【読】さて、軽めの本を
サブカテゴリーが 「こんな本を手に入れた」 でも、図書館から借りてきた本が多い。
きのう読みおえた、内容・ボリュームともに重厚な本から解放されて、ほっとしている。
意地で読み通したようなものだ。
翻訳ものは、片仮名の地名・人名が多くてくたびれた。
→ 2014年3月3日 (月) 【読】コートジボワール
http://yamaoji.cocolog-nifty.com/blog/2014/03/post-981e.html
さて、図書館からまとめて借りてきている本でも、ということで昨晩から読んでいる。
岡崎武志さんの、軽い本だ。
岡崎武志 『あなたより貧乏な人』
メディアファクトリー 2009/10/16発行 238ページ 1,200円(税別)
一種の読書ガイドなのだが、「貧乏」の視点からさまざまな物書き、書籍を紹介している。
目次から拾いあげると、こんな内容。
プロローグ ビンボー原論
日本人には貧乏がよく似合う/時代のキーワードは「貧困」/黒澤も小津も描いたビンボー/
みんなで一緒に貧しくなればいい/他
第1章 富裕より貧格の人びと
死神博士はホームレス!?――【天本英世】
貧乏でも死ぬまでモテモテの詩人――【金子光晴】
貧しくても頭のなかは無限の広がり――【稲垣足穂】
第2章 愉快痛快!有名人の貧話 ※〇貧
赤瀬川原平、岸部四郎、西原理恵子、吉田拓郎、得能史子、群ようこ、他
以下、第6章まであるが、割愛。
目次にでてくる人名だけ、おもなものをあげると――
吉永小百合、森茉莉、成瀬巳喜男、岡本喜八、三好達治、石川啄木、五木寛之、浅沼稲次郎、等々。
プロローグに書かれている、岡崎さんの「貧乏」への思い――今の日本の見せかけの豊かさへの疑問――には、おおいに同意する。
<金のつかいっぷりからすると豊かに見えるが、服装も立ち居振る舞いも、ヤンキーがそのまま大人になったような親、そしてその予備軍としての子どもが、いま日本国中、幹線道路沿いに並ぶチェーン店にあふれ出している。これは戦後の焼け跡と並ぶ、荒廃した光景だろう。/これなら、もっと生活水準の低い昭和三十年代の方がましだった。>
■
他にも、図書館から借りてきている興味ぶかい本が数冊。
岡崎さんのものは、再読も混じっている。
阿部謹也さんの本 『知のノウハウ 読書力をつける』 (日本経済新聞社・1997年)は、これまで知らなかった本。
図書館の書架をこの目で実際に見て歩くと、こういう本がみつかるものだ。
| 固定リンク | 0
| コメント (0)
| トラックバック (0)
最近のコメント