YAを楽しむ会 活動予定(2018年2月・3月)
YAを楽しむ会 活動予定 2018年2月・3月
2018年
■ 2月16日 (金) 10:00~ 終了
会場 元気村おがわ東 多目的ホール
『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』
フィリップ・K・ディック 著 ハヤカワ文庫
『もうひとつのワンダー』 R・J・パラシオ 著 ほるぷ出版
■ 3月16日 (金) 10:00~ 終了
会場 元気村おがわ東 第2会議室
『九時の月』 デボラ・エリス 著 さ・え・ら書房
『小やぎのかんむり』 市川朔久子 著 講談社
― 内容紹介 ―
『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』
― Amazonより ―
長く続いた戦争のため、放射能灰に汚染され廃墟と化した地球。生き残ったものの中には異星に安住の地を求めるものも多い。そのため異星での植民計画が重要視されるが、過酷で危険を伴う労働は、もっぱらアンドロイドを用いて行われている。また、多くの生物が絶滅し稀少なため、生物を所有することが一種のステータスとなっている。そんななか、火星で植民奴隷として使われていた8人のアンドロイドが逃亡し、地球に逃げ込むという事件が発生。人工の電気羊しか飼えず、本物の動物を手に入れたいと願っているリックは、多額の懸賞金のため「アンドロイド狩り」の仕事を引き受けるのだが…。
映画『ブレードランナー』の原作として知られている、フィリップ・K・ディック1968年発表の傑作長編。著者は1982年、53歳で亡くなった。皮肉にもこの年に公開されたこの映画作品により、彼は一躍スターダムにのしあがることとなった。
ディックの作品には、SF小説でありながら、登場人物の人間関係、恋愛、家族のきずななどが見事に盛り込まれている。この物語も単なる賞金かせぎとアンドロイド8人のバトルで終わってはいない。人間とアンドロイドの違いを通して、人間とは何かを考えさせられる作品だ。
『もうひとつのワンダー』
― Amazonより ―
内容紹介
いじめっ子のジュリアン、オーガストの幼なじみのクリストファー、優等生のシャーロットの3人の視点から語られる「もうひとつのワンダー・ストーリー」。この本の中ではオギーは脇役であり、オギーとの出会いによってそれぞれがどのように影響を受けて変化していったかを描いている。冒頭には、続編は書かないつもりでいた著者が『ワンダー』刊行後に米国で起こった「ジュリアンになるな」運動に違和感を持ち、本作を書くことにした経緯がつづられている。
出版社からのコメント
「続編は書かない」と言っていた作者がこの作品を書いた理由、それは米国で「いじめっ子ジュリアンになるな」という運動が起こってしまったから。「ジュリアンには、ジュリアンが語るべき物語がある」という作者は、「ジュリアンをもっと理解するために」この物語を書きました。
本書は、「いじめっ子」ジュリアン、幼い頃からオーガストのそばにいた幼なじみのクリストファー、学校の案内役になった優等生の女の子シャーロットの、3人の「ふつうの子」による、それぞれのワンダー・ストーリーです。
『九時の月』
― Amazonより ―
革命後のイランを舞台とした、愛し合う二人の少女たちの悲しい運命を描く実話を基にした物語。 15歳のファリンは、イランの首都テヘランの名門女子校に通う裕福な家の一人娘。学校では孤立し、運転手付きの車で家と学校を往復するだけの鬱屈した毎日を送っている。だが、美しいサディーラが転校してきたことで、ファリンの日常は一変する。親友となった二人は、学校だけでなく休日も行動を共にするようになり、互いを想う気持ちを深めていく…。 「LGBTとは、恋とは、愛とは。」人が人を好きになること、ただ、そのことだけで、国家に否定され、法律で禁じられ、そして、世間にも、家族にさえも認められず、悲しい運命をたどることになる二人の少女。恋とは、愛とは。その本質を胸に置くことが、LGBTに関する社会問題を理解するために必要なことではないかと気付かされます。
『小やぎのかんむり』
― Amazonより ―
うたをうたうといいよ。かなしいときはね、すきなうたをうたうと、じかんがたつよ。
人里離れた小さなお寺でのサマーキャンプを通し、人の優しさを知る、感動の物語。
心の中の小さなあかりを丁寧に描いていく、注目作家市川朔久子の4作目。
■■■全国の書店員さんから応援の声を頂きました!■■■
・ 中学生のとき出会えていたら、どんなに楽になってただろう。子供たちのたくましさと、人間らしくあたたかい大人たちの優しさが、愛しい物語でした。(丸善丸の内本店 兼森理恵さん)
・ 胸が苦しくて苦しくて、涙をこらえるのが大変でした。でも重かったからこそ「宝だ」という言葉が本当に心に響きました。子どもはもちろん大人にも、むしろ大人にこそ読んでほしい!(ジュンク堂大宮高島屋店 中桐裕美さん)
・ 互いの出会いと交流こそが宝であり、私自身もこの小説と出会えたことを宝もののように感じます。出会えたことに感謝です…!(文教堂書店二子玉川店 高橋茜さん)
・ お風呂の中で泣きました…一気に読み、汗だと思ったら涙が流れていました。(長谷川書店ネスパ茅ヶ崎店 永島幸世さん)
・ すぐに強くなることはできないけれど、大切な人が見てくれる「自分」にふさわしく生きようと思える本です。(ジュンク堂書店藤沢店 鈴木かがりさん)
・ 読み進めれば進めるほどに、夏芽の苦しさややりきれなさが伝わってきて、心がギュっとなりました。「この子は宝なんだから」という夏芽の心からの叫びにふるえました。子どもだけでなく、かつて子どもだった人にも是非読んでほしい一冊です。(ジュンク堂書店藤沢店 鈴木沙織さん)
・ この物語の主人公「夏芽」は一見すると幸せそうだが、実は苦しい。そんな彼女を包み込むお寺の皆さんの気持ちが伝わり、読んでいて嬉しい。読むだけで嬉しくなるなんて!
この先の雷太のことが気がかりだが、そんな余韻も残しながら、葉介との別れのシーンがまさに青春だった。(マルサン書店仲見世店 小川誠一さん)
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