カテゴリー「夢枕獏」の9件の記事

2010年6月26日 (土)

【読】チベット

夢枕獏さんと関野吉晴さん本を二冊、続けて読んでいた。
舞台はチベット。
こういう本を読むと、チベットに行ってみたいきもちになる。


Baku_seizou_kairou夢枕獏/文 佐藤秀明/写真
 『西蔵回廊(せいぞうかいろう) カイラス巡礼』
  光文社 知恵の森文庫 2002年
  243ページ 667円(税別)

<カトマンズからカイラス山を経て、〝神の土地〟ラサへ。作家・夢枕獏が、河口慧海の足跡を辿り、チベットの聖地を訪ねた! 高山病に悩まされつつ、広大で乾いた風景に圧倒される。若き僧と語らい、100年前の慧海に思いを馳せる。そして、「チベットのタスケテクレ事件」とは? 旅の本質とは何かを考えさせてくれる、感動と興奮のチベット旅行記!>
(カバーより)

獏さんらしい、きもちのいい文章と、佐藤秀明さんのすばらしい写真のうっとりする。
親本は1994年・東京書籍から刊行。
獏さんは、この取材旅行の後、エヴェレストを舞台にした山岳小説 『神々の山嶺(かみがみのいただき)』 (1997年・集英社、のち2000年・集英社文庫)を上梓している。


もう一冊は、図書館から借りてきた児童向けシリーズのなかの一冊。
舞台は同じチベット。

Sekino_great_journey_13関野吉晴
  『グレートジャーニー 人類5万キロの旅13
    チベットの聖なる山へ』
  小峰書店 2003年
  119ページ 1365円(税込)

関野さんの 「グレートジャーニー」 は、いろんな形で出版されていて、それぞれ興味ぶかいのだが、この大きめの本も写真満載でよかった。

<[要旨] グレートジャーニーとは、五百万年前に東アフリカで誕生した人類が、アジア、北アメリカを経由して南アメリカの南端にたどりつくまでの五万キロの旅のことです。一九九三年十二月、探検家・関野吉晴はこの人類の旅路を、徒歩、カヤック、自転車という、自分の足と腕の力だけでたどりはじめました。モンゴル・中国の国境から、チベット高原とヒマラヤをこえてネパールまで自転車でいくという壮大な寄り道をしました。チベットの巡礼祭サカダワ祭と、ネパールの奥深く、北ドルポの巡礼祭を訪れたようすも報告します。
[目次] 1 モンゴル国境からシルクロードへ(モンゴル・中国国境へ;シルクロードの名残り;イスラム世界に入る ほか);2 カイラス山の巡礼祭(クンガ・ウセル和尚の五体投地;サカダワ祭;カイラス巡礼 ほか);3 ドルポの巡礼祭(チベット・ネパール友好道路;ネパール到着;中国とモンゴルの国境を越える ほか)
[出版社商品紹介] 中国側からモンゴル国境をめざし、ルートをつなぐ。そこから南下して、チベット高原をぬけヒマラヤ山脈を越えてネパールに向かう旅の記録。>
(e-honサイト http://www.e-hon.ne.jp/ より)


夢枕獏さんの本のなかで紹介されていた、こんな本もAmazonで購入。
驚いたことに、定価が6,800円もする高価な本が、Amazonではたったの300円。
送料のほうが高かった。

Yakushi_tibet_2薬師義美 著・撮影
 『雲の中のチベット トレッキングと探検史』
  小学館 1989年
  405ページ 6800円(税込)

夢枕獏 『西蔵回廊』 より
<玄奘、ピサロ、空海――彼等の真似ごとをするように、ぼくもまた、砂漠や氷河の道に足を踏み入れ、ささやかな危険にこの身をさらしたりした。/そういう旅のひとつを、ぼくは、1990年の夏にした。/中年の男どもが集まって、ヒマラヤの8000メートル峰チョ・オユーに挑むというのである。(中略)ぼくが登ったのは、標高6000メートルに近いベースキャンプまでである。/その時に、ぼくは一冊の本を読んだ。/思えば、それが、今回の旅の大きなきっかけとなったのである。/出発前に知り合いの編集者が一冊の本をくれたのだ。/『雲の中のチベット』薬師義美(小学館)/チベット方面についての細ごまとした資料が載っており、その中に、西域やチベットを探検して歩いた人々のルートが描き込まれた地図があった。……>

