旧に復するシナリオは、すっかり色褪せ、リアリティを喪失している。それだけが、眼を背けることを許されない現在の事実である。東北に、とりわけ福島に踏みとどまって生きるということは、まったく新しい暮らしや生業のかたちを前向きに創造してみせることなしには、不可能なのである。二〇一一年の三陸や福島は、一九九五年の神戸からははるかに隔絶した、いわば次元を異にする時代のなかへと漂流を強いられている。どれだけ時間がかかっても、東北はしたたかに・しなやかに、みずからの未来を草の根の力で創造してゆくしかない。その覚悟だけは、いま・ここで固めるしかない。」
(本書「はじめに」より)

出版社(藤原書店)の本書紹介ページ
http://www.fujiwara-shoten.co.jp/shop/index.php?main_page=product_info&products_id=1362&zenid=a51c2bf7a2040f5c11f75cd751850d8a

2011年3月23日、読売新聞に執筆した「東北の民族知、今こそ復権」という文章から、2014年2月2日、「コミュニティパワー国際会議2014 in 福島 基調演説」まで、足かけ三年間に赤坂さんが考え、訴えてきたことが、ぎっしり詰まっている。

一篇一篇を、かみしめる思いで読んできた。

赤坂憲雄さんのすごいところは、ご自分の足で被災地を歩き、深く考え続けられているだけでなく、さまざまな集まり/運動に、エネルギッシュにかかわり続けていらっしゃることだ。
頭がさがる。

一般社団法人 ふくしま会議
http://www.fukushima-kaigi.jp/

ふくしまの声 | 読むふくしま会議
http://fukushimanokoe.jp/

会津自然エネルギー機構
http://ainef.jp/


赤坂さんには、今年9月13日、「小平図書館友の会」の主催で、小平市立中央図書館において講演していただいた。

9月13日 講演会のお知らせ 「遠野物語から会津物語へ」 (赤坂憲雄さん): 小平図書館友の会ブログ
http://yamaoji.cocolog-nifty.com/kltomonokai/2015/09/913-648b.html

そのときに、はじめてお会いしたのだが、たいへん穏やかなお人柄を感じるとともに、一本筋の通った考え方(思想と呼ぶべきか)に感銘を受けたものだ。

【写真】 2015/9/13 小平図書館友の会主催講演会
 「遠野物語から会津物語へ」 (小平市立中央図書館 視聴覚室)

201509130024

講演会の模様は、小平図書館友の会発行の「会報35号」をネット公開しているので、ご覧いただきたい。

小平図書館友の会 会報35号発行 (2015/11/15): 小平図書館友の会ブログ
http://yamaoji.cocolog-nifty.com/kltomonokai/2015/11/35-20151115-7dd.html

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2015年11月17日 (火)

【読】こんな人がいたのか ――半谷清寿(はんがいせいじゅ)

少し前、地元の図書館にリクエストして入れてもらった本がある。
まだ読んでいる途中だが。

『フクシマ発――イノシシ5万頭、廃炉は遠く……人びとはいかに這いあがるか』
 フクシマ未来戦略研究所(編著)
 現代書館 2015/10/15発行 187ページ 1,800円(税別)

出版社のサイト情報
 現代書館のサイト http://www.gendaishokan.co.jp/ 内
http://www.gendaishokan.co.jp/goods/ISBN978-4-7684-5767-2.htm

この本を知ったきっかけは忘れてしまったが、赤坂憲雄さんや開沼博さんといった、私の気になる人が執筆している。

― e-honサイトより ―
[目次]
星亮一特別対談 インタビュー・福島の現状を問う
 「伝える」ことに真摯に向き合う
 現状を世界一分かり易く発信する ほか
和合亮一震災ノート
フクシマの声―3・11後の「思想」と「生活」
 思想家の復権に立ち会うこと
 シェルターの中の善人 ほか
特集・地域で作る、育てるということ
 地の記憶の再生こそローカルの歩む道
 人の和が作る五穀豊穣の恵み ほか
特集・福島から息吹く、福島を考える―2015年・復旧と復興のリーディングカンパニー