今日届いたので見てみたが、たしかにすばらしい内容の本だ。
私は、河口慧海やスウェン・ヘディンの探検にたいへん興味があるので、この本はうれしい収穫だった。

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2010年6月15日 (火)

【山】【読】夢枕獏「神々の山嶺」のモデル

夢枕獏さんの小説 『神々の山嶺』 は非常におもしろく、これまでに何度か読み返した。
その文庫版あとがきで獏さん自身が語っていることだが、主人公(羽生丈二)のモデルが森田勝というクライマーだ。

ずっと気になっていた、この人、森田勝を描いたノンフィクションを読んでいる。
よく言えば山一筋、悪く言えば山馬鹿。
ワガママでハタ迷惑な人なのに、純粋で子どもっぽいところが憎めない。
―― どうやらこんな人だったようだ。


Sase_minoru『狼は帰らず ―アルピニスト・森田勝の生と死―』
 佐瀬 稔 著  中公文庫
 1998年刊  324ページ 838円(税別)
 (親本 1980年12月 山と渓谷社)

このところ山岳関係の本を続けて読んでいる。
こういう本を読むと、また山に行きたいな、と心から思う。



Wikipedia 森田勝
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A3%AE%E7%94%B0%E5%8B%9D



夢枕獏 『神々の山嶺(かみがみのいただき)  集英社文庫 上下巻

 この魅力的な山岳小説については、私のWebサイトに詳しく書いたことがある。

晴れときどき曇りのち温泉 「この一冊」
  夢枕獏 神々の山嶺
http://yamaoji.hp.infoseek.co.jp/b_baku_kamigami.html

Baku_kamigami1Baku_kamigami2 

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2009年7月25日 (土)

【読】獏さんの本

最近読んだ、夢枕獏さんの本。
なかなかおもしろかった。

Yumemakura_baku_kisouka『夢枕獏の奇想家列伝』 夢枕 獏
 文春新書 689  2009/3/20発行
 213ページ  780円(税別)

七人の「奇想家」――知的好奇心から、危険を顧みず時代に抗して行動した歴史上の人物――がとりあげられている。
NHKが2005年8月・9月に放映した、「知るを楽しむ この人この世界 夢枕獏の奇想家列伝」をベースに書かれたものだ。

とりあげられている七人。
玄奘三蔵、空海、安部晴明、阿部仲麻呂、河口慧海、シナン、平賀源内。
シナンは、15世紀トルコの建築家で、イスラム教のモスクをたくさん残した人だ。
安部晴明は10世紀末に生きた有名な陰陽師(おんみょうじ)で、獏さんも連作小説に書いているし、近ごろはコミックなどでもブームになっているらしい。

小説といえば、私は読んでいないのだが、空海や阿部仲麻呂、川口慧海、平賀源内についても獏さんは書いているようだ。

 『陰陽師』シリーズ(文藝春秋)
 『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』(徳間書店)
 『平成講釈・安部清明伝』(中央公論社)
 『シナン』(中央公論社)
などだ。

川口慧海については『ダライ・ラマの密使』(別冊文芸春秋)、平賀源内については『大江戸恐竜伝』(小学館『本の海』)を執筆中という。
驚くほどの多作ぶりで、私などはとてもついていけないが、『神々の山嶺(かみがみのいただき)』 だけは私の愛読書である。

Baku_kamigami1Baku_kamigami2『神々の山嶺』 (かみがみのいただき)
 夢枕 獏  集英社文庫(上・下)
 2000/8/25発行
 上巻 504ページ 724円(税別)
 下巻 564ページ 800円(税別)

ヒマラヤが舞台のダイナミックな山岳小説である。
獏さんにしては珍しく「直球勝負」で、ひとりの魅力的なクライマーを描いている。
私の別サイトで紹介しているので、ご覧いただけるとさいわいです。

晴れときどき曇りのち温泉 > この一冊 > 神々の山嶺
 http://yamaoji.hp.infoseek.co.jp/b_baku_kamigami.html 

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2008年4月19日 (土)

【読】NATIONAL GEOGRAPHIC 日本版

今日、立ち寄った BOOK OFF で、思わぬ収穫があった。

Geograhic_199512_2NATIONAL GEOGRAPHIC 日本版 1995年12月号
わずか105円。
ジェーン・グドールの特集が掲載されている。
「ジェンーン・グドール チンパンジーに捧げた35年の記録」
28ページもの特集だ。
(文=ピーター・ミラー、写真=マイケル・ニコルズ)