赤坂憲雄さんの 「思想家の復権に立ち会うこと」 という興味深い一文が掲載されている。(P.58-64)

赤坂さんは、まず、福島県立博物館の前館長だった高橋富雄さんについて触れている。
(博物館の現館長が赤坂さん)

 福島県立博物館
  http://www.general-museum.fks.ed.jp/

その高橋富雄さんの功績を述べ、『高橋富雄東北学論集』 第四巻「東北開発」を挙げて、こう書いている。

<この一巻はいま、東日本大震災からの復興と再生という課題を背負わされながら、将来にたいして曙光が見いだせずに呻吟している7東北にとって、かぎりない示唆に富み励ましに満ちた著書として読まれるべきかもしれない、と思う。> (P.60)

続けて、高橋富雄さんの上記の本の、第一部第三章「明治の東北論――半谷清寿の発見」で語られている、半谷清寿(はんがいせいじゅ)という「忘れられた先駆的な思想家」について考察している。

高橋富雄さんのお名前は承知していたが、半谷清寿という名前は初めて聞いた。
明治39年に刊行された 『将来の東北』 という書物を書いた人だという。
(高橋富雄さんは、東北大学の図書館の片隅に埋もれていたこの本を、復刻・刊行したという)

このよな前置きの後、赤坂さんは、「試みとしての半谷清寿論」を2ページ半にわたって書いている。以下、赤坂さんの記述(本書P.62-)に沿って――

半谷清寿は、安政五(1858)年、相馬藩小高郷の郷士の長男として生まれた人。

その頃、相馬藩は二宮尊徳の「尊徳仕法」によって藩政再建につとめていて、それはいわば、「ウルトラ勤倹貯蓄型の純農一本農政」というべきもので、幕末の相馬藩にすばらしい復興をもたらしたが、それがそのままに相馬の近代化に向けての限界にもなった。

多角経営・商品作物・農業外産業などによって近代の資本主義への道が開かれるのだが――それらを抑圧して農本主義に立てこもり、復興をはかる「封建再生産」によって近代を迎えることになった。

半谷清寿は、このような相馬の伝統を断ち切り、「資本主義の精神」に目覚めた実践的な思想家だった。
彼は、小高で酒造業を始めて、酒米を得るために土地改良を進めた。
それから小高織物会社をつくり、相馬羽二重事業に乗り出す。
明治34(1901)年には、双葉郡富岡町の夜ノ森の開墾に着手、「新しき村」の試みへと突き進む。(武者小路実篤らの「新しき村」より20年以上も早い、ユートピア建設の企て)

こうした実践のなかで培われた思想が、『将来の東北』に語られている。

関東大震災のあとにも、半谷はかなり具体的な東北遷都論をまとめて、松方正義への建議という形で提言していた、ともいう。 (本書P.64)


長くなった。
いつもながら、うまく要約できていないが、ご容赦を。

最後に、ネット検索で半谷清寿を紹介しているサイトをみつけたので、紹介しておきたい。

「うつくしま電子事典」 (福島県教育委員会) のサイト
 http://www.gimu.fks.ed.jp/shidou/jiten/

「半谷清寿」で検索した結果
http://www.gimu.fks.ed.jp/shidou/jiten/cgi-bin/index.cgi?sheet=detail&name=%A4%CF%A4%F3%A4%AC%A4%A4%A4%BB%A4%A4%A4%B8%A4%E5&area=%C9%D9%B2%AC%C4%AE&hen=jn

こういう人がいたんだな。

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2015年9月22日 (火)

【雑】流されゆく日々、なのか

秋晴れの日が続いて、きもちがいい。

このところずっとご機嫌ななめだったPC(使い慣れたWindows7機)の調子が、なんとか復調。
回復するまで長い日々だった。
ただ、まだ不安定で、ときどき返事がない(応答なし)。

困ったことにWindows10へのアップグレードが消えない(WindowsUpdateの表示)。
アップグレード予約はキャンセルしてあったはずなのに。
無視し続けるしかない。

大きなイベントが終わって、ほっとしている。
先週の日曜日(9/13)、赤坂憲雄さんの講演会(小平図書館友の会主催)だった。
定員80人の会場が超満員という大盛況だった。
赤坂さんのお話は、もの静かでこころに沁みた。

201509130002

11月に発行する友の会の会報のために、講演会のレポートを書き始めたら、なんと4000字を超えてしまった。
会報に載せるには、もっとダイエットしなくては。

ライブにも行きたいのだけれど、なかなか行けない。
山崎ハコさんや西川郷子さんのライブが目白押しなのに。

ライブといえば、友人夫妻(MOTEL=須藤もん&対馬照)の北海道ツアーに、今年も同行することにした。
飛行機と宿の予約を完了。
今から楽しみにしている。

一日一日をたいせつにして暮らしていこうと思う、今日この頃。
流されゆく日々ではあるけれど。

明日、あさっては、仕事。

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2015年8月19日 (水)

【読】敗戦の日をめぐって

戦後70年ということで、このところずっと、新聞、テレビ、ラジオなどメディアが喧しかった。

この時期だからということでもなく、ずいぶん前から「あの戦争」のことを調べて考えている。
私じしん、知らないことが多すぎる。
そんな日々の読書。

所属する小平図書館友の会の読書サークル、次回の課題本を読んだ。

半藤一利 『日本のいちばん長い日 決定版』
 文春文庫 2006/7/10発行 (2015/6/20 第24刷)
 371ページ 600円(税別)
 単行本 1995年6月 文藝春秋刊

1965年に大宅壮一名義で刊行されていたものを、あらためて半藤一利名義に戻したそうだ。
そのあたりの事情があとがきに書かれている。

この夏、二度目の映画化ということもあって、売れているらしい。

私は今回はじめて読んだ。
ドラマ仕立ての、迫真のドキュメンタリーで、面白かった。
昭和天皇の「終戦の詔勅」(玉音放送)の前後に、これほどのドラマがあったことは知らなかった。

ただ、徹底抗戦を叫んで最後まで反乱を続けた軍人たちについて、「採点」(評価)が甘いのでは、と感じられた。
「君たちの気持ちはよくわかる」――と、「国を思う」彼らの真情を擁護する考え方がある。
どうも、そういう日本人のメンタリティーが、あの戦争を継続した背景にあるような気がする。

もう一冊、読書会の副読本に指定されている本を読みはじめた。

『日本人はなぜ戦争へと向かったのか ――メディアと民衆・指導者編』
 NHKスペシャル取材班 編著 新潮文庫
 2015/7/1発行 264ページ 520円(税別)

この本も面白い。

当時のメディア(おもに新聞)が、軍部顔負けのプロパガンダで民衆を煽り、戦争の深みに国を導いていたことを知った。
国民の多数も、戦争を積極的に支持していたのだ。
このことを考えずに「反省」や「反戦」を言うだけではダメ。

あるいは、軍部にだまされていた、というだけの弁解も、一種の思考停止だと思う。
だます方も悪いが、だまされる方も悪い、と言える。


このシリーズで、あと二冊でているので、読んでみたい。

 

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2015年8月13日 (木)

【読】赤坂憲雄+会津学研究会『会津物語』

待望の本が図書館にはいり、今日、借りてきた。
リクエストして購入してもらったものだ。

赤坂憲雄+会津学研究会 編著 『会津物語』
 朝日新聞出版 2015/8/30発行 239ページ 2,300円(税別)

― e-honサイトより ―
[要旨]
『遠野物語』から105年、いまも会津に息づく不思議な世界。
[目次]
いま、会津物語が発見される (赤坂憲雄)
 『遠野物語』から『老媼茶話』へ
 『老媼茶話』から『遠野物語』へ
 あらためて、会津物語とは何か
会津物語から見えたもの (渡辺紀子)
 会津物語の見つけ方
 会津物語、その後の物語
会津物語
 ヤマンバユウ
 オテンゴサマ
 天狗の教え 他 全100話
[出版社商品紹介]
会津に残った実話を古老から採集した物語集。キツネに騙されたり、子どもを助けた地蔵の話など、人智を超える豊かな発想が味わえる。