この女性のことは、星野道夫さんの本 『アフリカ旅日記 ゴンベの森へ』 で、だいぶん前に知っていた。
星野さんの本は、とてもよかった。
(図書館から借りて読んだが、その後購入した)

Hoshino_gombeジェーン・グドール (出典:Wikipedia)
ジェーン・グドール(Jane Goodall,1934年4月3日 - )は、イギリスの動物行動学者、霊長類学者、人類学者、国連平和大使。
ロンドンで生まれ、幼い頃より動物が好きだっため23歳の時にアフリカへ渡る。そこで人類学者ルイス・リーキーに師事し、ルイスの薦めで1960年7月、26歳の時よりタンザニア・ゴンベのジャングルにてチンパンジーの研究を始める。 世界で初めて、草の茎を使ってアリを捕る行動の報告などで、人類固有とされてきた道具使用などの行為や能力がチンパンジーにも存在すること、チンパンジーの性格にも大きな個人差があることを確認するなど、目覚しい研究成果をあげ、チンパンジー研究の世界的な権威となる。1977年には、野生動物研究・教育・保護団体ジェーン・グドール・インスティテュート(JGI)を設立。1990年に京都賞受賞。2002年から国連平和大使を務める。2007年に京都大学は名誉博士号を授与することを決めた。現在、執筆のかたわら、ほとんど休みなく世界中をめぐり、講演や教育活動をおこなっている。



NATIONAL GEOGRAPHIC 日本版のバックナンバーは、BOOK OFF にたくさん置いてあり、一冊105円という廉価。

以前、エベレストの特集が載っている号を手に入れたことがあった。
(2003年5月号)
夢枕獏さんの山岳小説 『神々の山嶺』 で、「マロリーのカメラ」 の謎が物語の中心になっている。
「マロリーのカメラ」 と言っても何のことだかわからないかもしれない。
1924年、英国第三次エベレスト遠征隊のアタック隊の二人、ジョージ・マロリーとアンドリュー・アービンが頂上付近で消息を断つという事故があった。
その時、マロリーが持って行った、コダック社のインスタントカメラだ。
マロリーの遺品がいくつかみつかったものの、カメラは見つかっていない。
そのカメラが残っていて、フィルムの現像ができれば、彼ら二人がエベレストの初登頂に成功していたことが証明されるのだ。

Geograhic_200305_2Geograhic_200305_p52この遭難事故のことは、私のWEBサイトに詳しく書いたことがある。
マロリーのことを、ずいぶん詳しく調べたものだった。
 → 晴れときどき曇りのち温泉
  この一冊 「夢枕獏 神々の山嶺」
 http://yamaoji.hp.infoseek.co.jp/b_baku_kamigami.html

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2008年4月14日 (月)

【雑】サイドバーの整理

思うところあって、このブログのサイドバーに表示する項目を整理しました。

これまで表示していた、以下の項目の表示をやめてみます。

■最近のコメント
■最近のトラックバック
■人気記事ランキング
■アクセス地域ランキング
■検索フレーズランキング

また、以下の項目は、プロフィールのページに移しました。

■この一冊
■この一枚 この一曲

あしからずご了承ください。


私の好きな小説に、夢枕獏さんの 『神々の山嶺(いただき)』 という山岳小説があります。

Kamigami夢枕 獏 『神々の山嶺』  文春文庫

羽生丈二という魅力的な登山家が主人公です。
単独でチョモランマ(エヴェレスト)南西壁という難所に挑む男なのですが、ベースキャンプで装備を点検するシーンが印象的でした。
1グラムでも装備を軽くするために、記録用に持っていく鉛筆を短くしたり、ノートの表紙を破り取ったりするのです。
それほど、単独行の岸壁アタックは過酷なことなのです。

少し長い引用になりますが、その部分を――。
『神々の山嶺』(下) 文春文庫 「十七章 氷河へ」 より


――――― (以下、引用) ―――――

八人用のテントの中で、羽生が、ザックの中身を取り出して、そこに並べている。

(中略)