赤坂憲雄さんには、この本をテーマに講演していただくことになっている。

小平図書館友の会主催 講演会
 遠野物語から会津物語へ

 講師 赤坂憲雄さん
 日時 2015年9月13日(日) 13:30~15:30
 会場 小平市立中央図書館 3階 視聴覚室

たくさんの方に聴いていただきたい講演会。
いまから楽しみにしている。

9月13日 講演会のお知らせ 「遠野物語から会津物語へ」 (赤坂憲雄さん): 小平図書館友の会ブログ
http://yamaoji.cocolog-nifty.com/kltomonokai/2015/08/913-648b.html

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2015年8月 6日 (木)

【読】赤坂憲雄×鶴見和子

こんな魅力的な本が出た。
図書館にリクエストしておいたら、購入してくれた。

さきほど図書館から借りてきたところ。

鶴見和子さんが、生前、赤坂憲雄さんとこういう仕事(対談)をしていたのだ。
今から9年前のことだったらしい。
知らなかった。

赤坂憲雄・鶴見和子
 『地域からつくる――内発的発展論と東北学』

 藤原書店 2015/7/31発行 243ページ 2,500円(税別)

― e-honサイト掲載情報に加筆 ―
[要旨]
生涯をかけて「内発的発展論」を追究した社会学者・鶴見和子(1918‐2006)が、鶴見に背中を押され「東北学」へ踏み出した赤坂憲雄との対話のなかで、死の3か月前に語り遺したこととは何か。東日本大震災を経て、地域社会の解体と、自然と人間との関係の苛烈な再編成に直面しているわれわれが、いま一度、地域に立脚した未来像を描く方途を探る。
[目次]
序論 三・一一以後の鶴見和子論のために (赤坂憲雄)
<幕間>凛として群れぬ生き姿――鶴見和子さんを悼む (赤坂憲雄)
第1部 対談 内発的発展論と東北学 (赤坂憲雄・鶴見和子)
 なぜ、東北へ赴いたのか
 「漂泊と定住」の枠組の解体 (講演 鶴見和子)
 「東北」はひとつではない
 地域から国境を越える
<幕間>柳田民俗学のかくし味 (鶴見和子)
      東北芸術工科大学東北文化研究センター (赤坂憲雄)
第2部 柳田国男から東北学へ
 柳田・民俗学・東北 (赤坂憲雄・鶴見和子)
  <講演>柳田国男と東北 (赤坂憲雄)
  <講演>『遠野物語』を原点として東北モデルを考えよう (鶴見和子)
  <対談>東北、その内発的発展への道 (赤坂憲雄・鶴見和子)
 柳田国男から内発的発展論へ―『鶴見和子曼荼羅4 土の巻』解説 (赤坂憲雄)
 <対談>地域志向の比較学 (赤坂憲雄・鶴見和子)
[著者紹介]
赤坂 憲雄 (アカサカ ノリオ)  
1953年生。学習院大学文学部教授。福島県立博物館館長。遠野文化研究センター所長。1999年、責任編集による『東北学』を創刊。
鶴見 和子 (ツルミ カズコ)  
1918年東京に生まれる。39年津田英学塾卒業、41年ヴァッサー大学哲学修士号取得。65年ブリティッシュ・コロンビア大学助教授、66年プリンストン大学社会学博士号(Ph.D.)取得、69年上智大学外国語学部教授、同大学国際関係研究所所員(~89年。82~84年同所長)を経て、上智大学名誉教授。専攻、比較社会学。95年南方熊楠賞受賞。99年度朝日賞受賞。幼少より佐佐木信綱門下で短歌を学び、花柳徳太郎のもとで踊りを習う(20歳で花柳徳和子を名取り)。

私が敬愛する二人の対話。
興味ぶかい本だ。
手もとに置いておきたい良書なので、じぶんでも購入しようと思う。

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【読】赤坂憲雄さん『会津物語』出版

9月13日に講演会を予定している赤坂憲雄さんの本、『会津物語』(朝日新聞出版)が出た。

さっそくネット注文。
地元の図書館にも入れてもらいたいので、リクエストした。
楽しみだ。

朝日新聞出版 最新刊行物:書籍:会津物語
http://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=17262