羽生丈二は、テントの奥に胡坐をかいて、黙々とその作業をしていた。
深町が、持っているカメラを向けても、そのレンズを、羽生はもう気にしているようには見えなかった。
乾いた顔で、山の道具を並べてゆく。
南西壁に、単独で挑むための装備を、点検しているのである。
最後の点検だ。
これは、どれだけやっても、やりすぎるということはない。
ひとつ取り出しては、リストの紙に、鉛筆でチェックを入れてゆく。
小さな鉛筆だった。
万年筆やボールペンにしないのは、それらの用具が、寒さと高度に弱いからである。

(中略)

そして、手帳ほどの小さなノート。
それが、深町の眼に止まった。

(中略)

「持ってみろ」
羽生が、深町にそのノートを手渡した。
深町が持ってみると、軽い。 ページを捲ってみると、理由がわかった。 中のページが半分くらい、切り取られて失くなっていたのである。
「これは?」
「持っていくものは、できるだけ軽い方がいいからな」
いらないと思われるページを、切り取って捨てたのだという。
「これもだ」
羽生は、持っていた小さな鉛筆を見せた。
鉛筆の尻の部分が、切り落とされていた。
「一センチ五ミリほどだが、短くした」
羽生は言った。
羽生は、深町からノートを受け取り、その灰色の表紙を、その場で破り取った。 表紙と裏表紙を破り取られて、ノートの白い中身がむき出しになった。
「考えてみれば、これもいらない重さだ」
羽生は、破り取った表紙を、脇へのけ、ノートを、装備の並んでいる脇に置いた。

――――― (引用終り) ―――――


この小説のことは、ふと、思いだして書いてみただけです。
たかがブログ、なんですが。
それでも、よけいだと思われる情報は省いて、スリムにしたいな、なんて思ったのです。

そのわりには、「ブログペット」などという、妙なものは残しておくという矛盾がありますが、これはまあ、お遊びということで。


*なお、ブログについての私の考え方――というほどのものでもないのですが――を、プロフィールのページに追記しました。


【2008.4.18追記】
サイドバーの、「最近のコメント」 の一覧表示は復活させました。
ずいぶん悩んだのですが、私なりの思いがあってのことです。
これについても、プロフィールのページに書いておきました。

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2008年1月19日 (土)

【雑】連載小説最終回

一昨年(2006年)の12月22日から朝日新聞朝刊に連載していた、夢枕獏さんの小説 『宿神』 が、今日、最終回をむかえた。
383回という長期連載だった。

2006.12.24(日) 【雑】獏さんの連載小説
http://yamaoji.cocolog-nifty.com/blog/2006/12/post_7bff.html

2007.1.27(土) 【雑】新聞連載小説
http://yamaoji.cocolog-nifty.com/blog/2007/01/post_cf66.html

asahi.com 2006.12.19
漂泊の歌人、西行の根源とは 夢枕獏さん、新連載「宿神」

 (夢枕獏と中沢新一の対談)
http://book.asahi.com/clip/TKY200612190369.html

始めの99回目までは読んだが、あとは毎日切り抜きをとってある。
いずれ単行本になるだろうが、挿絵の雰囲気がいいので、ほんとうは切り抜きを読みたい。
読めるかな?
きっと無理だろうな。
単行本を待つか。


◆◆◆夢枕獏公式HP--蓬莱宮--◆◆◆
http://www.digiadv.co.jp/baku/

Yumemakura_last2Yumemakura_last1_2   

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2007年11月27日 (火)

【読】懲りずに・・・

また、こんな本を買ってしまった。

Seko_jibunsama勢古浩爾 『自分様と馬の骨』
 三五館  2002.11.1 初版

『わたしを認めよ!』 (洋泉社新書y 2000年) の続編。
新刊書店で見あたらなかったので、ネット注文。
届くまで、しばらくかかった。
初版から増刷された様子がない。
あまり売れていないのだろうか。


Seko_mitomeyo





 



『自分様と馬の骨』 の冒頭を、すこしだけ読んでみた。
夏目漱石のロンドン留学当時の話がおもしろい。
「倫敦に住み暮らしたる二年は尤も不愉快の二年なり」 (漱石 『文学論』)。
ほぼ同じ時期に、南方熊楠もロンドンにいたはず。
熊楠が自由奔放に(金はなかったものの)ロンドンで学問にはげんでいたことと比べて、興味ぶかい。

勢古さんのこの本は、お得意の 「承認論」。
前著 『わたしを認めよ!』 と比べてどうなんだろう。
ご本人は、 「(前著の続編だが)単独だけでも十分読める叙述と構成になっている」 と言っている(まえがき)。
気が向いたら読んでみよう。