Amazon

赤坂憲雄さん講演会 情報

9月13日 講演会のお知らせ 「遠野物語から会津物語へ」 (赤坂憲雄さん): 小平図書館友の会ブログ
http://yamaoji.cocolog-nifty.com/kltomonokai/2015/08/913-648b.html

講演会 案内ちらし

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2015年6月23日 (火)

【読】赤坂憲雄さんの「遠野/物語考」読了

赤坂憲雄さんの 『遠野/物語考』 を文庫版でようやく読みおえた。

赤坂憲雄 『遠野/物語考』
 ちくま学芸文庫 1998/1/9発行 358ページ 1,200円(税別)

赤坂さんの書いたものは、私には難解で読み通すのがたいへんだったが、とても刺激的な内容だった。

六章から成り、第六章は文庫版で増補されたもの。
第四章「色彩考」がユニークな考察。

第一章 物語考
第二章 白神考
第三章 境界考
第四章 色彩考
第五章 黄昏考
第六章 地名考その他

章題はそれぞれ硬いものだが、赤坂さんならではの「遠野物語」をめぐる深い考察から学ぶことが多い。

柳田国男の『遠野物語』は、さまざまな文庫版で読めるが、『遠野物語拾遺』とあわせて読みたいもの。
角川ソフィア文庫版には『拾遺』も収録されていて、手もとにあるので、通して読んでみようと思う。

『遠野物語 付・遠野物語拾遺』
 角川ソフィア文庫 268ページ 476円(税別)

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2015年6月21日 (日)

【読】遠野の物語世界

ひと月ほど前から、『遠野物語』(柳田国男)をめぐる読書を続けている。

・石井正己 『NHK100分de名著 柳田国男』
 NHK出版 (2014/6/1) 107ページ
・三浦佑之・赤坂憲雄 『遠野物語へようこそ』
 ちくまプリマー新書 127 (2010/1/10) 175ページ
・後藤総一郎(監修)・遠野常民大学(編著) 『注釈 遠野物語』
 筑摩書房 (1997/8/20) 406ページ
・菊池照雄 『山深き遠野の里の物語せよ』
 梟社 (1989/6/20) 253ページ
・菊池照雄 『遠野物語をゆく』
 梟社 (1991/7/20) 260ページ
・赤坂憲雄 『遠野/物語考』
 ちくま学芸文庫 (1998/1/9) 358ページ

赤坂憲雄さんの 『遠野/物語考』 は難しい本なので、途中までしか読んでいないが、最後まで読み通したい。

菊池照雄さんという人は、1929年遠野市生まれ。
遠野で生まれ育った人にしか書けないであろう、遠野の物語世界に引きこまれる好著。
今日、ようやく読み終えた。

菊池照雄 『遠野物語をゆく』
 梟社 1991/7/20発行 260ページ 2,000円(税別)

自身の経験を振り返り、遠野についてこのように書いている。

<火の玉も見たし、狐にも化かされた。しかし、遠野をはなれたらこの種の経験とはばったり縁が切れた。遠野とは何かそのような虚の世界、裏側の世界との境界線の戸ががたびししていてよく締まっていないために、この世に、あの世からいろんな信号がまぎれこむ土地なのではないかと思ったりする。> (P.241 終章)

柳田国男の『遠野物語』は、すぐれて文学的な“作品”だと思うが、遠野という土地とそこに住む人々のことを知るにつけ、その奥に広がる広大な “物語世界” に強く魅かれる。

図書館から借りている、もう一冊。
カラーのガイドブックで、遠野の案内書といえる。
手もとに置いておきたい本だが、残念なことに絶版なのでAmazonで購入することにした。

『「遠野物語」を歩く 民話の舞台と背景』
 菊池照雄(文)/富田文雄(写真)
 講談社カルチャーブックス 1992/2/14発行
 143ページ 1,500円(税別)

遠野には、いつかきっと行ってみたい。

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