読みたい本がたくさんあるわりには、読書にさける時間がすくなくて、つらい。
すこし前に、こんな本も買ったのだが。

Sase_minoru佐瀬 稔 『狼は帰らず アルピニスト・森田勝の生と死』
 中公文庫  1998.11.18 初版 / 2004.6.30 2刷

私の愛読書、夢枕獏さんの 『神々の雪嶺』 の主人公、羽生丈二(架空の人物)の実在モデルがこの森田勝というクライマーだという――獏さんが文庫のあとがきで書いていた。

ご興味のある方は、私の別サイトをごらんいただきたい。
夢枕獏 神々の雪嶺 (晴れときどき曇りのち温泉・この一冊)
http://yamaoji.hp.infoseek.co.jp/b_baku_kamigami.html

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2007年1月27日 (土)

【読】新聞連載小説

朝日新聞の連載小説を切り抜いて、ときどきまとめ読みしている。
 夢枕獏 「宿神 (しゅくじん)」 2006年12月22日から朝日新聞朝刊連載
http://book.asahi.com/clip/TKY200612190369.html

新聞をとってはいるが、ふだんはほとんど読まない。
読まないまま、ちり紙交換行きだ。

しかし、この小説は面白い。
夢枕獏さんの小説は、『神々の雪嶺』 と 『上弦の月を喰べる獅子』 の二冊ぐらいしかまともに読んだことがないが、好きな作家だ。 『神々の雪嶺』 には感動し、感想をWEBサイトにも書いたことがある。
http://yamaoji.hp.infoseek.co.jp/b_baku_kamigami.html

そんなこともあって、今回の連載小説には興味があった。
(12月24日、このブログにも書いたが、久米宏のラジオ番組もそのきっかけだった)
http://yamaoji.cocolog-nifty.com/blog/2006/12/post_7bff.html

今日で連載36回目。
舞台は京の都。 平清盛と佐藤義清(のりきよ)が登場している。
ぼくは古典や日本史の知識がなくて知らなかったが、佐藤義清という「北面の武士」は、のちの西行である。
じつに生き生きとした時代小説なのだ。 飯野和好さんという人による、不思議な味わいの挿絵もいい(これは単行本になった時には失われる魅力)。
連載小説をまじめに読むのは、五木寛之さんの 『戒厳令の夜』 (1975年「小説新潮」連載)いらいだ。
この小説は最後まで読んでみようと思う。

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2006年12月24日 (日)

【読】獏さんの連載小説

TBSラジオをよく聞いている。
きのうの土曜日、久米宏の番組を車の中で聞いていたら、ゲストが小説家の夢枕獏さんだった。
知らなかったのだが、夢枕獏さんが朝日新聞に連載小説をはじめたという。
わが家では、とくに理由もなく朝日新聞を購読しているので、家に帰って新聞を開いてみると、たしかに22日からこんな連載が。

Baku_asahishinbun『宿神』 朝日新聞朝刊連載 夢枕獏

きのうのラジオ番組(久米宏とのトーク)はおもしろかった。
■TBSラジオ 「久米宏 ラジオなんですけど」
http://www.tbs.co.jp/radio/kume954/

獏さんは、山登り、釣り、カヌー、写真、格闘技、など多彩な趣味の持ち主だが、最近は「書」もはじめたという。
この連載小説の題字は、その獏さんの書の先生(岡本光平さん)によるもの。
獏さんの話によれば、この先生は、絵を描くように書いていいんだよ、という考え方なんだそうだ。 味わいのある題字だ。

夢枕獏さんといえば、『神々の雪嶺(いただき)』 という山岳小説によって、ぼくは圧倒され、ファンになったのだが、評判の 『陰陽師』 も読んでいないし、あいにく格闘技にも縁遠い。
新聞を読むこともほとんどないが、ひとつ、連載小説でも読んでみようかな、なんて思う。
挿絵(飯野和好さん)もいいな。

そういえば、五木寛之さんの 『戒厳令の夜』 は、小説雑誌(小説新潮)に連載された当時、毎月たのしみにしながら読んでいたものだった。
中間小説雑誌も、漫画の週刊誌も、夕刊紙も、ひところはよく読んでいたのに、最近はちっとも読まなくなったなぁ。

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